第1弾 アプリインストール広告の優しい教科書【Google UAC】とは

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

アプリインストール広告を検討する際、「UAC」や「Googleアプリキャンペーン」「Apple Search Ads」などの単語を思い浮かべる人も多いと思いますが、皆さんはアプリインストール広告についてどのくらいご存知でしょうか?なんとなく難しそうなイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか?
本記事では、「Googleアプリキャンペーン」についてデジタルマーケティング初心者でもわかりやすい言葉で解説していきます。

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5分で分かる!Googleアプリキャンペーンの基本

たくさんあるアプリインストール広告の中でも、Googleアプリキャンペーンは初心者でも気軽に始められます。まずはGoogleアプリキャンペーンの基本について徹底解説します!

Googleアプリキャンペーンとは

Googleアプリキャンペーンは名前の通りGoogleが提供するアプリインストール広告で、その頭文字から「GAC」と呼ばれることがあります。2019年2月にGoogleアプリキャンペーンに名称が変更される前はGoogleユニバーサルアプリキャンペーンというサービス名で、その頭文字から「UAC」と呼ばれていました。

つまり、UACとGoogleアプリキャンペーンは同じサービスを指します。今でもUACと表記されることが多く混同してしまう方も多いので注意して覚えておきましょう。

Googleアプリキャンペーンの特徴とメリット

Googleアプリキャンペーンの特徴とメリットは大きく分けて3つあります。

配信面が豊富

Googleアプリキャンペーンを活用することで、さまざまな広告枠に広告を配信できます。配信に活用するGoogleディスプレイネットワークはインターネットユーザーの9割にリーチできると言われるほど配信面が豊富で、アプリインストール広告を検討している方にはとても強力な配信手法です。具体的には主に以下の広告枠に広告を配信できます。

  • Google検索の検索結果
  • Google Play Store ※Androidのみ
  • YouTube
  • Googleが保有するネットワーク(アプリ面・ディスプレイ面)

配信準備が簡単

詳しい方法や手順は後ほどご説明しますが、基本的にはGoogle広告アカウントと広告配信したいアプリさえあれば広告を配信できます。忙しいデジタルマーケティング担当者にとって、準備や設定が簡単なのは嬉しいポイントですね。 

機械学習による最適化が優秀

通常の検索キャンペーンやディスプレイキャンペーンと異なり、Googleアプリキャンペーンは「目標のアプリインストール単価」の設定を行うだけで運用を開始することができ、その他の細かな設定は基本的に必要ありません。

Googleの機械学習機能を活用して数百万にも及ぶシグナルをリアルタイムで分析し、その分析結果を入札調整やターゲティング設定、広告アセット(配信素材とテキスト文の組み合わせ)の出し分けに自動的に反映してくれます。担当者が手動で調整するよりも効率的で、より成果が得られやすい点が特徴です。

Googleアプリキャンペーンのデメリット

上述のように、メリットがたくさんあるGoogleアプリキャンペーンですが、残念ながらデメリットもあります。運用を開始する前にメリットとデメリットをきちんと把握しておくことが大切です。

他のアプリインストール広告と異なる大きなデメリットは「キーワード単位の効果測定や運用調整ができない」点です。機械学習によって自動的に広告配信を行う為、どのキーワードでどのくらいインストールがあったのか、などの成果を確認することができません。

Googleアプリキャンペーンの始め方

Googleアプリキャンペーンの基本的な内容は理解できましたか?「早速始めてみたい!」という方向けに、開始するまでの簡易的な手順を説明します。

配信の準備

まず配信に必要なものを用意しましょう。★マークのものは必須です。

  • Google広告のアカウント(★)
  • アプリ(★)
  • クリエイティブ(静止画もしくは動画)
  • 計測用SDK(adjust・Appsflyer・Firebaseなど)

クリエイティブはGoogle Play Storeの画像などから自動生成されるため、用意がなくても広告を配信できますが、よりユーザーにインストールしてもえるような素材を用意しておくと効果的です。

また、アプリインストール広告は最終的なコンバージョン、すなわちアプリのインストールがGoogle Play Storeなどのアプリストア上で行われます。通常のWebサイト上のコンバージョンと異なり、正確な広告の効果測定には計測用SDKと呼ばれる外部ツールが必要です。

本記事はデジタルマーケティング初心者向けの記事なので、SDKの導入方法や詳細には触れませんが、Googleアプリキャンペーンでインストール数を計測できるのはAndroidアプリのみで、iOSアプリのインストール数は計測用SDKがないと計測できない点を覚えておきましょう。

設定手順

1.Google広告にログインします。

2.ページ左側のメニューで【キャンペーン】をクリックします。

3.プラスボタン をクリックし【新しいキャンペーンを作成】を選択します。

4.キャンペーンの目標には【アプリのプロモーション】を選択します。

出典:Google広告

5.キャンペーンのサブタイプには【アプリのインストール】を選択します。

6.アプリのプラットフォームを選択します。

7.アプリ名を登録して【続行】をクリックします。

出典:Google広告

8.キャンペーンの名前を入力します。

9.配信したい地域と言語を設定します。広告は自動的には翻訳されませんので、広告が対応している言語を選ぶようにしましょう。

10.1日に活用する予算を設定します。

出典:Google広告

11.入札単価で重視している要素(広告配信の目的)やターゲットとするユーザーの指定、目標インストール単価を設定します。アプリのプラットフォームがAndroidの場合、Google PlayとGoogle広告のアカウントをリンクしておくことで、推定インストール数(どのくらいの入札単価で、どのくらいのアプリインストールを獲得できるか)が確認できます。

12.アプリキャンペーンの開始日と終了日を設定し、【保存して次へ】をクリックします。

出典:Google広告

13.広告グループ名を入力します。

14.広告アセットを登録します。広告見出しを2つ以上、説明文を1つ以上登録します。それぞれ5つずつ(最大登録数)登録することがGoogleの推奨です。

15.【保存して次へ】で設定が完了します。

初心者必見!ジオコードのおすすめ運用方法

最後に、ジオコードのおすすめの運用方法をご紹介します!初めてアプリキャンペーンを開始する方は参考にしてみてくださいね。

運用初期の目標インストール単価は少し高めに設定しよう

Googleアプリキャンペーンは機械学習機能が優秀ですが、機械学習を早めるためには「1日のインストール数を増やしてあげること」が重要です。データが蓄積されないと最適化が進まなくなってしまいますので、運用初期は目標インストール単価よりプラス10%〜20%くらいの単価を設定して、配信量を増やすことを心掛けましょう。

また、プラットフォームがiOSの場合はさらにプラス10%〜20%ほどの単価を設定することをおすすめします。iOSの場合は、アプリキャンペーンで成果の出やすいGoogle Play Store上に広告を配信することができないため、Androidと比較すると単価が高くなりやすい傾向があります。目標インストール単価に幅を持たせることで、機械学習の機会を妨げずに成果の出やすい広告枠を探っていきましょう。

広告グループはターゲット別に分けよう

機械学習が進むにつれて、自動的に効果の良い広告グループに配信比重が寄っていきます。ターゲットや訴求の勝ちパターンが分かりづらい運用初期段階では、ターゲットや訴求別に複数の広告グループに分けて勝ちパターンを発掘していく運用が効果的と言われています。

また、広告グループを複数作ることで登録できる広告アセットも増やすことができます。十分な配信データが蓄積されると、広告アセット単位で「掲載結果」が確認できるようになります。アセットごとのクリック率やインストール率に基づき「低」「良」「最良」の三種類の評価が確認できますので、「低」のクリエイティブを「最良」に似た内容に変更するなど、クリエイティブのPDCAサイクルも回しやすくなるメリットがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はGoogleアプリキャンペーンの基本的な内容について解説しました。

Web広告マガジンではGoogleアプリキャンペーンに関する最新情報やその他のアプリインストール広告についても随時更新していきますので、最新情報を見逃さないようチェックしてみてくださいね。

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