【初心者向け】SEOのやり方を理解しよう!上位表示対策と手順・ツールの活用方法まで徹底解説
2023年7月11日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2023年 08月 28日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
SEOやコンテンツマーケティングで成功するには、Webページをたくさん作ってインデックス数を増やさなければならない、とよくいわれます。例えば「最低でも100記事作らないと、検索エンジンに上位掲載されない」と聞いたことがある方もいるでしょう。インデックス数とSEOは単純に連動するのでしょうか。
今回はインデックス数とは何か、必要性、分析方法などの基礎知識を解説した後、インデックス数を増やす方法を解説します。サイト運営にお役立てください。
目次
インデックス数とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンのデータベース(=インデックス)に登録されたWebサイトのページ数です。例えば、1年分の日記を書いたプログなら、「インデックス数=トップページ+365ページ=366ページ」のようになります。つまり、Webページ数が多いほど基本的にインデックス数は多くなります。
インデックス数がカウントされる仕組みは次のとおりです。はじめに検索エンジンのクローラー(世界中のサイトを巡回する自動ソフトウェア)がリンクをたどってWebページを検出します。次にクローラーがWebページが一定の基準を満たすかチェックした後、URLと内容を登録します。このときインデックス数が1つ増えるわけです。
結論からいえば、インデックス数を増やすとSEOにいい影響を与える可能性があります。しかし、インデックス数とSEOは本質的に関係ありません。
その理由を具体例で確認してみましょう。例えばWebメディアの運営では、インデックス数が多いと検索上位に掲載されやすくなります。
インデックス数=コンテンツ数が多いほど検索流入が増え、有益なサイトと判定されやすいからです。また、コンテンツが多いほどクローラーがサイトを理解しやすくなり、関連する検索キーワードに載りやすくなります。
しかし、インデックス数が少なくても上位掲載は可能です。例えば、専門性の高いWebメディアを運営したとします。この場合、インデックス数が少なくても特定のキーワードで上位掲載を狙えるでしょう。
要するに、検索ニーズのある高品質なページがあればインデックス数が少なくともSEOで成功できるのです。
インデックス数を調べる理由はサイトの状況を把握するためです。例えば制作した記事やプレスリリースなど重要なページが検索エンジンに登録されたかどうかをインデックス数で確認できます。
また、インデックス数はサイト全体の状況を判断する際にも便利です。インデックス数を時系列でモニターすればサイトの成長状態を把握できるでしょう。公開ページ数に対するインデックス数を調べれば、どのくらい検索エンジンに認識されているのかが把握できます。
逆にインデックス数をチェックしなければSEO上の問題を見逃すリスクがあります。そうなれば、サイトのクローラビリティやコンテンツの改善にもつなげられません。
ここではGoogle検索のインデックス数を調べる方法を紹介します。
自社サイトの正確なインデックス数を知りたいときはGoogleが提供している「サーチコンソール」が便利です。また、競合サイトのインデックス数を知りたい場合は、Google検索の検索枠で「site:」コマンドを用います。
自社だけでなく競合サイトのインデックス数も調べる理由は競合の動向を把握し、良い部分があれば参考にするためです。競合サイトのインデックス数をみれば、サイトの規模や成長度合いを把握できます。また、順調にインデックス数が増えた場合、どのようなコンテンツを作成しているのか調べられます。
それでは2つの方法を具体的な手順とともに紹介します。
サーチコンソール(Google Search Console)とは、Googleが無償提供しているSEO向けの分析ツールです。サーチコンソールを利用するには次の手順で登録が必要です。
登録が完了したら、以下の手順でインデックス数を確認しましょう。
画面ではインデックス数の増減推移やインデックスされない原因も確認できます。
競合サイトのインデックス数を調べるには、Google検索の検索枠で「site:」コマンドを使います。
フォーマットは「site:<調べたいドメインのURL>」です。例えば「site:https://www.kantei.go.jp/」とすれば、首相官邸サイトのインデックス数が検索結果左上に「約 80,200 件」のように表示されます。(※)(※2023.6.23現在)
「site:」コマンドでの調査は簡単です。自社サイトのインデック数を調べる手軽な方法としても使えるでしょう。
ただし、「site:」コマンドのインデックス数(合計ヒット件数)は推定値です。Googleは検索結果をすばやく表示するため、インデックス数を概算して表示しています。ただしあくまでも目安と考えて深くこだわる必要はありません。
インデックス数の増減は何を意味するのでしょうか。インデックス数が増えているケース・減っているケースに分けて分析方法を解説します。
インデックス数が増えていれば、自社サイトを順調に成長させていると考えられます。クローラーが公開したWebページを適時検出し、インデックスを完了させている状態です。つまり、クローラビリティが良好でWebページやサイトの品質にも問題がないと推測できるのです。
インデックス数の推移を分析するにはサーチコンソールの増減グラフ(左メニュー「インデックス」→「カバレッジ」で表示)が便利です。時系列に沿ってグラフ化されているため、視覚的に有効数(正常にインデックスされているページ数)を把握できます。
インデックス数が増えていても「エラー」や「有効(警告あり)」のページがあれば、原因を調べてみましょう。改善すれば、さらにインデックス数を増やせます。
インデックス数が減っている、あるいはページを公開したのにインデックスが増えない場合は問題が生じている可能性があります。よくある原因は次のとおりです。
また、単にインデックスまでのタイムラグの場合もあります。具体的には以下のようなケースです。
この場合、基本的には時間が解決してくれます。Googleにクロールをリクエストする方法は後ほど紹介します。
注意しておきたいのは間違ってインデックスを拒否してしまうケースです。そこで、設定ミスが起きやすいnoindexやrobot.txtについて次項から解説します。
「robots.txt」とは、クロールをさせないページを指定するファイルです。例えば、管理者用ページや準備中のページのようにクロールさせたくないページをrobots.txtに記述します。
robots.txtを使えばクローラーを効率的にクロールさせたいページに誘導できます。しかし、誤ってrobots.txtを記述してしまうとクロールもインデックスもされません。
クロール対象外のページは、robots.txtの「Disallow:<クロールを許可しないURLパス>」というフォーマットで記述されています。クロールさせたい場合は「Allow:<クロールを許可しないURLパス>」に変えてください。また、サーチコンソールの「robots.txtテスター」を使うと構文エラーをチェックできます。
noindexは、クローラーのインデックス登録を拒否するHTML言語で記述されたメタタグです。robots.txtと異なりクロールは許可しますがインデックスは拒否します。コンテンツの質が低いページや情報が古いページなど、検索結果に表示させたくないページにnoindexタグを使うのが一般的です。
noindexタグを適切に付けるとサイトの平均品質を高められ、結果的にサイトの評価が改善されSEOにいい影響を与えます。しかし、誤ってnoindexタグを付けると検索結果に表示されず、流入がなくなります。
noindexタグはページHTMLの<head>内に記述してください。インデックスされない場合はnoindexタグが付いていないか確認してみましょう。CMS(WordPressなどのコンテンツ管理システム)のnoindex設定でもチェックできます。
「ページの公開数とインデックス数が一致しない」「ページを公開したのに、なかなかインデックスされない」などの場合は、どうしたらいいのでしょうか。5つの対処方法を解説します。
コンテンツの質に問題があると推測される場合は内容を改善しましょう。例えばサイト内でコンテンツが似ている場合、どちらかしかインデックスされません。この場合はリライトして差別化を図りましょう。
また、スパムサイトだと認識された場合もインデックスされないため内容を改めましょう。例えば、過剰なキーワードの詰め込み、タイトルと本文内容がかけ離れている、不正なリダイレクトがあるなどです。検索エンジンのポリシーを一通り確認しておくといいでしょう。
ページ品質を高める方針が分からない場合は、狙った検索キーワードの上位掲載サイトの内容が参考になります。自社ページに足りない情報や検索ニーズとのズレなどを発見できるからです。この手法は掲載順位が低いページのSEOとしても有効です。
サイトマップが存在しないとクローラーがWebページを認識できない恐れがあります。ここでのサイトマップとは、クロールを希望するページを記述したリストのことであり、ユーザー向けのサイトマップとは違います。
サイトマップはトップディレクトリに「sitemap.xml」というファイル名のXMLファイルでアップロードするのが一般的です。
サイトマップがあるかを調べるには、アドレスバーに「<トップディレクトリ>/sitemap.xml」のように打ち込みます。ファイルが表示されなければサイトマップが存在しない可能性があります。
サイトマップがあればトップディレクトリを訪れたクローラーがクロールするべきページの一覧を認識できます。確実にクロールしてもらえるようになるため、ぜひ設置しておきましょう。サーチコンソールの「インデックス」→「サイトマップ」画面から、ファイルを指定してGoogleに送信することも可能です。
なかなかインデックスされないページがあれば、そもそもクロールされていない疑いがあります。この場合は直接WebページのURLを知らせてクロールをリクエストしましょう。
Googleの場合は、サーチコンソールの「URL検査ツール(旧Fetch as Google)」でリクエストできます。手順は次のとおりです。
内部リンクを最適化するとクローラビリティが向上します。内部リンクとは、自社サイトのページ内に張られたサイト内の他ページへのリンクです。
内部リンクが適切に設置されていればクローラーが回遊しやすくなり、インデックスの漏れが生じにくくなります。またクローラーがページ同士のつながりを理解しやすくなります。
内部リンクの最適化はユーザー視点で行うのが基本です。例えばトップページにメニューや記事一覧を設置したり、関連するコンテンツ同士をリンクしたりするなどです。ページ同士の関連性が高まってページ品質が向上するためSEOとしても効果があります。
クローラーはリンクをたどって巡回しているため、被リンクが多いほどWebページが検出されやすくなります。結果としてインデックスされる可能性も高まるでしょう。
また、被リンクが多いサイトはインデックスが早まる傾向があります。Googleは被リンクの多いサイトを有益なサイトだと評価し、優先的に巡回しているからです。
被リンクを増やす方法は以下のようにさまざまです。
Googleは被リンクを他者の評価や人気を測る指標としています。このため自社サイト訪問者によって自然発生的に内部リンクが増えていくのが望ましいといえるでしょう。
インデックス数は流入数の増減に影響し、ひいてはSEOにも影響を与える可能性があります。しかし、単に多くのページを作成しインデックス数を増やしても、あまり意味がありません。良質なコンテンツを作ってインデックス数を増やし、CV獲得につなげることがゴールです。
SEOやコンテンツマーケティングの一環としてインデックス数向上を目指すなら、ジオコードにお任せください。ジオコードは17年以上、SEOサービスを提供し続けている老舗マーケティング会社です。ライティング・コンテンツ企画代行、内部リンク最適化、サイト改善代行など多彩なサービスを提供しています。良質なコンテンツ作成でインデックス数を増やしながら、ユーザーに価値ある情報を提供できるコンテンツ作成を行いましょう。