品質スコアとは? 広告の掲載順位との関係性や高め方を解説!

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

Web広告の運用において、「品質スコア」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。品質スコアは広告の掲載順位を左右する重要な要素です。自社広告の品質スコアを改善すれば掲載順位が高まる上に、広告のクリック単価を下げコストを削減できます。上げることでさまざまなメリットがある品質スコアですが、そのために何をすればよいのか、分からない場合もあるでしょう。

本記事では品質スコアの概要や、自社広告の品質スコアを確認する方法を解説します。改善のための具体的な施策も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。

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  • Web広告において、品質スコアが重要だと聞いたが改善が難しい

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品質スコアとは

品質スコアとはWeb広告の品質を表す数値です。スコアは1〜10の数字で表され、キーワードごとに付けられます。品質スコアは広告の掲載順位に影響を与える重要な要素です。広告について品質スコアを確認すれば、他の広告と比較して品質が高いのか、それとも低いのかが分かります。

品質スコアは広告における品質の基準となるため、重視すべき指標です。品質スコアが高いとクリック単価といった費用の削減にもつながります。クリック単価とは広告1クリックにかかる費用のことで、広告費用をクリック数で割って算出します。例えば広告費用が1,000円、クリック数が100回のケースだと、「1,000円÷100回」でクリック単価は10円です。クリック単価が低いほど費用対効果が高くなります。

※参考: Google 広告 ヘルプ. 「品質スコアについて」

広告ランク

品質スコアと関わりのある数値の一つが広告ランクです。自社広告が検索広告において何番目に掲載されるかは、広告ランクによって決定します。広告ランクは品質スコアに入札単価を掛け合わせ、さらに広告表示オプションといった見込み効果を加えた数値によって決まるとされています。

広告の入札単価とは、広告1クリックに対して支払える上限額(上限クリック単価)のことです。オークション形式を採用しているWeb広告では、広告1クリックに対して最大でいくらまでなら支払うのか、広告主が価格を指定します。入札単価の上限額が高いほど、検索結果に広告が表示される可能性が高まります。

広告ランクの計算式は下記のとおりです。

  • 広告ランク = 入札単価 × 品質スコア + 広告表示オプションの効果

広告ランクを決定づける要素は以下のとおりです。

広告ランクの構成要素構成要素の内容
入札単価広告1クリックに対して広告主が支払える上限額として設定した単価(上限クリック単価)
オークションにおける競争力Web広告のオークションにおける競合の状況
広告の品質推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性などの6つの指標による評価結果(品質ランク)
広告ランクの下限値広告を掲載するために最低限必要な広告配信の予約料金
広告表示オプション等の見込効果広告表示オプションの追加によってどれほどユーザーの獲得を促せるかの度合い
ユーザーが検索に至った背景ユーザーが検索した際の所在地・時間・使用デバイス・実際の検索キーワードなどの検索背景

品質スコアを上げるメリット

広告における品質スコアを上げると、以下のようなメリットが得られます。

  • 広告の掲載順位が高まる
  • クリック単価を下げられる

それぞれのメリットについて解説します。

広告の掲載順位が高まる

広告の掲載順位が高まる点は、品質スコアを上げる大きなメリットです。品質スコアが高い状態だと、競合他社の広告よりも優れた評価を受けられ、検索結果における掲載順位が高くなります。たとえ同じ入札単価を設定していた場合でも、品質スコアが高ければ上位に掲載されます。

広告が上位に表示されることで、広告がより多くのユーザーの目に留まりやすくなります。広告を見てもらえる機会が多いからといって、必ず成果につながるとは言い切れません。しかし、広告が表示される回数が少ないと、成果につながるチャンスも減少してしまうでしょう。まずは広告の品質スコアを高め、多くのユーザーに見てもらうことが大切です。

クリック単価を下げられる

品質スコアを上げればクリック単価を下げられる点もメリットです。クリック単価は入札単価と同じ価格になるわけではなく、品質スコアや広告ランクに応じて決まります。クリック単価を算出する際は、競合他社の広告ランクを自社広告の品質スコアで割って1円を足します。計算に用いる競合他社の広告は、自社広告から掲載順位が一つ下のものです。

クリック単価の計算式は以下のとおりです。

  • クリック単価 = 掲載順位が一つ下の競合他社の広告ランク ÷ 自社の品質スコア + 1

例えば自社の広告ランクが700・品質スコアが5とします。一方、掲載順位が一つ下の競合他社の広告ランクが600・品質スコアが4だとします。この場合の自社広告を掲載する際のクリック単価は以下のとおりです。

  • 競合他社の広告ランク600 ÷ 自社の品質スコア5 + 1 =121円

自社の品質スコアが6に上がった場合のクリック単価は以下のとおりです。

  • 競合他社の広告ランク600 ÷ 自社の品質スコア6 + 1 =101円

品質スコアが上がるとクリック単価が下がることが分かります。

品質スコアの決定要因

品質スコアを上げるには、その決定要因を把握する必要があります。品質スコアの主な決定要因は以下のとおりです。

  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告の関連性

それぞれの要因は「平均より上」「平均的」「平均より下」の三つにステータス分けされます。「平均的」または「平均より下」の要因がある場合は、改善することで品質スコアを向上させられるでしょう。それぞれの要因について解説します。

推定クリック率

推定クリック率とは広告が表示された際に、ユーザーにクリックされる可能性の高さを示す要素です。推定クリック率は広告の過去のクリック率と、インプレッションの実績によって左右されます。実際のクリック率とは異なる数値なので、混同しないよう注意が必要です。

ランディングページの利便性

ランディングページとは、広告クリックによって遷移する先のWebページのことです。ランディングページの利便性とは、ランディングページの内容がユーザーにとって、どの程度関連していて有用であるかを指す要素です。ランディングページの内容が検索意図に沿っているのか、情報の透明性、ページの操作性などが考慮されます。

広告の関連性

広告の関連性とは掲載される広告が、ユーザーの検索意図とマッチする度合いを指す要素です。

品質スコアを確認する方法

品質スコアを確認する方法は検索エンジンによって異なります。Yahoo!広告、Google広告について、それぞれの検索エンジンにおける確認方法を解説します。

Yahoo!広告

Yahoo!広告において品質スコアは、正しくは「品質インデックス」と呼ばれます。Yahoo!広告の品質インデックス、および品質インデックスの算出に用いられる要素の評価値は、「キーワード一覧」とパフォーマンスレポートの「キーワードレポート」で確認可能です。

キーワード一覧、キーワードレポートのどちらも、指定の表示期間に関係なく、現在の品質インデックスの値が表示されます。過去の値を確認する場合はキーワードレポートの項目のうち、タイトルに(履歴)と付く項目を閲覧する必要があります。

  • 例:品質インデックス(履歴)・広告の関連性(履歴)

Google広告

Google広告で品質スコアを確認する方法は以下のとおりです。

  1. Google 広告の管理画面で「キャンペーン」アイコンをクリック
  2. セクション メニューの「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」プルダウンをクリック
  3. 「検索キーワード」をクリック
  4. 表右上の列アイコン(3本線のもの)をクリック
  5. 「キーワードの表示項目を変更」欄から「品質スコア」セクションを展開

過去の品質スコアを閲覧するためには、(履歴)と付く指標を選択します。

  • 例:品質スコア(履歴)・ランディング ページの利便性(履歴)・広告の関連性(履歴)・推定クリック率(履歴)

品質スコアを改善する方法

品質スコアを改善する方法ためには、以下の要素の質を高める必要があります。

  • 広告の関連性
  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性

品質スコアを高める施策は簡単ではなく、効果を出すためには高い専門性が必要なので、専門機関に依頼するのもおすすめです。Webマーケティング会社のジオコードなら、品質スコアに関する課題解決をサポートできます。ジオコードはGoogle/Yahoo!の広告パートナーとしての受賞歴があり、Webマーケティングにおける高い運用力を誇ります。

広告の関連性

広告の関連性を高めるためには、広告文をブラッシュアップし、キーワードのグルーピングの品質を高めることが必要です。それぞれ詳しく解説します。

広告文をブラッシュアップする

自社広告の品質スコアを高めるためには、広告文のブラッシュアップが大切です。広告文には多くのユーザーが検索すると考えられるキーワードを含めましょう。広告文とキーワードの関連性が高いことも必要です。たとえ優れた広告文であっても、キーワードとマッチしていなければユーザーの関心を引けません。

同時に本来なら別の広告に分けるべきキーワードが、一つの広告に詰め込まれていないか確認しましょう。一つの広告内でターゲットが異なるキーワードが混在していると、広告の効果が薄まってしまいます。広告文のブラッシュアップに取り組む際は、ABテストを繰り返す施策も効果的です。

より説得力のある広告文にするためには、広告内の主張の根拠となる数字を示すのもよいでしょう。具体的な数字が含まれない広告文だと、ユーザーに曖昧な印象を与えてしまいます。自社の実績件数や、お得な割引率などを数字として記載すると、ユーザーの関心を引きやすくなります。

広告文の中で重要な箇所は、記号を使って装飾するのも一つの手です。ユーザーが求めているキーワードや、広告内容の根拠となるデーなどを記号で目立たせ、見つけやすくしておきましょう。

キーワードのグルーピングの品質を高める

キーワードのグルーピング(グループ化)とは、類似するキーワードを同じグループとして分類することです。キーワードを適切にグルーピングすれば、検索意図に沿った広告を表示でき、広告の関連性を向上させられます。

効果的なグルーピング方法の一つは、カテゴリやジャンルを軸にしたキーワードの分類です。カテゴリやジャンルが大きく異なるキーワードを一つにまとめてしまうと、広告文との関連性が低くなってしまいます。グルーピングの際はキーワードに対するユーザーの検索意図、ニーズなどを想定しながら分類していきましょう。

グルーピングの際は広告にかけられる予算と、グループ数のバランスも考慮する必要があります。予算が限られている場合は得に、CV(成果)を得られやすいグループを重点的に運用し、効果的に広告を運用することが大切です。グループを細分化しすぎず、重要なものに絞るように心がけましょう。宣伝したい製品・サービスが多い場合なら、動的検索広告を活用するのも一つの選択肢です。

推定クリック率

推定クリック率を上げるためには、まずはクリック率を改善する必要があります。過去のクリック率が推定クリック率を算出する際の基準となるためです。リスティング広告でクリック率が低い場合は、「広告文」と「キーワード」に理由があるケースが少なくありません。広告表現を見直し、キーワードを改善することでクリック率を高め、推定クリック率の改善につなげましょう。

広告表現を見直す

広告の関連性を高める場合と同じく、クリック率を高めるためにも広告表現を見直すことが重要です。広告表現では検索意図にマッチするキーワードを含めたり、ユーザーのニーズに合った広告文を作成する必要があります。その上で、製品・サービスの強みをアピールできる内容になっているか、再度確認してみましょう。

広告文の中にペルソナが共感できるような表現を盛り込むのも効果的です。ペルソナとはまるで実在の人物であるかのようにプロフィールを作り込んだ、製品・サービスのユーザー像を指します。成果が出やすい広告表現を見つけ出すためには、ABテストを実施するとよいでしょう。表現が異なる複数の広告を運用して、それぞれのクリック率を分析し、よりユーザーに訴求するものを見極めていきます。

キーワードを改善する

クリック率を上げるためには、広告のキーワードが適切か見直すことも効果的です。クリック率が低いキーワードを採用し続けていると、全体的なクリック率が上がらなくなってしまいます。自社製品・サービスと関連性がないキーワードで広告が表示されていないか、掲載状況を確認してみましょう。

キーワードを見直す際は「ラッコキーワード」が役立ちます。ラッコキーワードとは、検索エンジンにおけるサジェスト(検索候補)や関連語句を確認できるキーワードリサーチツールです。どのようなキーワードにユーザーニーズがあるのか把握でき、広告のキーワード最適化に効果的です。

ランディングページの利便性

広告のクリック率やキーワードとの関連性を高めても、遷移先のランディングページの質が悪ければユーザーは離脱してしまいます。ランディングページの利便性を改善するには、広告文と遷移先のページの関連性を高める必要があります。広告をクリックしたユーザーが求める情報をランディングページに掲載するようにしましょう。同時にページの内容だけでなく、ページの操作性を高める施策も大切です。

広告文と遷移先のページの関連性を高める

まずは広告文と遷移先のランディングページの関連性を高めましょう。ユーザーが検索したキーワードや、クリックした広告とマッチするページに誘導します。広告文に含まれるキーワードを、ランディングページ内でも分かりやすく配置すれば、ユーザーの関心を引き付けられます。ランディングページを構成する要素の一つひとつが、最終的にCVにつながるような設計にすることも大切です。

ページの操作性を高める

ランディングページは内容だけでなく、操作性を考慮する必要があります。操作性が悪いとユーザーがフラストレーションを感じ、離脱してしまう可能性が高まります。ランディングページはユーザーが求める情報に、簡単に辿り着ける構造にしましょう。

CTAボタンを分かりやすく配置し、ユーザーのアクションを促すのもポイントです。ユーザーが他のページに移動してしまわないよう、目立つ場所にはリンクを設置しないように心がけましょう。

品質スコアの向上には、ジオコードの広告運用代行が効果的!

自社広告をより多くの人に見てもらい、成果へとつなげるためには品質スコアを上げることが大切です。品質スコアの向上のためには、広告の関連性や推定クリック率、ランディングページの利便性などを改善する必要があります。しかし、品質スコアに関わる施策は専門知識やノウハウが必要となるため、どこから手をつければよいか悩む場合もあるかもしれません。

品質スコアを効率的・効果的に向上させるなら、外部の専門機関のサポートを受けてもよいでしょう。品質スコアを含めた、Web広告に関する課題解決にはジオコードが役立ちます。ジオコードは14年以上の広告運用代行の実績がある、老舗Webマーケティング会社です。GoogleやYahoo!にも認められた確かな広告運用力があり、お客様のニーズに合わせた広告運用プランを提案可能です。

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株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!の認定パートナー、アワード受賞歴も多数!
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