Canvaとは?基本操作や注意点、デザイン作成のコツを解説! Canvaとは?基本操作や注意点、デザイン作成のコツを解説!

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

企業でWebマーケティングの担当をしていて、「SNS用の画像を自分で作りたい」「Webサイトのアイキャッチ画像を手軽に作りたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

初心者でも簡単に扱えて、まるでプロが手掛けたようなデザインが作れるとして人気のツールが「Canva(キャンバ)」です。無料でも利用でき、SNS用の画像からプレゼンテーション資料、ロゴ、チラシやポスターなど、さまざまな用途に合うデザインテンプレートが揃っています。

そこで本記事では、Canvaとは何かを解説するとともに、使い方や基本操作、デザイン作成のコツなどを紹介します。

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Canvaとは

※引用: Canva.「誰でも美しいデザインが作成できる」

Canvaとは、オーストラリアで誕生し、世界190以上の国で利用されているグラフィックデザインツールです。オーストラリア発のツールですが、申し込みや作業画面はもちろん、テンプレート、フォントなども日本語に対応しています。無料でも利用でき、簡単にプロ並みのデザインが作れるとあって非常に人気の高いツールです。ブラウザ版とアプリ版があり、パソコンのほか、スマホやタブレットでも利用できます。

Web用の画像や簡易的なチラシなど、「プロのデザイナーに頼むほどではない」と思うことはありませんか?
CanvaにはSNSやホームページ用の画像、チラシ、プレゼンテーション資料など多くのテンプレートが用意されていて、用途に合わせたデザインを作れます。直感的に操作できるため、「PhotoShopやIllustratorはちょっとハードルが高い」という方にもおすすめです。

Canvaのプラン

Canvaの料金体系は以下の3つです。無料プランのほか、2つの有料プランがあります。

Canva FreeCanva ProCanva for Teams
無料1,500円/月12,000円/年3,000円/月30,000円/年  ※5名までの合計

※出典: Canva「Canvaの料金プラン」

有料プランの方が利用できるテンプレートの素材数が多いなどの利点がありますが、無料プランでも十分に役に立ちます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

Canva Free(無料プラン)

「Canva Free」は無料で使えます。一部の機能は制限されており、使える素材も限られています。ただし基本的な機能は使える上、テンプレートや素材の種類も決して少なくありません。個人利用だけでなくビジネスにも十分活用できるため、まずは無料のCanva Freeから始めてみるのも良いでしょう。

Canva Freeで利用できる主な機能には次のようなものがあります。

  • 25万点以上の無料テンプレート
  • 無料で使える100種類以上のデザインタイプ(SNS投稿、チラシ、プレゼンテーションなど)
  • 無料で使える100万点以上の写真・画像素材
  • 画像やテキストなどのカスタマイズが簡単にできる「ドラッグ&ドロップ」機能
  • 他のメンバーを招待して、連携して作業できる機能
  • 作成したデザインをシェアできる機能
  • 5GBのクラウドストレージ

Canva Pro(有料プラン)

「Canva Pro」は、主に個人事業主やフリーランスデザイナー向けの有料プランです。利用できるのは1名で、月払いであれば1,500円、年払いなら12,000円で利用できます。Canva Freeよりも使える機能や素材が格段に多いため、より高度なデザインの作成が可能です。また1TBのクラウドストレージを利用できます。

Canva ProではFreeの機能に加えて、次のようなことができます。

  • 1億点以上のプレミアム素材(写真、テンプレート、画像、フォントなど)を使える
  • 「ブランドキット」を使ってカラーやロゴ、フォントなどでブランドの価値やコンセプトをデザインできる
  • 画像修正が簡単な「Magic Eraser」を使える
  • デザインのサイズを自在に変更できる「Magic Resize」が使える
  • 100以上の言語に翻訳できる「Translate」が使える
  • 作成したデザインを8つのSNSに予約投稿できる
  • 1TBのクラウドストレージを利用できる
  • 年中無休、24時間対応のカスタマーサポートを利用できる

Canva for Teams(有料プラン)

「Canva for Teams」は、2人以上での利用を想定した有料プランです。Canva Proの機能に加えて、チームでの共同作業をスムーズに進めるための機能が揃っています。価格は5人までの場合、月払いで3,000円、年払いで30,000円です。

Canva for Teamsでは、Canva Proの機能に加えて次のようなことができます。

  • ブランドのロゴやフォント、テンプレートなどをチームで共有できる
  • カラーやフォント、ブランド素材を制限したり、デザインの公開・承認者を選択したりする「ブランドコントロール」が使える
  • ISO 27001認証を取得した高いセキュリティ
  • リアルタイムでタスクの割り当てやコメントができる
  • チームの分析とレポートの確認ができる

Canvaのメリット・できること

※引用: Canva.「誰でも美しいデザインが作成できる」

ここからは、Canvaを使うメリットについて見ていきましょう。あわせて、Canvaを使ってできることの例も紹介します。

使える素材が豊富にある

Canvaでは、写真やイラスト、フォントといった素材が豊富に用意されています。写真素材なら100万点、日本語フォントは500種類以上あるので、イメージに合うものがきっと見つかるでしょう。無料プランで使用できる素材も多数あります。

例えばコーヒーの画像が欲しい場合、トップページのメニューから「写真」を選び、検索ボックスに「コーヒー」と打ち込んでみましょう。たくさんの写真の中から、イメージにぴったりのものを探せます。さらに、「コーヒー カフェ」「コーヒーアウトドア」という具合に具体的な単語を組み合わせれば、よりイメージに近い写真が見つかるでしょう。

膨大な量のテンプレートを利用できる

Canvaには膨大なテンプレートが用意されています。テンプレートのカスタマイズに特別な技術は必要ありません。画像やテキストを組み合わせるだけで、用途に合ったデザインを簡単に作成できます。

テンプレートのカテゴリーとして、ビジネス、SNS、動画、マーケティング、招待状などがあります。例えばInstagramのストーリーであれば、「Instagramのストーリー」から好きなテンプレートを選び、写真やイラスト、テキストを追加するだけで完成します。

デザインの経験やスキルがない人でも、プロが作ったような作品が仕上がるのがCanvaの魅力です。テンプレートの活用で効率良くオリジナルのデザインを作って、顧客にアピールしましょう。

パソコン・スマホの双方で使える

Canvaにはブラウザ版だけでなく、デスクトップ版とモバイル版のアプリも用意されています。パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも使えて、端末間の同期も可能です。

別の端末から同じアカウントでログインするだけで自動的に同期されるため、特別な作業は必要ありません。パソコンで作ったデザインを、移動中にスマホで確認したり、手直ししたりすることができて便利です。

アプリはWindows版とMac版、iOS版、Android版があります。

チームで共同編集もできる

Canvaは、作成したデザインをチームで共有し、共同編集することができます。メンバーにデータをオンラインで確認・修正してもらえるため、チームでの共同作業もスムーズです。

Canvaで作成したデザインを他の人と共有する方法は複数ありますが、代表的なのはリンクでの共有です。デザインの編集権限は、「編集可能」「コメント可能」「表示可能」の3種類から選択でき、あとから変更することも可能です。メールアドレスを知っている相手とは、メールでデザインを共有することもできます。

ビジネスでも使える

Canvaはプランにかかわらず「商用利用可能」なので、ビジネスにも使えます。クレジット表記も必要ありません。ただし、無料プランで有料のテンプレートや素材を使いたい場合は、素材ごとの支払いが必要です。

Canvaで作成したデザインは、ホームページやSNS、広告や営業資料、名刺、年賀状などに使えます。Tシャツやマグカップといったグッズを作って販売することも可能です。

Canvaで作成できるデザイン

※引用: Canva.「誰でも美しいデザインが作成できる」

アイディア次第でさまざまなクリエイティブが簡単に作成できるのがCanvaの魅力です。ここからは、Canvaで作成できるデザインの例を具体的に紹介します。

プレゼンテーション資料

Canvaにはプレゼンテーションのテンプレートも豊富に揃っています。プロがデザインしたテンプレートに、画像や動画、グラフィックといった素材を組み合わせるだけで、用途に合わせたプレゼンテーション資料を作成できます。

Canvaの「グラフメーカー」を使えば、グラフやチャート、図などの作成も簡単です。作成したグラフはプレゼンテーション資料に埋め込んだり、他の人に共有したりできます。

Instagram投稿用のデザイン

CanvaはInstagramに投稿する画像の加工にも使えます。Canvaのテンプレートは、レイアウトから配色、フォントまでこだわってプロが作成したものです。おしゃれな画像が簡単に作れて、構図やデザインに頭を悩ませることもありません。

Instagramを使ったマーケティングに欠かせない「ストーリー」の投稿も、Canvaでグッとレベルアップします。テンプレートは種類が豊富で、カスタマイズも自在です。ロゴをアップロードしたり、カラーを変えたりとカスタマイズすれば、ブランドのイメージにぴったりのテンプレートを自作できます。

ブランドのテンプレートを事前に作っておけば、新商品やセール、イベントのお知らせ、お客様の声などのストーリーも短時間で仕上げられるでしょう。

YouTubeのサムネイル

YouTubeのトップ画面や検索画面に表示されるサムネイルは、視聴者に興味を持ってもらうための重要な画像です。Canvaならさまざまなテイストのテンプレートや、写真、イラスト、アイコンなどの素材が豊富に揃っているので、簡単にサムネイルを作成できます。目を引くサムネイルで、より多くの視聴者にアピールしましょう。

Canvaなら、作成したサムネイルをオンラインやアプリで共有したり、印刷したりするのも簡単です。

Webサイト用の画像・ロゴ

Webサイト用の画像やロゴもCanvaで作成できます。Webサイトに掲載する画像はもちろん、ヘッダーやバナー、ボタンなどもデザインしてみましょう。

「ロゴメーカー」を使えば、オリジナルロゴの作成も可能です。8,000種類のテンプレートから好みのものを選び、画像やイラスト、文字などを入れ替えるだけでロゴが作れます。

Canvaの登録方法

Canvaを始めたい場合は、公式サイトにアクセスして「登録」をクリックしましょう。アカウント登録で選択できる方法は「Apple」「Facebook」「Google」「メールアドレス」「Microsoft」「仕事用メールアドレス」のいずれかです。

ここでは、メールアドレスでアカウントを作成する場合を紹介します。

  1. 「メールアドレスで続行」を選択し、Canvaで使いたいメールアドレスを入力する
  2. 登録したメールアドレスに送信される認証コードを入力する
  3. メールに記載された手順に従ってメールアドレスを認証し、登録を完了させる

登録ができたら利用目的を選択する画面に変わるので、自分に合うものを選びましょう。チーム作成や有料プランに関する画面も表示されますが、必要がなければ「後で」をクリックしてスキップしてください。

Canvaの使い方

Canvaは簡単な操作だけでデザインを作成できるのが魅力です。ここからは、Canvaの使い方を見ていきましょう。

デザインを新規で作成する方法

まずは、Canvaのトップページ右上にある「デザインを作成」ボタンをクリックしましょう。プルダウンにおすすめメニューが表示されるので、作りたいものを選んでください。サイズを自分で決めたい場合は「カスタマイズ」を、用意した写真を加工したい場合は「写真を編集」をクリックしましょう。

ここからいよいよデザインを作っていきます。ゼロから自分でデザインすることもできますし、テンプレートをベースにして作成することも可能です。

作成したデザインを後から編集する方法

Canvaで作成したデザインは自動で保存されます。作成したデザインを後から編集したいときは、ホーム画面の「最近のデザイン」から選択しましょう。ホーム画面を開くと真ん中あたりに表示されます。「プロジェクト」メニューからアクセスすることもできます。

なお、Canvaで作成したデザインを手動で保存したい場合は、「ファイル」の「保存」をクリックしてください。

テンプレートを使う方法

パソコンでCanvaを使う場合は、トップページのメニューで「テンプレート」を選択すると、「ビジネス」「SNS」などのカテゴリーが表示されます。カテゴリー名をクリックすればテンプレートの一覧が出てくるので、目的に合ったものを探しましょう。トップページの検索ボックスに「インスタ ストーリー」などと入力してもOKです。キーワードに合うテンプレートが表示されるので、好みのものを選んでください。

アプリで探す場合は、ホーム画面の「検索ボックス」にキーワードを入力します。ホーム画面をスクロールしてカテゴリーを表示させ、「すべて表示」から探す方法もあります。

テンプレートをカスタマイズする方法

使用するテンプレートが決まったら編集していきましょう。テキストを編集したい場合は、テキスト部分をクリックして選択します。するとその部分にキーボードで入力できるようになるので、バックスペースで不要な文字を消し、テキストを書き換えましょう。テキストをクリックすると画面の上部に出るメニューから、フォントやサイズ、色、エフェクトなどを変更できます。

画像を変更したい場合は、メニューの「素材」から写真やイラストを探すことができます。差し替えたい画像をクリックしたらデザイン上にドラッグし、はめ込みたい枠の上に持っていってください。

背景をカスタマイズする方法

Canvaで作成したテンプレートの背景を変えたい場合は、左側のメニューにある「背景」をクリックします。表示される背景の一覧から選ぶか、検索ボックスにキーワードを入力しましょう。好みの背景が見つかったら、クリックするだけで変更できます。

アップロードした写真を背景にしたい場合は、「アップロード」から選択しましょう。選んだ写真をデザインにドラッグしてその上で右クリックし、「背景を差し替え」を選択してください。

画像をアップロードする方法

デバイスからCanvaに画像をアップロードしたいときは、左側のメニューから「アップロード」を選択しましょう。次に「ファイルをアップロード」をクリックし、アップロードする画像を選択してください。

アップロードした画像は、ドラッグアンドドロップでデザインに挿入しましょう。「画像の編集」から、明るさや彩度を調整したり、フィルター機能で雰囲気を変えたりすることもできます。

デザインのサイズを変更する方法

Canvaで作成したデザインのサイズ変更は、編集画面上部のメニューバーにある「サイズを変更」から行います。なお、「サイズを変更」機能が使えるのは有料プランのみです。

「カスタムサイズ」に数値を入力することも、「Instagramの投稿」や「パンフレット」といった選択肢の一覧から希望のサイズを選ぶこともできます。

オブジェクトを微調整する方法

Canvaでは、デザインのオブジェクト(画像やテキストなど)の位置や大きさも簡単に調整できます。デザイン画面上でオブシェクトをクリックし、移動したい場所までドラッグすれば位置を変えられます。サイズ変更したいときは、オブジェクトをクリックし、四隅の丸をドラッグしましょう。また、オブジェクトをクリックし、すぐ下に表示される回転アイコンをドラッグすれば回転もさせられます。

テキストを追加・変更する方法

Canva上でテキストを追加したい場合は、デザイン画面の左側にあるメニューで「テキスト」を選択しましょう。「見出しを追加」「小見出しを追加」「本文を追加」のいずれかを選び、デザインに追加します。フォントの組み合わせからイメージに合うものを選ぶこともできます。

テキストボックスをクリックするとキーボード入力ができるようになるので、文字を打ち込みましょう。入力したテキストをクリックすれば、画面上部のメニューからフォントや文字の大きさ、太さなどを変更できます。

レイヤーを操作する方法

Canvaのデザイン上で画像や文字が重なってしまう場合は、「レイヤー」機能を使って編集しましょう。画像や文字などのオブジェクトを右クリックすると表示される「レイヤー」から、「前面へ移動」「背面へ移動」「最前面へ移動」「最背面へ移動」のどれかを選んでください。オブジェクトの重なる順番を変更できます。

Canvaでデザインを作成する際のコツ5選

デザインに正解はありませんが、せっかくなら魅力的な作品を作りたいと思いませんか。ここでは、Canvaでデザインを作成するときのコツを5つ紹介します。

強調したい部分を決める

デザインの中で一番強調したい部分を決めましょう。複数の部分を強調しようとすると、見る人をうまく惹きつけることができません。最もアピールしたい部分に目が行くように、画像や見出し、テキストの大きさや配置を調整しましょう。デザインに「焦点」を作ることで、見る人の興味を惹きつけることができます。

そのために、強調したい部分を視覚的に一番目立たせるのが大切です。例えば新作のメニューに関するデザインを考えてみましょう。おいしそうな料理の写真を最も目立つ部分に配置するのはもちろんですが、それだけでは不十分です。お皿と背景の色を工夫したり、文章をフレームのように並べたりして、自然と料理の写真に目が行くように工夫しましょう。

強調したいのが写真ではなく、テキストの場合も同様です。目立たせたい部分の文字のフォントや大きさを変えたり、エフェクトを使ったりして工夫してみましょう。

人間の視覚的なフローを意識して設計する

チラシやWebサイトなどを見て、知りたい情報が瞬時に見つけられないことはありませんか。デザインがごちゃごちゃしていると、最初にどこを見て、次にどこを見るべきかが伝わりません。そこで重要なのが視覚的なフロー(流れ)です。見る人の視線をうまく誘導できるよう、視覚的なフローを計算してデザインを設計しましょう。

デザインに視覚的なフローを生み出す方法として、例えば次のようなものがあります。

デザインの要素を繰り返す

箇条書きや番号つきのリストを使ってみましょう。読み手は線や形を追うので、意図した場所まで視線を誘導できます。さらにデザインの中に繰り返し(反復)のパターンを作ることで、デザインに統一感や奥行きを生み出せます。

デザインの要素を整理する

デザインの中に含まれる要素を意味ごとに整理し、分類しましょう。見出しや色で強調したり、文章を枠で囲んだりすることで視覚的なフローをサポートできます。

デザインに余白を作る

デザインに余白を作りましょう。余白のないごちゃごちゃしたデザインは、見た目が悪いだけでなく視覚的なフローを妨げます。それぞれの要素の周りに余白を確保することで、情報が伝わりやすくなります。

対称的なデザインにする

デザインのバランスがとれているかどうかも重要です。アンバランスだったり不揃いだったりすると、見る人の気をそらせてしまい、デザインやメッセージが正しく伝わりません。

そこで、デザインを作成するときは「対称的かどうか」に注目しましょう。簡単にいえば、中央に線を引いたときに両サイドが同じバランスになるかどうかです。人間の脳は、対称的なデザインを好意的にとらえます。対称的なデザインはすっきりとして見た目が良い上、視覚的なフローを生み出します。

対称的なデザインを作成する際は、グリッド線を使うと便利です。グリッド線はそれぞれの要素を美しく配置するのに役立ちます。Canvaのグリッドを使う場合は、編集画面左側のメニューから「素材」を選択し、検索バーに「グリッド」と入力してみましょう。

読みやすい文章にする

デザインに含まれる文章が読みやすいことも大切です。フォントの種類や大きさは、デザインに適したものを選びましょう。例えばイベントを告知するデザインなのに、目をこらさないと開催日時が読めないようでは困ります。大きなポスターや看板に小さな文字を使うと、離れた場所からでは読めず、情報がうまく伝わりません。

おしゃれで個性的なフォントは目を引きますが、詠みやすさの面ではイマイチです。ディスプレイフォントは見出しのみに使い、本文はシンプル名フォントにするなど、メリハリをつけましょう。

また、フォントは印刷したときよりも画面で見たときの方が大きく見えがちです。名刺やチラシなどは実際に印刷して、見え方を確認しましょう。

文字と背景の色のバランスも重要です。白い背景に薄いグレーの文字など、文字色と背景色のコントラストが弱すぎると文章が読みづらくなります。文字色と背景色の両方に強すぎる色を使うのも避けましょう。

配色のルールを意識する

それぞれの色にはイメージがあり、人の感情や心理にも結びついています。そのため、デザインにおいて配色はとても重要です。強い色同士を組み合わせたり、たくさんの色を同時に使ったりするときには特に注意してください。調和が取れているか、伝えたいメッセージに合っているかを考えながら配色を決定しましょう。

配色に悩みがちな方には、基本的な色彩理論を学んでみるのもおすすめです。補色、分裂補色配色、類似色、トリアディックといった基本的なルールを知っておけばデザインに役立つでしょう。また、すぐにアイディアが欲しい場合はCanvaのカラーパレットツールが便利です。色の組み合わせがパレットになっていて、自分では思いつかないような配色のデザインも短時間で作れます。

カラーパレットは、編集画面の左側のメニューで「デザイン」を選択し、「スタイル」タブをクリックすると表示できます。あとは、好きなパレットを選んでクリックするだけです。デザインの配色を一瞬で変えることができます。同じパレットを再度クリックすると配色パターンが変わるので、イメージに合うものを選びましょう。

Canvaのデメリット・注意点

Canvaは非常に便利なツールですが、ビジネスに利用する場合はデメリットや注意点もあります。ここでは、Canvaを使う際に気をつけたいポイントを紹介します。

成果にはつながらないリスクがある

Canvaは無料で使える機能が多く、誰でも簡単に美しいデザインが作成できるツールです。しかし、本格的な事業用途に使うのはあまりおすすめできません。

例えばWeb広告で成果を出すためには、単に見た目が良いというだけでなく、細部まで計算されたデザインであることが重要です。デザインとして優れているだけでは不十分です。ターゲット・商材との相性も綿密に計算する必要がある上、訴求力の高いコピーも欠かせません。

これらが不足していると、「どこか素人っぽさ、怪しさを感じる」「見栄えは良いけれど、訴求力が弱くコンバージョンにつながらない」などの問題が生じがちです。またCanvaは一般の人からも広く使われているため、「どこかで見たことのあるようなデザイン」になってしまう可能性もあります。

しっかりと反応の取れるクリエイティブを作成するには、高い専門性が必要です。また、デザインは一度作って終わりではありません。運用の過程で、反応を見ながら改善を重ねる作業も必要です。

Canvaで美しいデザインを作るのは難しいことではありませんが、それだけでは成果につながらないリスクがあります。社内向けのプレゼンテーション資料やリーフレットの作成にはCanvaを使い、Web広告など事業用途で使う場合はプロに依頼する、といった具合に使い分けると良いでしょう。

商用利用の対象外となるケースもある

Canvaで作成したデザインは、基本的には商用利用が可能です。プランに関係なく、SNSやWebサイト、マーケティング素材などに利用でき、クレジット表記も必要ありません。名刺や取引先への年賀状、販売するグッズなどにも利用できます。

ただし、使い方によっては商用利用の対象外となるケースもあります。Canvaで許可されていない商用利用とは主に次のようなものです。

  • Canvaのテンプレートや素材を無加工のまま第三者に販売・再配布する
  • 商標登録の際にCanvaで作成したデザインを使う

上記のような使い方は、Canvaで規約違反とみなされるため、控えるようにしましょう。

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Canvaを使えば、デザイン初心者でも簡単に美しいクリエイティブを作成できます。無料プランでも多くの機能が使えるため、うまく活用すればビジネスに役立てられるでしょう。

ただし、成果につながらなかったり、商用利用が制限されたりするケースもあるため注意が必要です。社内向けの資料にはCanvaを使い、Web広告はプロに依頼するなど、適切に使い分けましょう。

ジオコードでは15年にわたって、累計2,291件以上もの広告アカウント運用実績があります。クリエイティブに精通したプロが、訴求力の高い広告デザインを制作するため、無料ツールよりも多くのコンバージョンの獲得が期待できます。

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