alt属性はSEOに必要?役割と書き方を解説します
2019年10月16日
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SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2022年 06月 07日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Webサイトを運営しているほとんどの方は「検索順位を上げたい」「多くのユーザーに見てもらいたい」と考えたことがあるでしょう。自分のサイトがユーザーにとって有益なサイトであることを検索エンジンに伝える方法は様々で、アルゴリズムの更新によって有効だといわれるSEOの手段は日々変化しています。
適切な知識や技術による正しいSEOが存在する一方で、小手先のテクニックに頼ることで、ユーザー目線とはかけ離れた方法で順位を上げる手法も生まれました。このようなSEO施策は「ブラックハットSEO」と呼ばれ、時としてペナルティを受けることもあります。
SEMジャーナルでは、無料ダウンロード資料でもブラックハットSEOについて紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
この記事では、ブラックハットSEOについて、どんな手法で、なぜ推奨されないのかを説明します。
目次
ブラックハットSEOとは、検索エンジンが推奨しない不正な方法で検索順位を上げるテクニックのことです。本来SEOとは、ユーザーのために正しく最適な情報を届けるための手法であり、Googleはユーザーの利便性を第一に考えることを最優先にすることを「Google が掲げる 10 の事実」で公開しています。しかし、ブラックハットSEOは悪く言うと検索エンジンの穴を突いて騙すことで順位を上げる手法を指します。つまり、ブラックハットSEOはGoogleのような検索エンジンの掲げる理念と相反するSEO対策手法なのです。
ブラックハットSEOの多くは、検索エンジンが登場した頃に有効だと使われてきたSEO対策の手法です。昔の検索順位の決定方法は、検索されたキーワードがページ内にどれくらい登場するかを評価して順位に反映させる単純なものでした。そのため、キーワードをとにかく詰め込んだページや、他のページからコピーされた情報を掲載したようなページが大量発生したのです。
また、Google参入当時は「注目に値する重要なWebページは、たくさんのWebページから被リンクされる」という「PageRank」という考えがありました。いかに外部リンクを獲得できるかがSEO対策の重要な施策としてみなされていたのです。その結果、「外部リンクの自作自演」や「リンクの売買」が横行しました。
このような手法はユーザーにとって利益にならないページとみなされ、のちのパンダアップデートやペンギンアップデートによってペナルティ対象となり、順位が急落したり、インデックス(検索結果)から削除されたりしました。今でもコアアルゴリズム内で日々更新されているため、今でも評価が下がる対象となっています。
ペナルティを受ける危険性のあるブラックハットSEOとは異なり、検索エンジンの推奨する方針でWebサイトの運営、順位の向上を図るSEOのことを「ホワイトハットSEO」といいます。ブラックハットSEOが検索エンジンの裏を突いた施策であるのに対し、ホワイトハットSEOは検索エンジンに準じた施策です。
GoogleはSEOにおいてどのようにWebサイトを改善していくべきかを「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」で紹介しています。
はじめに
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
Google がコンテンツを見つけられるようにする
クロール対象外のページを Google に指示する
Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
Google 検索結果での表示を管理する
サイトの階層を整理する
コンテンツを最適化する
画像を最適化する
サイトをモバイル フレンドリーにする
ウェブサイトを宣伝する
検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
付録: このガイドで参照したリンクの URL
施策の方法は実際にガイドで細かく紹介しているので、本記事では割愛しますが、全体を通して「Googleとユーザーにとって分かりやすい作りであること」「ユーザーの求める内容が含まれていること」「情報に信頼性があること」が重要であることが読み取れます。ホワイトハットSEOは検索エンジンが推奨していることに沿った施策であるため、SEO施策をこれから始めようとしている方は一度は目を通すことをお勧めします。
ブラックハットSEOはいかに検索エンジンを騙して順位を上げるかを追求したSEO対策であり、ホワイトハットSEOは「検索エンジンの指標に沿った、検索エンジンにとってもユーザーにとってもわかりやすいことを最優先にしたSEO対策です。
ブラックハットSEOは常にペナルティのリスクをはらんでいるため、今は順位が落ちていなくても、ガイドラインに沿っていない以上、いつでもアップデートによって下がる危険性があります。
ペナルティはアルゴリズム上の評価で自動的に順位が下落することもあれば、悪質な場合はGoogle Search Consoleの通知により警告が来ることもあります。一度ペナルティを受けてしまったサイトはペナルティが解除されてもすぐに順位を戻すことは難しいといわれています。致命的な影響を避けるためにも、常にWebサイトのSEOがガイドラインに沿ったものか、違反していないかを確認する必要があります。
ブラックハットSEOが勧められない施策であること、ホワイトハットSEOはどんな施策を行えばいいのかということについてはこれまでの内容で理解いただけたのではないでしょうか。ですが、SEOを行う中で意図せずブラックハットSEOを行ってしまうということは少なからずあり得る話です。
また、ブラックハットSEOの中には過去SEO施策として有効だといわれていた手法もあるので、知らず知らずのうちに不正な施策を行っていることもあるでしょう。
具体的なブラックハットSEOの手法を知ることで、自身のWebサイトがブラックハットSEOを行っていないかを確認してみてください。
不自然な被リンクとは、外部からの被リンクを増やして自サイトの評価を上げるために、不正な方法や作為的に獲得した被リンクのことを指します。不自然な被リンクに該当するリンクには下記のようなものがあります。
・SEOのために作られたページからの被リンク
(更新のないサテライトサイトやリンクだけを集めたサイトなど)
・低品質ページからの被リンク
(低品質ページ…文字数が少ない、内容が薄い、自動生成コンテンツを含んだページ)
・スパムサイトからの被リンク
・ ブログパーツに設定されたリンク
対策キーワードをページ内に増やすために、一見見えない場所にテキストを設置する手法を「隠しテキスト」と呼びます。同様に、一見分からない場所に臨機を設置する行為は「隠しリンク」と呼ばれます。隠す方法として、以下のような手法がよく利用されます。
・白の背景で白のテキストを使用する
https://support.google.com/webmasters/answer/66353?hl=ja
・テキストを画像の背後に置く
・CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
・フォント サイズを 0 に設定する
・小さな 1 文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す
ワードサラダとは「文法を見ると正しいものの、意味が通じず破綻している文章」のことを指します。かつての検索エンジンは、文章が意味を成しているかを判断することができなかったため、テキストが盛り込まれているページであれば評価対象としてみなしていました。そのため、ワードサラダが含まれた被リンクを目的としたページは、テキストが豊富に含まれた良質なページだと評価され、被リンクが有効なものであると認識されてしまったのです。
ワードサラダの文章は以下のような文章が含まれます。
今日はバナナが店番でアスファルトに必要だった。赤信号の頂点は国会に参加した。埴輪とフィギュアスケートの関係はマグカップの底から探さなければならない。うどんの保存性と夜行性のキリンを養うには心臓の病院へスクワットしなければならない。
クローキングとは、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示させる手法のことです。具体例として以下のようなものがあります。
・検索エンジンには HTML テキストのページを表示し、人間のユーザーには画像や Flash のページを表示する。
検索エンジンはシンプルで分かりやすいテキストベースのWebサイトを好む一方で、ユーザーは画像やFlashを用いた目新しい魅力的なサイトを好む傾向にあります。そこで、双方の評価が上がるように、クローキングが利用されたのです。
具体例は下記URLより抜粋
クローキング – Search Console ヘルプ
他サイトや自サイト内で全く同じかほぼ同一の内容のコンテンツのことをコピーコンテンツ(または重複コンテンツ)と呼びます。しかし、他サイトの情報を活用していてもコピーコンテンツにならない場合もあります。以下の項目を参考に、コピーコンテンツを避けたページ作りを心がけましょう。
◆コピーコンテンツにならないWebページ
・他サイトの情報を抜粋し、引用元のURLやサイト名が明記したページ
・情報は一致していても、ページ内の構成や文章がオリジナルであるページ
◆コピーコンテンツになる可能性のあるWebページ
・他サイトのコンテンツと60%以上重複しているページ
・他サイトのテキストを語尾を変えて転載しているページ
・他サイトのコンテンツを抜粋してつぎはぎしたようなページ
注意して頂きたいのは、「自サイト内であってもコピーコンテンツとみなされてしまう」ということです。例えば、全国に店舗がある雑貨屋のサイト内に「雑貨屋 新宿」「雑貨屋 渋谷」「雑貨屋 横浜」など「雑貨屋+地名」を対策キーワードとした、中身がほぼ同じページを量産する、というような対策もコピーコンテンツとして評価される可能性があるので気を付けましょう。
SEOを行う上では、ブラックハットSEOを避け、ホワイトハットSEOに対する知識と理解を深める必要があります。しかし、ホワイトハットSEOを行うためには、検索エンジンの推奨していることと同時に、推奨していないことを知っておく必要があります。
例えば、Googleは「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」において、ブラックハットSEOにあたるWebサイト内の偽装や不正に関して、使用しないことを推奨する手法を明言しています。
具体的なガイドライン
次のような手法を使用しないようにします。
コンテンツの自動生成
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
リンク プログラムへの参加
オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
クローキング
不正なリダイレクト
隠しテキストや隠しリンク
誘導ページ
コンテンツの無断複製
十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
リッチ スニペット マークアップの悪用
Google への自動化されたクエリの送信
また、Googleは品質について次のようにも明言しています。
このページに記載されていない行為が許可されているとは限りません。抜け道を探すことに時間をかけるより、ガイドラインを遵守することでユーザーの利便性が向上し、検索結果の上位に表示されるようになります。
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートされており、今まで有効だったSEOが不適切だとみなされることもあります。常にユーザーを最優先に考えたSEOを行うことが、ホワイトハットSEOへの近道だと考えられます。
最後になりますが、こちらの無料ダウンロード資料でもブラックハットSEOについて紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
SEOを行う上で、ブラックハットSEOは行ってはいけない施策として常に念頭に置いて置く必要があります。どんなSEO施策がペナルティ対象なのかが分かっていれば、行っている施策がいつの間にかブラックハットSEOだった……というようなことを避けられるだけではなく、自ずとどんなSEOが最適かということも見えてくるはずです。ホワイトハットSEOとブラックハットSEOを正しく理解し、自サイトのSEOを行いましょう。
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