検索クエリとは?検索クエリと検索キーワードの違いをご紹介

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

「検索クエリ」という言葉をご存知ですか?
”キーワード”はよく聞く言葉ですが、”クエリ”と言われると馴染みがないかもしれませんね。
今回は、検索クエリと検索キーワードの違い、その種類や確認方法・活用方法をご紹介します。

なお、SEOの基本的な概念は、【プロ直伝】最新のSEO徹底ガイド!対策手順と重要な考え方 を参考にしてください。

「ゴールはCV獲得!SEO、コンテンツマーケティング、UI・UX改善で、成果にコミット!」の株式会社ジオコードは、目標にする検索クエリ・キーワードの選定から、目的に合わせた設計をいたします。
お気軽にご相談ください。

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検索クエリとは?

検索クエリは、「検索窓に入力された語句」のことです。
これはユーザーの行動によって発生します。

対して検索キーワードは、サイト運営者側がマーケティングで使用する言葉です。
例えばリスティング広告を出そうと思ったら、広告を出す側がキーワードを設定します。

意味が近い言葉になりますが、間違えやすいので覚えておきましょう。

検索クエリの種類

検索クエリは、ユーザーの目的によって大きく3つに分類することができます。

インフォメーショナルクエリ(情報収集型クエリ)

インフォメーショナルクエリは、方法を知りたい、疑問の答えを調べたい、悩みを解決したい、といったを情報を得ることを目的としたクエリです。

例:「ナポリタン レシピ」「腹筋 トレーニング方法」「日本 歴代総理大臣」など

トランザクショナルクエリ(取引型クエリ)

トランザクショナルクエリは商品の購入や、サービスへの申込み、ダウンロードなどのように「取引」を目的としたクエリのことです。

検索ユーザーの意図としては、検索後のアクションが具体的に見込まれているクエリであるため、CVに最も近いクエリの種類と言えます。

例:「SEO対策 見積」「スポーツジム 会員登録」「無料ゲーム ダウンロード」など

ナビゲーショナルクエリ(案内型クエリ)

会社名やブランド名などの指名検索クエリのことです。
アクセスしたいサイトが定まっている時に検索されるクエリであるため、ユーザーの目的がはっきりしていると言えます。

例:「株式会社ジオコード」「iPhone X」「Twitter ログイン」など

検索クエリの確認方法

検索クエリを確認することによって、Webサイトにどのような言葉で流入しているかを解析できます。
そこには「ユーザーの考えが含まれている」ことを理解することがSEOにおいてとても大切です。

検索結果で上位表示されているサイトの多くは、ユーザーニーズを理解し、解決するコンテンツが用意されています。
検索クエリと付随するユーザーニーズを知り、ニーズを満たすコンテンツを掲載することが必要になります。

検索クエリを確認・調査するためには、「Googleサーチコンソール」「Google Analytics」や「 Google キーワードプランナー」といったツールがよく利用されます。

「Googleサーチコンソール」「Googleアナリティクス」から確認する

Googleサーチコンソールは、Googleが無料提供するサイト解析サービスです。
Googleサーチコンソールには検索パフォーマンスという機能が存在しており、以下の項目を確認できます。

  • 検索クエリ
  • クリック数
  • 表示回数
  • クリック率
  • 平均掲載順位

もう少し詳しく説明すると以下のような内容です。

  • 検索クエリ:検索され、サイトが表示された語句やフレーズ
  • クリック数:対象サイトへのアクセスがあった検索結果でのクリック数
  • 表示回数 :検索結果に表示された回数
  • クリック率:クリック数÷表示回数
  • 平均掲載順位:検索結果に表示された際の順位の平均

なお、スクロールしてユーザーが実際に目にしなくとも、検索結果に含まれていればカウントされます。

ちなみに、このデータは連携させることで、Googleアナリティクス上でも確認することができます。
普段Googleアナリティクスをメインで使用している方はぜひ連携しておきましょう。
二つのツールの無駄な行き来がなくなりますし、慣れたツールで確認が可能になります。

Googleアナリティクスでの確認の手順はログイン後、

  • 集客
  • Search Console
  • 検索クエリ

の順にクリックすることで確認可能です。

どのようなクエリでサイトに流入しているかを知ることで、より効率なSEOを行うことができます。

キーワードプランナーから確認する

Google広告のキーワードプランナーでは、クエリごとの検索ボリュームや競合性、拡張機能を使用した関連クエリの調査などを行うことができます。

Googleアナリティクスやサーチコンソールでは管理しているサイトの検索クエリを知ることができますが、キーワードプランナーでは検索全体のクエリのデータを調べることができます。

自社のWebサイトがまだ表示できていないクエリや、コンテンツを用意していないクエリを調査するのに便利ですね。

目的によってGoogleアナリティクス・Googleサーチコンソールと使い分けるといいでしょう。

検索クエリをSEOに活かそう

検索クエリはユーザーが検索しているクエリ、もしくはWebサイトが表示・アクセスされているクエリです。
これらのクエリは、SEOやリスティング広告によってWebから集客を図るうえで重要な内容となります。

どのようにすると効果的に活用できるか、紹介いたします。

コンテンツページを充実させる

Googleは「ユーザーにとって良質なコンテンツ(情報)があり、検索クエリ(ユーザーのニーズ)との関連性の高いサイト」を上位に表示する傾向にあります。
そのため、検索クエリの意図を理解し、ユーザーに役立つコンテンツを充実させることが重要となります。

上記は検索クエリを把握し、ユーザーの意図を理解していないと、実現が難しくなります。
例えば「料金」というクエリが多ければ、価格に関してのコンテンツを充実させたり、価格に関する新しいコンテンツを作ることで改善が見込まれます。

表示回数×平均掲載順位の活用

平均順位が低いにも関らず、表示回数が多いということは、検索ボリュームが多いか、もしくは上位サイトにクエリに対する答えが不十分であることが考えられます。

このようなクエリは、順位を上げることができれば表示回数が増え、アクセスの増加を見込めます。
これにより、有力な対策キーワードの候補と考えられます。

キーワードの絞り込みまでできれば、タイトルの見直しやコンテンツの内容が検索クエリとマッチしているか、といった施策につなげることが可能です。

掲載順位×CTR(クリック率)の活用

掲載順位が高いにも関らずCTR(クリック率)が低いクエリを特定します。
このような場合は、タイトルやdescription(ディスクリプション)を工夫することで、CTR(クリック率)を改善させることが可能です。

検索によって表示されているものクリックされないということは、クリックした先に求めている情報が無いと判断されてしまっているか、検索意図とのマッチ度が低い可能性があります。

タイトルやdescriptionにユーザーがクリックしたくなる文言を入れてユーザーの反応をチェックしていきましょう。

検索クエリをリスティング広告に活用

検索クエリの分析はSEOだけでなく、リスティング広告の運用にも非常に役に立ちます。
どのような場面で活用いただけるかを、紹介いたします。

配信キーワードの修正

検索クエリを分析しユーザーの検索意図を把握することで、検索意図と販売商品(サービス)がマッチするような配信キーワードに設定しなおすことが可能です。

例えば、「スマホケース」で配信している場合を例にしてみます。
検索クエリを確認したところ「シリコン」という検索クエリが確認できた場合には配信するキーワードを「スマホケース シリコン」に変更することでコンバージョンを生む可能性が高まり、広告運用がより効果的になると考えられます。

キーワードの除外設定に役立てる

次にキーワードの除外設定です。
限られた予算で効果をあげるには無駄を省くことも重要です。

キーワードを拡張して広告を配信していると、中には効果の薄いキーワードが紛れる可能性もあります。
このようなキーワードでの配信をストップするためにも不要なキーワード、検索意図に沿わないキーワードを選定していく必要があります。

検索クエリを利用して検索意図を把握することで、無駄なキーワードとそうでないキーワードを選定するヒントが見つかります。

まとめ

検索クエリはSEOやリスティング広告の運用に役立てることが出来ます。
現在のサイト状況からどのように改善すべきか導き出すためにも、ぜひ検索クエリを活用してみてください。

「ゴールはCV獲得!SEO、コンテンツマーケティング、UI・UX改善で、成果にコミット!」の株式会社ジオコードは、目標にする検索クエリ・キーワードの選定から、目的に合わせた設計をいたします。
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