CPAとは?意味、計算方法や目標CPAの設定方法を徹底解説
2020年7月1日
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更新日:2024年 01月 26日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
Web広告の効果を左右する重要な要素、それがターゲティングです。ターゲティング広告(ターゲット広告)は興味のあるユーザーを絞り込んで配信するため、やみくもに配信するよりコンバージョンにつながりやすく、費用対効果も高くなります。ユーザーにとっても興味のない広告を減らせるのがメリットです。
ターゲティング広告はWebマーケティングにおける重要な宣伝手法として用いられているものです。しかし、具体的にどのようにターゲットを絞って訴求するとよいのか、分からない方もいるでしょう。
本記事ではそもそもターゲティング広告とはどのようなものなのか、基本的な仕組みやターゲティング広告の種類、メリット・デメリットを初心者の方にも、わかりやすく解説していきます。ターゲティング広告の仕組みや種類を知って、効率よく広告配信したい方は参考にしてみてください。
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ターゲティング広告にももちろん、対応しています。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。
目次
ターゲティングとはマーケティング用語で、特定のユーザーにターゲットを絞ってマーケティングを展開することです。
ターゲティング広告は出稿時に細かな条件を設定してユーザーを絞り込み、コンバージョンを期待できるターゲットにのみアプローチする広告配信方法です。特定のユーザー層を狙い撃ちする手法ともいえるでしょう。
ニーズの高い層を絞り込むために、ターゲティング広告ではユーザーの顧客モデル(ペルソナ)をもとに、年齢・性別などの属性や行動パターンを特定していきます。
ターゲット層はなるべく細かく絞り込むことが大切です。細かく絞り込むためには年齢・性別などの属性だけでなく、普段そのユーザーがどのようなWebサイトにアクセスしているか、どのようなコンテンツに興味があるかなど、多角的な視点でターゲットを絞り込むことが重要です。
ターゲティング広告では実際に特定の個人を識別するわけではありません。それでもブラウザやデバイスを1ユーザーと判断することで、ブラウザやデバイスを使用している個人に訴求しやすくなります。
ユーザーをどのような要素で絞り込むかによって、ターゲティングの種類も変わってきます。ここではターゲット抽出のための条件や方法別にターゲティングの種類を紹介します。
オーディエンスターゲティングとは、ユーザー(オーディエンス)の属性や行動履歴などの情報に基づいて、自社の商品・サービスに興味を持っていると類推できる「人」に向けて広告を配信する手法です。行動履歴とはサイト訪問回数や閲覧・購入履歴など、ユーザーのインターネット上の行動をデータ化したものです。
オーディエンスターゲティングでは特定のコンテンツではなく、「人」を対象に広告を配信するため、自社の商品・サービスに対して興味を持っているユーザーが、関係ない別のサイトを見ているときも広告を表示できます。そのため「関心はあるものの、積極的に情報を集めていない」ユーザーへの広告配信も可能です。
コンテンツターゲティングとは、ユーザーが日常でよく閲覧しているWebサイトやSNSアカウント・トピックなどをもとに、関連性の高い特定の「コンテンツ」を配信するメディアに広告を配信することです。
オーディエンスターゲティングが誰に広告を出すのか、「人」にフォーカスしているのに対して、コンテンツターゲティングはどのようなコンテンツを発信しているメディアに広告を出すのか、「コンテンツ」にフォーカスして出稿します。
例えば、キーワードを「脱毛」に設定すると、「脱毛」のキーワードを含むさまざまなメディアに広告を出稿できます。コンテンツターゲティングは特定のコンテンツにアクセスしたユーザーにだけでなく、似たような複数のメディアを閲覧したユーザーにまで、幅広く広告配信できるのが特徴です。
ジオターゲティングとはパソコンやスマートフォンなどの位置情報をもとにして行うターゲティングのことです。位置情報ターゲティングやロケーションターゲティングとも呼ばれます。
位置情報の特定に利用するのは、SNSにユーザー自身が設定している居住区の情報や、アプリのGPS情報などです。位置情報を活用すると、特定のエリアに居住しているユーザーや、特定の場所を訪れるユーザー層を絞り込んで広告運用を行えます。
例えば「美容室 おすすめ」と検索した人が渋谷にいれば、検索した人のスマートフォンに渋谷にある美容室の広告を表示させることが可能です。実店舗の集客など、特定の店舗への訪問を促進したい場合に活躍するでしょう。
ジオターゲティングのメリットは、オフラインの場にある実店舗に、オンラインのインターネット広告を通じて送客できる点です。またジオターゲティングは、お店や企業の認知度拡大にも役立ちます。
デバイスターゲティングは、広告を配信するデバイス(パソコン・スマートフォン・タブレット)別にターゲットを決める手法です。単にデバイスを指定するだけでなく、OS(AndroidOSかiOSか)やOSのバージョンなど、細かい設定ができるケースもあります。
例えば、スマートフォンのゲームアプリ広告を配信するなら、パソコン上で配信するより、スマートフォン上のSNS広告やアプリ広告に絞った方がダウンロードされやすいはずです。
ターゲティング広告には上記の他に、曜日・時間を指定して広告配信する「曜日・時間帯ターゲティング」もあります。ただし、デバイスターゲティングや曜日・時間帯ターゲティングは、単体で運用するケースはあまり多くありません。他のターゲティングと掛け合わせることで、広告効果を高められる方法といえます。
Web広告で使えるターゲティング機能は、Google広告とYahoo!広告で異なります。ここではより多くの企業や広告代理店に利用されているGoogle広告のターゲティング機能を紹介します。
ユーザー属性ターゲティングは、年齢、性別などのユーザー属性を基準にターゲティングする方法です。Googleがユーザー属性を識別するのは、Google アカウントに追加された個人情報や、Googleのサービスを利用する広告主からの提供データ、検索履歴などのインターネット上の行動からです。
Google広告のユーザー属性ターゲティングを利用すると、自社の商品・サービスがマッチしやすい特定のユーザーを絞り込めます。年齢層・性別・子どもの有無・世帯収入などの条件に該当する見込み顧客層に絞って広告を配信できるため、効率的な配信が期待できるでしょう。
ユーザー属性ターゲティングでは、狙った客層にピンポイントでアプローチできるため、富裕層にのみアプローチするなどの設定も可能です。また女性専用のエステサロンの広告を、男性に表示しないようにするなどの設定もできます。
※参考:Google広告ヘルプ. 「ユーザー属性ターゲティングについて」
リマーケティングとは、いわゆる追跡型広告のこと。一度はサイトを訪問したものの、コンバージョンに至らなかったユーザーに向け、あらためて広告を配信して再アプローチする方法です。過去にアクセスしたことがあるユーザーは、商品・サービスに興味を持っている可能性が高いため、コンバージョンが期待できます。
リマーケティングは見込客への再アプローチだけでなく、新規の認知施策や、検討期間の長い商材の販促にも効果的です。ただし、ユーザーリストが一定数ないと配信できません。
※参考:Google広告タグマネージャーヘルプ. 「標準のGoogle広告リマーケティング」
CV類似ユーザーは、対象サイトへはまだ訪問していないものの、対象サイトを訪問したユーザーに類似した特性をもつユーザーに広告を配信する方法です。
興味や関心が、すでに成約したユーザーと似ている潜在顧客にアプローチできるため、コンバージョンにもつながりやすいでしょう。
CV類似ユーザーは原則として新規ユーザーなので、ユーザー層を広げたい場合に有効な手法といえます。Googleの類似ユーザーターゲティングの場合、類似ユーザーリストが自動的に作成できるため、自分でリストを作成する必要がありません。手間をかけずに実施できる方法といえます。
※参考:Google広告ヘルプ. 「類似セグメントをターゲットに追加する」
アフィニティカテゴリターゲティングは、ユーザーの興味・関心・習慣(アフィニティ)が商品・サービスの対象ユーザーと共通する人をターゲットに広告配信する仕組みです。興味・関心・習慣は、ユーザーが過去に訪れたサイトのカテゴリなどで特定します。
「スポーツ・フィットネス」「テクノロジー」「ニュース・政治」「フード・ダイニング」「メディア・エンターテイメント」「ライフスタイル・趣味」「旅行」など、さまざまなカテゴリーでターゲットを絞り込むことが可能です。
アフィニティカテゴリターゲティングでは、特定のカテゴリに関心のあるユーザーに広告配信ができるだけでなく、潜在層へのアプローチも可能なため、ブランディングなどの認知施策にも向いています。
※参考:Google広告ヘルプ. 「アフィニティセグメントについて」
カスタムアフィニティターゲティングでは、上記のアフィニティカテゴリよりも、さらに詳細なターゲティングができます。カスタムアフィニティターゲティングでは、アフィニティカテゴリでリーチしきれなかったターゲット層にまで配信できるためです。
カスタムアフィニティターゲティングを利用して定期的に広告配信すると、ターゲットが広告を目にするたびに、掲載された商品・サービスに意識が向くため、商品や企業のブランディングや認知度の向上にも有効です。
※参考:Google広告ヘルプ. 「カスタムセグメントについて」
ライフイベントターゲティングとは、結婚や転職、子どもの誕生や引越しなど、人生の大きな節目に焦点を当てるターゲティング方法です。人生の節目には、情報を収集する人が多くなります。Google広告では「大学卒業」「引越し」「結婚」「起業」などのライフイベントを選択できます。
例えば「結婚」を控えているユーザーは、式場の準備や指輪の購入、新居探しや家具の購入など、結婚や新生活に関連した購買行動をとる可能性が高いでしょう。そうしたユーザーに役立つ情報として広告を配信するため、コンバージョン率が高くなりやすいのが特徴です。
※参考:Google広告ヘルプ. 「オーディエンスターゲティングについて」
トピックターゲティングは、特定のトピックに関連するWebページ・動画・アプリに広告を掲載できるGoogle広告のターゲティング機能です。
例えば、ペット用品を取り扱っているなら、トピックの中から「ペット・動物」を選択すると、ペット関連のWebページやアプリ、動画チャンネルに広告配信できます。
Google広告のトピックは「趣味・レジャー」「アート・エンターテインメント」「オンラインコミュニティ」「ゲーム」「旅行・交通」「書籍・文学」「法律・行政」「美容・フィットネス」などです。大きいトピックだけで26種類あるので、広告を出稿する商品・サービスに合わせてトピックを選んでみましょう。
Google広告では、対象トピックを広く設定できますが、広げすぎずに関連度の高いものだけに絞るとより効果的です。
※参考:Google広告ヘルプ. 「トピックターゲットについて」
プレースメントターゲティングは「この動画チャンネルに広告を出稿したい」など、特定のメディアを配信先として指定する方法です。配信したい特定のWebサイトや動画チャンネル、アプリなどを選択して広告を配信できるだけでなく、配信制限をかける機能もあります。
プレースメントターゲティングでは、広告配信したい商品・サービスとの相性のよい配信先や、ターゲットとの親和性が高い配信先を設定すると、少ない予算でも効果的な配信が可能です。配信制限をかける機能で、効果がなかった配信先を除外しても、効率の改善に役立てられるでしょう。
プレースメントの設定には、「自動」と「手動」の2種類が選択可能です。自動では指定トピックやキーワードなどを選択すると、Googleが自動的に関連性の高い広告掲載場所をピックアップしてくれます。一方「手動」は広告掲載場所のURLなど、指定した掲載場所を限定した広告配信が可能です。
※参考:Google広告ヘルプ. 「プレースメントターゲティングについて」
キーワードターゲティングは、ターゲット設定で指定のキーワードを選ぶことで、キーワードと関連性の高いWebサイトや動画チャンネル、アプリの広告掲載枠に広告を出稿する方法です。検索したユーザーには顕在化したニーズがあると考えられるため、コンバージョンにつながりやすいといえます。
Google広告のキーワードターゲティングには「オーディエンスターゲティング」と「コンテンツターゲティング」の2種類があります。
オーディエンスターゲティングは、指定したキーワードに興味関心を持つ可能性が高い「人」がターゲット。コンテンツターゲティングは、指定したキーワードに関連するWebサイトや動画チャンネルなどの「コンテンツ」に広告を出稿する方法です。
※参考:Google広告ヘルプ. 「キーワードによるコンテンツターゲット」
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ターゲティング広告にももちろん、対応しています。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。
ターゲティング広告は商品やサービスに関心があるユーザーに絞り込んで広告を配信できるのが強みです。ユーザーに興味のある商品やサービスに関する広告を集中して配信すると、これまで一般的だった純広告に比べると、より高いコンバージョン率を期待できます。
ターゲティング広告では、顧客獲得単価(CPA)も抑えることが可能です。商品・サービスに興味のないユーザーには配信しないため、無駄な広告コストを削減できます。広告コストが抑制できると、投資対効果(ROI)の向上も期待できるでしょう。
リターゲティングを促せるのもターゲティング広告のメリットです。リターゲティングとは、一度クリックした見込み客に対して、再度広告を表示する手法のこと。特定のWebサイトを訪問したことのあるターゲットに再度訴求できるのがメリットです。
例えば、商品をカートに入れたまま離脱した、いわゆる「カゴ落ち」状態のユーザーのみへの配信も可能です。一度離脱したユーザーに再度アプローチすると、取りこぼしも減少するでしょう。
ターゲティング広告にはデメリットもあります。特定のユーザーに対して集中的に広告配信を繰り返していると、中には不快感を覚えるユーザもいます。わざわざ費用をかけて広告配信しているのに、ユーザーに不快感を与えて遠ざけてしまっては逆効果です。
特にリターゲティング広告はユーザーに「しつこい」と思われてしまう可能性もあります。ネガティブな印象をもたれると、商品や企業のイメージも低下してしまう恐れもあるため注意しましょう。不快感を与えないためには、同一のユーザーへの広告配信回数を制限する機能の活用などが有効です。
ターゲティング広告は種類が多く、それぞれに管理画面や運用方法も異なるため、プランニングや運用が複雑なのもデメリットといえます。自社で行うのが難しい場合には、広告代理店に媒体の選定から運用、効果測定などを広告代理店に一任するのも選択肢です。
ターゲティング広告を成功させるには、「仮説→施策→効果測定→仮説の再検討」のサイクルを回していくことが大切です。仮説に基づいてターゲティング広告を発信したら、効果を測定して施策を再検討してみましょう。
広告配信の効果を測定するには、掲載から1週間くらい経った時点で、クリック数が集客数に結びついているかどうか調べるなどして、広告の効果を確認しましょう。
「検索キーワード」が適切かどうかも確認してください。キーワードは季節やトレンドの変化などの影響を受けます。キーワードが「今」に合っていない場合は入れ替えも検討しましょう。
ライバルと自社の状況を把握するのも大切です。ライバルがターゲットとしている対象を分析して、自社独自の広告展開をしてみてください。
ターゲティング広告には、さまざまな種類があります。特定の手法にこだわらず、複数の手法を試してみて、成果を検証するのも有効です。より効果が上がるようPDCAを繰り返しながら、成果につなげていきましょう。
いずれにしてもターゲティング広告を成功に導くには、適切な配信設定を行うことが大切です。設定が適切であれば、よりコンバージョン率は高まります。
広範囲のターゲットを狙うなら、関連ジャンルで表示されやすい「コンテンツターゲティング」を試す。よりターゲットを絞り込んでコアな層を狙うなら、条件が該当する人を狙い撃ちにする「オーディエンスターゲティング」を選択するなど、適切な設定を試してみてください。
ターゲティング広告には、コンバージョン率の向上・広告コストの抑制・リターゲティングができるなどのメリットがあります。基本を知った上で「仮説→施策→効果測定→仮説の再検討」のサイクルを回していきながら、効果をアップさせていきましょう。
自社でターゲティング広告の運用が難しい場合は、広告の運用を代行する会社に任せることもできます。プロに任せることで、明確な効果を出しやすくなります。効果測定に基づく運用戦略の検討もできるでしょう。
プロにターゲティング広告の運用を任せる場合は、広告代理店ジオコードにお任せください。2009年からのWeb広告運用実績をもつジオコードには、GoogleやYahoo!に認められた高い広告運用力があります。
広告運用者と直接コミュニケーションを取りながら、SEOやWeb制作を含めた総合的なWebマーケティングを提案させていただきます。これからターゲティング広告を始めてみたい方や、ジオコードのWeb広告運用代行に興味をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数!
ターゲティング広告にももちろん、対応しています。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。