ステマとは?事例とそのリスクを紹介
2020年7月1日
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更新日:2024年 03月 14日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
Webマーケティングにおいて「フリークエンシー」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。フリークエンシーは広告が届いた回数を示す用語で、多すぎても少なすぎても問題があります。
本記事ではフリークエンシーの詳細な定義や最適な回数について解説します。フリークエンシーが高くなりすぎた場合の対処法や、具体的な設定・確認方法についても併せて紹介します。ぜひ参考にしてください。
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目次
Webマーケティングにおけるフリークエンシーは「Web広告への接触頻度」を指します。フリークエンシーとはユーザー1人当たりが、何度該当の広告を閲覧したかという指標です。例えば1日に何度も同じ広告が表示される場合、その表示回数がフリークエンシーに該当します。
フリークエンシーの計算式は以下のとおりです。
「広告の表示回数 ÷ リーチ数 = フリークエンシー」
詳細は後述しますが、状況に併せてフリークエンシーを適切に設定することで、ユーザーから自社への印象をあるコントロールできるようになります。
フリークエンシーとリーチは一見似ているため、混同しやすい言葉です。大きな違いはフリークエンシーは広告の配信回数、リーチは配信人数を示す点でしょう。それぞれの定義は以下のとおりです。
Webマーケティングでこれらの指標を活用するためには、違いをはっきりと把握しておく必要があります。
フリークエンシーは多ければ多いほどよい、というわけではありません。状況やケースによって、最適なフリークエンシーの回数は異なります。例えば自社製品・サービスについて、ある程度の認知を獲得している状況では、フリークエンシーが高いと逆効果かもしれません。知っている製品・サービスについて頻繁に広告が表示されると、ユーザーが煩わしく感じる可能性が高まります。
反対に商材の認知を高めたい状況なら、フリークエンシーを高く設定するのも一つの選択肢です。頻繁に広告が表示されれば、その分商材について覚えてくれるユーザーも多くなります。フリークエンシーをどの程度に設定するかは、自社や製品・サービスのポジションによって判断する必要があります。
最適なフリークエンシーの回数を導き出す方法の一つがテストの実施です。感覚や思い込みでフリークエンシーを設定すると、効果検証が難しくなります。事前にテストを行い数値を算出しておけば、効率的な広告配信ができます。課題の発見や解消にも役立つでしょう。
最適なフリークエンシーの回数について、以下のケースを例に目安を紹介します。
それぞれのケースごとに、最適なフリークエンシーの回数も違ってきます。
リターゲティングとは、一度Webサイトを訪れたことがあるユーザーをターゲットとする手法です。リターゲティングを狙うケースでは、対象は自社製品・サービスをすでに知っていると考えられます。そのため、あまり頻繁に広告を表示すると、過剰なアピールとして煩わしく思われるかもしれません。
必要以上に広告を表示しても効果が期待できず、広告費の無駄にもつながります。リターゲティングのためには、1ユーザーにつき1~3インプレッション程度に設定するとよいでしょう。
自社製品・サービスを知っている人が少ない状況では、ブランド認知に取り組む必要があります。自社や商材の認知度を向上させるためには、フリークエンシーを高めに設定しましょう。
ブランド認知のためにはできるだけ多くのユーザーに広告を表示し、存在を覚えてもらうことが大切です。1日につき10〜15インプレッション程度に設定するとよいでしょう。
ビルボード広告とは横長のバナー広告を指します。970×250と比較的大きなサイズで目立ちます。ユーザーからの視線を多少強引に誘導するビルボード広告は、好印象を与えるものでなくてはなりません。広告の品質が悪いと、かえって自社のイメージに悪影響を与えます。
ビルボード広告を運用するケースでは、1ユーザーにつき1時間に1インプレッション程度に設定するとよいでしょう。1日につき最大3インプレッションと、「フリークエンシーキャップ」を設けることも大切です。フリークエンシーキャップについては後述します。
前述したようにフリークエンシーが高すぎると、かえって広告の効果が低くなってしまいます。フリークエンシーが高くなりすぎた場合には、フリークエンシーキャップが役立ちます。フリークエンシーキャップとは、広告の表示回数に上限を設けられる機能です。
フリークエンシーキャップを用いれば、同一のユーザーに対して広告が表示される回数に制限をかけられます。最適なフリークエンシーの回数をテストする際にも、フリークエンシーキャップが役立ちます。テストによって最適な回数が割り出せた後は、フリークエンシーキャップで設定しておけば、広告を無駄に表示することがなくなります。広告費の削減にも役立つでしょう。
フリークエンシーキャップは多くの場合、各媒体の管理画面で設定可能です。多くの場合で広告の表示回数を日・週・月単位で指定できます。フリークエンシーキャップでかけられる制限については、次項で詳述します。
一般的にフリークエンシーキャップでかけられる制限は以下のとおりです。
媒体によってはさらに詳細な設定が可能です。一方、仕様の関係でフリークエンシーキャップがかけられない媒体もあります。利用する媒体ごとにフリークエンシーキャップの設定の有無や、制限がないかなどを把握しておきましょう。
フリークエンシーキャップの設定については仕様を理解しておかないと、実際の表示回数が想定と異なってしまうケースがあります。フリークエンシーのカウントは、「Cookie(クッキー)」に基づいてユーザーを認識する仕組みです。Cookieとはユーザーのデータを保存しておくためのファイルで、WebサーバーからユーザーのWebブラウザに送られます。
Cookieはデバイス単位で付与されるものです。つまり、スマートフォンとパソコンなど複数のデバイスを持つ場合、そのユーザーは1人ではなく2人としてカウントされます。広告の表示上限を1人につき5回に設定していても、上記のユーザーに対しては「5回 × 2人分 = 10回」まで表示されてしまいます。最適な回数設定にしているのにもかかわらず、期待した効果が現れない結果となるかもしれません。
一方、フリークエンシーの制限値を低くしすぎても問題が生じます。フリークエンシーが低すぎると、広告を覚えてくれるユーザーの数も減ってしまいます。見込み客を逃すことにもつながるでしょう。広告に関してはある程度の表示回数を確保しつつも、無計画に配信しすぎないことが大切です。フリークエンシーに関するテストを実施し、最適な回数を見極めましょう。
フリークエンシーキャップの設定・確認方法は媒体によって異なります。
上記の媒体について、フリークエンシーキャップの設定・確認方法を解説します。
Google広告では管理画面からフリークエンシーの確認ができます。Google広告のディスプレイ キャンペーンにおけるフリークエンシーキャップの設定・確認方法は以下のとおりです。
Google広告では広告の表示回数や頻度、階層などを設定できます。
Yahoo!広告ではディスプレイ広告に関して、レポート機能に「フリークエンシーレポート」という項目が設けられています。作成したレポートからフリークエンシー数を確認可能です。
Yahoo!広告におけるフリークエンシーキャップの設定・確認方法は以下のとおりです。
フリークエンシーキャップを変更したい場合は、「キャンペーン設定情報の編集画面」または「キャンペーンの一覧画面」から実行できます。
Twitter広告におけるフリークエンシーキャップの設定・確認方法は以下のとおりです。
Twitter広告では上限表示回数と期間を設定可能です。
Facebook広告のフリークエンシーについては、Facebookが自動で回数を調節しています。自分で任意のフリークエンシーキャップを設定できない仕様です。Facebook広告のフリークエンシーは予算や掲載期間、オーディエンスの規模などに応じて変化するとされています。もしもFacebook広告のフリークエンシーを変えたいなら、予算やオーディエンスの規模を調整してみる方法しかないのが現状です。
フリークエンシーの最適化は、Web広告の効果を高めるために不可欠な施策です。自社や製品・サービスなどの状況に応じて、最適なフリークエンシーの回数は異なります。フリークエンシーを調節することで、ユーザーからの印象を良くしたり、自社の認知度を高められたりできるでしょう。一方でフリークエンシーが高すぎたり低すぎたりすると、かえってユーザーからの印象が悪くなるリスクがあります。
ここまでの解説を読んで、「最適化の重要性はわかったものの、難しそう」「時間や手間がかかりそうだけど、自社に余裕はない」と悩まれた方もいるでしょう。フリークエンシーの最適化でお悩みなら、「ジオコード」にお任せください。ジオコードなら最適なフリークエンシー回数のテストから、実際の広告運用までを手厚くサポートします。広告の効果検証からブラッシュアップまで、トータルで力になれます。
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