SEOに強いディレクトリ構造とは?意識したいポイントや注意点を解説
2023年8月21日
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更新日:2023年 08月 29日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
キーワードは検索ボリュームの変化によって、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードと呼ばれるため、それぞれの違いを把握しておくことが大切です。キーワードの名前は聞いたことがあるものの、それぞれの違いが分からない方も多いでしょう。
本記事では、ビッグワードの概要やビッグワードを用いるメリット・デメリットを解説します。ビッグワードを狙う際の対策にも触れているため、併せてご覧ください。
目次
ビッグワードは10,000を超える検索ボリュームがあるキーワードを総称した用語です。ジャンルによってキーワードごとの検索ボリュームが異なりますが、ビッグワードに関連するコンテンツを作成して上位表示できれば、多くのユーザーの流入が見込めるでしょう。ビッグワードの例として、「野球」や「ダイエット」などの単語が挙げられます。
ビッグキーワードには単体のキーワードが設定されることが多いものの、複数のキーワードを組み合わせた複合キーワードであっても検索回数が多ければビッグワードに分類されるのが一般的です。複合キーワードの例として、「高校 野球」や「ダイエット 食事」などが挙げられます。
キーワードは、検索ボリュームの多さによって分類できます。検索ボリュームが10~200程度のキーワードは、スモールワードです。一般的に、単体のキーワードよりも3語以上のキーワードを組み合わせた複合キーワードに多いとされています。
5,000~6,000程度の検索ボリュームが見込めるキーワードは、ミドルワードに分類されます。ミドルワードは2語からなる複合キーワードが多く、検索ボリュームが一番多いビッグワードと最も少ないスモールワードの中間に位置するキーワードです。検索ボリュームが多いほど競合性は高まるため、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードの順に競合性が低くなることが分かります。
ロングテールキーワードの意味を押さえておくことも、効果的なSEO対策を施す上で重要です。
ロングテールキーワードとは、2つ以上のキーワードが複合した、検索ボリュームが少ないキーワードのことです。検索回数が少ないキーワードや、さらに少なくニッチなジャンルのキーワードをロングテールキーワードと呼びます。ロングテールの名前の由来は、縦軸が検索回数で横軸がキーワードの種類とした際に曲線グラフが示す形状が動物の尾に似ていることから呼ばれるようになりました。
ビッグワードに関連するコンテンツを作成した場合、上位表示されれば集客力の大幅な向上が期待できます。ただし、ビッグワードは競合性が高いため、上位表示させるのは簡単ではありません。
以下では、ビッグワードを狙うメリット・デメリットについて解説します。
ビッグワードを狙った自社のコンテンツが上位表示されれば、検索からの自然流入を大幅に増やせます。ビッグワードは検索ボリュームが大きいため、コンテンツが検索結果ページの上位に表示されると多くのユーザーの目に留まりやすく、自社のコンテンツを閲覧してもらいやすいことが特徴です。多くのユーザーが自社のWebサイトに流入すれば、Webサイトを通じて自社の認知度も拡大するでしょう。
また、自社の商品・サービスに興味を持ったユーザーが、Webサイトを訪れて購入や契約をすることでコンバージョン率の向上も期待できます。結果的に、自社の集客力アップも実現可能です。
ビッグワードを狙うデメリットは、作成したコンテンツを上位表示させるのが難しいことです。上位表示できれば多くの流入を期待できますが、ビッグワードは競合性が高いことから上位表示するのは困難とされています。多くの場合は大企業のWebサイトや運営母体の大きなメディアなどが上位を専有している状況です。
また、ビッグワードは多様な意図をもったユーザーによって検索されるキーワードのため、他のキーワードに比べてコンバージョン率は低くなる傾向にあります。ビッグワードで検索順位の上位に自社のコンテンツを表示させるなら、多くのコンテンツを作成してWebサイトを充実させることが大切です。
また、上位表示できても適切なSEO対策を継続しなければ検索順位が下がることもあるので注意しましょう。
新設したばかりのWebサイトやコンテンツが充実していないWebサイトは最初からビッグワードを狙っても上位表示するのは難しいとされています。ビッグワードで上位表示を狙う企業の中には莫大な広告費を掛けていたり徹底したSEO対策を行っていたりすることも少なくありません。
上位表示を狙うなら、検索ボリュームの多いスモールワードを活用してコンテンツを作成することが先決です。
スモールワードを狙うとどのようなメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。以下では、スモールワードで作成したコンテンツを上位表示させるメリットや、ビッグワード以外のキーワードを狙う戦略について解説します。
ビッグワードではなく、スモールワードを用いてコンテンツを作成するのもSEOの戦略の一つです。スモールワードは検索ボリュームが少なく、競合性が低いことからビッグワードよりも上位表示を狙いやすいとされています。
また、スモールワードは、ビッグワードに比べてコンバージョン率が高いことも特徴です。そのため、スモールワードを用いてユーザーの悩みや課題を解消できるコンテンツを作成して上位表示を狙えば、自社の商品・サービスの購入や成約につなげられるでしょう。
ビッグワードで上位表示されれば、流入を大幅に増やすことが可能です。しかし、ビッグワードを含めたコンテンツを上位表示させるためには、コンテンツの作成やSEO対策に時間、コストが掛かります。しかし、膨大な時間やコストを掛けたとしても、確実に上位表示される保証はありません。
また、流入が増えてもWebサイトの収益が上がらない可能性があるため、初めからビッグワードでコンテンツを作成するのではなく、よりコンバージョン率が高いスモールワードとミドルワードで上位表示を狙う方がSEO戦略として効果的です。
ビッグワードを狙う際は、以下に挙げる3つのポイントを意識してコンテンツを作成する必要があります。
それぞれのポイントについて解説します。
ビッグワードでの上位表示を狙う場合は、網羅性のあるコンテンツを作成することが大切です。ビッグワードの場合、ユーザーはさまざまな意図を持って情報を検索しているため、明確な検索意図を把握するのが難しくなります。そこで重要となるのがロングテールキーワードです。
ロングテールキーワードはビッグワードよりも検索ボリュームが少なく、ユーザーの検索意図を絞り込む際に役立ちます。ビッグワードを含むロングテールキーワードでコンテンツを作成し、関連性の高いコンテンツを増やすことでビッグワードを網羅したWebサイトを構築できます。他には、ビッグワードのコンテンツにロングテールキーワードで作成したコンテンツの内部リンクを貼り付けて誘導するのも一つの方法です。
コンテンツを軸としたSEOの戦略を立てる手法は一般的に「コンテンツSEO」と呼ばれています。コンテンツSEOのメリットや対策を以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
ビッグワードを狙う場合、上位表示をゴールにするのではなく、長期的な取り組みが前提となります。ビッグワードを含めたコンテンツが上位表示されれば、流入の増加やコンバージョン率の向上などの効果が期待できます。
しかし、ビッグワードでの上位表示を狙う企業やWebサイトの中には、大企業やドメインパワーの強いWebサイトもあり、既に検索エンジンから高い評価を得ている可能性が高いでしょう。そのため、小規模なWebサイトが上位表示するのは困難です。
ビッグワードを狙うのであれば、長期に渡ってSEO対策を続ける心構えを持つことが大切です。具体的なSEO対策としては、スモールワードを用いたコンテンツ作成や内部リンクの設置などの施策が挙げられます。
ビッグワードはユーザーの検索意図を絞り込むことが難しく、コンバージョンにつながらない流入が増える傾向にあります。自社のWebサイトの流入数が増加しているものの、コンバージョン率が低下した場合は、コンテンツの内容を見直したりリライトしたりしてコンバージョンの向上につながる工夫を施しましょう。具体的な対策として以下のような方法が挙げられます。
流入が増えてもWebサイトからの離脱が多いと、コンテンツの評価が下がってしまいます。検索順位を下げないためにもユーザーの視点に立ち、見やすく分かりやすいコンテンツを作ることが大切です。
ビッグワードを狙ったコンテンツを作るには、作成したいコンテンツやWebサイトのテーマに合ったビッグワードを見つける必要があります。ビッグワードを探すためには、自社のターゲットを明確にしてから競合サイトの対策キーワードを調査しましょう。
自社のWebサイトのテーマに合ったビッグワードを見つけるには、まず自社のターゲット層を明確にすることが大切です。ターゲットがどのようなキーワードで検索しているのかを調べ、複数のキーワードの洗い出しを行います。また、ターゲットがどのような情報を求めているのか仮説を立てた上で、関連するキーワードも洗い出しておきます。その後、上位表示を狙うビッグワードを選定しましょう。
ビッグワードで上位表示するには、検索順位を競う競合サイトが対策しているキーワードを参考に、コンテンツを作成する方法が効果的です。自社とビジネスモデルが似ている競合サイトが上位表示している場合、狙うべき対策キーワードも類似する可能性が高いため、ビッグワードを選定する際は、競合サイトがどのようなキーワードで上位表示しているのか調べておきましょう。
SEOキーワードを選ぶ際に気を付けるべき注意点を以下の記事にまとめているので、併せててご覧ください。
ビッグワードを含めたコンテンツを上位表示させるためには良質なコンテンツを制作しなければなりません。さらに、Webページに内部リンクを貼り、Webページ同士をリンクでつなげるなどの対策も必要です。
以下では、ビッグワードで上位表示させるために必要な対策を紹介します。
ビッグワードを上位表示させるために必要な対策は、自社のWebサイトで良質なコンテンツを制作することです。Googleでは、ユーザーの検索意図を適切に捉えた網羅性の高いコンテンツを持つWebサイトを評価する傾向にあります。上位表示されている競合サイトのコンテンツからGoogleに評価されている要素を調べ、その要素を組み合わせた網羅性の高いコンテンツ作りを目指すと良いでしょう。
また、競合サイトの上位に表示するためには独自性があるコンテンツを作り、表示速度の速さにも配慮しましょう。
内部リンクを貼ることも、ビッグワードで上位表示を狙う対策の一つです。同一サイト内で関連性の高いコンテンツを内部リンクでつなぐことで、ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすい構造を作れます。
ユーザーが求める情報を早く見つけ出せる仕組みにすることで、ユーザー満足度の向上やサイト滞在時間の増加など、SEOに良い効果をもたらしてくれるでしょう。
内部リンクを設置してSEOに強いWebサイトを作るなら、以下の記事も参考にしてみてください。
外部サイトからの被リンクを増やし、ドメインパワーを強めることも、ビッグワードで上位表示を狙う際に必要な対策です。被リンクの多いWebサイトのコンテンツは、他のWebサイトのコンテンツに比べて提供している情報の価値や希少性が高いとされています。Googleでも被リンクの多いWebサイトは良い評価を得やすく、結果的にドメインパワーの強化も可能です。
被リンクのSEOへの影響を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
ビッグワードで上位表示できた場合、検索流入の増加や自社・商品・サービスの認知度の拡大などの効果が期待できます。ただし、ビッグワードは競合が多く上位表示が難しいため、まずはスモールワードで上位表示を目指し、良質なコンテンツを増やしてドメインパワーの強化を進めていきましょう。
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