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2019年9月19日
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更新日:2022年 12月 21日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
hreflangタグは記述したページの言語を設定するタグです。
”日本語サイトのみの場合”には基本的に必要ありませんが、多言語サイトでは設定が必要です。
誤った記述のないように、しっかりと知識を身につけましょう。
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目次
hreflangタグについては、Search Consoleヘルプ「ページのローカライズ版についてGoogleに知らせる」で以下のように記述されています。
ページに言語や地域ごとの複数のバージョンがある場合、こうした別バージョンについて Google にお知らせください。
それにより、Google 検索はユーザーの言語や地域に応じた最適なページのバージョンを表示できるようになります。 こうした情報がなくても、ページの別言語のバージョンを Google が検出することはありますが、言語や地域ごとのページを明示してあるほうが正確です。
次のような場合に、代替ページを指定することをおすすめします。
・ナビゲーションやフッターなど、テンプレートのみを翻訳し、コンテンツの大部分は 1 つの言語を使用する場合。フォーラムなど、ユーザー生成コンテンツを掲載するページでは、これが一般的です。
・コンテンツが 1 つの言語で書かれていて、コンテンツの大部分はほとんど同じであり、地域ごとにわずかに変化がある場合。たとえば、米国、英国、アイルランドのユーザーをターゲットにした英語のコンテンツです。
・サイトのコンテンツが複数の言語に完全に翻訳されている場合。
たとえば、各ページについてドイツ語版と英語版の両方があるような場合です。
簡単に言うと”ページ(URL)の言語をGoogleに伝えるタグ”です。
日本語ユーザーには日本語のサイトを、英語ユーザーには英語のサイトを見てほしいですよね。
hreflangを設定することで、ユーザーが使用する言語のページを検索結果に表示できます。
読めない言語は基本、ユーザーに受け付けてもらえません。
ユーザーごとに対応した言語のサイトが表示されるように、hreflangを設定する必要があります。
hreflangの記述には下記の3つの方法があります。
簡単でおすすめの方法は”headタグ内にリンク要素として記載する方法”です。
この記事ではこちらの方法を解説していきます。
なお、記述方法の解説については、「日本語」「中国語(簡体字)」「韓国語」の3つのページを持っているケースを例に説明します。
<head>タグ内に下記のコードを記述します。
記述例:
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://examp.com/”>
<link rel=”alternate” hreflang=”zh-Hans” href=”https://examp.com/ch/”>
<link rel=”alternate” hreflang=”ko” href=”https://examp.com/ko/”>
下層ページは、ページ毎に対応関係に従って記述します。
記述例:
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://examp.com/subpage.html”>
<link rel=”alternate” hreflang=”zh-Hans” href=”https://examp.com/ch/subpage.html”>
<link rel=”alternate” hreflang=”ko” href=”https://examp.com/ko/subpage.html”>
この方法以外に、プラグインに記述する方法などがありますが、これだけのためにプラグインを使わずとも、headに出力するコードの部分に記述するだけなので非常に簡単です。
是非覚えておきましょう。
記述例にある、「ko」とか「ja」とかを「言語コード」と言い、使用する言語によって、使い分けます。
次のセクションで、言語コードを紹介します。
hreflangでは「ISO 639-1コード」から言語を指定します。
一例ですが、下記が言語コードになります。
言語コード | 言語名 |
ja | 日本語 |
en | 英語 |
de | ドイツ語 |
fr | フランス語 |
it | イタリア語 |
es | スペイン語 |
ru | ロシア語 |
ko | 朝鮮語 |
zh-Hans | 中国語:簡体字 |
zh-Hant | 中国語:繁体字 |
ar | アラビア語 |
el | ギリシア語 |
eo | エスペラント語 |
la | ラテン語 |
mn | モンゴル語 |
ms | マレー語 |
nl | オランダ語 |
vi | ベトナム語 |
th | タイ語 |
アメリカの検索結果に表示させたい場合は”en”を記述します。
日本の検索結果に表示させたい場合は”ja”を記述します。
hreflangでは必要に応じて「地域」を追加で指定することができます。
なお、地域は単体での使用は不可能です。
地域は「ISO 3166-1」の国コードから指定することができ、下記のように記述します。
<link rel=”alternate” hreflang=”en-GB” href=”https://examp.com/”>
<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”https://examp.com/”>
例えば「en-GBはイギリスの英語」を、「en-USはアメリカの英語」を示します。
なお、国コードでは単独で使用することはできず、必ず言語コードが必要になります。
例えば「sr」は言語コードでは「セルビア語」、国コードでは「スリナム」を表します。
単体で使用した場合は言語である「セルビア語」が優先されます。
前述のとおり言語コードは、ISO 639-1形式で指定し、必要に応じて地域をISO 3166-1形式で指定します。
例えばイギリスはUnitedKingdomの「UK」ではなく、「GB」で指定しなければなりません。
誤った設定は、無効になってしまいます。
「全ての言語ページ」に「全ての言語のhreflang」を記述してください。
一例ですが、下記のようになります。
〇:日本語ページに「日本語」「英語」「中国語」のhreflangを記述
✕:日本語ページには日本語のhreflangのみを記述
例えば英語ページ(en)のURLなのに、hreflangにスペイン語(es)を記述してしまうケースが該当します。
この間違いは、スペインの検索結果に英語ページが表示されてしまう可能性があります。
言語指定を無効化されるよりもマイナスの影響が大きいので、言語コードとページの記述は正しく設定しましょう。
SearchConsoleのインターナショナルターゲティングでは、hreflangのエラーの確認や、検索結果で優先する国の指定が可能です。
レポートの「言語」タブでhreflangの使用状況やエラーの検出を確認でき、「国」タブでターゲットする国を設定可能です。
利用できるサードパーティのツールも多数あります。
よく使用されるツールをいくつか紹介します(下記のツールは、Google が管理または確認しているわけではありません)
hreflang Tags Generator Tool
…hreflangタグの生成と修正用
hreflang Tags Testing Tool
…単一のライブページにおけるhreflangの検証用
HREFLang Checker and Validation Tool
…単一のライブページにおけるhreflangタグの検証用
上記ツールを活用して、設定の際のミスには気を付けてください。
場合によっては設定しない方が良いケースもあります。
今回解説したのは下記のとおりです。
hreflangタグは、多言語対応していないサイトでは、設定の必要がないタグです。
多言語サイトをお持ちの方や、多国籍向けにサービスを展開している方は、知識を身に着けておくことをオススメします。
設定した方がいいかな?
と考えている方、今一度ターゲットを確認し、こちらの記事を参考に設定してみてください!