SEOと文字数は関係ある?検索エンジンで上位表示を目指すためのコンテンツの作り方
2023年5月22日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2023年 08月 24日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Webページのテキストに表記ゆれがあると、さまざまなデメリットを引き起こすため注意が必要です。表記ゆれはページ内の同じ言葉が異なる表現になっていることで、読みにくいだけでなくSEOに影響する可能性もあります。
デメリットのある表記ゆれを予防するためには、いくつかの対策を取り入れるのがおすすめです。
本記事では、表記ゆれがあると起こりやすいデメリットや具体例、防止策を解説します。表記ゆれ防止に役立つ無料ツールもご紹介しますので、ぜひご活用ください。
目次
表記ゆれは、一つの記事内で言葉の表現が異なっている状態です。表記ゆれには、同じ言葉でも異なる表現をする場合や語尾の違い、誤記などがあります。
例えば「いぬ」「犬」「イヌ」のように、ひらがなと漢字、カタカナが入り混じっている言葉がある場合です。また、誤記されやすい言葉には「シミュレーション」「シュミレーション」などがあります。
表記ゆれがあると、記事を読んでいるユーザーは混乱しテキストの意味を理解しづらくなります。さらに、表記ゆれはユーザーに対してだけでなくSEOにも悪影響を及ぼすため十分に注意をしなければなりません。自社サイトのコンテンツを作成する際には、Webページを公開する前に表記ゆれについて十分確認しましょう。
以下はよく見られる表記ゆれのパターンと具体例です。
同じ言葉に漢字、ひらがな、カタカナで表記
例「ねこ・ネコ・猫」「思う・想う」
送り仮名の付け方が異なる
例「引っ越し・引越し・引越」「見積もり・見積り・見積」
表現が異なるカタカナ表記
例「ヴァイオリン・バイオリン」「サーバー・サーバ」
固有名詞がロゴと音で記載
例「Google・グーグル」「Yahoo!JAPAN・ヤフージャパン」
数字の表記が半角、全角、漢数字で混在
例1か月・1か月・一か月」「1年・1年・一年」
英単語の表記、大文字・小文字が混在
例「Web・WEB・WEB・ウェブ」
同じページ内で語尾が異なる
例「言いきりの形(だ・である)」「ですます調(です・ます)」
省略できる言葉が正式表記と略語が混在
例「スマートフォン・スマホ」「パソコン・PC」
外来語から日本語へする際の表記ゆれや誤記
例「会議・カンファレンス・ミーティング」「コミュニケーション・コミニュケーション」
同じ発音で同じ意味の異体字や代用漢字、機種依存漢字が混在
例「渡辺・渡邊・渡部」「太田・大田」「高・髙」
同じWebページの中に表記ゆれがあると、サイトを訪れたユーザーがテキストを読みにくいためコンテンツが伝わりにくくなります。本来の内容が間違って伝わる可能性や、ページからすぐに離脱してしまうなどのデメリットも考えられるでしょう。
また、キーワードの表記ゆれはSEOの観点からもデメリットになる可能性もあるため注意が必要です。ここでは、ユーザーとSEOへのデメリットをそれぞれ詳しく解説します。
同じコンテンツの中に表記ゆれがあると、ユーザーは書いてある文章が分かりにくくなってしまいます。少しでも疑問を感じたり読みにくいと感じたりすれば、読み手にはストレスになってしまうでしょう。表記ゆれの言葉に気を取られてしまうと、コンテンツの肝心の部分への理解が曖昧になってしまいかねません。
そのため、表記ゆれが原因となりユーザーへ正しい情報が届けられない可能性もあります。また、日々更新される膨大なWebページに触れているユーザーは、できるだけスピーディーに読み進めたいところです。しかし、途中で表記ゆれに引っかかってしまうと余計な時間が生まれてしまいます。そうなれば、Webページからの早期離脱にもつながるため、注意が必要です。
Webページに運営側が意図しない表記ゆれがあると、検索順位にも影響を及ぼす可能性があります。コンテンツにとって重要なキーワードの場合は特に細心の注意が必要です。検索エンジンは、ユーザーの利便性などを考慮しながら表記ゆれを検索順位に反映していると考えられています。キーワードによって検索結果も異なる可能性があるため、狙うキーワードを選ぶときには慎重にならなければなりません。基本的には、一つの言葉の中で最も検索数が多い表記を選ぶのがおすすめです。
また、ユーザーに注目して欲しい重要なキーワードがコンテンツ内で表記揺れしている場合には特に注意が必要です。表記ゆれがなければ絞り込めたキーワードが、分散してしまうだけでなくキーワードへの評価も分かれてしまいます。目標にしていたキーワードでインデックスされるのを、表記ゆれがじゃましてしまう可能性も出てくるでしょう。
表記ゆれがユーザーやSEOに与えるデメリットを回避するために、日頃から対策しておくことが重要です。ここでは、表記に関する対策やツールを活用する方法などを解説します。
表記ゆれのない統一されたテキストにするために、Webページのコンテンツは誰をターゲットにしているのかを再確認しましょう。ターゲットのユーザーに応じて使うべき表現は異なります。
例えば、ビジネスマン向けのコンテンツであれば固い表現が好まれる傾向です。一方で、女性向けのWebページであれば柔らかい表現や文体が好まれる傾向にあります。
コンテンツを伝えたいユーザーに好まれやすい表現を意識した上で、表記を統一するのがおすすめです。漢字やひらがな、文末などをターゲットの属性に応じて揃えるためには、始めに文章の方針を決める必要があります。ターゲットに応じた文体や表記を取り入れれば、表記ゆれを防止するだけでなくサイトを訪れたユーザーに届けたい情報や内容をダイレクトに伝えやすくなるでしょう。
サイトの中で使う言葉や表現を統一するには、あらかじめ表記ルールを決めておくのが効果的です。統一された表記ルールが企業ごとに作成してあると、Webページ作成時にチェックして表記ゆれを防止できます。表記ルールは、表記ゆれしやすい言葉や間違えやすい言葉、文体のルールなどをまとめたものです。
表記ルールを策定し執筆者とチェックする人全員で共有することで、表記ゆれが起こる可能性が低くなるでしょう。コンテンツを執筆する人が複数人いる場合は、特に表記ゆれが起こりやすくなるため、チームで共有できる表記ルールの策定をしておくことが大切です。企業に表記ルールの基準がなく一から作成するときには『日本語表記ルールブック』を参考にすると良いでしょう。
表記ゆれを防止するには、校正者による最終チェックが欠かせません。人の目視によるチェックは重要ですが、校正ツールを活用すればより効率良く確認でき精度も高められます。校正ツールには無料で使えるものがあるので、費用を気にすることなく気軽に利用できる点もメリットです。
使いやすくおすすめの校正ツールは、後程ご紹介します。
サイトの表記ゆれを防止するには、サイト公開前に行う最終チェックも大切です。コンテンツに関する執筆が終わったら、すぐにWebページを公開するのではなく最終確認をしましょう。表記ゆれの他にも、誤字脱字や記載内容に矛盾がないか、リンクのURLが正しいかなど、入念にチェックするのがポイントです。
表記ゆれや誤字脱字があっても、執筆した本人には気付きにくい可能性があります。そのため、記事の最終チェックは執筆者ではなく第三者が行うと良いでしょう。ただし、それでもパソコンの画面では気付きにくいこともあります。より校正の精度を高めるには、記事を紙に印刷して赤ペンでチェックなど入れながら行う方法もあります。
表記によるSEOへのデメリットを防ぐには、行うべき対策を理解し実施するのがおすすめです。ここでは、コンテンツのキーワードに関する防止策や、タイトルなどへ反映すべきポイントについて解説します。
SEOの観点から見ると、サイトが上位に表示されるためのキーワードを最初に調査しておくことが大切です。それには、検索結果の上位に表示されている競合サイトの記事を読み、表記が多いキーワードをチェックすると良いでしょう。特にタイトルや見出しには狙うべきキーワードが使われている確率が高い傾向にあります。上位サイトで多いキーワードが分かれば、月間検索数を調査してボリュームが最も高いものを優先的に使用するのがおすすめです。
なかにはキーワードに表記ゆれの言葉があり、似たようなボリュームの数値を持っていることもあります。その場合は、検索結果の競合サイトやGoogle Trendsを使う検索ボリュームのトレンド分析などを行うと良いでしょう。表記ゆれキーワードが持つ複数の要素を分析して判断することが重要です。
キーワードの選定は、SEOから見た重要なポイントになるので慎重に行わなければなりません。キーワード調査ツールには無料で使えるものが複数あるので、積極的に活用するのがおすすめです。おすすめツールは後ほどご紹介します。
コンテンツのキーワードに表記ゆれ語がある場合、両方を検索したときにどちらの検索結果もあまり変わらないなら、すぐに何らかの対応をする必要はないでしょう。この場合に考えられるのは、検索エンジンが同じキーワードとして捉えている可能性です。
例えば検索結果に「もしかして:~~~~」と、単語の修正サジェストが提示されるキーワードや、少しの誤用や表記ゆれについては、検索エンジンが認知していることも考えられます。
キーワードと表記ゆれの言葉が検索結果ではどちらも同じときは、検索エンジンが意図的に調整しているとは考えにくいでしょう。むしろ、どちらの言葉も同じ検索意図があることで、検索結果も同じようになった可能性が高いと言えます。
表記ゆれで起こりやすいデメリットへの対策は、タイトルタグや概要を記載してあるメタディスクリプションに適用するのがおすすめです。
タイトルタグやメタディスクリプションは、ユーザーの行動を促す重要なポイントで、どちらも検索結果に表示されるためユーザーがサイトを訪れるきっかけにもなります。より多くの検索結果に露出するために、意図的に複数の表記ゆれを並べて書いておくのも一つの方法です。
ただし、キーワードを羅列するだけではテキストとして読みにくくなり逆効果になるため注意しましょう。複数の表記ゆれを取り入れつつ、ユーザーが文章として自然に読めるような工夫が大切です。
ここでは、サイトのコンテンツ内に表記ゆれがないかチェックできる校正ツールをご紹介します。文章構成や校正、表記ゆれなどを無料で簡単に確認できるツールをピックアップしましたので、記事公開前に活用してください。
文章構成ツールは、文章の校正の他に文章の構成に関する検査を行った上で提案もしてくれる便利さが特徴です。検査では執筆内容の表記や表現の間違い、不適切な表現の有無を調査します。さらに、分かりやすい表記や文章をよりよくするための提案も表示されるのがポイントです。
使い方は、検査対象の文章をテキストボックスにコピーしてから「検査」ボタンをクリック。入力した対象のテキストは暗号化されてからYahoo!JAPANへ送信されるため、セキュリティ面でも安心です。送信されたテキストは、解析されてから文章校正や検査結果が表示されます。なお、入力した文章はYahoo!JAPANに保存される可能性があるため、承諾できる場合のみ利用しましょう。
PRUV(プルーフ)は、文章の校正をサポートしてくれるオンラインサービスです。プルーフは英語で「校正」のことで、豊富な校正の知識や実績を基に開発された、校正に特化したアプリです。PRUVは、表記ゆれや誤入力、文法や送り仮名の誤りをチェックし、多くの校正ルールを基に校正をサポートしてくれます。
PRUVで校正支援を受けるには、オンライン上でテキストボックスに対象の文章を入力し「チェック開始」をクリックするだけなので簡単です。入力した文章は暗号化してから送信され、サービスの管理者側に保存されることもありません。
Google Chromeの拡張機能には、文章校正と表記ゆれチェックツールがあります。表記ゆれの他にも、間違えやすい言葉や外来語、人名などを確認でき便利さが魅力です。
使い方は、Google Chrome「文章校正と表記ゆれチェックツール」の画面右上にあるマークをクリックします。「正誤表データの確認・設定」にチェックしたい誤データを指定すれば、ニーズに応じた校正も可能です。チェックした結果はクリップボードにコピーできるので、社内で共有することもできます。
キーワードの表記ゆれに関しては、ユーザーがどれくらい検索しているかを調査した上で対処する必要があります。ここでは、表記ゆれキーワードのボリュームを調査する際に使える無料ツールをご紹介します。
キーワード調査ツールについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
Googleキーワードプランナーを使うと、企業がアピールしたい商品・サービスに関連する適切な言葉や新しい言葉を検索できます。最新の情報を基にした具体的なアドバイスが得られる他、初回は専任の担当者が設定もサポートしてくれるので安心です。
キーワードプランナーの使い方は、始めにキーワードプランを作成してから、対象のキーワードのコンバージョン数やクリック数などの予測値を確認します。選択したプランに沿ったキャンペーンを作成した後は、Google広告で使えるキャンペーンタイプやツールを組み合わせて活用しましょう。
ラッコキーワードは、キーワードに関する最新の情報を無料で提供しています。ユーザーのさまざまなニーズの把握や分析などをしながら調査できるツールです。無料プランの他に、より多くのキーワード情報や検索エンジンの月間検索数を希望する人向けの有料プランもあります。
ラッコキーワードを利用するには、入力欄に調査したいキーワードを入力すれば必要な情報が得られます。他にも、ニュースやトレンド記事、関連する言葉、見出しの抽出などにも活用できる便利なツールです。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、キーワードまたはドメインを入力することで多くのキーワード候補を提案してくれる無料のキーワードツールです。競合相手の情報を分析した上で、企業がより優位に立つための情報を提供しています。入力欄に自社サイトのURLを入力すると簡易的な分析をしたダッシュボードが表示され、本格的に使用する場合は機能の充実度によって異なるプランが提案されます。
「トップSEOページ」で表示される上位のキーワードやサイトを参考にすれば、ユーザーが求めるコンテンツを作ることも可能です。また、人気のサイトに自社サイトの被リンクを依頼すれば優良な被リンクを増やすこともできます。
Webページのテキストに表記ゆれがあると、サイトを訪れたユーザーの早期離脱や検索エンジンからの評価に悪影響を及ぼすなどのデメリットが生まれやすくなります。表記ゆれのデメリットを防止するには、ターゲット層に最適な表記や表記ルールを作るなどの対策を行うと良いでしょう。社内のリソース確保が難しかったりノウハウがなく不安に感じたりする場合は、SEO対策を専門に行う外部の会社に依頼することも一つの手段です。
ジオコードはSEO対策のコンサルティングを長年行っている企業です。蓄積された知識や経験を活かして、キーワード調査やサイト内部調査、外部対策調査、競合調査の結果を分析します。その上で、ご希望の目標を達成するためには、どのようなSEO施策をどのように進めていくかの戦略を策定し提案しています。SEOのスペシャリストである担当のコンサルタントは、専門的な内容でも分かりやすく説明しますので安心です。SEO対策に力を入れたい方は、無料の資料請求やお問い合わせをお気軽にご利用ください。