SEOを考慮したtitle(タイトル)タグのベストプラクティス(最適解)を考えてみた
2019年9月30日
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更新日:2023年 07月 13日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
このような経験をされたことはありますか?
Googleはユーザーにとってよりよい検索結果を提供するために小さなアップデートを日々行っております。
そのうち、コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)と呼ばれる大きな変更が発生すると、検索結果に大きな変動が起こります。
Googleが提唱するガイドラインに則ったSEO対策をしていないと、アップデートで大きく順位を落とす結果に結びつく可能性があります。
本記事ではコアアップデートとは何か、過去のアップデートの内容や、適切な対策方法を紹介します。
内容を理解し、しっかり対策を行うことでコアアップデートが行われても悪影響の受けにくいサイト作りをしましょう。
GoogleコアアップデートとはGoogleコアアルゴリズムアップデートのことで、
年に数回(2〜4回)行われる検索アルゴリズムの大規模な改善を行うことです。
Googleの検索アルゴリズムは日々改善を行っておりますが、Googleコアアップデートは大規模な改善が行われるため、検索結果に大きな変動が起きます。
変動するWebサイトやジャンルは様々で、アップデートの内容によって異なります。
アップデートの開始アナウンスはTwitterやGoogle公式ブログから発信されるので、情報収集が大切です。コアアップデートは3〜4日程度で更新が完了し、その後緩やかに変動が行われ、約2週間後に完了します。
アップデートの完了後にもアナウンスがありますので、動向はしっかり追うようにしましょう。
このようなアップデートが行われる目的は、ユーザーに関連性と信頼性の高いコンテンツを提供するというGoogleの使命を果たすためです。
Googleの使命の1つに「世界の情報を整理して誰もが便利に利用できるようにすること」があります。
参考:Googleの使命
Googleの利用者が減らないように、ユーザーに対して有益なサイト、求めている情報を上位に表示出来るように改善を行っております。
アップデートの内容は様々ですので、内容や傾向を踏まえた上で対策を行っていく必要があります。
直近起きたコアアップデート内容と、順位変動した概要をまとめましたのでご確認ください。
2023年最初のコアアップデートは日本時間3月15日に発表されました。
近年コンテンツの品質に対してのランキングシステムのアップデートがありましたので
今回もコンテンツに対して重きをおいたアルゴリズムのアップデートとなるかもしれません。
ロールアウト完了後、追記させていただきます。
Googleはサービスを開始してから、本日まで数多くのアップデートを繰り返してました。ここでは過去に行われたGoogleのコアアップデートについて解説いたします。
2018年では3月、4月、8月の合計3回のコアアップデートが実施されております。
YMYLに属するWebサイトが着目されましたが、各ジャンルにおいても大きな順位変動がありました。
実際に日本国内では下記の業界が主に影響と受けました。
・医療(病院・クリニック、歯科医院、医療雑誌)
・健康(整体・治療院、健康食品)
・美容(コスメ、エステ)
・教育(語学学校、資格専門学校、学習塾、コンサルティング)
・物販(既製品販売、中古品販売、オーダーメイド品販売)
・物品買取(高級品買取)
・不動産(賃貸、買取)
・求人
口述するペンギンシステム依頼の大きなアップデートでしたので、幅広く影響を受けたのは納得できます。
2019年では3月、6月、8月の合計3回のコアアップデートが実施されております。
YMYLにジャンルづけされる医療や健康に関するWebサイトの順位が大きく変動したアップデートとなりました。
以後のアップデートでもYMYLとなるジャンルのWebは順位変動が大きく変動するようになってます。
また、YouTube動画の表示率が上昇したのも、この年の特長です。
YouTube動画の需要の増加に伴い、動画コンテンツを重視するようにランキングシステムに取り組まれたと推測されます。
2020年では1月、5月、12月の合計3回のコアアップデートが実施されております。
新型コロナウイルス発症後初のアップデートとなりました。
この年よりアップデートが実施される前に事前アナウンスが配信されるようになります。
前年のアップデート同様にYMYLのジャンルが特に大きな影響を受けておりますが、非SSL化(通信暗号化)を行っていないWebサイトも下落してました。
5月のアップデートではドメインの評価の高いサイトが順位が向上している傾向がありましたが、12月のアップデートではコンテンツの品質の高いサイトが順位が向上してました。
2021年では6月、7月、11月の合計3回のコアアップデートが実施されております。
特徴としては2段階でアップデートが実施されました。
はじめから2段階でアップデートが公表されたのはこの年が初めてでした。
特長としては独自性の低いサイトが下がった傾向が見られました。例としては、キュレーションサイトや大手ポータルサイト、比較・ランキングサイト等があげられます。
逆に上がったサイトとしては、独自性の高いコンテンツを掲載しているサイトや検索意図に適したコンテンツを掲載しているサイトが上昇してました。
上記のことから、E-E-A-Tの項目が重視されていることが顕著に表れたアップデートでした。
2022年では5月、9月の合計2回のコアアップデートが実施されております。
5月は順位変動の大きかったジャンルはYMYL関係のキーワードや「BtoBの企業間取引関係」や「美容系」のキーワードの順位変動が特に大きくみられました。
9月は順位変動が大きかったジャンルは前回同様、YMYL関係のキーワードや「BtoBの企業間取引関係」や「美容系」のキーワードは影響が出ており、「住宅関係」のキーワードも影響を受けている傾向が見受けられました。
コアアップデートの他にランキングシステムのアルゴリズム更新を行ったアップデートがあります。過去のアップデートの内容によっては注目度が高かったものがあり、2011年の「パンダシステム」2012年の「ペンギンシステム」、2017年の「医療健康システム」等が挙げられます。
2011年以降のアップデートについて概要をまとめましたので、過去の傾向を把握するのに役立ててください。
※2022年11月に「〇〇アップデート」から「〇〇システム」に用語名の変更が変更されております。当記事も「〇〇システム」で統一しております。
今では考えられないですが、ガイドラインの裏をついた方法で検索結果の画面が大きく荒れていました。
そういったWebサイトに対して、アップデートを繰り返し検索順位を降格させていた期間となります。
この期間で発表されたアップデートは後にコアアップデートの内容に組み込まれ、名称としては残っておりませんが、この時のアルゴリズムの概念は残っておりますので、しっかりと把握しておきましょう。
パンダシステムとはコンテンツの質に着目したアップデートで低品質なWebサイトの評価を下げ、高品質なWebサイトの評価を上げるアップデートです。
このアップデート前には低品質なWebサイト、いわゆる自動生成されたWebサイトや無断で複製されたWebサイト、広告が頻発しているWebサイト等が該当しております。
これらのWebサイトの評価を下げることで、高品質なWebサイトが上位表示されるようになりました。
フレッシュネスシステムとは検索クエリに対して最新の情報が必要とされるものに対して、上位に表示されるアップデートとなります。
例えばニュースや注目されている話題や選挙やオリンピック等の定期的に開催されるものが該当します。
このアップデートにより、検索クエリとの関連性を示す指標として「時間」が加わりました。
ペンギンシステムとは「不自然な外部リンク」に注目したアップデートとなっております。
当時、被リンクを受けることが検索結果の上位表示に繋がることが流行っており、外部リンクを販売している会社がございました。
そういった会社から不自然にリンクを集め上位表示を行っていたサイトが多くあったため、当アップデートにより、アルゴリズムの改善が行われました。
パイレーツシステムとは著作権に関わるアップデートとなります。
デジタルミレニアム法案(DMCA)をもとに、著作侵害を行ったWebサイトの評価を下げるためのアップデートになります。
パイレーツとは「海賊」の意味の他に「著作権を侵害する」といった意味もあることから、このような名称となっております。
イグザクトマッチドメインシステムとは「キーワードをそのままドメイン名に利用しているサイト」が対象となったアップデートとなります。
このアップデートの背景として、キーワードとドメイン名が完全に一致することでSEOで有利になるといった現象が起きておりました。
このアップデートにより、ドメイン名だけで質の高いWebサイトと判断されることがなくなり、Webサイトを評価する基準が分かりやすくなりました。
ペイデイローンシステムとはローン・クレジットカード系などのキーワードに対して行われたアップデートとなります。
対象となるクエリ規模がそこまで大きくないため、一般的なキーワードに対しては殆ど影響がありませんでした。
※2014年5月・6月にも行われ合計3回アップデートが行われております。
名称については「ペイデイローン」はアメリカの消費者金融が給料を担保にした少額の小口ローンサービスの意味となります。
Googleが公表しておらず、あくまでWeb業界における通称です。
ハミングバードシステムとは従来の検索方法であった、辞書で調べるような方法ではなく、人と会話をするような検索アルゴリズムを導入したアップデートになります。
このアップデートは、ユーザーの検索行動の改善を行うものであり、検索順位が大きく変動する改善ではありません。
ベニスシステムにより、利用するユーザーの位置情報をもとに、最適な検索結果が表示されるようになりました。
たとえば「歯医者」で検索した時に、東京にいる時には東京の歯医者が表示され、広島にいる時に検索すると広島の歯医者が表示されます。
カフェや居酒屋、スーパーなど、エリアに結びつきの強いキーワードが対象となります。
この時期の傾向としては、モバイルページを評価対象に変更した時期となります。
スマートフォンの普及により、Webサイトを閲覧する時のデバイスがPCよりもモバイルの利用者が多くなったことが要因となります。
現在ではタブレットでの利用者も増えており、PC以外で閲覧するユーザーが増えております。
この時期のアップデート内容を知っておくことがヒントにもなりますので、ご確認ください。
ドアウェイシステムとはガイドライン違反と定義づけられる「誘導ページ」を対象としたアップデートとなります。
Googleの定義する「誘導ページ」とは、ユーザーを特定のサイトに誘導したり、資料請求するだけといった、独自の価値を提供していないページ群のことをさします。
・ブログを複数作成して品質の低いコンテンツから特定のサイトへのリンクを追加している
・地名以外ほぼ同一の内容の誘導ページを大量に生成している
上記のようなページを対象としたアップデートとなります。
※補足:Google検索セントラルブログ
モバイルフレンドリーシステムとは、モバイル端末に適したコンテンツが評価され、逆に適していない場合、順位が下がるアップデートとなります。
ガイドラインでは下記点を特徴としてあげております。
・携帯端末での検索の掲載順位にのみ影響する
・世界中のすべての言語で検索結果に影響する
・ウェブサイト全体ではなく、個々のページが対象となる
当時のアップデートでは大きな変化はございませんでしたが、2016年5月に再度実施された際には大きな影響が出ております。
現在もモバイル端末基準の対応が求められております。
この時期はYMYLに注力した期間となります。
YMYLとはYour Money or Your Lifeの頭文字を取った略語となり、直訳すると「あなたのお金もしくはあなたの人生(生活)」となります。
人に関わるお金や健康、人生に多大な影響を与える可能性のあるページに対して正しい情報を提供できるように数々のアップデートを行ってきました。
EATという概念もこの時期に出たものとなりますので、アップデートの内容を振り返るとともに、運営しているWebサイトの内容についても見直しをしてみてください。
日本圏内限定で行われたアップデートとなります。
このアップデートの背景として、2016年末にキュレーションメディアのコピーコンテンツが上位に表示されたことがあげられます。
この状況により、利用するユーザーが検索結果に疑問や不満が生じ、実施されました。
このことがきっかけに、提供するコンテンツの情報が正しいのか、独自の情報となっているのかといった指標が加えられました。
アウルシステムとは価値あるコンテンツを評価し、「フェイクニュース」といった信憑性の低い情報が掲載されるWebサイトの順位が下落するアップデートです。
このアップデートでは下記3つの点が行われました。
・「検索品質評価者ガイドライン」を改定
・アルゴリズムの調整
・フィードバックのためのツールの追加
「医療や健康関係の情報の精査」を目的に医療健康アップデートが行われました。
このアップデートでは医療・健康に関連する情報について、専門家などの信憑性の低い情報が軒並み検索結果から除外されました。
当時多く検索結果に出ていたNaverなどのまとめサイトやYahoo!知恵袋のようなQ&Aサイトが軒並み上位表示から姿を消してしまったのもこういった背景があったからです。
このアップデートからE-A-Tをさらに重視するようになっております。
モバイルページでの表示速度をランキング要素に加えるアップデートとなります。
表示速度が早いとユーザーも利便性が向上するので、重要な要素です。
遅いとペナルティ対象というものではないので、コンテンツ等で順位を競っている時に、この要素が順位付けを決定づける要素となります。
BERTシステムとはAIを活用した技術で、日常的に使っている会話や文章に近い検索クエリも理解し、ニーズに応えるページを検索結果に表示できるようになりました。
※日本で実装されたのは同年12月となり、検索結果に一部影響が見られました。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)を評価基準に加えたアップデートとなります。
ランキングに大きく影響を与えるアップデートではないものの、重要な指標となります。
スパム検出システムとは、Googleがスパムとして判断したWebサイトに対してペナルティを科すアップデートとなります。
判断基準に関してはガイドラインに記しておりますので、確認しておきましょう。
ヘルプフルコンテンツシステムとは、検索エンジンを第一に考えたコンテンツを作成するのではなく、ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てることを目的としたシステムアップデートとなります。
発表当初は英国圏だけの実施となり、日本国内は翌年と予想しておりましたが、同年12月上旬に開始したことが発表されました。
ここまでコアアップデートやランキングシステム更新の歴史について述べさせていただきましたが、実際アップデートが実施された時、どのような対策を行えばよいでしょうか。
ここからは対策について説明します。
2017年以降に実施されたYMYLに関するアップデート以降、コンテンツに対するE-A-Tを重視することが必要となりました。
また2022年12月16日には新たに「経験」の要素を加えたE-E-A-Tを新たな指標に加えております。
Googleはユーザーに対して有益なコンテンツを提供しているか、度々アップデートの基準となっております。
近年、Googleの検索エンジンに向けたコンテンツ生成が盛んになっておりますので、改めて提供しているコンテンツがユーザーに向けて配信しているものなのか確認が必要です。
高品質なコンテンツの指標の1つに独自性も重要な要素となります。
他のWebサイトを模倣しただけのコンテンツでは、高品質ではありません。
第一時情報となりうるようなコンテンツ作成を心掛けることが必要となります。
今まで述べた項目を盛り込んだコンテンツを提供しても、ユーザーが見てくれなければ意味がありません。
表示速度や利便性といったユーザビリティを考慮したWebサイトの設計が必要です。
最近ではコアアップデートが開始・完了する時にはアナウンスされております。
そういった情報をいち早く入手し、どのような傾向が見られたか情報を得ることも対策の1つです。
下記アカウントをフォローして最新の情報を取得する習慣をつけておきましょう。
※Google Search Central Twitter
備えておくべき大まかな事は上記にまとめましたが、下記記事ではより詳細に記載しております。
こちらもしっかり確認しておくことを推奨いたします。
※【プロ直伝】最新のSEO徹底ガイド!対策手順と重要な考え方 <2023年>はこちら
以上、コアアップデートについて説明いたしました。
過去に起きたランキングシステムのアルゴリズム更新は現在では、コアアップデートによって大規模の見直しが行われております。そのためにも過去の更新内容を把握しておくことが、コアアップデートの対策にもつながります。
ジオコードは19年以上、SEOサービスを提供し続けている老舗Webマーケティング会社です。
これまでSEO施策を行なってきたWebサイトは4,625以上、数々のアルゴリズムアップデートを乗り越えてきた、確かな技術と実績があります。
当社のSEO対策コンサルティングは、CVを増やすことを目的としたサービスです。
順位や検索エンジンへの最適化だけを目的にせず、キーワードの検索上位表示を過程として、アクセスの最適化・サイト上のCV増加を目標に置いた戦略で、コンサルティングを実施していきます。
また、SEOコンサルティングによって、具体的な実施施策まで落とし込まれた修正・改善内容は当たり前ですがサイトに反映させることが必要不可欠です。ジオコードでは、サイトへの修正作業の代行を別プランで用意しているため、提案施策をサイトへ反映させるための進行管理も実施していきます。
SEO対策でお困りの方は、そのお悩み、ぜひ一度ジオコードへご相談ください!