SEOで重要なnoindexとは?活用してインデックスを制御しよう
2019年10月21日
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更新日:2023年 08月 28日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
企業のWeb担当者にとって、自社サイトをインターネット検索でいかに上位に表示させるかは、常に頭を悩ませ続ける課題です。しかし、自社サイトへのアクセス数が多ければ検索結果にもプラスの影響を及ぼすかというと、一概にそうとは言えません。
本記事では、GoogleでのWebサイトへのアクセス数と検索結果での上位表示の関係を解説するとともに、上位表示に役立つさまざまSEO対策を解説します。自社サイトの表示順位の向上を図りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
自社のサイトやブログが検索結果で上位に表示されるほど、アクセス数は増えます。そのため、アクセス数が増えればインターネットの検索結果に上位表示さる上で有利に働くと考えがちです。しかし、実際のところ、アクセス数の増加は表示順位にほとんど影響はありません。
仮にアクセス数が表示順位に影響を及ぼすのであれば、例えば外部サイトから自社サイトへアクセスする被リンクを増やすなどの取り組みにより、人為的にアクセス数を増やして検索上位に表示させることも可能です。すると、ユーザーにとってそれほど有益ではないコンテンツでも、容易に検索上位に表示されるような事態も起こり得るため、インターネット検索の品質と信頼性を損なう危険性があります。
こうしたリスクを避けるために、Googleのアルゴリズムは、アクセス数の多さが検索結果に影響を及ぼさないよう配慮した仕組みになっています。また、人為的にWebサイトへのアクセス数を増やすと、Googleからのペナルティが課せられる可能性があるため注意しましょう。
Googleが検索順位を決める仕組みは、クロール、インデックス、ランキングと3つの手順があります。
クロールは、Webクローラーと呼ばれるプログラムが定期的にインターネット上にある膨大なWebページを探索し、新たに見つけたWebページからテキストや画像、動画などの情報を収集する手順です。
収集されたページの情報は、解析され、正規のWebページであるかどうかを確認された上で、Googleのデータベースにカテゴリ別に登録されます。これが「インデックス」とよばれる仕組みです。
インデックスされたWebページは、ユーザーがインターネットで入力した検索語句に応じて検索結果に表示され、順位付けされる「ランキング」の対象となります。検索語句との関連性が高い、またコンテンツとしての品質が高いほど良いランキングが付けられ、上位表示される仕組みです。
Webサイトはアクセス数が多ければ上位に表示されるわけではないことが理解できました。ユーザーはさまざまなニーズを抱えてインターネットで情報を検索しますが、それらのニーズを満たしてくれる有益なコンテンツとしてGoogleに評価されることで、検索結果に上位表示された結果、アクセス数が増えていきます。
Webサイトが上位表示される上で重要なのは、ユーザーのニーズを満たす情報を提供してくれる有益なコンテンツを制作することです。
以下では、有益なコンテンツを制作するためのポイントを解説します。
Googleがコンテンツの検索順位を決定する際に考慮している評価基準が存在しますが、それらは全部で200以上あるとされています。その中でも、特に大きな軸となるのが、以下の2つのポイントです。
Webコンテンツを利用するのはあくまでユーザーです。そのため、検索上位に表示されることよりも、まずはユーザーにとって利用価値が高く有益な情報提供を目的としたコンテンツ制作を心掛けましょう。
例えば、「ユーザーが求める回答を、平易な文章や画像を用いて分かりやすく解説している」「膨大な見出しや段落などを用いて見やすい形で整理されている」などの特徴を備えたコンテンツは、ユーザーファーストなコンテンツとして高く評価されます。
上位表示を目指す上で意識すべきもうひとつのポイントは、良質なコンテンツの提供です。インターネット上でのコピーや言い換えの横行により、似たような情報が氾濫しています。それだけに、唯一無二のオリジナルの情報が揃っているWebページは、良質なコンテンツとして高く評価されます。
「独自の調査で得られたデータに基づいている」「有用かつ専門性の高い情報を提供している」などの価値が認められているWebページは、良質なコンテンツと言えるでしょう。
自社のWebコンテンツを検索結果で上位表示させてアクセス数を増やすには、大きく分けて3つのSEO対策を並行して実践する必要があります。
それぞれの対策を具体的に解説します。
なお、SEO対策については以下の記事でも詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。
キーワード選定は、SEO対策の肝と言える部分です。インターネットの検索結果はユーザーが入力した検索語句との関連性で表示されます。自社サイトやページがネット上でできるだけ多くのユーザーの目に入るようにするには、ユーザーが検索でよく使用する語句を選定・分析し、高い効果が見込めるキーワードを記事内に含める必要があります。
キーワード選定には、自社サイトのターゲットユーザーが誰かを明確化しておくことが必要です。彼らがどのような課題や悩み、ニーズを抱えているかを洗い出し、解決や回答を得るために検索に使うと思われるキーワードの候補を選定します。
次に、キーワードの候補の中で、どの語句を使用すれば盤石に上位表示を狙えるかを分析していきます。例えば、検索ボリュームは少なくてもターゲットユーザーのニーズに確実に結びついたキーワードが見つかれば、他記事との競合が少なく検索上位に表示される確率が高まるでしょう。
コンテンツSEOとは、各検索キーワードに対応した良質なコンテンツをWebサイト内に設置することで、GoogleやYahoo!JAPANなどからの検索エンジンからのアクセス数を増やす方法です。
コンテンツSEOでは、Googleのクローラーにコンテンツの情報を正しく読み取ってもらう必要があります。その際、「タイトルや見出しにキーワードを記入し、キーワードに沿った情報を掲載する」などのさまざまな工夫を施すことが重要です。クローラーが読み取った情報をもとに良質なコンテンツと評価されれば、上位表示される確率も上がります。
コンテンツSEOについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
良質なコンテンツを作る上で押さえておきたい重要なポイントは、「独自性」「専門性」「網羅性」の3つです。
独自性の高いコンテンツとは、他サイトにはないオリジナルの情報が含まれるコンテンツを指します。例えば、自社の商品やサービスを用いたお役立ちコンテンツは、解決したい課題を抱えるユーザーにとって価値が高い情報です。
専門性の高さもコンテンツの品質に直結します。広く浅い情報を取り上げたコンテンツは多数ありますが、自社が専門とするジャンルに特化したコンテンツを発信できれば、それだけ深くユーザーの疑問や課題に食い込んだ情報の提供が可能です。
網羅性の高いコンテンツとは、一つのテーマに対して必要なトピックや情報がまんべんなく網羅されているコンテンツを指します。文章での解説だけでなくグラフや写真などの画像によって情報が補足されているコンテンツなら、より参照しやすい情報としてユーザーに重宝されるでしょう。
内部施策とは、サイト内の構造やシステム・コンテンツに改善を加えるSEO対策です。いくら良質のコンテンツを制作したところで、Googleのクローラーに見つけてもらえなければ、せっかくの努力も無駄になってしまいます。
自社サイトに適切な内部施策を施すことでクローラーに正しい情報が読み取られれば、検索エンジンのWebサイトに対する評価が上がり、より検索結果の上位に表示される確率が高まります。
内部施策の中でも特に重要な2つの施策を、以下で解説します。
クローラビリティの向上とは、Webサイト内をGoogleのクローラーが巡回しやすい状態に改善することです。Webサイト内のクローラビリティが向上すれば、クローラーが各ページの情報をスムーズかつ的確に理解できるようになり、良質なコンテンツの評価につながります。
クローラビリティの向上を促す対策は複数ありますが、その一つがXMLサイトマップの作成です。XMLサイトマップはWebサイトの構造を一つにまとめたXML形式のファイルのことで、これを設置することでクローラーが素早くWebサイトの中身を理解できるようになります。
また、サイト内の階層構造を分かりやすく示した内部リンクである「パンくずリスト」の設置も、クローラーがWebサイトの全体構造を把握する上で有効です。
インデックス最適化とは、HTMLタグでWebページの情報を記述する対策です。インデックス最適化を通じてGoogleのクローラーの自社サイトに対する理解度が向上し、インデックスに自社サイトの正しい情報が登録されます。
インデックス最適化にはいくつかの方法があります。一つはタイトルの最適化で、Webページのタイトルに検索キーワードを盛り込んだり、具体的で分かりやすい内容にしたり、他と重複しないよう工夫するなどの取り組みです。ページの説明文であるディスクリプションの設定も、一定の効果が見込まれます。
外部サイトからWebサイトにアクセスするために貼られた外部リンクは「被リンク」と呼ばれます。この被リンクを増やすために行うSEO対策が、外部施策です。
被リンクが多いほどクローラーがWebサイトを訪問する頻度が増え、インデックスに情報が蓄積されます。良質な被リンクが多いほど、信頼性の高いWebサイトとして評価も高まるため、検索結果での表示順位の向上が期待されます。
外部施策の詳細は以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。
外部施策として被リンクの数は重要な要素ですが、単に多ければ良いというわけではありません。自社サイトへのリンクを貼っているWebサイトの質も大切です。
信頼性の高い外部サイトに被リンクされている数が多い、つまり良質な被リンクが多いほど自社サイトの信頼性も高まり、良質なコンテンツを提供しているサイトとしてGoogleに評価されます。
そのため、外部施策は良質な被リンクを獲得することに重点を置きましょう。例えば、自社サイトと関連するテーマを扱うWebサイトで相互にサービスや商品の紹介コンテンツを作成する、他のWebメディアに記事を寄稿して自社サイトへのリンクを確保するなどの方法があります。
SNSでシェアしてもらうのも、被リンクを獲得する上で有効な施策です。一人のユーザーに有益なコンテンツであると認識してもらえれば、SNS上で他のユーザーにも共有されて、自然に被リンクが増えていきます。
具体的な対策として、コンテンツを読んだユーザーがすぐにSNSで共有できるよう各Webページにシェアボタンを設置したり、自社で運営しているSNSアカウントでお役立ちコンテンツへのリンクを貼った投稿をしたりするなどの方法があります。
アクセス数の多さは検索結果の表示順位にほとんど影響を及ぼしません。Googleの検索エンジンの仕組みを通じて高く評価されたコンテンツほど、検索結果で上位表示されます。
自社サイトの表示順位の向上を図るには、対象ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツを制作した上で、適切なSEO対策を施すことが重要です。
まずは本記事で解説したSEO対策を社内で実行し、上位表示を目指しましょう。社内での対策が困難な場合は、ぜひジオコードにご相談ください。Webマーケティングのプロの視点と培ったノウハウを基に、貴社のWebサイトに最適なSEO対策をご提案します。