SEO・リスティング広告に活かせるキーワード調査ツール キーワードプランナーの使い方

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

SEOやリスティング広告の仕事に携わる方にとって、キーワードという概念を無視してやり過ごすことはできません。消費者と自社製品・サービスとを繋げるキーワード、その選び方は、SEOやリスティング広告の戦略立案にとって重要です。今回はそんなキーワードを選定するにあたって有効活用できるキーワードプランナーについて説明します。

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キーワードプランナーとは

そもそもSEO・リスティング広告で選定すべきキーワードとは、それは消費者のニーズが存在していることが大前提となります。つまりは検索される余地があるのか否かです。

家具屋が商売をするのに、家具を欲しいと思う人がいなければ何も始まりません。同じくSEO・リスティング広告でもweb上で家具販売を行うなら、家具についての検索行為がなければ、売り先がないのと等しいことになります。

キーワードプランナーは検索市場の中で消費者のニーズ(検索ボリューム)がどの程度存在しているのか、また自社製品・サービスであれば、どのようなキーワードが理想候補として挙げられるのか、そのキーワードの競合の強さ、リスティング広告を出稿する際にどのくらいのクリック単価がかかるのか、おおよそですが、それらを数値で把握することができるGoogle広告が提供する無料調査ツールです。

キーワードプランナーの使い方

キーワードプランナーはGoogle広告のツールとなりますので、利用するには、Google広告のアカウントが必要です。

キーワードプランナーは目的によって、その利用方法は多彩です。今回は利用目的をSEO・リスティング広告に分けて見ていきましょう。

SEO目的の使い方

SEO目的でキーワードプランナーを利用する場合は、自社製品・サービスにあったキーワードの選定におすすめです。

SEO対策で上位表示させたいキーワードや自社サイトに関連したキーワードをツール内で入力すると、それらに関連したキーワード候補ごとに、「検索ボリューム」「競合性」「入札単価」が表示されます。

例えばこの時、注力したいと思っていたキーワードの検索ボリュームが多く、競合性も高いと表示された場合、そのキーワードで検索上位を狙うことは容易ではないことが想像できます。

反対に検索ボリュームがそこまで多くなく、競合性も高くない、しかし、ユーザーのニーズは確実に存在しているであろうと思われるキーワードは狙い目です。

効果的なSEO対策を行うために、対象キーワードで上位表示できる見込みがあるのか、またその場合どの程度のサイト流入が見込めるかといった判断ができるので、SEO対策を始める前にまずは、キーワードプランナーを使って狙い目なキーワードを見つけましょう

リスティング広告目的の使い方

キーワードプランナーはSEO対策でキーワードの選定にも有効ですが、基本的にはGoogle広告用の調査ツールです。

Google広告用では広告で狙いたいキーワードや自社サイトに関連したキーワードをツール内で入力すると、Google広告を出稿した際の広告の表示回数、クリック数、クリック率、費用、平均クリック単価(推奨入札単価)など広告上での予測数値が簡単に分かります。こちらもSEOと同じように、広告の競合性、どのくらいの費用をかけるとどのくらいのサイト流入が見込めるのかといった情報が確認できるので、広告を出稿するキーワードの選定判断に欠かせないツールです。

キーワードプランナーの注意事項

Google広告のアカウントがなければ抽出数値はあいまい

キーワードプランナーはGoogle広告用の専用ツールとなるため、Google広告のアカウントを持っていない場合、利用に制限が発生します。

例えば、Google広告を出稿していないアカウントで調査すると検索ボリュームがあいまいな数値として表示されるので注意が必要です。

▼例

Google広告アカウント有り:検索ボリューム数 36,000

Google広告アカウント無し:検索ボリューム数 1万~10万

1万から10万の間では、数値の幅が広く、実際にどれくらいのボリュームから想定の流入が発生するのか、予想をたてるにも不正確になりがちです。より正確な数値を確認するには、Google広告のアカウントを取得してからキーワードプランナーを利用することをおすすめします。

Google広告のアカウント取得には広告費支払い用にクレジットカード情報の登録が必要となりますが、実際に広告を配信せずとも(費用をかけなくとも)、キーワードプランナーは利用できますので、その点はご安心ください。

また、キーワードプランナーから抽出される数字がどこまで信用できるのか、という点についても、Google広告のヘルプでは以下のように記載があります。

キーワード プランナーでは信頼性の高いキーワード候補やトラフィックの予測データを取得できますが、広告の掲載結果はさまざまな要因により変動しますのでご注意ください。たとえば、入札単価、予算、商品、業界の消費者動向などによっても、広告掲載の成果は変わります。

Google広告ヘルプ – キーワード プランナーを使う

Googleが提供するツールなので、数値の信憑性は高いですが、状況によって実際の数値は変動することもありますので、キーワードプランナーはあくまでも参考値として確認する程度にとらえておいた方が良さそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

SEO対策やリスティング広告のキーワード調査・選定に欠かせないキーワードプランナー。

検索されるキーワードは生ものです。検索ボリュームや競合性は常に変化します。狙いたいキーワードのトレンドや動向をリアルタイムに把握することで、効果的なSEOやリスティング広告の対策に活かしていきましょう。

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