画像SEOに効果的な施策11選!ポイントや注意点を解説
2023年7月7日
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更新日:2023年 08月 24日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
パソコンやスマートフォンなど、どのデバイスから閲覧しても最適に表示されるレスポンシブデザインは、ユーザビリティの向上に役立ち、SEOにも良い影響を与えます。
本記事では、レスポンシブデザインとSEOの関係、メリット・デメリット、レスポンシブデザインを導入する方法を解説します。レスポンシブデザインの重要性を理解し、導入を進める際の参考にしてください。
目次
レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに応じて表示を最適化するデザインです。パソコン、スマートフォン、タブレットなど、デバイスによってWebの表示画面幅は異なりますが、レスポンシブデザインではどのデバイスでも使いやすいページレイアウトに調整されます。
レスポンシブデザインは、一つのURL・HTML・CSSファイルを使用しており、デバイスサイズに応じてCSSを切り替えて表示を変える仕組みです。これにより、パソコンでは問題なく閲覧できるがスマートフォンではエラーになる、などの問題を避けることができ、ユーザビリティの向上にもつながります。
Googleは、ユーザビリティの向上やクローラーが巡回する手間が軽減するという観点からレスポンシブデザインを推奨していますが、直接的にSEOに影響を与えるわけではありません。
Googleは、レスポンシブデザインだからといって、検索順位に直接影響を与えるわけではないと明言しています。レスポンシブデザインはあくまでもWebサイトのデザイン手法の一つであるためです。
しかし、レスポンシブデザインであることでユーザビリティが上がる、Googleの評価分散を防止するといった効果が見込めるなど、間接的にSEOの効果を高めることもあります。
レスポンシブデザインがSEOに与える影響を具体的に見ていきましょう。
モバイルフレンドリーとは、モバイルサイトをユーザーが使いやすいように最適化することを指します。「モバイルサイトの使いやすさ」はGoogle品質評価ガイドラインでも言及されており、サイト評価における重要な指標の一つです。
Googleは2018年以降、モバイルファーストインデックス(MFI)を導入し、パソコンよりもモバイル向けのページを優先的にSEOの評価対象としてきました。現在では、Webサイトにアクセスするユーザーのうち7割以上がスマートフォンユーザーと言われています。レスポンシブデザインによりスマートフォンユーザーも快適に閲覧できるようになると、ユーザビリティが高くなりSEOにも良い効果が期待できるでしょう。
モバイルフレンドリーについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
検索エンジンは、被リンクの多さや質、ドメインの数などを基にWebサイトを評価します。デバイスごとに別のWebページを用意している場合、外部サイトやSNSで紹介されても被リンクのURLが分散されてしまい、正しい評価につながりません。
レスポンシブデザインであれば、一つのURLで複数のデバイスに対応できるため、被リンクの分散を防ぎ、SEOの効果が得られます。
レスポンシブデザインでは、SEOに良い影響がある意外にも、多くのメリットがあります。それぞれについて解説します。
レスポンシブデザインによりどのデバイスからも快適に閲覧できるようになることは、Googleが重視するモバイルフレンドリーやモバイルファーストインデックスの理念にも通じています。レスポンシブデザインによってユーザビリティが高まることが評価のポイントとなり、結果としてSEOにも良い影響を与えるでしょう。
また、URLが統一されるため、パソコン用ページからモバイル用ページへのリダイレクトが不要になり、設定の手間を削減できます。リダイレクトとは、アクセスしたページから異なるURLに転送する仕組みです。リダイレクトはURLの設定ミスやページの表示速度が落ちてしまうなどのリスクがあるため、ユーザーが離脱する原因にもなりかねません。
レスポンシブデザインを導入することで、これらのリスクを回避できることもメリットです。ページの表示速度が上がることでシェアや外部サイトで紹介される可能性が上がり、被リンクの獲得にもつながるでしょう。
モバイルファーストインデックスについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
レスポンシブデザインは、一つのURL・HTML・CSSファイルで表示を切り替えているため、更新などの管理の手間が軽減できます。
デバイスごとにページを分けている場合は、写真の追加や文章の修正が発生したときには、それぞれのページに対し同じ作業を繰り返す必要がありましたが、レスポンシブデザインの場合は1度の作業で終わるため効率的です。
同じ作業を繰り返す手間を省き、ミスや修正漏れのリスク回避にもつながります。
レスポンシブデザインによりURLが統一されることは、アクセス解析にも役立ちます。一つのURLで複数のデバイスから閲覧できるため、ページごとのデータが見やすいことが特徴です。一方、同一の内容を複数のページで管理する方法では、データが分散されるため分析も複雑で難しくなってしまいます。
同一ページ・同一ファイルで運用できるレスポンシブデザインは制作コスト・管理コストも抑えられることが大きな特徴です。
さまざまな面でメリットのあるレスポンシブデザインですが、運用にあたってデメリットとなることもあります。
一つのHTML・CSSでデバイスに応じて表示が切り替えられることがレスポンシブデザインの強みですが、かえってデメリットになることもあります。
デバイスごとのHTMLタグやコードが一つのファイルに書かれているため、スマートフォンやタブレットでパソコン用のコード・画像などサイズの大きいファイルを読み込んでしまうと、表示が遅くなります。スマートフォンでページの読み込み時間が遅くなるとユーザーの離脱につながり、SEOに悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
スマートフォンで読み込みが遅い場合には、パソコン用の画像をスマートフォン・タブレットではテキストに代替するなどの対策を検討すると良いでしょう。
また、パソコン用ページのテキストや画像が多すぎると、スマートフォンやタブレットでは文字があふれてしまい、レスポンシブ化が難しくなることもあります。
レスポンシブデザインのサイトを一から制作する場合、専用のCSSの記述が必要な上に、複数のデバイスごとにコーディングを行うため、サイトの構築に時間と費用が掛かります。
また、コーディングの難易度が高く、全てのデバイスで同一のHTMLを使用することから、パソコンとスマートフォンでデザインを大幅に変更できません。レスポンシブデザインのサイトを制作する際は、できる限り汎用性がありシンプルなデザインを意識すると良いでしょう。
自社のWebサイトをレスポンシブデザインに対応させるには、ヘッダーにタグを追加する方法、CMSの場合はテンプレートを追加する方法があります。それぞれについて解説します。
既存のWebサイトのヘッダー部分(header.php)またはheadタグ内に「meta viewpor」タグを追加します。
meta viewportタグはmeta要素のname属性値の一つで、デバイスの幅に応じて画面表示を自動調整してくれるコードです。閲覧しているユーザーのデバイス情報を読み取り、CSSファイルによってパソコン用ページとスマートフォンページを切り替えられるようになります。
meta viewportタグの記述例は以下のとおりです。
<meta name=”viewport” content=”width=device-width,initial-scale=1.0″>
WordPressのようなCMSでWebサイトを運用している場合、レスポンシブデザインに対応したテンプレートを使えば、ソースコードを編集しなくても導入できます。
有料・無料なものがあり種類も多いので、好みのデザインのテンプレートを探してみましょう。専門的な知識がなくても簡単に導入できる点が魅力です。
これからレスポンシブデザイン対応のWebサイトを構築する場合は、WebデザインやCSS構築、コーディングなど専門知識が必要な部分が多いため、プロに任せた方が失敗しません。
特に、SEO対策が施されたサイト構築を目指すなら、ジオコードがおすすめです。Webマーケティング、SEO対策を専門的に行うジオコードは長年培ってきたノウハウと経験を活かし、強い集客と運用を実現できるWebサイトが制作できます。資料請求・問い合わせは無料でできるため、Webサイトに関する不安や要望があればお気軽にお問い合わせください。
レスポンシブデザインは、ユーザビリティの向上を実現しSEOへの期待が見込めるWebサイトのデザイン手法です。一つのURL・HTML・CSSでデバイスごとに表示を切り替えるため、メンテナンス・運用の効率化などのメリットもあります。
Googleもモバイルフレンドリーやモバイルファーストインデックスの観点から、レスポンシブデザインの導入を推奨しています。
これからWebサイトの構築を行う方は、レスポンシブデザインに対応したサイトを検討すると良いでしょう。