【Google広告を始める前に】Google広告の基本
2022年9月30日
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更新日:2024年 12月 02日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
TikTok広告(ティックトック広告)は、エンターテイメント動画プラットフォームの「TikTok」や、Web広告プラットフォーム「Pangle」に配信できる広告のことです。若い世代を中心に人気があるTikTokへの広告配信は、他のSNSへの広告配信にはない魅力があり、多くの企業からも注目を集めています。
本記事ではTikTok広告の概要やメリット、配信面の特徴や広告の種類、クリエイティブ制作のコツなどを解説します。TikTok広告を検討している企業の担当者の方やどのSNS広告を出稿しようかお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
TikTok広告とは、SNSの一つであるエンターテイメント動画プラットフォームの「TikTok」や、Web広告プラットフォーム「Pangle」に配信できる広告を指します。
TikTokは10代や20代の若い世代を中心に人気が高いSNSです。2023年6月に総務省情報通信政策研究所が公開した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、TikTokの利用率は10代で66.4%、20代では47%と、高い割合であることが分かっています。全年代では男性が25.7%、女性が31.2%で、比較的女性ユーザーの方が多いです(※1)。
TikTok広告は短い尺の音声付き動画を、縦型のフルスクリーンで配信できるのが特徴です。主要4プラットフォームと比較して、他SNSでのシェア率が1.58倍、いいね率が1.3倍、アカウントのフォロー率は1.31倍と、高いエンゲージメントを獲得しています(※2)。
TikTokユーザーは「最新情報をいち早く手に入れたい」「注目した話題をすぐに人に伝えたい」と考えるユーザーが多く、直接的な広告効果だけでなく、ユーザーからの波及効果も期待できるのがメリットです。
※1 参考:総務省情報通信政策研究所.「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(参照 2024-11-18)
※2 参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
ここからは、TikTok広告の3つのメリットについて解説します。
TikTok広告のメリットの一つは、動画広告を簡単に制作できることです。
SNSに動画広告を出稿したいと考えている方の中には「動画を作ったことがない」「素材がない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
しかし、TikTok動画は、複数枚の静止画の素材とテキスト入力のみで、100種類以上の動画テンプレートを使って簡単に動画広告が制作できます(※)。素材をアップロードすれば動画広告が自動で生成されるため、専門的な知識は必要ありません。
動画広告に音楽を付けるのも簡単で、著作権保護された4,000曲以上の楽曲クリップから最適なものを選択できる他、制作した動画広告に合った楽曲クリップも提案してもらうことも可能です(※)。
※ 参考:TikTok for Business.「運用型広告 オンラインアカウント スタートガイド」(参照 2024-11-18)
運用の手間がかからないことも、TikTok広告のメリットです。
TikTok広告は、細かなターゲティングを設定する必要がありません。蓄積した膨大なユーザーデータをシステムが分析し、その結果を元に自動的に予測を行って、広告効果の見込みが高いユーザーに広告を配信してくれます。
また管理画面にプロモーションの目的や目標値の入札設定を行うだけで、目標値以内の配信ができるようシステムが最適化してくれるため、運用の手間が省けます。十分な配信量を確保するための推奨最低入札価格もシステムが提案してくれるので、運用知識がなくても効果的な広告配信が行えるでしょう。
TikTok広告に出稿している広告主の80%は、システムに運用を任せているというデータもあります(※)。運用・管理の手間をかけずに効果的な広告配信ができるため、初めてSNS広告を行う企業でも取り組みやすいでしょう。
※参考:TikTok for Business.「運用型広告 オンラインアカウント スタートガイド」(参照 2024-11-18)
多くのユーザーにリーチできることも、TikTok広告のメリットの一つです。
TikTok広告はTikTokだけでなく、さまざまなアプリに広告配信が可能なモバイル広告プラットフォーム「Pangle」への配信にも対応しています。Pangleは、モバイル向けの漫画アプリや各種ゲームアプリ、楽曲アプリなどを中心に、グローバルゲームのトップ100の80%、日本の漫画メディアトップ20の70%をカバーしているプラットフォームです(※1)。
ネットワーク全体のデイリーアクティブユーザー(DAU)は2023年2月時点で7,000万以上となっており、ローンチされた2019年7月から右肩上がりで成長しています(※2)。Pangleでの広告配信においても高いターゲティング精度を誇っており、見込みが高いと考えられるユーザーに対して配信が可能です。TikTokを利用しない多くのユーザーにも広告を届けられるので、より高い広告効果が期待できるでしょう。
※1 参考:TikTok for Business.「運用型広告 オンラインアカウント スタートガイド」(参照 2024-11-18)
※2 参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
前述した通り、TikTok広告は「TikTok」と「Pangle」への配信が可能です。各プラットフォームの強みや魅力をご紹介します。
短尺の動画を誰でも簡単に投稿できるTikTokは、トレンドの発信拠点となっているSNSとしてNo.1に選ばれています(※)。
多様なコミュニティを持ち、おすすめを通して新たな情報や新製品に偶然出会えるプラットフォームとして、多くのユーザーに支持されているのが特徴です。動画広告の印象を残すには、音楽を使って聴覚的にもアピールするのが効果的ですが、TikTokの場合、10人に9人のユーザーが「サウンドはTikTokの体験に欠かせない」と回答しています(※)。音楽付きで広告を楽しんでもらえる可能性が高いので、没入感のある広告でメッセージを伝えられるでしょう。
またエンターテイメント動画プラットフォームとして、通常の動画と同じように動画広告もコンテンツとして楽しまれており、ユーザーの50.8%が『おすすめ動画で「好き」を見つけた』と回答しています(※)。
TikTokでの広告配信は、ブランド広告によって購買行動プロセスの「認知」「興味」をカバーし、パフォーマンス広告によって「比較検討」「購買」をカバーするため、購買行動のどのプロセスを目的としたキャンペーンでも効果的な広告配信が可能です。
※ 参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
Pangleは前述した通り、TikTok以外の国内のさまざまなアプリやWebサイトに広告が配信できる広告プラットフォームです。TikTok同様フルスクリーンへの広告枠配信が可能で、出稿金額の90%はフルスクリーンで配信できます(※)。
PangleはTikTokを利用していないユーザーへもリーチできるので、さらに多くの人に自社の商品やサービスをアピールできるのが魅力です。漫画やゲームなど娯楽性の高いコンテンツを利用中のユーザーに広告を配信できるため、動画広告が受け入れられやすい上に、ユーザーの関心も高めやすいでしょう。
TikTokが全ての購買プロセスをカバーするのに対し、Pangleが強みを持つのは「興味」「比較検討」「購買」のプロセスです。Webサイトやアプリへの誘導、アプリのインストール、Webサイトのコンバージョン向上などを目指せます。
※参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
TikTok広告の種類を大きく分けると「リザベーション(予約型)」と「オークション(運用型)」があります。「リザベーション」と「オークション」の違いとそれぞれの広告の種類を解説します。
リザベーション(予約型)は、多くのユーザーに対して広告が配信できるため、高いブランド認知が狙える広告の種類です。
ただし掲載枠に限りがあり、後述するオークション(運用型)と比較すると、費用が高額な傾向にあります。大規模なキャンペーンを行う際に適した広告だと言えるでしょう。
リザベーションの種類は、以下の3つです。
いずれの種類も、ブランディング広告の効果を測定する「ブランドリフト調査」に対応しているため、ブランディングを目的とした広告出稿に適しています。
それぞれの仕様や推奨される場面を見ていきましょう。
TopViewは、アプリ起動時に表示される広告のことです。
ユーザーがTikTokアプリを開いて最初に目にするコンテンツで、開始から3秒間はフルスクリーンで表示されるため、ユーザーにしっかりと印象を残せます(※)。また3秒経過した後はフィードの表示になり、いいねやコメントといったエンゲージメントを獲得することも可能です。フィード表示の広告配信が終了すると、通常のおすすめフィードが開始されます。最初の3秒間の時点からスキップが可能なので、ユーザーにネガティブな印象を与えづらいです。
大きなインパクトのある広告配信で、リーチの獲得に適しています。ターゲティングの利用もできるため、見込みがありそうなターゲット層に絞って配信を行うことも可能です。リーチ予測機能も提供されており、より効果的なキャンペーンのプランニングに役立てられます。
※参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
Reach & Frequencyは、おすすめフィードに表示されるタイプの広告です。おすすめフィード上の最初の広告枠(4枠目)に表示される「Top Feed」と、4枠目以降にランダムに表示される「Standard Feed」の2種類が用意されています(※)。
事前にインプレッションやリーチ、フリークエンシーを設定でき、最適化した広告配信が行えるのが特徴です。「Forecaster」と呼ばれるツールを使って、CPM予約やオーディエンスサイズの確認ができ、最適化した設定案を提案してもらえるため、どのように設定すべきか分からない方でも導入しやすいでしょう。
※参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
Branded Missionは、クリエイターが作るリアルなコンテンツを生かした広告のことです。
広告主が事前にミッションを設定し、参加条件を満たしたクリエイターが動画を作成して、それが選ばれるとおすすめフィードに広告として表示されます。動画が選ばれたクリエイターは、インセンティブを獲得できる仕組みです。
ミッションへの参加条件には、「20歳以上でフォロワーが1,000人以上」「直近30日間で1,000回以上動画が再生されている」などがあります(※)。一定数のユーザーから支持されているクリエイターが制作した動画広告なので、ユーザーに受け入れられやすく、エンゲージメントも獲得しやすいです。
保証されているインプレッション数に応じて「Mission Lite」「Mission Standard」「Mission Mega」が用意されています。オプションで「Hashtag Page」や「Standard Effect Page」を購入することも可能です。
※参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
ここからはオークション(運用型)の広告について解説します。
オークションは自由に運用期間や費用を設定できるのが特徴で、広告予算に限りがある場合でも広告を出稿しやすいのが特徴です。リーチや動画視聴の最適化におすすめの「ブランド」と、Webサイトやアプリへの誘導やコンバージョンの獲得におすすめの「パフォーマンス」があり、それぞれ以下のキャンペーン目的を設定できます。
それぞれのキャンペーン目的について見ていきましょう。
リーチは、ターゲットユーザーへのリーチの最大化を目的としています。オークションの中でも、特に多くのユーザーに広告を配信した場合に適しているでしょう。
オークションの広告の中では、リーチのみフリークエンシーキャップを設定できます。フリークエンシーキャップとは、1人のユーザーに対して広告が表示される回数を制限するものです。
動画視聴数は、動画視聴数の最大化を目的としています。また同時にエンゲージメントの向上を目指すことも可能です。
コミュニティインタラクション(CI)は、広告主とユーザーのつながりを強化することが目的です。最適化目標ごとに、以下のように広告表示が変わります。
TikTokアカウントのフォロー | 「+」記号のタップでアカウントのフォロー広告の左スワイプでプロフィールに遷移広告のタップやCTAボタンの表示は不可 |
TikTokページ訪問数 | 「+」記号のタップでアカウントのフォロー広告の左スワイプでプロフィールに遷移CTAボタンの表示が可能 |
TikTok LIVEへのトラフィック | タップでイベント視聴もしくは左スワイプでLIVEに遷移CTAボタンの表示は不可 |
TikTok LIVEへのリテンション |
トラフィックは、Webサイトへの遷移数向上を目的としています。最適化目標は「クリック」と「ランディングページ閲覧」が用意されています。
リード生成は、見込み客の獲得を目的としています。動画広告のCTAからTikTokアプリのインスタントフォームに遷移させてユーザー情報を入力してもらえるため、効率的にリード情報を獲得することが可能です。インスタントフォーム入力後は、関連ページやアプリストアに遷移させられます。
アプリプロモーションは、広告主の運営するアプリの宣伝を目的としており、以下5つの最適化目標があります。
新規ユーザーのアプリインストールを促進する「アプリインストール」と、既存ユーザーのアプリへのエンゲージメント向上を促進する「アプリリターゲティング」から選べます。
Webサイトのコンバージョン数は、広告主の運営するWebサイトのコンバージョン最適化を目指すのが目的です。
「クリック」「コンバージョン」「バリュー」の最適化目標があります。自社のWebサイトやTikTokインスタントページなどにユーザーを誘導し、商品の購入などの行動を促す効果が期待できます。
商品販売は、ビデオショッピング広告(VSA)とも呼ばれ、広告を表示させたユーザーを購買に誘導することが目的です。
自社の商品カタログをTikTok Ads Managerと連携させることで、TikTokのおすすめページに表示できるショッピングに特化しています。カタログ・動画・ランディングページなどと組み合わせられる他、TikTok上のインスタント商品ページや自社のWebサイトに遷移できるダイナミック機能を活用することも可能です。
TikTok広告の課金形態を「リザベーション(予約型)」と「オークション(運用型)」に分けて見ていきましょう。
リザベーション(予約型)の課金形態と料金は、以下のようになっています。
CPM課金はインプレッション課金のことで、広告が1,000回表示されるたびに広告費が課金される仕組みです。Branded Missionのパッケージ課金は、保証されるインプレッション数ごとにパッケージで料金が決められています。
TopViewの料金は以下の通りです。
タイプ | 最低出稿金額 | CPM単価 |
---|---|---|
All Targeting | 500万円〜 | 1,000円 |
Targetingあり | 1,250円 |
2023年時点の情報です(※)
Reach & Frequencyの料金は公開されていません。
Branded Missionの料金は以下のようになっています。
パッケージ | 保証インプレッション数 | 料金 |
---|---|---|
Mission Lite | 500万 | 391万円〜 |
Mission Standard | 1,000万 | 711万円〜 |
Mission Mega | 2,000万 | 1,421万円〜 |
2023年時点の情報です(※)
またBranded Missionには、以下のオプションも用意されています。
Boosted Trafficの追加購入 (100万インプレッション単位) | Mission Lite | 78万2,000円 |
Mission Standard | 71万1,000円 | |
Mission Mega | ||
Branded Effectの追加購入 | Standard Effect | 130万円 |
Advanced Effect | 389万円 | |
Branded Effectページ掲載(期間:6〜12日間) | 19万5,000円※掲載期間にかかわらず一定 |
2023年時点の情報です(※)
※1 参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2023 Q3 Ver 1.0」(参照 2024-11-18)
オークション(運用型)の課金形態は以下の2つの入札タイプが用意されています。
入札タイプ | 概要 | 適している目的 |
---|---|---|
最大配信(Maximum Delivery) | 1日の予算を設定した上で、最も低い成果単位でより多くのコンバージョンを獲得できるように入札が調整される | トラフィックリード生成アプリプロモーションWebサイトのコンバージョン数商品販売 |
成果単価(Cost Cap) | 設定した目標成果単価上限にできるだけ近づくように入札が調整される | リーチ動画視聴数コミュニティインタラクション(CI) |
またオークションの課金形態は、キャンペーン目的ごとに以下のように設定されています。
キャンペーン目的 | 課金形態 | |
リーチ | CPM課金 | |
動画視聴数 | FocusedView課金 | |
コミュニティインタラクション | フォロー | oCPM課金 |
TikTokページ訪問数 | CPM課金 | |
LIVE | oCPM課金CPM課金 | |
トラフィック | クリック | CPC課金 |
ランディングページ閲覧数 | oCPM課金 | |
リード生成 | oCPM課金 | |
アプリプロモーション | oCPM課金CPM課金 | |
Webサイトのコンバージョン数 | ||
商品販売 |
各課金形態の概要は以下の通りです。
TikTok広告の3つのクリエイティブフォーマットの特徴をご紹介します。
Diversionは、手持ちの動画を広告として配信できるクリエイティブフォーマットです。表示名・プロフィール写真のクリックやスワイプで、ランディングページやアプリストアに遷移させられます。
TikTokアカウントを作成しなくても広告の配信が可能です。ただしTikTokアプリで利用できるエフェクトや楽曲クリップは使用できません。
以下の種類の広告に配信できます。
Spark Adsは、TikTokアカウントで制作した動画広告や、利用承諾を得たクリエイターの動画広告を配信できるクリエイティブフォーマットです。
Spark Adsの場合、外部リンクだけでなく、TikTokのプロフィールページにも遷移させられるため、フォロワーを増やしたい場合にも活用できます。
以下の種類の広告に配信可能です。
カルーセルフォーマットは、複数の画像を横並びで表示できるクリエイティブフォーマットです。
クリエイティブの制作にかかる費用を抑えながら広告の出稿ができ、他のSNSで利用しているクリエイティブも使用できます。
オークションのうち、以下の目的のキャンペーンに対応可能です。
TikTok広告を出稿して、期待する効果を得るには、クリエイティブにこだわることが大切です。ここからは、効果的なTikTok広告を出稿するために押さえておきたい、5つのクリエイティブ制作のコツをご紹介します。
TikTok広告のクリエイティブを制作する際は、冒頭でブランド名や商品を紹介しましょう。
TikTok for Businessによると、広告がどの程度印象に残ったかを測定する指標の一つである「広告想起リフト」の5割は、2秒間の露出で達成されるとされています。またブランドを認知してもらうためには、2.5秒以上かかることも分かっています(※)。クリエイティブの冒頭でアピールすれば、効果的にブランドや商品をアピールできるでしょう。
※ 参考:TikTok for Busiess.「TikTok works」(参照 2024-11-18)
TikTok広告の効果を高めるには、定期的にクリエイティブを更新するようにしましょう。
常に同じクリエイティブを配信していると、ユーザーに興味を持ってもらうことが難しくなります。特に最新情報に敏感なユーザーが多いTikTokでは、定期的にクリエイティブを更新することで、ユーザーの心をつかみやすくなるはずです。
TikTok for Businessでは、14日ごとの更新をおすすめしています。配信後に広告効果を測定し、思うような効果が得られないものから随時更新を行うと良いでしょう(※)。
※参考:TikTok for Busiess.「TikTokインパクトを最大化する広告クリエイティブの制作方法」(2024-03-06)
効果的なクリエイティブを制作するためには、動画に4〜5個程度の要素を入れましょう。
ここで言う要素とは、以下のようなものです。
TikTok for Businessによると、4〜5個程度の要素を含めた動画広告の59%は記憶に残りやすいことが分かっています(※)。
※参考:TikTok for Busiess.「TikTok works」(参照 2024-11-18)
TikTok広告のクリエイティブには、商品デモを取り入れるのもおすすめです。
商品デモを取り入れると、ユーザーは実際に使用するシーンを想定しやすくなります。商品やサービスを購入する直前の段階にいる高い購買意欲を持つユーザーの購入行動の促進に効果的です。
TikTok広告のクリエイティブを制作する際は、明確に行動を呼びかけることも意識しましょう。
TikTokクリエイティブブランドリフトメタ分析調査では、行動喚起によって総ブランドインパクトの13%が促進されることが分かっています(※)。クリエイティブの最後でどのような行動を起こして欲しいのかを明確に示すことで、期待する効果が得やすくなるでしょう。
呼びかけは明確かつ簡潔な内容にすることが重要です。
※参考:TikTok for Busiess.「TikTok works」(参照 2024-11-18)
前述した通りTikTok広告は、システムが蓄積した膨大なユーザーデータの分析結果から予測を行い、広告効果の見込みが高いユーザーに広告を配信してくれますが、ご自身でターゲティングを設定することも可能です。
ここからは、TikTok広告で利用できる3つの主要なターゲティング手法をご紹介します。
ユーザー属性によるターゲティングには、以下のようなものがあります。
オーディエンス | 以下のユーザーを含める: | 類似オーディエンスもしくはカスタムオーディエンスの作成(カスタマーファイル・エンゲージメント・アプリイベント・ウェブサイトトラフィック・ショップアクティビティ・リードジェネレーション・ビジネスアカウント) |
以下のユーザーを除外: | 類似オーディエンスまたはカスタムオーディエンスを除く | |
デモグラフィック | 性別 | 男性・女性 |
年齢 | 13~17歳・18~24歳・25~34歳・35~44歳・45~54歳・55歳以上 | |
ロケーション | ロケーションに基づきユーザーに配信:国 / 地域・地方 / 県・市・指定マーケットエリア / DMA(アメリカ限定) | |
言語 | ユーザーのアプリ言語設定に基づいて配信。 | |
世帯収入 | 世帯収入に基づきユーザーに配信(アメリカ限定) | |
購買力 | TikTok広告を通じた購買行動に基づきユーザーに配信 | |
興味・行動 | 興味関心 | 特定の興味に関する、より多くのインタラクションに基づきユーザーに配信(例:ゲーム) |
購入意欲 | 商品やサービスの特定カテゴリーを活発に検索または購入しているマーケット内ユーザーに配信(例:旅行意欲) | |
行動 | 動画やクリエイターとのインタラクションといった、ユーザーの最近のアプリ内行動に基づきユーザーに配信動画行動とは、カテゴリーごとの視聴・いいね・コメント・動画の共有を指します。(例:食べ物・ファッション)クリエイターインタラクションとは、カテゴリーごとのフォロー・クリエイタープロフィールの閲覧を指します(例:旅行・スポーツ) | |
ハッシュタグ | 過去7日間にハッシュタグにエンゲージしたユーザーに配信 | |
デバイス | 連携タイプ | Wi-Fi・2G・3G・4G・5G |
オペレーティングシステム | iOS・Android | |
OSバージョン | ソフトウェアバージョンに基づきユーザーに配信(例:iOS 10.0以降・Android 4.0以降) | |
デバイスモデル | デバイスモデルに基づきユーザーに配信 | |
デバイス価格 | 無制限または特定の範囲内(0〜1,000米ドル)のデバイス価格に基づきユーザーに配信 | |
通信キャリア | ロケーション基づく広告配信対象は、アプリごとのプレースメントおよび利用可能地域により異なります。 | |
インターネットサービスプロバイダー(ISP) | 過去30日間で最も頻繁に利用されたISPに基づきユーザーに配信(ISPターゲティングは、ISPの確認済みIPアドレスに対するユーザーのインターネットプロトコルアドレスのマッピングに基づいており、精度にばらつきが存在します。) | |
スマート興味&行動およびスマートオーディエンス | スマート興味&行動およびスマートオーディエンス | システムにより、「初期ターゲティング設定を用いて広告配信を続けると、コンバージョンの確立が高い、より多くのオーディエンスへのリーチの実現に困難が生じる」と予測された場合、ターゲティング設定を拡大し、配信サイクルの延長につなげます。 |
ターゲティングレコメンデーション | 広告セット作成中、業種やアカウントパフォーマンスに基づき、キャンペーン内で活用できるTikTok推奨の興味や行動が表示されます。 |
※出典:TikTokビジネスヘルプセンター.「広告ターゲティングについて」(参照 2024-11-18)
カスタムオーディエンスは、自社ブランドや商品をすでに認知しているユーザーや何らかの関わりを持ったことがあるユーザーを発見するためのターゲティングオプションです。
カスタムオーディエンスでは、以下のオーディエンスタイプ別にリストを作成してターゲティングができます。
カスタマーファイル | 広告主がアップロードした顧客の電話番号・メールアドレス、モバイル端末の広告識別子などに該当するユーザー |
エンゲージメント | 広告主のTikTokコンテンツやプロフィールページなどに接触したことがあるユーザー |
アプリイベント | アプリのインストールやアプリ上での購入など、特定のイベントを完了しているユーザー |
Webサイトへのトラフィック | 広告主のWebサイトを訪問もしくはWebサイト上で特定の行動を取ったことがあるユーザー |
リードジェネレーション | リード広告で、フォームの閲覧や送信を行ったユーザー |
Business Accountオーディエンス | TikTokのビジネスアカウントで、フォローやページ訪問などを行ったユーザー |
類似オーディエンス | 既存ユーザーと類似する性質を持つユーザー |
コンテクスチュアルターゲティングとは、広告を表示させる場所をターゲティングする手法です。10つのコンテンツトピックから広告内容に合ったトピックを選ぶと、関連する動画の直後に広告が配信されます(※)。
コンテクスチュアルターゲティングが利用できるのは、Reach & FrequencyのStandard Feedと、オークションのうちリーチ・動画視聴数を目的とするものです。
※参考:TikTok for Busiess.「Media Guide 2024 1H」(参照 2024-11-18)
TikTok広告のパフォーマンスを最適化するために提供されている4つの機能をご紹介します。
キャンペーン予算最適化(CBO)とは、設定された予算の総額をパフォーマンスに基づいて各広告セットに自動的に配分し、キャンペーン全体のパフォーマンスを向上させる機能です。予算を無駄なく使って、広告効果を高められます。
スマートパフォーマンスキャンペーン(SPC)は、AIを活用することによってパフォーマンスの最適化が図れる機能です。
広告主は入札方法や配信の対象国・地域を設定し、動画とテキストをアップロードするだけで設定が行えます。動画とテキストを自動で組み合わせ、効果の低いクリエイティブを停止してくれるため、より効果の高い配信を行うことができるでしょう。
スマートパフォーマンスキャンペーンは、オークションのうちアプリプロモーションで利用可能で、OSはAndroidのみ対応しています。
バリュー最適化(VBO)はユーザーの課金額を踏まえて、できる限り価値の高い顧客になる見込みがあるユーザーに広告を配信することで、ROAS(広告の費用対効果)を高められる機能です。
オークションのうち、アプリプロモーション・商品販売・Webサイトのコンバージョン数を目的としたキャンペーンで利用可能できます。アプリとWebの両方で利用でき、以下の範囲に対応しています。
アプリイベント最適化配信(AEO)は、アプリ内で特定の行動を実行する可能性が高いユーザーへの広告配信を最適化する機能です。課金率を高められるなどの効果が期待でき、ROASを高められます。
オークションのうち、アプリプロモーションに対応しており、AndroidもiOSも利用可能です。TikTokとPangleの両方に配信できます。
TikTok広告は、専門的な知識がなくても簡単に動画広告が作成できる上、TikTokユーザー以外への幅広いアプローチができることが特徴です。運用の手間もかからず、オークションなら低額からでも広告が出稿できるので、初めて動画広告を配信したい企業にも適しているでしょう。配信する際はキャンペーンの目的に合わせて、最適な広告の種類を選ぶことが大切です。
より手軽にTikTok広告を活用したい場合は、SNS広告運用代行を利用するのも一つの方法です。株式会社ジオコードでは広告運用歴15年で蓄積したノウハウを生かし、TikTokをはじめとしたSNS広告運用代行や各種Web広告運用代行を行っています。成果にコミットしたSNS広告やWeb広告を運用したい方は、ぜひ株式会社ジオコードにお問い合わせください。
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