SWOT(スウォット)分析とは?客観的に分析するための考え方
2020年6月29日
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更新日:2023年 01月 03日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
ペルソナマーケティングとは、「ペルソナを活用したマーケティング」の事です。
マーケティングに関わる人であれば、一度は「ペルソナ」を設定したことがあるのではないでしょうか。
実は私もペルソナを作ったはいいが上手く活用できず、そのまま忘却の彼方へ追いやった経験があります…
今回は、そんなことにならないように、作り方からマーケティングでの活用方法までご紹介します!
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そもそも「ペルソナ」とはなんでしょうか??
元々の語源は、「ローマ時代に役者が付けた仮面」を指すそうです。
マーケティング用語としては
企業が提供する製品・サービスにとって最も重要で象徴的な顧客モデルのこと
参考: ペルソナ (ユーザーエクスペリエンス) – Wikipedia
という定義があります。
ただ、これだと何の事かさっぱりですよね。
「ペルソナ」をざっくり説明すると「仮想顧客」でしょうか。
「こんな人がお客さんだ!」という詳細な人物像のことで、これを作るのが「ペルソナを作成する」ということです。
「ターゲット」と同じ意味に聞こえるかもしれませんが、「具体性」の点で異なります。
ターゲット:お客さんのセグメント(グループ)
ペルソナ:具体的な商品やサービスを利用する人間像
ターゲットは性別や年齢などの「層」でとらえて、グルーピングした対象を言います。
対してペルソナは人格や職業、趣味なども含めた「架空の人物像」になります。
例として、SFAのターゲットとペルソナを考えます。
ターゲット
関東圏の100人~200人規模の会社の営業部長。営業マンの案件管理に課題を感じている。
ペルソナ
このように、ターゲットとペルソナでは、お客さん像の細かさが違います。
出来る限り詳細にお客さん像を作りあげるのが、「ペルソナを作る」という事なのです。
ペルソナを活用したマーケティング手法を、「ペルソナマーケティング」と言います。
ペルソナの人物像を詳細に作りこむことで、商品購入までのリアルなストーリーを作成することができます。
例えば、
というようなペルソナと商品の接点です。
接点はプラスの面だけでなく、マイナスの面も見るようにしましょう。
「〇〇の番組で紹介されているのを見て、不快に感じた」、みたいなケースですね。
このように、作成したペルソナの購入までのストーリーを考えて、このペルソナを満足させるようなストーリーを設計しましょう。
例えば作成したペルソナに「1日3時間以上はスマホでSNSを見ている」というライフスタイルの属性があるなら、アプローチ方法はSNSが良さそうです。
「都心に住んでいて遅くまで働いている」という属性があるなら、食事やお酒のためにコンビニを多用していそうですね。
この場合は、オフラインの雑誌や広告でのアプローチを検討できそうです。
このように、詳細まで作成しておけば、それに対応するアプローチも具体的に考えられます。
その他にも、ペルソナは商品開発に役立てることができます。
現実に近いペルソナを作成できていれば、「作成したペルソナが求めらている商品」を開発すればいいわけですね。
さっそく、ペルソナを作っていきましょう!
ペルソナは下記の3ステップで作成します。
①マーケティング調査結果を確認する
マーケティング調査を行っている場合は、その結果を確認しましょう。
ペルソナを作成するヒントになります。
特に「顧客の分析結果」(STP分析等)があれば必ず確認するようにしましょう。
②属性を考える
ペルソナを構成する「属性」を考えましょう。
内面的な情報までを含め、ペルソナを明確にしていきます。
属性は、下記のようなものを言います。
商材や目的に合わせて属性を設定していきましょう。
属性の洗い出しや、各属性の細分化、重み付けなどは、マーケティングを担当している人との相談をオススメします。
より現実に即したペルソナ構築につながります。
マーケティング担当の方が「市場調査」や「競合調査」を行っていたら、一緒に見せてもらうといいですね。
特にインタビューやアンケートといった実態の調査結果は有益で、「実情」ベースのデータからペルソナの構築を行うことができます。
③ペルソナを作る
リストアップした属性を埋める形で、ペルソナを作っていきましょう。
全部埋まったら、具体的に人物像・人柄を読み取れるかチェックしてみてください。
このような場合、ペルソナとしては不十分です。
購買までのストーリーや、各接点での心理状態(気持ち)まで分かるくらい、ペルソナを詳細に設定しましょう。
ペルソナを作るうえで、注意点があります。
〇現実に近い設定を行う
都合の良いストーリーを妄想しないようにしてください。
現実との乖離が大きいペルソナを参考にすることは危険です。
前述した通り、ペルソナは接点(アプローチ場所や方法)や、商品開発に活用できます。
「現実とかけ離れたペルソナを満足させる戦略」は、成功するはずがありません。
作成したペルソナと、そのペルソナのストーリーにリアリティがるのか、確認を怠らないようにしましょう。
〇定量的な面ばかり参考にしない
「年収:500~600万」「年齢:30代」「利用時間:12:00~17:00」こういった数字で計測できるデータは、確かにわかりやすく、見逃してはいけないデータです。
ですが、ペルソナをマーケティングに活かす際は定性的なデータ「も」参考にしましょう。
例えば「高級志向」と「節約志向」は数字で測ることはできませんが、行動予測の参考になります。
こういった性格や価値観の観点を考慮できるのは、ペルソナマーケティングの良い点です。
ペルソナマーケティングならではの戦略が見つかるかもしれませんね!
ペルソナを作ったら、そのあとのマーケティング活動はどう変わるのでしょうか?
ペルソナをマーケティングに活用する方法を説明します。
①カスタマージャーニーマップ作成に役立てる
作成したペルソナのストーリー(行動と心理)を時系列で並べてみてください。並べたら「行動」ベースでいくつかのフェーズに分けて、その時々の心理を書いていきましょう。
限定的ではありますが、カスタマージャーニーマップになります。
すでにカスタマージャーニーマップがある場合は、見比べてみてください。
もしも乖離があるなら、どこかが間違っているか、「新しい気づき」が見つかっていることになります。
②改善すべき「重要な接点」を理解する
①で作成したストーリーの中で、「顧客の行動に影響を与えた接点」があります。
それを洗い出し、重要であろう接点を見つけてください。
顧客が「重要な接点」とぶつかった時、よりプラスの影響を大きく、マイナスの影響を小さくする施策を考えましょう。
そうすることで、効率良くマーケティング施策を回せるようになります。
例えば、ホテルを経営していたとして、ペルソナとの接点が「予約サイトで部屋の写真を見たとき」と「実際にホテルに到着し、受付をしたとき」の2つあるとします。
仮に「予約サイトで部屋の写真を見たとき」が重要な接点だと分かったとしたら、ホテルについた時のおもてなしよりも、予約サイトの写真を整えることを優先します。
このように、重要な接点を強化することで効率良くマーケティング施策を改善することができます。
ペルソナは仮想顧客で「性格や価値観まで詳細に作りこむ」という点でターゲッティングと異なります。
ペルソナは、
①マーケティング調査結果を確認する
②属性を考える
③ペルソナを作る
の3ステップで行います。
特に必要なのは、
作るときに①・②を蔑ろにすると、実態とかけ離れたペルソナになってしまい、その後のマーケティングへの活用に支障が出てしまいます。
逆に、詳細まで作りこんだペルソナは、他の手法にはない「定性的な観点」までを考慮して戦略を立てられます。
ペルソナマーケティングを進める際は、是非参考にしてみてください!
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