記事代行サービスを利用するメリットは?注意点とともにご紹介
2020年7月9日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2022年 12月 14日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Web担当者、マーケティング担当者の方であれば、キュレーションサイトをご存知ない方はいらっしゃらないでしょう。
とは言え、「名前は聞いたことある」「まとめサイトみたいなもの……?」と、キュレーションサイトについて詳しく説明できる方はそう多くありません。
キュレーションサイトは、ユーザーに有益な情報を定期的に配信して人気を獲得すれば収益化することもできるため、ビジネスに取り入れる企業も増えてきているのです。
今回の記事では、そんなキュレーションサイトについて、成り立ちや最新動向、メリット、運営の注意点などと併せて、人気のキュレーションサイトをご紹介していきます。
また、「コンテンツマーケティング」について動画で学びたい!という方のために、動画セミナーをご用意しています。あわせてご覧ください。
目次
キュレーションサイトとは、とあるテーマに沿って情報を集めたまとめサイトのことを指します。
暮らしや美容、ニュースなど、私たちの日常に溶け込んでいるテーマを扱うこともあれば、医療や金融などの専門性の高い情報を集約している場合もあります。
わかりやすい例を挙げると、「NAVERまとめ」なんかがキュレーションサイトにあたります。
そう考えると、私たちは知らず知らずのうちに、毎日のようにキュレーションサイトを閲覧している可能性が高いということですね。
そんなキュレーションサイトは、どのようにして台頭してきたのでしょうか。
キュレーションサイトの成り立ちと、近年の最新動向も確認してみましょう。
1990年後半からYahooやGoogle等の検索エンジンが誕生し、2000年前半には検索エンジンを使って情報を検索し、自分の力で情報を得ることが一般的になりました。
そんな中で、特定のテーマに的を絞って情報を集約したキュレーションサイトは、ターゲット層となるユーザーの心を掴みました。
「このジャンルの疑問はこのサイトを見れば解決する」といった安心感をユーザーに与えたのです。
知りたい情報を気軽に得られるキュレーションサイトの人気は右肩上がりとなり、いつしか新聞社や出版社なども参入するほどの激戦区となりました。
さらに、スマートフォンやタブレットが急激に普及したことにより、キュレーションサイトの人気もどんどん増していきます。
これらの端末の普及により、電車の移動時間などを利用して、いつでも、どこでも、好きな時に情報を得られるようになったのです。
ユーザーの興味関心のあるテーマの情報がまとまっているキュレーションサイトは、情報収集の手間を省きたいユーザーの支持を集めています。
また、キュレーションサイトは人気になれば短期間でアクセスを集められるものです。
そのため、少ない投資でハイリターンを得られるメリットにより、キュレーションサイト運営に参入しようと考える運営者も増えてきています。
キュレーションサイトによって得られるメリットは多くあります。
ユーザー側と運営者側に分けて確認してみましょう。
先ほども少しお話しした通り、キュレーションサイトは多くの情報が一箇所に集まっています。
何度も検索をかけなくとも、そのサイト内で疑問が解決することも多いです。
また、多くのキュレーションサイトはもちろんスマートフォン対応の画面表示ですし、アプリを提供しているところも多数あります。
スマートフォンを使って隙間時間にサッと知りたい情報を得られるキュレーションサイトは、ユーザビリティの高いものと言えるでしょう。
運営者側のメリットとしては、キュレーションサイト制作にさほど労力がかからないところが挙げられるでしょう。
キュレーションサイトは、基本的には既存の情報を集めてまとめるだけです。
新たに取材を行ったり、リサーチを行う必要がありません。
また、キュレーションサイト自体は無料でサイトやブログを作ることができるソフト「WordPress」を使えば簡単に作成することができます。
さらに、情報をまとめる場合はトレンドや旬を意識しますので、短時間でアクセスを集めることができます。
コストや工数を抑えつつサイトアクセス数を担保できるため、サイト自体の価値を高めることができるのです。
実際、検索をかけるとキュレーションサイトが上位にヒットすることも多いです。
メリットの多いキュレーションサイトですが、運営の際は気を付けなければならない部分も多いのが事実。
特に気を付けるべき点をご紹介します。
画像の無断転載など、著作権違反については、多くのキュレーションサイトが問題になっています。
こうした違反については裁判沙汰になることもあり、場合によっては損害賠償請求などの大きな問題に発展することもあるのです。
こうなってしまっては、せっかく育ててきたキュレーションサイトの評判はだだ下がり……。
特に外部ライターなどから記事を集めている場合は、コピペや画像の無断転載など、レギュレーションチェックに注力しましょう。
医療、金融、不動産などのコンテンツは、非常にデリケートなものです。
正しくない情報を掲載することによって読者が損害を被る可能性が大。
これらの情報を取り扱う場合は、細心の注意が必要です。
数年前にWELQなどを筆頭に、正しくない医療情報や金融に関する情報を掲載した大手キュレーションメディアが次々と閉鎖した時期がありました。
対策としては、その道の専門家に記事をしっかりと確認・監修してもらい、その監修者の氏名とともに、可能であれば顔写真や簡単なプロフィールを紹介すると、信頼性がアップします。
キュレーションサイトを運営する場合、業界ルールなどを守らなければ、同業他社や競合とのトラブルになりかねません。
例えば、とあるキュレーションサイトが業界ルールを違反して自分たちよりも集客していたら、同業他社や競合先は放ってはおきませんよね。
そうならないためにも、リーガルチェックや各種コンプライアンス遵守のための対策を行いましょう。
また最低限、業界のガイドラインなどはしっかりと確認するようにしてください。
新聞社や出版社なども参入するキュレーションサイトですから、「やっぱり収益はすごいの?」と気になるところですよね。
キュレーションサイトはどういったところで収益を得ているのか、売上を支える主要な収益源をみていきましょう。
キュレーションサイトの収益源は、おもに以下の3つです。
マッチングや仲介手数料は、主に人材系キュレーションサイトに多く、コンテンツへの課金は有料記事などへの課金を指します。
ただ、多くのキュレーションサイトは広告収益に依存している場合が少なくありません。
そのキュレーションサイトの人気が上がれば上がるほど、多くのユーザーの目に触れることになります。
企業のマーケティング担当者はそういった大手キュレーションサイトに広告を掲載し、ビジネスを拡大しようと考えるでしょうし、大手キュレーションサイトに広告を掲載すれば、宣伝効果は抜群です。
実際、月間数千万PVをほこる大手キュレーションサイトの場合、広告掲載料として数百万円単位の金額がかかる場合もあります。
では、広告掲載料で十分な収益を得られるような人気サイトとは、どういった特徴を兼ね備えているのでしょうか。
例えば「NAVERまとめ」などのキュレーションサイトは、恋愛からニュース、健康やビジネススキルまで、幅広い話題を扱っています。
たとえ記事が大量に存在しようとも、しっかりとカテゴリ分けされているため、ユーザーにとってもクローラーにとっても見やすいサイトです。
クローラーにとって見やすいサイトは、Googleでも順位が上がりやすく、おのずと人気が上昇する傾向にあります。
「このサイトを見れば、今のトレンドをすぐにゲットできる」というようなサイトは、人気があります。
例えば女性向けメディアの「TRILL」は、流行りのファッションやメイクを知れるだけではなく、「あの女優も使ってる!」などと題して、人気女優やインフルエンサーの所有コスメを紹介するなどしています。
流行りはもちろん、憧れの女優が使っているコスメとなれば、美容に敏感な女性は注目しますよね。
ここからは、実際に人気のあるキュレーションサイトをご紹介します。
サイトの構造や情報の発信の仕方を参考にしてみましょう。
グノシーは、幅広いジャンルのニュースを扱っているキュレーションサイトです。
経済から雑学、女性のコスメまで幅広い情報を網羅しているので、読む人を選びません。
過去に閲覧したニュースなどから、ユーザーが興味を持ちそうな記事をピックアップしてくれる機能も嬉しいポイントです。
スマートニュースは、現在人気お笑い芸人を起用したCMも話題になっていますよね。
スマートニュースの最大の特徴は、オンラインの時や通信制限の時でもニュースが閲覧できるところ。「スマートモード」という名で知られています。
他にも、キュレーションサイトの中では唯一、四大新聞を読むことが可能であったり、登録時の情報からユーザーに適したニュースを選んでくれる機能なども充実しています。
4Meee!は、有名海外ファッション通販サイトのエニグモが運営する女性向けトレンドキュレーションサイトです。
ファッション、美容、恋愛、結婚など、女性が興味のあるコンテンツが数多く設けられており、芸能人や読者モデルなど、様々な立場の女性が記事を書いているという点が最大の特徴です。
by.Sは、サイバーエージェントが運営する女性向けキュレーションサイトです。
ファッションや美容に特化しており、管理栄養士やスタイリストなどが監修を行っている記事が多数あります。
信頼のおけるトレンドをいち早く収集できるサイトとして、人気を博しています。
Men’s Beautyは、男性の美容に特化したキュレーションサイトです。
スキンケアやヘアケア、ムダ毛についてなど、数多くのカテゴリが用意されており、「実際にこのアイテムを使ってみた」のような動画なども多数存在しています。
気になるアイテムが実際に使われている動画を見て、その効果を確認できるのは、美容に敏感な男性にとっては嬉しいポイントであるはず。
Smartlogは、メンズビューティー、デート・恋愛、ライフスタイルなどを軸に、男性向けの情報を発信しているキュレーションサイトです。
男性向けキュレーションサイトの中でもかなり人気のあるメディアで、月間利用者数は約1,000万人となっています。
U-NOTEは、ビジネスを中心に、ライフスタイルやメンズファッションなどのコンテンツも取り扱っているキュレーションサイトです。
様々な著名人へのインタビュー記事が豊富であることが特徴で、新しい発想のきっかけになるコンテンツが多いため、「仕事を楽しみたい」「仕事で活躍したい」という上昇思考のユーザーに人気があります。
NewsPicsは、本格的にビジネスニュースに特化したキュレーションサイトです。
最大の特徴は、各業界の専門家をフォローできること。
そしてそのフォローした専門家がどんなニュースを見てどんなことを感じたのか、というコメントを見ることができます。
そして、フォローした専門家たちだけのタイムラインを作ることができるので、気になる専門家の意見を逃さずキャッチできるのです。
LOCARIは、定番から最新トレンドまで幅広い情報を配信している暮らしに役立つキュレーションサイトです。
特に目をひいたのが、「100yen」のコンテンツ。
家事疲れを解消する百均グッズや、優秀百均ヘアケアなど、いわゆるダイソーなどで手に入るもので生活を豊かにするトピックが注目です。
著名人へのライフスタイルに関するインタビューも人気があります。
キナリノは、主に女性をターゲットとした暮らしのキュレーションサイトです。
気取らない伸びやかな暮らしを提案しており、数多くのキュレーターが集めた独自視点のおすすめグッズやライフスタイルなどを、カテゴリごとに紹介しています。
アカウント登録をすれば、自分だけのお気に入りリストを作ったり、それをSNSでシェアすることも可能です。
キュレーションサイト市場は、今やかなりの激戦区。
これから参入する場合は難儀を強いられるかもしれませんが、ターゲットユーザーの的を絞り、「このサイトならでは!」といった強みを獲得できれば、頭ひとつ抜け出すことができるかもしれません。
取り扱う内容によっては記載内容に間違いがないか細心の注意が必要ですが、その点をしっかりとおさえれば、キュレーションサイトの運営はそれほど難しいものではないのです。
これからキュレーションサイトの運営を考えている方は、「ユーザーのためになること」を第一に真摯な運営を心がけ、人気を獲得していきましょう。