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2020年5月19日
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SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2022年 10月 28日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Web上には膨大な情報があります。
「何かを知りたい」時、皆さんも欲しい情報を検索、入手しているはずです。
今回は、こういった「知りたい」を手助けしてくれる、「キュレーションメディア」について説明しようと思います!
概要やメリットだけでなく、今まで起こったキュレーションメディアの問題点や、どういった点を注意しないといけないのかをお伝えしていきます。
「ゴールはCV獲得!SEO、コンテンツマーケティング、UI・UX改善で、成果にコミット!」の株式会社ジオコードは、SEOに必要な全ての施策に対応可能です。
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目次
簡単に言うと「あるテーマにおける情報まとめサイト」のことです。
「キュレーション」(Curation):情報を選び、整理すること
「メディア」(Media):手段・媒体のこと
有名なメディアは「gunosy」や「Naverまとめ」、「Yahoo!ニュース」や「LINEニュース」もそうですね!
数年前から閲覧者の情報収集方法が、PCからスマートフォンに推移しており、キュレーションメディアはアプリ化している風潮にあります。
gunosyなどは女性向けに特化したメディアも展開しており、こちらはアプリ専門のキュレーションメディアとなっています。
キュレーションメディアは着々と我々の日常生活の中に浸透してきていますね。
急速に増えているキュレーションメディア、なぜ増えたのでしょうか?
主な理由は、以下のメリットがあるからと考えられます。
ベンチャー企業や、予算の少ない企業でも気軽に立ち上げ可能です。
無料のツール(WordPress等)を使って作成されているキュレーションメディアも多く存在します。
大量の記事をスピード重視で更新するため、SEOの一環としても効果があると言われています。
もしも狙ったキーワードで検索上位表示できれば、アクセス増を見込めます。
記事を書けば作成できますので、開始するハードルが低いのもメリットの一つです。
テーマやコンセプトにもよりますが、専門知識を必要としないメディアであればページの量産も簡単です。
「知りたい」は、多くのケースでお金が発生せず気軽に解決できるニーズです。
多くのユーザーと接点を持つことができる点は、キュレーションメディアのメリットです。
手軽でメリットの多いキュレーションメディアですが、手軽だからこそ運営には注意しなければいけません。
数年前、事実とは異なる間違った情報を配信し、社会の信用を失う問題に発展した事件が起きました。
一部の事例を紹介いたします。
2016年頃に取り上げられた、恐らく一番有名な「WELQ問題」。
WELQは医療・健康情報を扱うキュレーションメディアです。
とにかくスピード・集客を重視し、Googleの上位表示を目的とした運営を行っていました。
質の低い記事を書き続け、閲覧者に対し有益ではない情報発信をしていたことが問題となりました。
結果、運営元のDeNA社は謝罪会見を開き、WELQはサイト閉鎖となりました。
こちらは2017年頃に問題になったメディアです。
リッチメディア社のキュレーションメディアで、全記事を医師が監修・5000人以上のドクターが参画、といった強みを持つメディアです。
Googleで病気名などで検索すると上位表示されるものの、記事内容に問題があり、こちらもWELQの時と同様に問題となりました。
監修医師が書き換えられる、指摘を受けた記事が削除される、といった通常では起こり得ない事象も見受けられたようです。
なお、こちらのサイトも2019年の9月に閉鎖が発表されています。
キュレーションメディアの運営で、注意しなければいけないことの一つが「法令順守」です。
メディアは何を書いても良い訳ではありません。
「ルールを守らない」「誤った情報を配信」こういった理由で企業イメージに傷がつけば、信頼回復に多大な労力を費やす事になります。
また、取り扱う情報によっては法令で規制があります。
(例:薬機法、健康増進法、景品表示法、著作権法)
他社のサイトから文章や画像を無断で持ってきたりしていないか(著作権法を犯していないか)なども非常に重要なポイント。
何事も「やりすぎは毒」、規模の大きなメディアであっても閉鎖を余儀なくされることだって起こりえます。
もしも社内でキュレーションメディアを立ち上げる場合は、まずは法務の方に情報配信する時に注意すべき各種法令について相談してください。
医療や健康・美容に関わる情報は特に繊細です。
Web広告からキュレーションサイトへ誘導する際に気をつけなければならない法令もあるため(景品表示法)、正しく理解する必要があります。
関連する法令には下記のようなものがあります。
※上記以外にも、注意すべき項目もあるかと思います。配信する情報のテーマ・業種をきちんと伝え相談を行いましょう。
冒頭で触れた通りWeb上には膨大な情報があり、WELQやスキンケア大学といった事件は「Web上の情報の信頼性」に影響を与えました。
Googleもコンテンツに関して、これらの事件以降アップデートを繰り返しています。
まず、事件後の2017年2月にはコンテンツ品質の向上について見解を発表しています。
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/02/for-better-japanese-search-quality.html
また、「関連性が高く権威あるコンテンツを検索ユーザーに提供する」というGoogleの使命を果たすために、「コア アップデート」と呼ばれる、年数回(3~4回程度)の大規模アップデートも実施しています。
こちらについてもアップデートの目的、評価の影響、順位変動(回復)のタイミングなど、ウェブマスターに向けての情報を発信し、コンテンツとの向き合い方についての見解を発表しています。
https://webmaster-ja.googleblog.com/2019/10/core-updates.html
メディアの運営は「やってはいけないこと」を理解することが必須条件になります。
今回ご紹介した内容をまとめると、以下の3点になります。
もちろん「ユーザーの役に立つ」「ユーザーの『知りたい』を助ける」ことは必要で、ここを満たさなければ成功はありえません。
前提条件、当たり前として上記3つの注意事項を守りながら、素晴らしい情報を提供できるメディアを構築していってくださいね!
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