インプレッションとは?意味は?PVやリーチとの違いは?
2020年7月1日
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Web広告がまるっと解るWebマガジン
更新日:2023年 07月 26日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
さまざまな種類があるWeb広告のうち、PPC広告は効果測定がしやすい、費用対効果が高い、低予算から広告を出稿できるなどのメリットがあるので、幅広い業種で利用されています。PPC広告を適切に活用できれば、自社の商品・サービスの認知拡大やブランド力強化につながるので、導入を考えている方もいるでしょう。
しかし、PPC広告の概要や運用における注意点やポイントを押さえていないと、効果を最大限引き出すことは難しくなります。PPC広告のメリットを得られず、費用だけがかさむ、費用に対して効果が少ないなどのケースを引き起こすことも考えられるでしょう。
そこで本記事では、PPC広告の概要を、リスティング広告や他のWeb広告の課金方式との違いを交えて解説します。PPC広告のメリット・デメリット、運用を成功させるポイントもあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。
目次
PPC広告のPPCとは、クリック1回ごとに支払うという意味を表す「Pay Per Click」の頭文字を取ったものです。ユーザーが広告をクリックし、WebサイトやLPに遷移した際に、広告料金が発生する仕組みです。広告の出稿自体には、料金は発生しません。そのためPPC広告は、クリック課金型広告とも呼ばれます。
クリック単価(CPC)は、広告を出稿するプラットフォームごとに異なりますが、算出方法は共通しており、以下の式により求められます。
CPC = クリックの合計費用 ÷ 合計クリック数
例えば、PPC広告に10万円かけ、クリック数が1,000回だった場合、10万 ÷ 1,000よりCPCは100円です。
続いては、PPC広告とリスティング広告の違いを見ていきましょう。
リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれ、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで検索した際に、検索結果画面に表示されるテキスト広告です。検索したキーワードに合わせた広告を配信できるため、購買意欲の高いユーザーに広告を届けられる点がメリットです。また、低予算で広告を出稿し、反応を見ながら改善できる利点もあります。
PPC広告とリスティング広告の違いは、PPC広告が広告の課金方法を表すのに対し、リスティング広告はPPC広告をユーザーに対しどのように届けるかという表示方法を表している点です。つまり、リスティング広告はPPC広告に含まれる概念です。
リスティング広告以外にPPC広告に含まれる表示形態には、Webサイトの広告表示枠に掲載されるディスプレイ広告が挙げられます。LINEやTwitter、Instagram、Facebookなどに広告を配信できるSNS広告にも、PPC広告の形態を取るものがあります。
Web広告には、PPC広告で利用されるクリック課金(CPC)以外にも、以下に示す課金方式があります。
それぞれの課金方式を簡単に見ていきましょう。
インプレッション課金(CPM)は、配信した広告が1,000回表示されるごとに広告料金が発生する仕組みです。魅力ある見出しや視覚的に訴えかける画像・動画を作成できれば、多くのユーザーにクリック・遷移してもらえるので、優れた広告効果を見込めます。
エンゲージメント課金(CPE)では、ユーザーが広告に反応し、エンゲージメントが発生した場合に広告料金が発生します。ディスプレイ広告ではマウスホバー、SNS広告ではいいねやシェア、返信などがエンゲージメントとしてカウントされる行為です。
成果報酬課金(PPA)は、アフィリエイト広告とも呼ばれ、あらかじめ定めたコンバージョン地点に達した際に広告費用がかかる仕組みです。コンバージョン地点には、商品・サービスの購入や無料会員登録、資料請求などが設定されます。費用が発生する際はコンバージョンにいたっている点や、コンバージョンあたりの予算を設定しやすい点がメリットです。
視聴課金(CPV)は、ユーザーが動画広告を視聴するごとに広告料金が発生する広告形態です。広告を配信するプラットフォームによって視聴の定義は異なりますが、Google広告では30秒間視聴する他(30秒未満の動画なら最後まで視聴)、広告に対して何らかのアクションを取った場合に視聴とみなされます。
掲載期間保証型課金(CPD)は、広告を出稿する期間を決め、期間の長さに応じて広告料金が発生する課金方式です。広告が出稿される期間と場所があらかじめ定まっているので、予算管理がしやすくなります。
配信数型課金は、広告の配信数に応じて広告料金が変動する仕組みです。主にLINEやメールマガジンで利用される課金形態で、自社の保有する顧客リストに的確に広告を届けられます。コンバージョンにいたらなくても配信数に応じて費用がかかるので、ユーザーが興味を抱く広告を配信することが重要です。
各Web広告の種類をご紹介しましたが、PPC広告がクリック数に応じて広告費用がかかるのに対し、その他の広告ではクリック以外の操作や条件がトリガーになっている点が特徴です。
※参考:Google広告. 「インプレッション単価(CPM)とは」
PPC広告のメリットはいくつかありますが、主に以下の4つです。
各メリットの内容を詳しく見ていきましょう。
PPC広告は、内容の修正や出稿停止・再開などのアクションを容易に行える点がメリットです。
電車や掲示板に掲載する紙媒体の広告や看板の場合、商品・サービスの内容に変更があったり、提供を中止したりしても、早急に反映させることが難しくなります。また、掲載期間が決まっていれば「広告の効果が見込めないから出稿を停止する」などを容易に行えません。変更や修正には、余計なコストがかかってしまうでしょう。
一方PPC広告なら、インターネット広告の一部なので、広告出稿主のタイミングでいつでも変更や修正を加えることができ、それを即時的に反映できます。
PPC広告は、効果測定がしやすい点もメリットです。例えば、以下の指標が挙げられます。
指標 | 何を表しているか |
インプレッション数(imp) | 広告がユーザーに表示された回数 |
クリック数 | 広告がユーザーにクリックされた回数 |
クリック率(CTR) | インプレッション数に対するクリック数の割合 |
クリック単価(CPC) | クリックあたりにかかるコスト |
コンバージョン(CV) | 最終的な目的・成果にいたった数 |
コンバージョン率(CVR) | クリック数に対するコンバージョンの割合 |
各指標の目標値と実測値を測定し、足りない部分に対する対策を立てれば、広告の効果を最大化できるでしょう。
PPC広告で費用がかかるのは、広告がユーザーにクリックされたときです。広告の出稿やインプレッション自体には、費用はかかりません。
クリックされた分だけ費用がかかりますが、このとき、ユーザーは商品・サービスに興味を抱いているので、最終的なコンバージョン数の増加が期待できます。そのため、広告が表示されると課金されるインプレッション課金や、固定で費用がかかる掲載期間保証型課金に比べて費用対効果は高いでしょう。
運用の始めから多くの予算を広告につぎ込むのは、リスクのある行為です。まずは、少額から運用を開始し、反応を見ながら広告費を抑えるべきか、それとも増額すべきかを判断しなければなりません。
その点PPC広告は、初期費用がかからず、低予算から広告を出稿できます。出稿してみて反応が良ければ、後々広告費を増やし、さらに露出を増やすといったプランを取れるでしょう。
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Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。
PPC広告のメリットを見て、実際に運用を開始しようと考えている方もいるでしょう。しかし、PPC広告を出稿する前に、メリットだけではなくデメリットも押さえておくべきです。
PPC広告のデメリットは、主に「競合が多いとクリック単価が高くなる傾向にある」「広告を運用し続ける必要がある」の2つです。各デメリットの詳細と、改善方法を詳しくご紹介します。
PPC広告は低予算から出稿できる点がメリットですが、ある程度の成果を出そうとするなら、予算をいくらか投入しなければなりません。PPC広告がユーザーに表示されるかどうかは、オークション形式で決定されるためです。人気のある商品に関するキーワードや、競合の多いキーワードでは自ずとクリック単価が高くなる傾向にあります。キーワードによっては、低予算で効果を得ることが難しくなります。
上記のようにキーワードによっては費用のかかるPPC広告ですが、予算が限られていて、なるべく低予算で運用したい方もいるでしょう。具体的な対策を2つご紹介します。
1つ目は、複数の語句を組み合わせたロングテールキーワードを活用する方法です。例えば「パソコン おすすめ」というキーワードが、成約率が高いがクリック単価も高いとします。
この場合は「パソコン おすすめ 学生」や「パソコン おすすめ プログラミング」のようにキーワードを設定するといいでしょう。クリック単価を抑えられることに加えて、ターゲットを絞って訴求する分、より成約率を高められる効果が期待できます。
Google広告を利用している場合は、キーワードの検索回数やクリック単価を把握できるキーワードプランナーを活用してみてください。
2つ目は、広告とユーザーとの関連性を見直し、広告の品質スコアを高める方法です。PPC広告は、先述したようにオークション形式で表示回数や掲載順位が決まります。とはいえ、入札単価が競合より低ければ広告がユーザーに表示されないかというと、そうではありません。
出稿する広告と関連性の高いキーワードを設定できれば、たとえ競合より入札単価が低くても掲載順位は高くなる可能性があります。また、広告の推定CTR(クリック率)が高いと、質の高い広告だと判断され、広告の品質スコアが高まります。
PPC広告に限らずですが、広告は一度出稿しても、それで終わりではありません。常に仮説検証を繰り返しながら、適切な対策を講じなければなりません。
例えば、クリック率が低下している場合、ユーザーに魅力が伝わるテキストか、ターゲット設定は適切かなどと仮説を立て、それぞれを解消できる対処が求められます。
運用の継続をおろそかにすると、広告の効果を得るのが難しくなるのはもちろん、無駄に費用がかさんでしまう可能性も考えられます。
とはいえ、自社のリソースは限られているうえ、専門的なスキルや経験も必要になるので、広告を継続的に運用する仕事は、本来の業務を圧迫しかねません。専門的なスキルや経験も必要になるので、その場合は、実績が豊富な広告代理店に依頼するのも検討してください。
PPC広告を活用して、自社の利益アップや商品・サービスの認知拡大につなげるには、以下の5つのポイントを意識してください。
1つ目のポイントは、ユーザーに魅力が十分に伝わるクリエイティブを作成することです。テキスト広告は「先着100名様限定」「顧客満足度95%」のように数字を使ってアピールすると、クリック率を高められる効果が期待できます。
コピーライティングやセールスライティングの活用は大事ですが、広告のテキストが見切れてしまっては、ユーザーに魅力が伝わりにくくなります。広告を出稿する媒体で推奨されている文字数も、合わせて確認しておきましょう。
2つ目のポイントは、遷移先のWebサイト・LPの質を高めることです。いくらPPC広告でユーザーに魅力をアピールしても、遷移先のWebサイト・LPの作り込みが甘いとコンバージョンにはつながりにくくなります。
訪れたユーザーが離脱しないように、広告文とマッチしているか、ファーストビューで商品・サービスをアピールできているか、フォームは入力しやすいかなどをチェックしてください。
3つ目のポイントは、キーワード設定を見直すことです。広告を出稿する媒体によっては、除外キーワードを設定できます。除外キーワードを設定すれば、指定したキーワードでは広告が表示されなくなるので、広告費が無駄になるケースを防げます。
4つ目のポイントは、適切なターゲットに広告を届けることです。例えば、20代メンズ向けのシューズを販売している場合、広告を届けるべきターゲットは20代男性となります。提供する商品・サービスに応じて、年齢や性別、居住地、趣味嗜好などを絞り、適切にターゲティングしましょう。
5つ目のポイントは、PDCAを回し続けることです。PPC広告で達成した目標のために、まずは計画を立てます。その計画に基づき実行し、運用して得られるCTRやCPCなどの各数値を把握し、評価を行います。その後に、現状足りないものは何か、数値を高めるためにはどうすればいいのかなど、改善策を練り、再び目標達成に向けて計画するという流れです。ABテストを活用してみると、広告の効果を測定しやすいでしょう。
ここまでに、PPC広告の運用を成功に導くために意識すべき重要なポイントをご紹介しました。しかし、自社のリソースが足りない、知識・経験を持った人材がいないなどの理由から、改善が難しい場合もあるでしょう。
その場合は、広告代理店にPPC広告の出稿を代行してもらうのも選択肢の一つです。実績と知識があり、かつ費用対効果の高い広告代理店を探す手間はかかりますが、自社で運用するよりも高い広告効果を期待できます。
PPC広告とは、ユーザーが広告をクリックするごとに課金される広告形態です。
競合が多いとクリック単価が高くなったり、広告を運用し続けなければならなかったりする点が、利用者には負担になります。しかし、内容の修正がしやすい点や、低予算から始めることができ費用対効果が高い点がメリットです。メリットとデメリットの両方を理解し、適切にPPC広告を運用しましょう。
運用する際は、PPC広告を出稿する目的を達成できるように、今回紹介した5つのポイントを意識してください。すべてを高水準で実行するのが難しい場合は、広告代理店に依頼するのをおすすめします。
ジオコードは、Web広告運用代行サービスを2009年から提供している、老舗Webマーケティング会社です。これまで運用したアカウントは累計で2,120件以上、運用中のものは495件と豊富な実績、そしてGoogleやYahoo!JAPANに認められた確かな広告運用力を誇ります。
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