MEOとは?SEOとの違いを知って効果的な地域集客戦略を立てよう
2023年5月22日
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更新日:2023年 08月 28日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
制作したWebコンテンツがGoogleで上位表示され、多くの人に見てもらうにはSEOについて理解することが大切です。そして、SEOを理解するためにはGoogleが公表しているSEOガイドラインにも目を通しておく必要があります。
本記事では大手検索エンジンGoogleにおけるSEOガイドラインの概要とポイントについて分かりやすく解説します。
これからSEO対策を始める方は、以下の記事も参考にしてください。
目次
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で検索エンジン最適化のことです。制作したコンテンツが検索結果で上位表示されるようにするための施策を指します。
検索エンジンにはYahoo!JAPANやBingなどがありますが、中でも日本で圧倒的なシェアを誇るのがGoogleです。2023年においても80%近くのシェアを誇るとされています。
そのため、SEO対策を進めるにあたって、Googleが公表しているSEOに関するガイドラインについて理解を深めることが重要なポイントです。社内で対応できる部分は対応し、SEO対策を行いましょう。
※参考:statcounter. 「Search Engine Market Share Japan」.
Googleでは、SEOに関するガイドラインをGoogle検索セントラル(旧ウェブマスター向けガイドライン)内で公表しています。
どのようにしてGoogleが無数にあるサイトをチェックし検索エンジンに反映するかという仕組みを知らなくては、検索結果に上位表示させることは困難です。そこで、GoogleのSEOに関するガイドラインを知ることで、すべての人が公平にSEOに取り組めるようになっています。
内容としては以下のようなものが中心です。
インデックス登録のためのポイントだけではなく、ペナルティを受けないための注意点も紹介されているので、SEO対策を行う際には目を通しておく必要があります。
GoogleのSEOガイドラインはこれまでに度々改定されています。
Googleの基本方針となる「ユーザーに有益なコンテンツが評価される」という基本方針は変わりませんが、評価方針が追加されるなど、知らないうちに変更されている可能性があるため定期的にチェックするようにしましょう。
GoogleのSEOガイドラインに掲載されている内容には、基本事項として技術要件やスパムに関するポリシーなどがあります。
また、初めてSEO対策を行う人に向けたスターターガイド、Googleサーチコンソールの使用方法や、YouTubeで学ぶSEO対策など幅広い情報が掲載されているため、チェックしておきましょう。
ここでは、SEOガイドラインで具体的に紹介されている内容を解説します。
GoogleのSEOガイドラインでは、Webページや画像、動画などWeb上のコンテンツがGoogleの検索結果に表示されるために、次のような要件を紹介しています。
Web上のコンテンツが上記の要件を満たし適正であると認められれば、Google検索で上位に表示されるようになるとしています。
※参考:Google検索セントラル. 「Google 検索の基本事項」.
Google検索で上位表示されるためのSEOの基礎については、特に注意深く読み込むことが必要です。
「SEOの基礎」では、Googleの検索エンジンがどのように検索順位を決めているかについてや、SEO対策をする際に重要となる方針について解説しています。
SEO対策をする際にはユーザーを第一に考え、有用で信頼性・専門性が高いコンテンツの作成が重要です。一方、検索で上位表示されることを目的に作られたコンテンツは評価されません。
また、SEO対策の外注を検討している人は、メリットやデメリット、依頼のポイントについても解説しているので参考にしてください。
Googleによってコンテンツがチェックされ、検索エンジンに表示されるまでの構造、流れが分かります。
Webサイトを巡回するロボットをクローラーと呼び、クローラーがWebサイトの内容を読み込み、コンテンツや画像などの情報を収集することをクロールと呼びます。クローラーはインターネットに新しく登場したWebページや更新されたコンテンツを巡回して集めた情報を、検索結果として表示するためのデータベースに登録するのが役目です。
ただし、必要に応じてGoogleの検索結果に表示されることを制御できたり、特定のページをクロールするのを防いだりすることも可能です。Googleでインデックス登録可能なファイル形式や、クローラーの管理などについても解説しています。
Googleでは検索結果ページの視覚的要素にも種類があることや、アトリビューション、タイトルリンク、スニペットなどの要素について紹介しています。
検索結果にタイトルとともに表示される内容説明のテキスト「スニペット」は、ユーザーのWebサイトの内容を知りたいかどうかを左右する重要な内容です。また、画像検索に関する速度の最適化や、タイトルの付け方、Google検索に表示されるサイト名の生成方法など、検索結果をユーザーが見た時に重要となる要素と設定の仕方などについて解説されています。
さらに、インターネット上にあるすべてのWebサイトやコンテンツから、検索キーワードに関連性の高い、有益な結果を一瞬で表示するための「検索ランキングシステム」についても言及しています。これを知らなければSEO対策ができないわけではありませんが、知っておいて損はないでしょう。
Google検索でサイトが表示される仕組みを理解し、表示を改善して価値のあるトラフィックを集める方法を把握するために役立つツール「Googleサーチコンソール」についての解説です。サーチコンソールの導入により、Webサイトの所有者・制作者は、Webサイトのパフォーマンスをモニタリングし、最適化が行えるようになります。
また、Google検索では、検索演算子により検索の絞り込みまたは検索のターゲット指定が可能です。
「cache:」「site:」「imagesize:」など複数の検索演算子と目的を紹介しており、検索やWebサイトの分析に役立てられます。
eコマースサイト(ECサイト)や多言語サイトなど、Webサイトの特性をふまえたアドバイスが紹介されています。
eコマースについては、検索結果に表示され多くの顧客を自サイトに流入させ、顧客にエンゲージメントを持ってもらうことが重要です。ユーザーを自サイトに流入させるのに必要な要素、方法を紹介しています。
また、グローバルな視点でのWebサイト運営をするならば、多地域、多言語によるコンテンツをGoogle検索結果に表示させるための方法も知っておきたいところです。URLの設定に関することなど、多言語サイトの管理についても解説しています。
SEO対策をするにあたって、Googleのガイドラインの中でも特に押さえておきたいポイントについて解説します。
タイトルタグとメタディスクリプションは、どちらも検索結果に表示され、Googleのクローラーに認識させるためのHTMLタグです。メタディスクリプションはコンテンツの概要を紹介する100字前後の文章のことをいいます。
ユーザーが検索して最初に見るのがタイトルとメタディスクリプションのため、SEOにおいての役割は重要です。
どちらも上位表示させたいキーワードを取り入れて簡潔で分かりやすくすることがポイントです。また、ユーザーニーズを理解し、印象的で興味を持ってもらえるタイトル・メタディスクリプションにするよう意識すると良いでしょう。
タイトル・メタディスクリプションについて詳しくは以下の記事を参考にしてください。
見出しタグは、コンテンツ内の見出しのテキストを囲むタグです。見出しタグはh2~h6まであり、hタグを付けることにより他の文字よりも大きく表示され、視覚的にユーザーの印象に強く残るようになります。
見出しの内容は本文を端的に表すものであるのが好ましく、適度にキーワードを盛り込むことがポイントです。ただし、不自然な文章や長い見出しになったり、見栄えを良くするためにレイアウト目的で見出しを設定したりすることは避けましょう。
見出しタグについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
構造化データとは、コンテンツの情報を検索エンジンが分かりやすく伝えるために、タグづけしたものです。
例えば文章ごとのまとまりを表す<section>、ヘッダーであることを表す<header>などで対象となるテキストを囲むと、クローラーはその文字列が何を意味しているか理解できるようになります。
構造化データをマークアップすると、クローラーはWebサイトのカテゴリを認識しやすくなる他、ユーザーにとっても分かりやすいサイト構造を明示できるため、結果としてWebサイトのユーザビリティを向上させることも可能です。
構造化データの仕組みや具体的な書き方については、以下の記事を参考にしてください。
パンくずリストはWebページの階層順にリンクをリスト化したものです。
例えば「ジオコードSEOサービスTOP > SEOマガジン > オーガニックマーケティング > SEOテクニック > パンくずリストで順位改善?SEOに適したリンク構造を構築しよう!」のようにページ内に表示され、ユーザーはそれを見ることで、自分が見ているページがどの位置にいるかを理解できます。
グローバルナビゲーションは画面上部の常に見える位置にあり、「会社概要」「サービス紹介」などWebサイトのメインコンテンツへのリンクが貼られていることが一般的です。
クローラーもリンクをたどってサイト内を巡回するため、パンくずリスト・グローバルナビゲーションを設置することでクローラビリティの向上にもつながります。
パンくずリストの設定について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
画像の内容をGoogleに伝えるために最適化を行います。
画像の最適化とは、画像にalt属性を指定したり、データ容量が重い画像を圧縮したりすることです。画像を最適化することは「画像SEO」とも呼ばれ、ポイントを押さえて対策すれば画像検索からの流入も期待できます。
alt属性は、画像が表示できないときに画像の代わりに表示される代替テキストのことです。例えば猫の画像であれば「海辺を歩く猫」のように画像の内容を端的に記載します。
また、画像の説明文となるキャプションを付けたり、テキストの補足として関連性の高い場所に画像を設置するなども効果的な手法です。
alt属性について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
スマートフォンなどのモバイルユーザーがサイトを使いやすくすることをモバイルフレンドリーと言います。モバイルフレンドリーもGoogleに評価されるためのポイントです。具体的にはフォントの大きさやボタンの間隔などを工夫し、スマートフォンでも読みやすくします。
また、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスの画面サイズに合わせて自動でWebサイトの表示幅を調整する「レスポンシブ」も対応しておくと良いでしょう。
モバイルフレンドリーに対応する方法やポイントについては、以下の記事を参考にしてください。
Googleには上記で紹介したSEOに関するガイドライン(旧ウェブマスター向けガイドライン)とは別に、「検索品質評価ガイドライン」というものがあります。これはGoogleの外部評価者が検索結果を評価するためのガイドラインです。
品質に関するガイドラインは英語版のPDFのみで公開されていますが、コンテンツの質を求めるならこちらもチェックしておいた方が良いでしょう。
以下、重要なポイントについてそれぞれ説明します。
なお、検索品質評価ガイドラインは定期的に内容が更新されます。Google検索セントラルでもニュースとして紹介されている場合があるので、こまめにチェックをすることをおすすめします。
Needs Metとは需要との一致のことを指し、ユーザーが求めている情報が、コンテンツに書かれている情報と一致しているかということを意味します。
もし「Google SEOガイドライン」と検索したにもかかわらず、Webサイトを見に行ってみたら旅行情報のページであったならば、ユーザーの需要と一致していません。一方、質の高いSEOガイドラインに関する記事があれば、ユーザーのニーズと一致しているとして評価を得られるでしょう。
質の高いコンテンツを作成しNeeds Metで高い評価を受けるには、ユーザーの検索意図を知ることが大切です。何を知りたいか、どこへ行きたいか、何をしたいのか、何を買いたいのかなどについて知り、ユーザーのニーズを満たせるコンテンツにする必要があります。
ページの品質についてはE-E-A-Tも関わるとされています。E-E-A-Tとは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った言葉です。
掲載している特定のジャンルについて、経験や専門性、権威性、信頼性に基づいたものであれば品質の良いサイトとみなされ、高評価を獲得しやすくなります。
E-E-A-Tは、特にYMYLに関するページで重要視されています。YMYLとは「Your Money or Your Life」のことで、お金、人生、生活、健康などに関するコンテンツのことです。医療や法律、ニュース、時事問題、安全などの話題も含まれます。YMYLを扱うコンテンツはより信憑性が問われるため、データや事実に基づいて慎重に制作しましょう。
E-E-A-Tについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
Googleのガイドラインに違反し、検索順位を左右するような不正行為をした場合や、疑われるような行為があった場合、Googleから罰則「manual Actions(手動による対策)」を受ける可能性があるため注意が必要です。
Manual Actionは、Googleの担当者がサイト上のコンテンツを目視で審査することにより行われます。判断の基準となるのは「Googlenoウェブマスター向けガイドライン・品質に関するガイドライン」です。これに違反していると判断されると、ペナルティとしてサイトの一部またはすべてがGoogle検索で表示されなくなる可能性があります。
Googleの検索結果を操作することを目的としたリンクは「リンクスパム」とされ、ペナルティの対象となる可能性があります。
ランキングを上げる目的としたリンクの売買、金銭のやり取りの他、物品やサービスを提供してリンクを設定してもらう場合もリンクスパムに該当します。さらに、質の低いディレクトリやブックマークサイトのリンク、大量のキーワードを含む非表示のリンク、特定のサイトとの過剰な相互リンクなどもリンクスパムとなるため注意が必要です。
SEO対策として、被リンクは多い方が有利だと思いがちですが、質の悪い被リンクは逆に評価を落とすと考えておいた方が良いでしょう。
もちろん、受信者の意向を無視して大量のメールを送る一般的なスパムに関しても、ユーザー保護の観点からペナルティが科されます。
インターネット上にある無数のWebページのなかには、一部のユーザーにより不適切であったり、攻撃的であったりなど、問題のあるものも含まれている可能性があります。そのため、Googleではコンテンツポリシーを策定し、違反した場合にはGoogle検索で表示されないようにしています。
不適切とされるコンテンツは以下のとおりです。
最後の法的要請については、国、地域ごとの法律が適用され、該当地域のGoogleから削除されます。
※参考:Google検索ヘルプ. 「Google 検索のコンテンツ ポリシー」.
GoogleのSEOに関するガイドラインは、SEO対策をする上でチェックしておくべき情報が詰まっています。場合によってはガイドラインで違反とされている行為に抵触し、Google上から削除されることもあるため、必ずチェックしておきましょう。
GoogleのSEOガイドラインを理解してSEO対策をするには、コンテンツやシステムに関する施策など多様で幅広いため、自社で対策できるか不安なときには専門の会社に任せるのもおすすめです。
18年以上にわたってSEO対策サービスを提供してきたジオコードは、Webマーケティングについてさまざまな角度からサポートしています。Webサイト制作からSEO対策、コンテンツ制作まで幅広く対応可能なため、ぜひ一度ご相談ください。