Googleナレッジグラフの仕組み – 表示方法と編集方法について解説します
2019年11月13日
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更新日:2024年 06月 10日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Googleはユーザーがより快適に検索エンジンを利用できるように、検索順位の評価指標を定期的にアップデートしています。そしてWebサイトの検索順位を決定する要素として、2021年6月から新たに運用開始となった指標が「コアウェブバイタル」です。
コアウェブバイタルとは、ユーザーエクスペリエンス(UX)の改善を目的に導入されたサイトの評価指標のこと。ではコアウェブバイタルとは、具体的にどのような指標なのでしょうか。今回はコアウェブバイタルにおけるWebサイトの評価指標や、コアウェブバイタル対策に使えるツールなどについてご紹介します。
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目次
GoogleはWebサイトの評価指標として「ページエクスペリエンス」を重要視しており、過去に「モバイルフレンドリー」「セーフブラウジング」「HTTPS」などのアップデートを実施してきました。
その中でも「コアウェブバイタル」とは、Googleが2020年に発表し、2021年6月から検索順位の決定要素に組み込まれた最新のUX指標です。2021年6月のコアアップデート時点ではスマートフォンからの検索のみが対象となっていますが、順次PCも適用されることが発表されています。
コアウェブバイタルを対策する上で重要になる、UX指標について次項で詳しくご紹介します。
コアウェブバイタルの指標となるのが「LCP」「FID」「CLS」の3つです。
Googleから提供されている「Google Search Console」内に「ウェブに関する主な指標」と言うレポート機能があることはご存知でしょうか?
親切にもGoogleの公式ツールが、無料でWebサイトの課題点を出してくれます。我々はそこに書かれている課題点を修正することで、コアウェブバイタルに向けた改善のアプローチをすることができるのです。
上述のようなツールでは「CLS」等の見慣れない単語が目立ちます。コアウェブバイタルは指標とする項目が多く、まずは表示されている単語を理解しましょう。
今回は必ず抑えるべき重要な3つの指標(「LCP」「FID」「CLS」)に加え、5つの指標についてご紹介します。
LCPとは、Webサイト内でメインとなる画像や動画、コンテンツが表示されるまでの待機時間を評価する指標です。Webサイトに訪問して、見たい情報が表示されるまで10秒近く待たされてイライラした経験ってありませんか?
Googleはこの表示されるまでの時間を評価指標に含めるようになりました。評価スコアの基準としては、以下のように2.5秒以内で表示することが理想とされています。訪問ユーザーにストレスを与えないことが大切です。
良好 | 2.5秒未満 |
改善が必要 | 4秒以下 |
不良 | 4秒以上 |
FIDとは、Webサイト上でユーザーが最初に行う操作の反応速度やインタラクティブ性を評価する指標です。最初に行う操作として評価されるのは、クリックやタップなどの動作に限定されます。
※スクロールはアニメーション動作に該当するため評価対象にはなりません。
基本的には上述のLCPが改善される=FIDの評価も上がる傾向にあります。
ファーストビューにクリックできる要素を含めるのも改善テクニックと言えるでしょう。評価スコアは以下の通りです。
良好 | 100ミリ秒未満 |
改善が必要 | 300ミリ秒以下 |
不良 | 300ミリ秒以上 |
CLSとは、ページコンテンツの視覚的な安定性を評価する指標です。綺麗な画像をサーバーにアップしたはずなのに、Webサイトを見ると歪んでいたりする場合は、実際の画像の大きさとHTMLで指定している画像の大きさが不一致している時に起こります。
これらを解決するには実際の画像の大きさが横300px縦250pxの場合、HTMLでは「width=”350″ height=”250″」と指定し、画像の大きさを一致させる必要があります。画像は本来の綺麗な状態で閲覧できるようになり、「CLS」の評価も良くなります。評価スコアは 0~1 で設定されており、0.1未満(サイズのズレが少ない状態)だと良好とされています。
良好 | 0.1未満 |
改善が必要 | 0.25以下 |
不良 | 0.25以上 |
検索エンジンのランキング決定要因として、Googleは過去にさまざまなウェブ バイタル指標を打ち出してきました。
Googleが無料で提供している表示速度計測ツール・Page Speed Insightsでもたびたび出てくる単語ではありますが、具体的に以下の指標が挙げられます。
FMPとは、ページのメインコンテンツが表示されるまでの時間です。一見すると先述したLCPと評価指標が似ているように思われますが、LCPよりも計測方法が複雑であるのにも関わらず、計測数値が適切ではないことも。このような問題が発生したことによって、現在はLCPが指標となっています。
FCPとは、最初のコンテンツをブラウザがDOM(HTMLやCSS・JS)からレンダリング成功に至るまでにかかった時間です。デバイス上でHTML要素が読み込まれ始めていることをユーザーが認識できる最初のポイントを計測します。FCP計測におけるHTML要素は、サイト内のHTMLすべてが該当し、画像やコンテンツ、メニューバーなどさまざまです。
SIとは、Webサイト内のコンテンツが表示されるまでの時間です。ページの可視部分が表示されるまでの平均時間で評価され、スコアの数字が小さいほどサイトの状態が良いことを意味します。
TTIとは、ページが読み込まれてからページを操作できるようになるまでにかかる時間です。スコアの数字が小さいほど、ユーザーがすぐに操作できるということ。逆にスコアの数字が大きくなるほど、ページの読み込み速度が遅く、ユーザーエクスペリエンスの満足度も低くなっているということです。
TBTとは、クリックやタップといったユーザー操作がブロックされた合計時間です。
※技術者の方向けの話題になりますが、こちらの指標が一番厄介かもしれません。どのWebサイトでも点数が下がり気味の傾向にあります。有料ショッピングカートや、WordpressのようなCMSを利用しているWebサイトにありがちなのですが、主にJava ScriptやCSSの外部読み込みが多い場合にスコアが伸びにくくなります。
対策としては外部読み込みの数を減らしたり、ソースコードの圧縮をかけたり、遅延読み込みの設定が必要です。
上述でもご紹介しましたが、「Google Search Console」と「Page Speed Insights」の2つがおすすめです。それぞれのツールについてご紹介します。
サーチコンソール(Google Search Console)とは、Googleが無料で提供している検索結果でのサイト掲載順位を管理するツールのことです。
サイトの検索順位が下がっていないか、どのページにどのくらいのユーザーが流入しているのかといったことを一目で判別することができます。
ここ最近で「ページエクスペリエンス」といった項目が追加され、なんと自動でCLSやLCP、FIDで問題のあるページを検知し、レポートで該当ページをリストアップしてくれるようになりました。
コアウェブバイタルの影響で検索順位が下落したページがあったとしても、リアルタイムでそれらを把握し、ページの改善に生かすことが可能です。
ページスピードインサイト(Page Speed Insights)とは、Webサイトの読み込み速度をスコアリングして表示してくれるウェブツールのことです。
対象となるサイトのURLを入力するだけで、読み込み速度や改善ポイントが分析されるため、LCP・FID・CLSの改善ポイントを簡単に把握することができます。
今回の記事ではコアウェブバイタルについて説明させていただきましたが、表示速度やUI/UXの改善「だけ」を行うこと=SEOの本質ではありません。
従来から行われてきたユーザーにとって有益なコンテンツの制作や、HTMLマークアップ、構造化マークアップといった、基本的な内部施策を疎かにしないことの方が重要です。
それらの施策に付随して、今回のようなページエクスペリエンスの指標(モバイルフレンドリー、セーフブラウジング、HTTPS、そしてコアウェブバイタル)に基づく施策を実施していくことが重要であり、本質と言われております。
今回はコアウェブバイタルについてご紹介しました。
この記事では以下を覚えていただければ幸いです。
・コアウェブバイタルは特に「LCP、FID、CLS」の3つの指標が大切
・コアウェブバイタルの対策だけがSEOの本質ではない
・従来のSEO施策も継続して実施することが重要(相乗効果になる)
2023年1月現在は、コアウェブバイタルはスマートフォンからの「モバイル検索」のみが対象になっていますが、今後、ユーザーニーズに合わせて対象が変わっていく可能性は多いにあると思います。
来るべきアップデートに備え、ユーザーにとって有益な情報配信と、来てくれたユーザーが快適に操作できるWebサイト運用をしていきましょう。
また、SEOツールを幅広く知りたい!という方向けに、総合的に紹介した記事もご用意しました。あわせてご覧ください。
「ゴールはCV獲得!SEO、コンテンツマーケティング、UI・UX改善で、成果にコミット!」の株式会社ジオコードは、コアウェブバイタルへの対応実績が多数ございます。
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