重複コンテンツとは?SEOに及ぼす影響や対策方法など詳しく解説
2023年8月16日
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更新日:2024年 02月 19日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
「CVR(コンバージョン率)」はWebマーケティング業界では頻繁に耳にしますが、フワッとした理解に留まっている方もいるのではないでしょうか。しかし、CVの獲得はWebサイトが存在する大きな目的といえます。Webマーケティング業界に携わっている場合は、しっかりと正確に理解しておきたいところです。
本記事では、CVRについて詳しく解説します。意味や重要性をはじめ、CVRを求める計算式、CVRの改善方法についてもみていきましょう。新たにWeb担当に就いた方やCVRが上がらず悩んでいる担当者の方は参考にしてください。
目次
Webマーケティングを行う上で、CVRはとても重要な要素の一つです。CVRをしっかり理解しておかないと、広告運用の成果が上がらなかったり、Webサイトからの問い合わせが少なくなったりといった状況に陥りやすくなります。
CVR(コンバージョン率)とは、Webサイトや特定のページに訪れたユーザーの何%がCVに至ったかを示す数値のことです。CVとはWebサイトの成果につながる行動のことで、商品購入や問い合わせ、メルマガ登録などを意味します。
つまり、CVRが高ければ、Webサイトから問い合わせや商品購入するユーザーが多いということを示します。そのため、Webサイト運用ではCVRが高い状態を目指す必要があり、さまざまある数値の中でも特に重視されているのです。
CVRの計測・改善を疎かにすると、ユーザーがCVに至らず離脱する可能性が高くなります。成果につながりにくい状況に陥りやすいため、Webサイトの運用にかけているお金や手間が無駄になりかねません。
また、Webサイトを利用した新規顧客開拓ができなくなることも危険視すべきポイントの一つです。新規顧客が増えなければ、企業運営にも影響を及ぼします。CVにつながりやすいWebサイトを運用するためにも、CVRの計測・改善は非常に重要です。
代表的なCVには、以下のものが挙げられます。
企業のWebサイト運営には、認知度の向上やブランディングといった側面もありますが、最終的にはこれらの顧客の獲得につなげたいという目的があります。CVは、Webサイト上でユーザーに起こしてほしいアクションのゴールと認識できます。
どの程度の数値でCVRが高いと判断できるのか気になりますよね。しかし、CVRには正しいといえる目安・平均値はありません。なぜなら、業界や商材によって最終的な成果・ゴール地点が異なるためです。
例えば、ゴール地点が「資料請求のWebサイト」と「有料サービス申し込みのWebサイト」では、後者のほうがハードルが高くなります。前者よりもCVRは下がる傾向にあるため、すべてのWebサイトを同じと考えてCVRの目安や平均値は出せません。
以上を前提とした上で一つの目安となるのが、全業界におけるCVR平均値です。全業界のCVR平均値は1.5~2.6%といわれており、企業名や商品名など限定的なキーワードなら10%ほどになることもあります。
自社のWebサイトのCVRを算出する計算式をご紹介します。目的に合わせて、計算するときの参考にしてください。
一般的なWebサイトのCVRを算出する際は、以下の計算式を用います。
CVR=CV数÷訪問数×100
例えば、ユーザーが100回訪問し、その内「問い合わせ」に5回つながった場合、CVRは5%ということになります。これが基本CVRの計算式です。
Webサイトや特定のページに訪れたユーザーの内、どれだけCVに至ったかを知りたいときには、以下の計算式を用います。
CVR=CVをしたUU数÷UU数×100
UUとは、一定期間にサイトを訪問したユーザーのことで「ユニークユーザー」とも呼ばれます。ユーザー起点でCVRを分析したいときに有効です。
特定のページのCVRを算出する際は、以下の計算式を用います。
CVR=特定のページを経由したCV数÷特定のページの訪問数×100
特定のページを改修したとき、どれだけ成果が出ているのかを調べるのに有効な計算です。Webサイト全体のCVRを分析せずに済むため、効率よく特定ページのパフォーマンスのみを測定できます。
リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告のCVRを算出する際は、以下の計算式を用います。
CVR=CV数÷広告のクリック数×100
Web広告では広告経由で訪問したユーザーがどれだけCVに至ったかを知りたいので、分母が「クリック数」になります。
CVRを改善する方法は、以下の5つです。
それぞれ詳しく解説します。
CVRの改善方法としては、コンバージョンの目標値を再設定するのがおすすめです。具体的に目指すべき数値があることで、成長を実感しやすくなりモチベーションを維持しながら取り組めます。
たとえば、訪問数10,000のWebサイトで500のCV獲得を目指すなら、CVRの目標値は500÷10,000×100=5%です。CVRが5%を達成できるよう、ページの構成を変えたりCTAを設置したりするなどの工夫が必要となります。
しかし、これ以上CVRを高められない場合は、500のCV獲得につながるようWebサイトへの訪問者を増やすよう方向転換する必要があります。
ページがなかなか表示されないと、ユーザーは離脱しやすくなるためCVR低下につながります。ユーザーがストレスを感じないよう、3秒以内にページ・アプリが表示されるよう改善しましょう。
表示速度が遅くなる原因には、画像や動画の容量が大きいことや、外部ファイルにムダが多いことなどが挙げられます。画像や動画のファイルサイズを削減したり、スマホでの読み込み表示を速くする「AMP」を採用したりするなど工夫することが重要です。
Web接客を導入すると、Webサイトに訪問したユーザーに対して実店舗と同じように接客できるようになります。疑問をすぐに解決したり、おすすめ商品をレコメンドしたりできるので、CVへの後押しを可能とします。
Web接客にはキャンペーン情報などを自動表示させる「ポップアップ型」と、テキストチャットで対話する「チャット型」の2種類が主流です。どちらも比較的簡単に導入できるので、CVR改善の方法の一つとして試す価値は十分あるでしょう。
CVRが一向に改善されない場合は、CVのハードルを下げたり動線を見直したりすることが重要です。ユーザーは商品・サービスに興味があっても、ハードルが高ければ躊躇ってしまい行動を起こしにくくなります。低いハードルを設定し、アクションを起こしやすくすることで、最終的なCVにつながることもあります。また、Webサイトの動線が悪ければ、商品・サービスの魅力がうまく伝わらず離脱されてしまう恐れがあります。
まずはユーザーの視点に立って、CVのハードルは高くないかや、CVにつなげるまでの動線はスムーズかをチェックしてみましょう。改善が必要な場合は、ユーザーに優しいページを意識するのがポイントです。
CVRを改善するためには目標や仮説を決定するのではなく、推移を計測した上で仮説を立て、改善を繰り返すことが重要です。このようにPDCAを回すことで、改善点を見誤ることなく少しずつ良い方向へと修正できます。
CVRを把握することは、Webサイトを運用する上でとても重要です。CVRの計測・改善を疎かにすると、ユーザーがCVに至らず離脱する可能性が高くなります。すると、せっかくWebサイトの運用にお金や手間をかけても、成果につながりません。
ジオコードではSEOやUI・UXのコンサルティング、内部修正作業などのサービスを提供しており、適切なCV設定やCVRの改善を可能としています。自社の課題や目的に合わせたサービスでサポートするため、効率よく改善を図れるところがポイントです。CVRを改善したい担当者や経営者の方は、ぜひ資料請求をご利用ください。