被リンク評価の仕組みとSEOへの影響 被リンク(外部リンク)とは?ツールを使った調べ方とSEOへの影響

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

SEOの被リンク(外部リンク)」って聞くと悪い印象を持つ方もいるかもしれません。
確かにリンクは順位が落ちたり、ペナルティの対象になってサイトの価値が落ちたりと、悪影響になる可能性もあります。
リスクのない外部対策を行うためにも、被リンクに関する基礎知識を身につけましょう!

なお、SEOの基本的な概念は、【プロ直伝】最新のSEO徹底ガイド!対策手順と重要な考え方 を参考にしてください。

「ゴールはCV獲得!SEO、コンテンツマーケティング、UI・UX改善で、成果にコミット!」の株式会社ジオコードは、被リンクの調査・対応も承っております。
お気軽にご相談ください。

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被リンク(外部リンク)とは?

「被リンク(外部リンク)」は外部サイトから貼られたリンクのことです。
例えば…

弊社では営業支援ツールSFAのコラムを運営してます!

とした場合、SFAのコラム(SFA JOURNAL)はこちらのSEM JOURNALのページから、1つ被リンクを得たことになります。

被リンクは重要な「ランキング評価指標」

被リンクはWeb上の人気を示す一つの指標です。
SEO(検索順位)の観点において重要な要素で、自然なリンクをたくさんもらっているサイトは上位表示しやすくなります。
Google検索エンジンの品質向上に大きく貢献し、検索順位への影響が極めて大きい指標になります。

Googleページランク(PageRank)について

Googleには被リンクを基準にした「ページランク(PageRank)」と呼ばれるランキング指標があり、Web上での人気が順位に反映されるようになっています。
なお、PageRankは確認することができない、裏側の仕組みです。
(2013年まではGoogleから確認用のツールバーが提供されていたのですが、廃止されました)
※「ページランク」は下記記事でまとめていますので、是非ご覧ください!

ページランク?任せな、解説してやんよ
記事Googleページランクとは?アルゴリズムの仕組みと調べ方

被リンクによる評価の仕組み

被リンクはWeb上の「投票」

被リンクは「Web上での投票」と呼ばれることもあり、検索順位に大きな影響を与えます。
「基本的には」得票数が多い方が評価は高くなります。
下記のようなイメージですね。

被リンク評価受け渡しの仕組み①

ですが、被リンクはただ得票数が多ければいいわけではありません。
下記のような要素が加味され、評価に反映されます。

リンク元ページの品質
リンク元ページとの関連性
リンク元ページが自然かどうか

ざっくりな例ですが、先ほどのイメージが下記のように変わるわけです。

被リンク評価受け渡しの仕組み①

専門的な情報を発信しているページや、関連性の高いページからのリンクは、数が少なくても高い評価を期待できます。

逆に不自然な被リンクは、大きなマイナスとなる可能性があります。
単純にたくさんリンクを貼れば順位が上がるわけではなく、自然で優良なサイトからリンクを得ないといけないわけですね。
※画像内の「ポイント」は説明用に入れている仮の数字です。

Googleの言う「被リンクの品質」とは?

どんなリンクが高品質?

リンクの投票には「一票の格差」があります。
では、評価の高いリンクとはどんなリンクなのでしょうか? 下記をご覧ください。

Web上で評価されているページからのリンク
関連性の強いリンク元ページからのリンク
そのサイトを閲覧したユーザーにより言及された自然なリンク

一つずつ説明しますね。

Web上で評価されているページからのリンク

突然ですが…

Q:あなたはどっちのラーメンを食べてみたいですか?
●この道10年の有名な評論家が「これは旨い!」と評価したラーメン
●長年SEO担当をしている私が「これは旨い!」と評価したラーメン

(極めてコアな私のファンの方は別として)普通は前者ですよね?
Web上のコンテンツは「権威性」「信頼性」「専門性」といった観点が評価指標に含まれています。
高品質なコンテンツはそれだけでもGoogleからの評価を期待できますが、リンクを得やすく、Web上での評価が集まりやすくなります。
そういったページからの被リンクは、高い評価を期待できます。

関連性の強いリンク元ページからのリンク

Googleはリンクの評価指標として「リンク元ページとの関連性」を見ています。
関連性の弱いページからのリンクは不自然になりやすく、ユーザーの利便性を確保しにくいリンクです。
極端な例えですが、今ご覧になっているこのページから「美味しいラーメン屋10選」のリンクが出ていたらどう思われますか?
「おお、これは便利」「わかりやすい!最高!」とはならないですよね…

そのサイトを閲覧したユーザーに言及された自然なリンク

「自然である」ということはとても重要です。
「サイトを訪問した」「サービスや商品を利用した」そういったユーザーからのリンクであれば、リスクなくプラスの評価を期待できます。
逆に、不自然なリンクはGoogleからのペナルティとなる可能性があります。
リンクによる評価を意識するなら「自然なリンクを獲得できる環境」の構築が重要です。
リスクが少ないことはもちろん、自然なリンクを獲得できる方が効果も期待できます。

ペナルティとなる被リンクの特徴

一例ですがGoogleは、リンクに関する下記のような行為をガイドラインで禁止しています。
こちらのSearchConsoleヘルプで確認できます

PageRankを転送するリンクの売買
過剰なリンク交換
自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成

Googleから手動の警告を受けたリンクをこれまで多数見てきましたが、その多くはガイドラインを違反していることが一目でわかるものでした。

具体的には下記のような特徴を持ったリンクは、怪しいリンクと認識しています。

●不自然なアンカーテキスト
●リンク元ページがテキストばかりで、コンテンツ品質が低い
●不自然で、関連性も弱いリンク集

身に覚えのないリンクでペナルティを受けないように、被リンクは定期チェックをするといいですよ。
次のセクションでチェックに役立つツールをいくつか紹介しますね。

被リンクを調べる方法 – おすすめツールのご紹介

被リンクを調べるツールは多数あります。
ここでは「自分がサイトの管理人」の場合と、「自分がサイトの管理人でない場合」について、一つずつ紹介します。

自分がサイト管理者の場合

Googleが提供している「SearchConsole」というツールで確認することが可能です。

SearchConsoleリンクダウンロードイメージ

左メニューの「リンク」を選択し、画面右上の「外部リンクをエクスポート」でリンクをダウンロードできます。
「その他のサンプルリンク」は全てのリンクを対象に、上限100,000リンクのダウンロードが可能です。
「最新のリンク」は直近検出された、上限100,000リンクをダウンロード可能です。

自分がサイトの管理権限を持たない場合

ahrefsというツールを紹介します。
有料のツールにはなりますが、被リンクをはじめSEOに関連する様々な情報を入手可能です。
競合サイトの調査にも使えますので、興味がある方はぜひ使ってみてください。

※ahrefsの公式サイトはこちらになります。

ahrefsリンクダウンロードイメージ

調べたいサイトのURLを入力後、左メニューの「被リンク」をクリックします。
キャプチャの画面に遷移しますので、右上の「エクスポート」からダウンロード可能です。

もし被リンクによるペナルティを受けてしまったら

覚えのないリンクでペナルティを受けてしまうこともあります。
ペナルティを受けてしまった場合の対策について説明します。

「手動の対策」ペナルティを受けてしまったら

Googleによる「手動の対策」ペナルティの確認方法と対応方法について解説します。

「手動の対策」の確認方法

まず、手動の対策はSearchConsoleで確認可能です。
管理されてる方は頻繁にチェックするようにしましょう。

SearchConsole 手動の対策の確認

左メニューの「セキュリティと手動による対策」から確認可能です。
画像のサイトはペナルティを受けていませんので、「問題は検出されませんでした」の表記ですね。

「手動の対策」の対応方法

下記ステップで行います。

●リンクリストをダウンロードして被リンクを「精査」する
●精査した中で不自然なリンクを「削除」する
●どうしても削除できなかったリンクは「否認」申請を行う
●Googleに「再審査リクエスト」を提出する

それぞれ簡単に説明いたします。

●リンクリストをダウンロードして被リンクを「精査」する
自然なリンクは残し、不自然なリンクは削除対象にします。
リンク品質の判断記述は「自然なリンクであるか」が基本的な考え方になります。
※前述のこちらを参考に、精査してみることをオススメします。

●精査した中で不自然なリンクを「削除」する
リンク精査で「不自然」と判断したリンクは可能な限り削除する必要があります。
Googleは「リンク否認ツール」というリンクの効果を無効化するツールを提供しています。
ですが、不自然リンクは否認ではなく可能な限り削除するようにしてください。
こちらのページで、Googleからも削除するように情報公開がされています

●削除できなかったリンクに対し「否認」申請を行う
被リンク元に連絡が取れないなど、リンク削除は不可能なケースがあります。
削除できなかったリンクは全て、確認できるようにしておきましょう。

否認申請の手順について

リンクの否認申請は下記のURL、手順で実施することが可能です。
URL:https://www.google.com/webmasters/tools/disavow-links-main

申請は否認申請ページから行います。

リンク否認申請イメージ手順1

否認申請ページにアクセスすると、上記コンテンツが表示されます。
赤枠で登録してあるサイトを選択できますので、否認申請を行うサイトを選択しましょう。

リンク否認申請イメージ手順2

上記画面では「リンクの否認」をクリック。

リンク否認申請イメージ手順3

最後にこちらの画面で「ファイルを選択」ファイルをアップロードします。
アップロードするファイルは否認対象リンクが書かれているテキストファイルです。
URL単位での否認は1行1URLを記入します。
URLの前に「domain:」を入れることで、ドメイン単位でのリンク否認も可能です。

●Googleに「再審査リクエスト」を提出する
リンクの「削除」「否認」が終わったら、Googleに再審査リクエストを提出します。

再審査リクエストは、不自然リンクの削除活動の経緯・内容が詳細に分かるようにしましょう。
なお、再審査リクエストは、警告が来ている場合のみSearchConsoleの「手動による対策」から申請することができます。

ここまでGoogleのリンク評価の仕組みと、ペナルティを受けてしまった場合の対処法を解説してきましたが、リンクを獲得するのは簡単なことではありません。

なのでSEO担当者はサービスそのものを改善する開発の方や、ブランディングを強化する広報の方など、Webに関わる様々な方との連携で、より高い効果を期待できるでしょう。

ただサイトを改修するだけでなく、人とのつながりを大切にすることも重要なんですね。

まとめ

被リンクやサイテーション(Webでの口コミなどの言及のこと)は上位表示に大きな影響を与える要素です。
ニーズを満たすコンテンツを発信して、Web上で話題になるよう頑張っていきましょう!

「リンクを獲得するためにコンテンツを発信」するのではなく「高品質なコンテンツを発信した結果リンクを獲得」できるのです。
もちろん、広報の方と協力する、広告などの手法を使う、といった「コンテンツを見てもらう努力(ブランディング)」は大切で、一緒に展開できるといいですね!

「ゴールはCV獲得!SEO、コンテンツマーケティング、UI・UX改善で、成果にコミット!」の株式会社ジオコードは、被リンクの調査・対応も承っております。
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