SEM・SEO・リスティング広告の違いを徹底解説!効果的な活用法も紹介
2023年6月2日
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【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
SEOとURLは切っても切れない関係にあります。URL設計は、直接的な検索順位向上の要因に影響する要素ではありません。ただし、ユーザーや検索エンジンを考慮したURLであれば、結果的に検索順位の向上が見込めます。SEOとURLの基本を押さえた上で、効果的なURL設計のポイント、SEOに不利なURL構造の理解とその対策を行いましょう。
本記事では、SEOとURLの関係を徹底解説し、コンテンツに合わせた効果的なURL設計のポイントをご紹介します。また、日本語URLとSEOについての考慮点、実践的なURL設定方法、既存ページのURL変更に関する注意点まで幅広くまとめました。
これを読めば、検索順位アップを狙うための効果的なURL設計がわかります。Webサイトの検索順位を向上させるための方法を、一緒に学んでいきましょう。
この記事でわかること
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目次
SEO(Search Engine Optimization)の目的の一つとして、Webサイトを検索エンジンで上位表示させることです。これにより、多くのユーザーがWebサイトにアクセスし、最終的にビジネスの目標達成につながります。ここでは、SEOの概要とその重要性について説明します。
SEO(検索エンジン最適化)とは、WebサイトがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されるように、コンテンツやサイト構造を最適化するプロセスのことです。
スマートフォンの普及によってインターネットがより身近になったことで、ユーザーは検索エンジンを利用して情報を探すことが当たり前になりました。検索エンジンで上位表示されるWebサイトは、多くのユーザーから注目を集めることができます。そのため、検索エンジンからの評価が、Webサイトのトラフィック(訪問者数)やビジネスの成果に直結することが多いです。
SEOは検索エンジンがWebサイトの内容を適切に評価し、関連性の高い検索キーワードと結びつけることで、ユーザーがWebサイトにアクセスしやすくすることです。これにより、検索エンジンからの訪問者数が増加し、Webサイトの目的に応じて、商品の購入、問い合わせ、登録などのコンバージョンが向上します。
SEO対策によって検索結果で上位表示されるWebサイトは、ユーザーからの厚い信頼を得られる傾向にあります。このような理由から、SEOはWebサイト運営者にとって重要な要素となっており、URL設計もその一部として大変重要なのです。
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URLは、検索エンジンの評価に間接的な影響を与える要素の一つです。適切なURL設計を行うことで、検索エンジンがサイトのコンテンツを理解しやすくなり、検索結果での順位が向上する可能性があります。
URL構造は、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上にも効果的です。シンプルで簡潔なURLは、複雑で長いURLと比べると、ユーザーが覚えやすく、シェアも簡単です。また、わかりやすく整理されたURLを設定することで、ユーザーがサイトの構造を把握しやすくなり、求める情報にたどり着きやすくなります。
検索エンジンは、URL内に含まれるキーワードや構造をもとにそのページのトピックや内容を判断します。したがって、URLにはページ内容に関連するキーワードを含めることが望ましいと言えます。例えば、オンラインショップのTシャツ販売ページであれば、「https://example.com/t-shirts」のようなURLが理想的と言えるでしょう。
SEOの観点からURLを設計する際は、検索エンジンにとっても、ユーザーにとってもわかりやすい構造が求められます。以下に、効果的なURL設計のポイントをまとめました。
コンテンツに合わせたURL設計は、SEOの観点から非常に重要です。ページ内容に即したディレクトリ名やファイル名を選定し、URLに関連するキーワードを含めることが求められます。これにより、検索エンジンやユーザーがページ内容を理解しやすくなり、最終的に検索上位を狙いやすくなります。
効果的なURLと効果が低いURLの例を見ていきましょう。
効果的なURLの例:https://www.example.com/recipes/tomato-pasta/
効果が低いURLの例:https://www.example.com/recipes/12345/
効果的なURLの例ではコンテンツに関連するキーワード(この場合「tomato-pasta」)が含まれていますが、効果が低いURLではキーワードが含まれず、ページ内容がわかりにくくなっています。
コンテンツに合わせたURLには以下のメリットがあります。
これらのメリットを最大限に活かすために、コンテンツに合わせたURL設計を実践しましょう。検索順位アップを狙うだけでなく、UXの向上にもつながります。
シンプルで簡潔なURL設計は、SEOにおいて重要な要素です。短いURLにすることで間接的に利便性を高め、ユーザーにとっても検索エンジンにとってもわかりやすい形となります。
効果的なURLは、以下のようにシンプルでわかりやすい構造をしています。
例1:https://example.com/about
例2:https://example.com/category1/product1
一方、効果が低いURLは、以下のように不要なパラメータ、意味のない長いIDが入っているものです。
例:https://www.example.com/recipes/?id=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1
シンプルで簡潔なURLを作成する際には、不要なパラメータを削除し、URLだけで記事の内容がイメージできるようにしましょう。
URLでは、キーワードや数字、ハイフン(-)を適切に使用することが重要です。キーワードを英単語で表現し、単語同士をハイフンで区切れば、ユーザーがページ内容を理解するのに役立ちます。また、検索エンジンに対しても有効なURL設計になるでしょう。英語・数字・ハイフンを使ったURLは文字化けが避けられるため、ユーザーにシェアしてもらいやすいという効果も期待できます。
効果的なURLの例は以下の通りです。
例1:https://example.com/blue-widgets
例2:https://example.com/tokyo-hotels
一方、効果が低いURLは以下のようにアンダースコアを使ったものです。
例:https://www.example.com/summer_clothing/filter?color_profile=dark_grey
アンダースコア(_)の使用を避ける理由は、Google検索セントラルで非推奨として記載があるからです。Google検索セントラルに沿ったURL設計を心掛けましょう。
URL正規化は、異なる表記のURLが同じコンテンツを指す場合に、一貫したURL表記に統一することで、SEO効果を向上させる手法です。正規化により、検索エンジンが重複コンテンツと誤認しにくくなり、検索順位の低下を防ぐことができます。
正規化の手法として、以下の3つが挙げられます。
「http://www.example.com」と「https://www.example.com」を「https://www.example.com」に統一する。
「www.example.com/page」 と「www.example.com/page/」を同じURLとして扱う。
「www.example.com」と「example.com」を同じURLとして扱う。
これらの正規化手法を実践することで、WebサイトのSEO効果を高めることができます。
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HTTPS化は、Webサイトの通信を暗号化することで、改ざんや盗聴を防ぎ、セキュリティを向上させる手法です。近年、検索エンジンが安全なWebサイトを重視する傾向にあり、HTTPS化はSEOにも影響します。
HTTPS化を実施する際は以下の手順で行ってください。
信頼性のある認証局からSSL証明書を取得し、ドメインの所有権を証明します。
取得したSSL証明書をサーバーにインストールし、HTTPS通信を有効化します。
サイト内のリンクやリソースがHTTPSに対応していることを確認し、必要に応じて修正します。
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SEOに不利なURL構造は、検索エンジンの評価を下げる要因の一つとなります。以下では、具体例とそれぞれの対策について解説します。
URLに不要な文字を含むと、検索エンジンがURL内のキーワードを評価しにくくなります。Googleも不要な文字の削除を推奨しています。不要な文字を含まないURLにすることで、検索エンジンがキーワードとページの関連性を適切に判断し、検索順位の向上につながります。
不要な文字の代表例は、大文字と小文字が入り混じった表記です。一部の検索エンジンでは大文字と小文字を区別するため、キーワード内で不自然な表記を行うと正確な評価が難しくなります。
このような不要な文字を避け、シンプルで簡潔なURLを作成しましょう。検索エンジンの評価を向上させ、検索順位アップを狙うことができます。
変動するURLは、Googleから重複コンテンツとしてみなされる可能性があり、検索順位が低下するリスクが生じます。
URL構造の安定性を向上することで、SEOに不利な変動を減らすことができます。安定したURL構造は、検索順位アップに繋がる重要な要素です。URL構造を安定させる方法として、以下の3つのポイントが挙げられます。
動的URLよりも静的URLを使用することで、変動が少なくなり、検索エンジンにとって理解しやすい構造になります。
URL内のパラメータを最小限に抑えれば、URLの変動を減らすことができ、検索エンジンにとって扱いやすいURLになります。
複数のURLが同じコンテンツを指す場合、正規化を行い、正規URLを設定することで重複を回避できます。
日付を含むURLは、一見便利に思えますが、冗長化しやすくSEOにとって不利な点があります。なぜなら、日付が変わるごとに新しいURLが生成されるため、コンテンツが散らばり、検索エンジンが適切に評価できなくなる可能性があるからです。
日時以外のURLのアイデアを以下にまとめました。
コンテンツのカテゴリーと、その中のキーワードを組み合わせてURLを作成することで、日時を含まずに効果的なURLを設計できます。
例: example.com/category/keyword
ブログやCMSを利用している場合、パーマリンク設定で日時を含まない構造に変更することができます。これにより、自動的に日時を含まないURLが生成されるようになります。
例: WordPressの場合、「設定」→「パーマリンク設定」で、日時を含まないURL構造に変更できます。
シリーズ記事を投稿する際には、シリーズ名と記事番号を組み合わせることで、日時を含まないURLを作成できます。
例: example.com/series-name/part1
これらの方法を取り入れることで、日付を含まない効果的なURL設計が可能になり、検索順位アップを目指せます。日付を含むURLの問題点を理解し、適切な対策を行いましょう。
URLの構造について説明していましたが、日本語を含めたいと考える人もいるかもしれません。英語や記号よりも日本語の方が馴染み深くてわかりやすいと思えるかもしれません。日本語URLにも設定は可能ですが、日本語でURLを書く場合にはいくつかの注意点があります。
ここでは、日本語URLの検索順位への影響と、それに関連する問題点を説明します。
日本語URLが検索エンジンに与える直接的な影響はないとされています。ただしターゲットユーザーが日本語話者であるならば日本語URL設定することで、検索画面にURLが表示された際にページの概要がわかりやすくなったり、クリック率がアップする可能性があります。ページへの流入数増加は間接的に検索順位向上へとつながりますので、こういった面でメリットを得られます。
日本語URLの注意点は、ブラウザが日本語を認識できない場合、日本語部分がエンコードされて表示されなくなる可能性があることです。その結果、日本語が英数字や記号に変換され、URLが長くてわかりにくくなってしまいます。日本語部分がエンコードされてしまう理由は、ブラウザが認識できないだけでなく、以下のようなケースもあります。
ブラウザから日本語を含むURLをコピー&ペーストすると、日本語部分がエンコードされ、わかりにくいURLとなってしまうことがあります。
一例ですが下記のようになります。
example.com/Tシャツ/
↓
example.com/%2FT%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84%2F
ページを見たユーザーがFacebookやTwitterなどのSNSでリンクをシェアする際にURLの日本語部分がエンコードされて表示されてしまいます。
表示されるURLは長く、意味の分からないURLは不審に思われやすく、クリックしてもらいにくくなっていまう可能性があります。
こういった理由からGoogleとユーザーが認識しやすい、小文字の英語で簡潔に表示することが推奨されます。注意点も踏まえた上で、ご自身のWebサイト構造上問題なければ日本語URLでの設定も検討してみてください。
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既存ページのURL変更は、SEOに影響を与える重要な要素です。適切な変更が行わなけれ順位の低下やトラフィックの減少につながることがあります。そのため、URL変更のメリットとデメリットを把握し、変更時の注意点を遵守することが重要です。
URL変更は、検索順位やトラフィックに影響を与えるため、メリットとデメリットを理解してから慎重に進めましょう。
主なメリットは、検索エンジンの評価向上です。キーワードを含むURLに変更することで、検索エンジンからの評価が上がり、検索順位の向上が期待できます。
また、ユーザー体験の向上を図ることも可能です。シンプルで簡潔なURLに変更することで、ユーザーが理解しやすくなり、トラフィックの増加につながります。
URLを変更することで、検索順位が一時的に低下する可能性があります。検索エンジンが新しいURLをインデックスするまで、少し時間がかかるためです。
また、リンク切れによって、外部サイトからのトラフィックが減少するリスクがあります。なお、その場合はリンクジュースの喪失が起こる可能性もあります。
URL変更時にはリスクを最小限に抑える対策に取り組むことで、効果的にSEOを実施できます。ここでは、ポイントを3つ紹介します。
古いURLから新しいURLへのリダイレクトを設定することで、検索エンジンとユーザーが新しいURLに適切に誘導されます。Webサーバーの設定や.htaccessファイルを編集することで、301リダイレクトを実装可能です。
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新しいURLに対応したサイトマップを作成し、検索エンジンに再度クロールを依頼することで、検索順位の回復を促せます。Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsを利用して、サイトマップを送信しましょう。
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URLの数が多いほど、順位の変動が発生する可能性が高まります。そのため、本当に重要な理由がない限りはURLを変更すべきではありません。URL変更を検討する際は、メリットとデメリットを慎重に比較検討しましょう。
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本記事では、ページごとの目的やターゲットに応じたURL設計、検索エンジンに好まれるURLの特徴を解説しました。URL構造の見直しは、検索エンジンのクローラーが効率的にコンテンツをインデックスし、ユーザー体験を向上させるために重要です。適切なタイミングでの見直し、改善方法の実践、そして効果測定がSEOの成功へとつながります。
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