CVとは? Web広告やWebサイトで重視される理由、増やす方法を解説

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

Webマーケティングにおいて、CV(コンバージョン)は重視される要素の一つです。コンバージョンを適切に設定し、計測・分析してWeb広告・Webサイトの運用に活用すれば、最終的な収益獲得に役立ちます。しかし、コンバージョンが具体的にはどのようなものなのか、疑問に思っている方もいるかもしれません。

本記事ではコンバージョンの概要や種類、重視される理由を解説します。コンバージョンを増やすためのポイントもご紹介するので、参考にしてください。

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CV(コンバージョン)とは

CV(コンバージョン)は「変換」「転換」などを意味し、WebマーケティングにおいてWeb広告やWebサイトの成果を指す言葉です。コンバージョンに該当するのは、商品購入や資料のダウンロードなど、最終的に企業の利益につながるようなユーザーの行動です。何を成果とするかは、企業の方針や戦略、運用の目的によって異なります。

Webマーケティングを効果的に進めていくには、コンバージョンを適切に設定し、継続的に測定することが重要です。

コンバージョンの指標と目的

コンバージョンでは特定の指標が決められているわけではなく、運用媒体や目的に応じて変化します。例えば、以下のようにコンバージョンにおける指標はさまざまです。

  • オンラインショップ:商品の販売数や会員登録数
  • サービスサイト:資料ダウンロード数や成約数
  • Webメディア:会員登録数や成約数

コンバージョンでは利益に直接つながる行動だけでなく、その手前の段階のものが設定される場合もあります。オンラインショップなら商品の販売につながるような、ショップの会員登録数やサンプル請求数をコンバージョンとするケースも見られます。

サービスサイトなら成約につなげられるような問い合わせ数、資料請求件数などを設定しても、コンバージョンとして効果的でしょう。

コンバージョンに関連する用語

コンバージョンに関連する用語には、CVRとCPAの2つがあります。

CVRは「Conversion Rate」の略語で、コンバージョン率を指します。コンバージョン率は顧客転換率とも言い換えられ、全体の数に対して実際に行動を起こしたユーザーの割合です。例えばWeb広告やWebサイトに訪れたユーザーのうち、どのくらいの人数がコンバージョンにまで至ったかを示します。商材によって目指すべきCVRの数値は異なります。分母、分子とする指標を適切に設定することが、CVRの算出において重要です。

CPAは「Cost Per Action(Acquisition)」の略語で、コンバージョンを1件獲得するために必要な広告費用のことです。CPAを算出するためには、Web広告の出稿費用をコンバージョン数で割ります。

コンバージョンの種類

コンバージョンは獲得の対象やタイミングによって、いくつかの種類に分けられます。主なコンバージョンは下記の4種類です。

  • ビュースルーコンバージョン
  • 総コンバージョン
  • ユニークコンバージョン
  • クリックスルーコンバージョン

それぞれについて解説します。

ビュースルーコンバージョン

ビュースルーコンバージョン(VCV)はWeb広告の効果測定に使われる指標です。具体的には広告を閲覧(ビュー)したユーザーが一度広告から離脱したものの、その後一定期間内にコンバージョンに至った数を表します。

例えばあるユーザーがAの広告を閲覧したもののクリックせずスルーし、後日Bの広告からクリックしてコンバージョンした場合、Aのビュースルーコンバージョンは1とカウントされます。

ビュースルーコンバージョンの分析によって、Web広告が間接的にコンバージョンにつながっているか計測可能です。

総コンバージョン

総コンバージョンとはWeb広告やWebサイトなどで発生した、全てのコンバージョンを対象とする指標です。

総コンバージョンでは同一ユーザーによって生じた、複数のコンバージョンもカウントします。例えばオンラインショップにおいて、ユーザーAが1つの商品を、ユーザーBが3つの商品を、ユーザーCが5つの商品を購入した場合、総コンバージョンのカウントは9となります。

ユーザー数よりも販売数を重視する場合、総コンバージョンを指標とした分析が役に立つでしょう。

ユニークコンバージョン

ユニークコンバージョンでは同一のユーザーから発生したコンバージョンについて、たとえ複数であっても1とカウントします。ユニークは「唯一の」「単一の」といった意味の形容詞です。ユニークコンバージョンではユーザー数を軸としています。

例えば商材が1種類しかない場合や、見込み顧客獲得のための問い合わせ・資料ダウンロードをコンバージョンとしている場合は、同一ユーザーから複数のコンバージョンを獲得しても、成果につながるわけではありません。ユーザー数が重要となる業態や商材ではユニークコンバージョンが使用されます。

クリックスルーコンバージョン

クリックスルーコンバージョンはWeb広告を経由したコンバージョンを対象とします。ユーザーが表示された広告をクリックし、Webサイトの遷移後にコンバージョンに至った場合にカウントされます。クリックスルーコンバージョンは大きく分けると下記の2種類です。

直接コンバージョン

広告経由でWebサイトを訪問したユーザーが、Webサイトを離脱せずにコンバージョンに至った場合を指します。

間接コンバージョン

広告経由でWebサイトを訪問した後、一度離脱したユーザーが、その後に別のルートから再訪問しコンバージョンに至った場合のことです。直接コンバージョンの前に見られていた広告は、アシストに役立った間接コンバージョンとしてカウントされます。

コンバージョン計測が重要な理由

コンバージョンの計測は、Web広告やWebサイトの成果を高めるのに役立ちます。それぞれにおいて計測が重要な理由について解説します。

Webサイト

Webサイトを運営していると、アクセス数にばかり目が行きやすくなってしまうかもしれません。しかし、アクセス数の増減だけを見ていても、最終目的を達成できているのか、正確な分析はできません。例えばWebページのアクセスが増えていても、商品の販売やサービスの登録といった、成果に結びついていない場合もあります。

コンバージョンを設定し分析すれば、例えばWebサイトのアクセス数が伸びていても、コンバージョンが獲得できていないなら、訪問者に商材の魅力を伝えきれていない可能性や、購入喚起ボタン(CTA)までの過程のどこかに問題があるかもしれません。コンバージョン計測によって課題を発見し、Webサイトをブラシュアップすれば、結果として収益向上に役立ちます。

Web広告

Web広告においてもコンバージョンの計測は重要です。広告が商品・サービスの販売にどれほど貢献しているのかを確かめることで、現在のクリエイティブの良い点や問題点を把握しやすくなります。

クリエイティブとは、広告のキャッチコピーやデザインのことを指します。広告で成果を出すためには、複数パターンのクリエイティブをテストしながら、各広告の良し悪しを振り返っていくことが大切です。各クリエイティブのコンバージョンを計測し、それぞれの結果とその原因、改善点を分析していくことで広告で成果を出しやすくなります。

コンバージョン数を増やすために必要なこと

コンバージョン数を増やすためには、適切なキーワード設定や、分かりやすいコンテンツの制作が重要です。それぞれのポイントについて解説します。

自社のターゲットと合致したキーワードを設定する

WebページやWeb広告では、自社のターゲットと合致したキーワードを設定することが重要です。ある程度のアクセス数があるのに、コンバージョンを想定ほど獲得できていない場合、自社サイトのコンテンツとマッチしていないユーザーが、多く訪問している可能性が高いでしょう。

「ダウンジャケット」などの一般名詞をキーワードにしているケースでも、広い範囲の人が検索するため、自社商材とマッチしないユーザーが多数流入してきます。結果としてコンバージョン率の低下の原因となります。

もしもアクセス数に対してコンバージョン率が低いなら、自社のターゲットが検索するキーワードを設定できているかの見直しが重要です。

ボタンやバナーの視認性を高くする

Web広告やWebサイトにおけるボタンやバナーの視認性を高めることは、コンバージョン数を増やすための重要なポイントです。商品購入や資料ダウンロードのためのボタン・バナーが見つけにくいと、ユーザーが目的を果たすことなく離脱してしまう可能性が高まります。

ボタンやバナーを設置する際は大きさや色、形状を工夫し、一目で見つけられるようにしておきましょう。何のためのボタン・バナーなのか、すぐ分かる文言を付け加えておくのも効果的です。

隣接する他の要素と近すぎるとボタン・バナーが埋もれてしまうので、ある程度の距離を開けておくのも重要です。背景との色の差異を設ければ、ボタン・バナーをより目立たせられます。

アクセス数の増加に取り組む

コンバージョンを増やすためにはコンバージョン率の改善も重要ですが、同様にアクセス数の増加の取り組みが必要です。コンバージョン数を計算式にすると、下記のようになります。

  • コンバージョン数=アクセス数×コンバージョン率÷100

例えばWebサイトへのアクセス数が1,000回、コンバージョン率が5%の場合、コンバージョン数は以下です。

  • コンバージョン数=1,000×5÷100=50

この場合、1,000回のアクセスの中で、50回のコンバージョンが発生したことを示します。ユーザーのアクセス数が増えればそれだけ、コンバージョン数も増やせます。

アクセス数を増やすためのポイントの一つはSEOです。Webサイトへの訪問者のほとんどは、検索エンジンからたどり着いたユーザーです。SEOに力を入れれば、検索エンジンからWebサイトへの流入を増やせます。

同時にリスティング広告の実施もおすすめです。リスティング広告はユーザーが検索したキーワードに応じて、マッチした内容が表示されるWeb広告です。自然検索の結果よりもWebサイトが上位に表示されるので、ユーザーの目に止まりやすくアクセス数の増加が期待できます。

Web広告運用は、内製よりもプロへの委託がおすすめ!

Web広告運用は奥が深い取り組みなので、実際に成果を出していくためには十分な専門知識・経験を持った上で、試行錯誤していかなくてはなりません。Web広告で効率的・効果的に成果を出したいなら、プロへの依頼がおすすめです。

ジオコードは15年以上にわたってWeb広告運用代行サービスを提供している、老舗Webマーケティング会社です。Web広告運用実績が豊富で、広告運用力はGoogleやYahoo!にも認められています。コンバージョンを高めるノウハウも熟知しており、以下のような実績があります。

クライアントA様自動車業界コンバージョン数:108 → 627(581%拡大)コンバージョン率:1.57% → 2.30%(146%改善)
クライアントB様人材業界コンバージョン率:0.70% → 5.0%(294%改善)

検索エンジンのリスティング広告だけでなく、SNSやアフィリエイト、DSP、動画、ネイティブ広告など、Web広告全般に対応可能です。

ジオコードではクライアントの広告運用状況や目的に合わせて、適切なプランを提案しています。相談や調査は無料なので、お気軽にお問い合わせください。

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!の認定パートナー、アワード受賞歴も多数!
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