プレースメントターゲティングとは ?概要と各管理画面の設定方法について解説

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

プレースメントターゲティングをご存じでしょうか?広告運用している方であれば、よく耳にする言葉かと思います。ここでは概要と各媒体の管理画面の設定方法について解説します。

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プレースメントターゲティングとは?

プレースメントターゲティングとはディスプレイ広告で設定できるターゲティングで、広告の掲載先を指定し、その面に配信する手法のことです。プレースメントターゲティングを使用すれば、その都度除外することなく、意図した配信面のみに配信することができます。

配信したい面が決まっているアカウントであればプレースメントの精査をする必要がなくなります。

次にプレースメントの中でもGoogleで設定できる手動プレースメントと自動プレースメントについて解説します。

手動プレースメント

Googleディスプレイネットワーク(GDN)のWebサイトや動画、アプリなどの掲載面を運用者自身で設定できる機能のことです。

ターゲットとしているユーザーがよく訪れているWebサイトが特定している場合は手動プレースメントで設定します。手動プレースメントで設定すると、設定した掲載面を個別で入札することができます。

自動プレースメント

設定したキーワードまたは他のターゲット設定方法に基づいて、関連性の高いプレースメントを媒体側で精査し、自動的に配信される機能のことです。

関連性の高いプレースメントには配信されますが、手動プレースメントのように指定していないため、随時プレースメントを確認し、成果に応じて精査する必要があります。

前述のとおり、この機能はGoogleディスプレイネットワーク(GDN)でのみ設定できます。

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の場合は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の保有するネットワーク内のWebサイトを指定できます。指定できるURLは第2階層目となりますので注意が必要です。

なお上記で紹介したGoogleディスプレイネットワーク(GDN)のように、プレースメントごとの入札調整を行うことはできません。(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)では手動プレースメントという名称はありません。)

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プレースメントターゲティングのメリット・デメリット

ここまでプレースメントターゲティングの概要について説明してきました。次にこのターゲティングを行うことによるメリット・デメリットについて解説します。

プレースメントターゲティングのメリット

配信面が指定できる

数多くあるディスプレイ配信面の中で、ここだけに出したいという配信先が決まっている場合、関連性の低いサイトに配信するよりコンバージョン確度が高くなります。そのため、より効果的なサイト誘導ができるかと思います。

配信先が定かでない場合でも、Googleディスプレイネットワーク(GDN)では、自動プレースメントで関連性の高いキーワード等を設定すれば、関連性の高い配信面を媒体側で自動精査し配信することも可能です。

まずは自動プレースメントで配信し、プレースメントレポートをみて精査していくのもよいかもしれません。

プレースメントごとに入札調整ができる

他のターゲティングの場合、プレースメントごとの入札はできません。

しかしプレースメントターゲティングの場合、指定したプレースメントに対して入札の強弱をつけることができます。競合が多いサイトについては、入札を強化するだけで掲載機会を増やすことができます。

プレースメントターゲティングのデメリット

クリック単価が高騰

他の認知系のターゲティングよりも、配信面を指定していることから、クリック単価が高騰する可能性があります。

クリック単価を重視(誘導効率を重視)する方の場合は、不向きかもしれません。

関連性の高いプレースメントを探すのが難しい

プレースメントは指定できますが、関連性の高いプレースメントを選定するのは難しいように感じるかもしれません。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)では、前述のとおり自動プレースメントが設定できるので、比較的関連性の高いプレースメントに配信することができます。

しかし、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の場合、配信先の指定しかできません。そのため、配信先が定まっていない場合、プレースメントターゲティングを実施するのは難しくなるかと思います。

上記を踏まえて、効果的な配信ができるか検討しましょう。

各管理画面での設定方法

最後に各管理画面での設定方法について解説します。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)の場合

1. 画面上部の[キャンペーン]タブをクリックし、編集するキャンペーンを選択

2. [ディスプレイネットワーク]タブに移動し、グラフ上部の[+ターゲティング方法]をクリック

3. 広告グループを選択

4. [+ターゲティングを追加]メニューをクリックして、[プレースメント]を選択。広告グループで配信するプレースメント名かURLを入力。

 複数のプレースメントをまとめて追加する場合は、ボックスの下部にある[複数のプレースメントをまとめて追加]を選択。

引用:Google広告 – 管理画面

5. [閉じる]、[保存]の順にクリックして設定完了。

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の場合

1. [ツール]のプレイスメントリスト管理から、プレイスメントリストを選択。

引用:Yahoo!広告 – 管理画面

2. [+プレイスメントリスト作成]⇒[新規作成]をクリック

引用:Yahoo!広告 – 管理画面

3. プレイスメント登録から、ターゲットとするプレイスメントを選択し保存。

引用:Yahoo!広告 – 管理画面

4. 作成したプレイスメントリストを広告グループに設定。

注意点

1つの広告グループにつき、配信対象のプレイスメントリスト、配信対象外のプレイスメントリストをそれぞれ1件のみ設定できます。

同一のURLが、配信対象と配信対象外のプレイスメントリスト両方に設定された場合は、配信対象外の設定が優先されます。

<例>

配信対象      aaa.com

配信対象外 aaa.com 

上記の場合は、配信対象外の設定が優先されるため、「aaa.com」には配信されません。

プレイスメントリストに登録したURLと前方一致、または後方一致するURLが広告の配信対象外となります。一致しないURLはプレイスメントターゲティングの対象外となります。

<例>

URLに「www.yahoo.co.jp」を含むプレイスメントリストを配信対象として設定した場合

「www.yahoo.co.jp」:配信対象

「shopping.yahoo.co.jp」→配信対象外(「www」が含まれないため)

上記2つのURLを配信対象としたい場合は直接入力で「yahoo.co.jp」を設定するようにしてください。

まとめ

今回はプレースメントターゲティングについて解説しました。

プレースメントターゲティングは、どの面に配信したいかが定まっている広告主様であれば、指定した配信先に掲載することができるターゲティングなので適しているといえます。

しかし多くの広告主様はプレースメントを定めず、配信した後にプレースメントを精査しているのではないでしょうか。コンバージョン確度が高いプレースメントを発掘した際に、プレースメントターゲティングを活用していきましょう。

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