ステマとは?事例とそのリスクを紹介
2020年7月1日
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更新日:2024年 03月 08日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
若年層を中心に人気のTikTokですが、ユーザーの広がりとともに、ビジネスに活用する企業も増えています。
TikTokでの広告施策は、認知度向上・新規顧客獲得などにつなげられ、マーケティング施策の一つとして有効です。
とはいえ「TikTok広告に興味があるがよくわからない」「広告を出しているが成果が出ていない」といった方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、TikTok広告の種類とメリット、成功させるためのポイントなどを解説します。TikTok広告を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
またTikTokに限らず、Web広告に課題を感じている企業様は、豊富な経験と数々の受賞実績を誇る「ジオコード」にご相談ください。
目次
TikTok広告とは、TikTokの起動画面・視聴ページなどに出稿できる広告のこと。下部に「プロモーション」表記がされ「詳細を見る」をタップすると広告ページへ遷移します。
TikTokはショート動画に特化したSNSで、動画を積極的に視聴する10代~40代のユーザーから支持を集めており、特に10代・20代の若年層から人気です。
またTikTokは能動的に視聴しているユーザーが多いことや、広告感が薄いことから興味を持ってもらいやすく、コンバージョンに直結しやすいのが魅力です。
TikTok広告の入札方式は複数あり、自社の商品・サービスの特性に応じて適切な方式を選べるようになっています。
入札方式は、以下5つの種類があります。
広告の配信は、自社商材にマッチする層を狙い撃つことで成果を高められますが、TikTok広告ではさまざまな項目で詳細にターゲティングできます。
ターゲティング項目は、以下のようなものが挙げられます。
TikTok広告には大きく2つの種類があり、その中に細かなバリエーションが存在します。
それぞれの広告種類の違いと、費用相場を解説します。
予約型広告は純広告とも呼ばれ、広告枠を買い取ることで、広告を一定期間配信する形態のこと。表示期間に合わせた固定価格で、広告が出稿されます。
TikTokでの予約型広告は、以下4つに分けられます。
TopView(起動画面広告)とは、TikTokのアプリ起動時に表示される広告。全ユーザーに表示されるため、高い拡散力を誇ります。
広告素材は画像・GIF画像・GIFアニメーションの3種類で、それぞれ表示時間が異なります。
見逃される心配がなく、一気に商品・サービスの認知度を向上させられますが、効果が大きいこともあり、費用相場は約500万円~600万円と高額です。
インフィード広告とは、通常投稿の間に表示される広告のこと。通常投稿と同様に、5〜15秒間表示させられます。
TikTokでは、おすすめ欄にショート動画が次から次へ再生されるため、投稿の中に広告があっても紛れやすいのが特徴。ユーザーから「広告だ」と意識されにくくなっています。
またインフィード広告には3つの種類があり、それぞれ費用相場も異なります。
Reach&Frequency:事前の配信シミュレーションやキャンペーン配信などが可能。費用相場は約50万円
ハッシュタグチャレンジは、TikTokで設定した特定のハッシュタグにちなんだ動画の投稿を促すユーザー参加型の広告です。
ユーザー自身が楽しんで動画を投稿してくれるため拡散されやすく、高品質なUGC(ユーザー生成コンテンツ)の生成にもつながります。
またインフィード広告の2.5倍のエンゲージメントを誇り、多くのユーザーに商品・サービス・ブランドを認知してもらえるだけでなく、購入率・来店率アップなどの効果も期待できます。
ただし費用相場は約1,000万円~2,000万円と高額です。
ブランドエフェクトは、2Dや3D、ARなどを駆使して、企業独自のエフェクトをユーザーに体験してもらう広告。インターネット上でブランドの世界観を体感でき、ユーザーに強いインパクトを与えられる広告手法です。
例えば、エフェクトとして新規化粧品のカラーパターンを用意すれば、ユーザーはTikTok内のカメラを自分に向けるだけで、実際に化粧品を試しているような体験ができます。
首を左右に振ったり口を開けたりと、動作に応じたエフェクトを作成できるため、ハイクオリティーな動画を作成できます。
前述したハッシュタグチャレンジと組み合わせれば、より高いエンゲージメント率を実現可能です。
またオンラインショッピングでのネックである「体験できない」ことを解消してくれるため、オンラインからの購入促進にもつながります。
費用相場は、380万円ほどです。
運用型広告は、予算や広告素材などを広告主がリアルタイムに管理できる広告です。
一般ユーザーの投稿に紛れてフィードに配信されるため、自然にアプローチできるのが魅力です。
「デモグラフィック(性別・年齢・ロケーション・言語・購買力)」「興味・関心」などからターゲティングできるため、自社のターゲット層へ確実にアプローチできます。
また下記のように、成果に応じた課金となっているため費用相場が安く、低予算でも始めやすいのもポイントです。
ただし設定項目が多く専門知識・ノウハウがないと、効果的な運用が難しいのがデメリットです。
TikTok広告には、他の広告とは違うさまざまなメリットがあります。
各メリットを解説するので、自社でも取り組むべきか検討してみてください。
TikTokユーザーは若年層が中心で、10〜20代のいわゆるZ世代へアプローチしやすくなっています。
総務省が2023年に発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、TikTokの利用率は10代が66.4%・20代が47.9%です。
若年層向けの商材や、若年層にまでターゲットを広げたい商材にぴったりです。
また若年層はInstagram・X(旧Twitter)など他SNSの利用率が高く、他のSNSでの拡散も期待できます。
加えて商品を購入したユーザーがTikTokで商品紹介してくれれば、さらに拡散されやすくなるでしょう。
そのためTikTok広告をきっかけに、爆発的に認知度・売上がアップすることも考えられます。
※出典: 総務省. 「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
TikTok広告はユーザーに受け入れられやすく、嫌悪感を抱かれにくいのもメリットです。
TikTok広告は他の投稿に紛れて表示されるため、一般的な広告のような「広告感」が強くないのが特徴です。
また強制視聴ではなく興味がなければすぐにスワイプできるため、押しつけがましくありません。
そのため広告もコンテンツの一つとして能動的に視聴してもらいやすく、成果につながりやすくなっています。
TikTokの特性上、新規開拓に向いているのもメリットです。
TikTokでは、ユーザーの興味関心に合わせた動画を表示してくれる「おすすめ」という機能があり、フォローの有無に関わらず動画が表示されます。
「おすすめ」を見ているユーザーは新しいコンテンツを積極的に探しているため、たとえ広告でも興味があれば、しっかり見てもらえる可能性が高くなっています。
またTikTokは拡散力が高く、良質なコンテンツは爆発的に広まるのも、新規開拓しやすいポイントです。
そのため新商品やリブランドなど、新規開拓したい商品・サービスの宣伝にぴったりです。
他のSNS広告に比べると、競合もそれほど多くないのも成果につながりやすくなっています。
TikTokで商品を知ったユーザーが、商品の購入・Webサイトへ訪問など、コンバージョンにつながりやすいのもメリットです。
TikTokで情報収集するユーザーが増えており、例えば商品レビュー・料理・ファッションなど、そのジャンルは多岐にわたります。
TikTokによるとユーザーの25%(4人に1人)が、TikTokを視聴後に商品を購入もしくは調べたと公表しています。
TikTokをきっかけに爆発的に売れる「TikTok売れ」という現象が注目されており、TikTok広告は認知拡大だけでなく、商品の販売促進にも効果的です。
※出典: TikTok. 「ユーザーが長く滞在し、エンゲージし、幸せを感じる「TikTokでの充実した時間」」
TikTok広告は若年層へアプローチできたり、新規開拓に適していたりと多くのメリットがありますが、成功するためには6つのポイントを押さえることが大切です。
各ポイントを解説するので、広告作成に活かしてください。
広告感がなく、エンタメ性の高いコンテンツを制作しましょう。
SNS広告は「コンテンツを楽しむ空間にお邪魔している」という感覚で、広告感のないコンテンツを制作することが大切。TikTokユーザーは、おもしろい動画・新たな発見を期待してアプリを開いているので、広告色の強い動画が出れば即スキップされます。
他の通常の投稿と比べても遜色ないハイレベルなコンテンツを制作すれば、より自然に視聴してもらいやすくなります。
特にエンタメ性の高い広告が受け入れられやすい傾向にあるので、意識的に取り入れましょう。
動画冒頭から人物を登場させると、動画の再生回数やエンゲージメントが高くなる傾向にあります。
TikTokでは「パフォーマンスが高いクリエイティブの特徴」として、動画の冒頭に人物が登場する動画を挙げており、他の動画より6秒視聴率が125%・エンゲージメント率が169%高くなっています。
また視聴率の高い動画広告の多くが「リアルな演出」を採用しており、スマートフォンだけで撮った少しブレ気味の動画など、素人感ある動画の方が受け入れられやすくなっています。
※出典: TikTok. 「「“TikTokらしい”を作る運用型広告クリエイティブ制作Playbook」を公開」
スマートフォンで見やすい、9:16縦型の動画を作成するのも大切です。
TikTokは、ほとんどのユーザーがスマートフォンで見るため、画面に没入できる縦型の動画で出稿しましょう。
YouTube用に作った横型の動画を流用するなど、横型の動画は見にくいのでおすすめできません。
もし流用する場合は、縦の余白にテロップ・ブランドロゴを入れるなど、スペースを生かす工夫が必要です。
アクションやBGMを効果的に使って、最後まで見てもらえるよう工夫しましょう。
すぐにスキップされてしまうため、短い時間の中でいかにユーザーの興味を引けるかが重要。少しでもアクションを入れるだけで、ユーザーの目を引きやすくなります。
加えて流行の音楽をBGMにすれば、気になる動画として認識されやすくなります。
また拡散を狙うために、真似しやすいアクション・特徴的なBGMを取り入れた動画を作成するのもおすすめです。
多くのユーザーが真似た動画を投稿すれば、商品・サービスの認知度が大きく向上します。
最初の数秒で興味を引く、インパクトの強い動画にするのも重要です。
ほんの数秒で見る・見ないを判断されるため、冒頭の1〜2秒でいかに興味を抱かせるかが勝負です。
「つい続きが見たくなる」広告クリエイティブを作成するために、下記のような仕掛けを施す必要があります。
インパクトのある映像や好奇心をくすぐる言葉など、一瞬で引き付ける工夫が必要です。
インフルエンサーを活用して、拡散してもらうのも一つの手です。
ティックトッカーは既に多くのフォロワーを抱えており絶大な影響力を持つため、広告に起用すれば幅広い人に商品・サービスを知ってもらえます。
またインフルエンサーに商品・サービスを紹介してもらうことで、広告感を薄めることも可能。一つのコンテンツとして、最後まで視聴されやすくなります。
もちろんインフルエンサーの起用には費用が発生しますが、自社アカウントの規模が小さい場合や自社で広告クリエイティブ作成が難しい場合でも、拡散性の高い広告を出稿しやすくなります。
TikTok広告は、予約型広告・運用型広告とで出稿方法が異なります。
それぞれの出稿方法を解説します。
予約型広告は、TikTok広告の窓口に問い合わせが必要です。
TikTokの管理画面から出稿できないので、TikTokの運営会社の問い合わせフォームから連絡します。
審査に時間がかかるため、できるだけ早く問い合わせるのがおすすめです。
運用型広告を出稿するには「TikTok広告のアカウント作成」と「広告キャンペーンのセット」が必要です。
TikTok for Businessを開き、画面右上に表示される「広告アカウント無料登録」のボタンからアカウントを作成します。
メールアドレスもしくは電話番号を入力するだけで、誰でも簡単に作成可能。業種・ビジネス名・会社の所在地・使用通貨などを入力すれば、広告アカウントを開設できます。
広告アカウントを開設したら、TikTok広告マネージャーの管理画面が開くので、各種情報をセットしたら出稿できます。
広告マネージャーの管理画面では、以下4つのメニューがあります。
「アセット」にクリエイティブをアップロードしたら「広告」メニューから、キャンペーンを作成します。画面案内に従うだけで、簡単に出稿できます。
TikTok広告はユーザーに受け入れられやすく、自然に認知度の拡大・売上アップなどの成果を実現可能。特にTikTokのメインユーザーである、10代~20代にリーチしやすくなっています。
広告感のない一般的な投稿に馴染むコンテンツ作成が重要で、数秒見たら続きが気になるような、インパクトの強い動画を作成すると、多くのユーザーに見られやすくなります。
とはいえ出稿経験がないと、すぐに成果を出すのは難しいでしょう。TikTok広告がうまくいかない場合は、プロの手を借りるのも一つの手です。
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