検索結果に表示される「他の人はこちらも質問」とは?

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

Googleで検索すると、検索結果一覧に「他の人はこちらも質問」という項目が表示される場合があります。「他の人はこちらも質問」は、「ユーザーが入力したキーワードに関連する質問と回答」を表示する機能です。海外では2017年から導入されたこの機能は、日本でも2022年から見られるようになりました。

本記事では、「他の人はこちらも質問」の機能や、自社サイトを「他の人はこちらも質問」に表示させるコツなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

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他の人はこちらも質問とは「検索キーワードに関連する別のキーワード」

「他の人はこちらも質問」とは、検索結果に表示される「ユーザーが入力したキーワードに関連する質問と回答」のことです。

回答はアコーディオンパネル形式になっており、興味ある質問をクリックすると回答を見られる仕組みです。回答には参考元へのリンクが貼られており、リンク先のサイトを見ると詳しい情報を調べられます。ユーザーにとっては、「他の人はこちらも質問」は便利な機能といえます。

しかし、企業のサイト運営者としては、「他の人はこちらも質問」に対して不安を感じる場合もあるでしょう。「他の人はこちらも質問」で満足するようであれば、サイトを訪問するユーザーは減ってしまうためです。

サイトを訪問してもらうには、魅力あるコンテンツを作り、「他の人はこちらも質問」からの流入を測る必要があります。

名称はPAA(People Also Ask)

「他の人はこちらも質問」は、専門用語ではPAA(People Also Ask)と呼ばれます。PAAはGoogleの検索結果を構成する要素の一つで、強調スニペットの一種です。

強調スニペットとは、ユーザーの疑問に対する端的な回答を表示する機能のことです。強調スニペットでは、回答の基になったサイトの文章や画像、動画の一部分などがそのまま切り抜かれて表示されます。強調スニペットは「他の人はこちらも質問」以外にもいくつかあり、ユーザーの検索をサポートしています。

PAAが表示される場所と件数

PAAが表示される場所は、検索結果の途中です。ただし、詳細な表示場所は決められておらず、表示件数もさまざまです。また、タイミングによってはPAAが検索結果に表示されない場合もあります。

「他の人はこちらも質問」が表示される仕組み

先述のとおり「他の人はこちらも質問」には、既存サイトから切り抜かれた内容が表示されます。切り抜かれる部分は、「よくある質問」としてQ&A形式で作成されたコンテンツに限りません。

「よくある質問」がないサイトでも、Googleがユーザーニーズにマッチすると判断した部分があれば「他の人はこちらも質問」に表示されます。

よくある質問と回答の形式で表示されることが多い

「他の人はこちらも質問」は、一般的に、口語調の質問と回答の形式で表示されます。「他の人はこちらも質問」が表示されやすいケースは以下のとおりです。

  • 「~とは」など、何かの意味を調べようとしているとき
  • 「理由」という意味で「なぜ」が使われるなど、ユーザーの疑問が漠然としているとき
  • 検索ボリュームが大きいキーワードが入力されたとき

つまり、ユーザーニーズを絞りこみにくいキーワードだとGoogleが判断したときは、「他の人はこちらも質問」が表示されやすくなります。

「他の人はこちらも質問」にコンテンツを表示させたい場合

「他の人はこちらも質問」に、自社コンテンツを表示させるコツを紹介します。「他の人はこちらも質問」を通じて自社コンテンツに興味を持ってもらえると、ユーザーが自社サイトへのURLをクリックする可能性が高まります。

表示させる確実な方法は公表されていない

2023年8月現在、「他の人はこちらも質問」に自社コンテンツを表示させる確実な方法は公表されていません。企業のサイト運営者やSEO担当者は、自分でさまざまな施策を実施して「他の人はこちらも質問」に採用されるよう検討する必要があります。

強調スニペット対策をする

「他の人はこちらも質問」に表示させる確実な方法はありませんが、有効とされている手段として、強調スニペット対策が挙げられます。「他の人はこちらも質問」は、強調スニペットの一種であるためです。

基本的なSEOやコンテンツのまとめ方を見直して、強調スニペット対策をしましょう。なお、効率よく強調スニペット対策をするためには、ツールの活用もおすすめです。

SEO対策をして上位を目指す

「他の人はこちらも質問」に表示させる対策の一つが、SEOです。「他の人はこちらも質問」に採用されている情報は、検索上位のサイトから切り抜かれているためです。Googleが良質であると判断したサイトは、上位表示されやすくなります。

自社サイトの権威性や情報の信憑性を高めたり、独自の調査や分析をするなどしてSEOを実施しましょう。

回答を簡潔にまとめる

SEOに通じる部分もありますが、ユーザーニーズにマッチする回答を簡潔にまとめることも、強調スニペットのポイントです。

Googleが情報を切り抜きやすいように、不要な情報を省き、短めの文をつなげてコンテンツを作成しましょう。また、必要に応じてグラフや表、画像や動画などを活用すると、ユーザーの理解が深まります。

AlsoAskedを活用する

「AlsoAsked」を使うと、自社コンテンツが上位表示される可能性が高まります。AlsoAskedは、多くの海外ユーザーに強調スニペット対策で活用されるツールです。

AlsoAskedは、指定したキーワードに紐付く「他の人はこちらも質問」のデータを抽出します。想定される質問に対する回答をコンテンツ内で網羅しておけば、「他の人はこちらも質問」に自社コンテンツを表示させやすくなります。

PAAの仕組みを理解してアクセス数アップを目指そう

PAAと呼ばれる「他の人はこちらも質問」は、強調スニペットの一種です。基本的なSEO対策や強調スニペット対策をすると、自社コンテンツが「他の人はこちらも質問」に採用される可能性が高まります。「他の人はこちらも質問」の仕組みを理解して、アクセス数アップを目指しましょう。

自社サイトへのアクセス数を増やすには、「他の人はこちらも質問」以外にもさまざまな方法があります。SEO対策、PV数アップでお困りの際は、ぜひジオコードにご相談ください。