画像SEOに効果的な施策11選!ポイントや注意点を解説
2023年7月7日
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SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2023年 08月 28日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
検索エンジンでコンテンツを上位表示させることは、企業の認知度や信頼性を高め、コンバージョン率の向上など、自社のWebサイト経由の集客に寄与します。検索順位別クリック率(CTR)は、検索順位を上げることで高くなる傾向があります。
本記事では、2023年の最新データをもとに、検索順位別のCTR傾向やキーワード毎のCTR分析、さらに効果的な改善策を詳細に解説します。
目次
検索順位別クリック率(CTR)とは、Webページが検索結果に表示された回数インプレッション(インプレッション)に対するクリック数の比率です。この数値が高いほど、コンテンツが検索ユーザーにとって魅力的であることを示します。
検索エンジンはユーザー体験を重視しています。CTRが高いページをユーザーにとって価値があると判断し、順位を上げる傾向にあります。また、検索順位が高ければ高いほどCTRは向上し、表示回数(IMP)と訪問者数(PV)の増加に繋がります。したがって、CTRを最大化することは、SEO成功の鍵だと言えるでしょう。
ここでは最新のデータに基づいたCTRの傾向を紹介します。
検索順位別クリック率、デバイス別クリック率、国別・業界別のクリック率データを表でまとめました。早速確認していきましょう。
検索順位とCTRの関係をみていきましょう。検索結果の1位から10位までの順位別に、どの程度のクリック率が期待できるのかデータを元に解説します。
検索順位 | CTR |
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.4% |
5位 | 5.1% |
6位 | 4.5% |
7位 | 3.4% |
8位 | 2.6% |
9位 | 2.4% |
10位 | 2.2% |
参考:FirstPageSage.「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2023」
検索順位1位のCTRは平均約39.8%です。1位を獲得しているページはユーザーが最初に目にするため、自然と多くのクリックを集める傾向にあります。2位と3位では、それぞれ18.7%、10.2%となり、順位が下がるにつれてCTRも減少します。
4位から6位では、各々7.4%、5.1%、4.5%と続き、7位から10位へと順位が下がるにつれて、より一層CTRは低下します。
以上のデータから、検索結果の上位に表示されるWebサイトほど、ユーザーからのクリックが集中していることがわかります。逆に順位が下がるほど、CTRも下がるという相関関係が見えるのではないでしょうか。
特に上位3位までのWebサイトは、全体のクリックの大部分を獲得するため、SEO戦略において高順位を目指すことの重要性を再認識できます。
デバイスの種類によってもCTRに違いが見られます。具体的には、パソコンとモバイル(スマートフォンやタブレット)では、どの検索順位でも異なります。
検索順位 | パソコンのCTR | モバイルのCTR |
1位 | 8.17% | 6.74% |
2位 | 3.82% | 3.41% |
3位 | 2.43% | 2.50% |
4位 | 1.63% | 1.71% |
5位 | 1.11% | 1.18% |
6位 | 0.84% | 0.89% |
7位 | 0.67% | 0.75% |
8位 | 0.54% | 0.64% |
9位 | 0.52% | 0.55% |
10位 | 0.44% | 0.48% |
参考:seoClarity「CTR Research Study| The Largest Ever for SEO」
パソコンでの検索結果は、画面が広く、一度に表示される検索結果の数も多いため、ユーザーが下位の順位までスクロールしてクリックする機会が比較的多いでしょう。一方、モバイルでは画面サイズが小さく、一度に表示される検索結果が少ないため、上位の検索結果へクリックが集中しやすいと言われています。
表のデータから、ユーザーがどのデバイスでアクセスするかによっても、Webサイトのクリック率が大きく変化することがわかります。そのため、Webサイトの最適化を行う際には、デバイス別のユーザー行動の傾向を理解し、その違いに対応することが重要です。
国や業界によっても、CTRには大きな違いがあります。
例えば国別にクリック率のデータを見てみると、インドの平均CTRが世界のトップに立ち、日本はインドの次に平均CTRが高いことがわかります。
アメリカのCTR | イギリスのCTR | カナダのCTR | インドのCTR | 日本のCTR | |
1 | 9.13% | 10.48% | 11.30% | 14.88% | 13.94% |
2 | 5.07% | 6.05% | 5.93% | 8.22% | 7.52% |
参考:seoClarity「CTR Research Study| The Largest Ever for SEO」
インターネット利用状況や検索エンジンの利用傾向が国によって異なることなどが理由として考えられます。国際的な地域ターゲティングのSEO戦略を考える際には、このような国別のCTRデータを参考にすることも重要でしょう。
業界によってもCTRデータが異なります。一般的に、業界によるクリック率の違いは、その業界の競争状況やユーザーの関心度に大きく影響されることが考えられます。
例えば、検索結果1ページ内の平均CTRで最も高いのは不動産業界、最も低い業界はアパレルやファッション業界です。
国や業界のCTRデータの傾向からわかることは、SEO戦略は一概に全ての業界や国で通用するわけではなく、特定の業界や国の特性を理解し、適したアプローチを取ることが求められるということです。クリック率改善のためには、ターゲットとするユーザーがどのような状況下で検索しているのかを理解し、最適化を行うことが重要となります。
キーワード選択もまた、CTRに大きな影響を及ぼします。ブランドキーワードと非ブランドキーワード、キーワードの数、検索意図、ジャンルなど、様々な要素がCTRに影響を及ぼすためです。
各要素がCTRにどのように関わるのか、具体的に見ていきましょう。
ブランドキーワードとは、具体的には企業名や商品名、サービス名などのブランドを特定するキーワードを指します。キーワードによる指名検索は、一般的に高いCTRを示します。理由はユーザーがすでに特定のブランドを認識しており、検索結果からブランドページをクリックする傾向があるからです。
非ブランドキーワードは、特定のブランド名を含まない一般的なキーワードを指します。例えば、「スマートフォン」や「旅行先」などのキーワードが挙げられるでしょう。非ブランドキーワードによる非指名検索では、指名検索に比べてランキング1位におけるクリック率が低くなる傾向です。
非ブランドキーワードは、広範なユーザーが検索する可能性が高いというメリットがあります。効果的なキーワード戦略の一つとして、ブランドキーワードと非ブランドキーワードのバランスをとることでターゲットユーザーのCTRを高めることも可能です。
キーワードの数は、一つの検索フレーズが含む単語の数のことで、クリック率に大きな影響を及ぼします。
一般的に、1単語のキーワード(例えば、「スニーカー」)に対して、ロングテールキーワード(例えば、「レディーススニーカー 通販 安い」)は、詳細かつ特定の検索意図を持つため、より高いクリック率を示す傾向があります。Smart Insights社のデータによれば、ロングテールキーワードは2〜5位で、およそ3〜6%ほどクリック率が高いとされています。
しかし、一つの記事内でキーワードの記載数が多すぎると、検索エンジンがスパム行為と見なす可能性があるため、入れすぎないことが重要です。キーワードを選ぶ際には、数の問題だけでなく、キーワード自体がユーザーの検索意図と一致しているかどうかを考慮する必要があります。
検索エンジンに入力するキーワードは、ユーザーの「検索意図」によって異なります。
検索意図とは、ユーザーが検索を行う目的であり、何を求めているのかということです。検索意図は大きく分けて、インフォメーショナルクエリ、ナビゲーショナルクエリ、トランザクショナルクエリの3つにカテゴライズされます。
インフォメーショナルクエリは、特定の情報や知識を求める検索です。例えば、「2023年の流行ファッション」などが挙げられます。
ナビゲーショナルクエリは、特定のWebサイトやページへのアクセスを目指す検索で、例えば「〇〇の公式サイト」などが該当します。
トランザクショナルクエリは商品やサービスの購入、ダウンロードなどのアクションを目指す検索で、「夏服 購入」などの検索ワードが挙げられます。
この3つの検索意図の中で、特にトランザクショナルクエリ、いわゆるBuyクエリは、検索1〜3位のクリック率が他のクエリよりも高い傾向にあります。理由は、購買意欲が高いユーザーが最適な商品やサービスを素早く見つけるために、上位の検索結果をクリックするからです。
検索意図を理解し、それに見合ったキーワード選択とコンテンツ作成を行うことで、効率的にクリック率を上げられるでしょう。
キーワードの選択と同様に、Webサイトやコンテンツのジャンルも、クリック率に大きな影響を与えます。ジャンルによってユーザーの興味や検索意図が異なり、それぞれに最適な検索結果となっているからです。
ビジネスジャンルでは、特定の企業やサービスに対する具体的な情報を求めて検索を行うユーザーが多く、検索結果1位に対するクリック率が高い傾向にあります。
教育ジャンルでは、より広範な情報を求めるユーザーが多く、上位10位以内の検索結果すべてに対するクリック率が比較的均等に分布する傾向です。
この違いがSEO戦略に大きく左右します。ビジネスジャンルでは、1位を目指す競争が激しくなるため、キーワード選定をはじめるところから労力やコストがかかってきます。教育ジャンルのキーワードは、情報のユーザーニーズが幅広く、それが検索結果へ反映されるため、多くのユーザーにアピールできます。
検索結果のクリック率を上げるためには、主に3つの方法があります。ここでは、タイトルの最適化、メタディスクリプションの最適化、そしてURLの最適化についてみていきましょう。
Webサイトのタイトルは、ユーザーが最初に目にする情報です。ひと目で内容を理解できるかどうかがクリック率に関わってきます。検索エンジンの結果ページで注目を集めるためには、タイトルの最適化は必須の改善策です。
タイトルには必ず主要なキーワードを含めましょう。これにより、ユーザーが求めている情報がページ内にあることがわかります。例えば、ユーザーが2023年時点で最新情報を探している場合、”2023年のクリック率改善策”というキーワードをタイトルに含めることで、ページをクリックする可能性が高まります。
また、質問や疑問文をタイトルに入れることも有効です。ユーザーの興味を引き、答えを知りたいという欲求を刺激します。例えば、”2023年最新のクリック率改善策とは?”というタイトルは、ユーザーにクリックを促すような好奇心を掻き立てます。
他にも対策キーワードをタイトルに含めることで、より具体的な検索に対応することができます。”2023年最新!検索順位別クリック率改善策”というタイトルは、”検索順位”や”クリック率改善策”などの対策キーワードの具体的な情報を探しているユーザーに対して、問題を解決する可能性を示しています。
以上のような手法を駆使してタイトルを最適化することで、より多くのユーザーがページをクリックし、結果的にクリック率の向上につなげることができます。
メタディスクリプションは、SERP(検索エンジンの結果ページ)に、ページの要約として表示されます。メタディスクリプションでは、対策キーワードを適切に使用し、ページの内容を正確に説明しましょう。対策キーワードを含めることが重要ですが、キーワードをただ羅列するのではなく、自然な形で取り入れるよう心掛けてください。メタディスクリプションがただのキーワードのリストであると認識された場合、ユーザーに避けられてしまう可能性があるからです。
具体的な情報を提供することで、ユーザーがページの内容を理解し、クリックする理由を見つけられるようになります。また、文字数が長すぎると省略して表示される場合がありますので、約100文字程度で作成するとよいでしょう。
以上のポイントを踏まえて、メタディスクリプションの最適化を行うことで、SERPでの視認性を向上させ、クリック率の改善になるはずです。
WebページのURLは、ユーザーと検索エンジンが、ページの内容を理解する要素の一つです。URLの最適化はクリック率の改善にとって重要な策になります。
短いURLは視覚的にもよく、整然と見えます。実際に短いURLは長いURLに比べてクリック率が高くなる傾向にあることから、ユーザーにとっても理解しやすいようです。
URLには、対策キーワードを含めることが推奨されます。検索エンジンがページの内容を理解するのを助けるだけでなく、ユーザーが検索結果ページでURLを見た際に、求めている情報が書いてあるかどうかを判断できるようになるからです。
ただし、キーワードを含める際には注意が必要です。不適切なキーワードの詰め込みはペナルティの原因となります。必要なキーワードのみを自然に組み込むように心掛けましょう。
URLを最適化することで、ユーザーエクスペリエンスが向上して検索エンジンからの評価を高め、クリック率の改善につながります。
クリック率の改善策を練る前段階として、現状を把握しましょう。現状把握に必要なことは、クリック率の確認方法とデータ分析です。ここでは具体的な確認方法と分析のポイントを解説します。
クリック率の確認方法としては、Google Search Consoleを使うのが一般的でしょう。
特定のキーワードやページのパフォーマンスを確認することが可能で、ページのCTRを直接見ることができます。データをもとに、どのページが目標とするCTRを達成しているか、あるいはそれを下回っているかを把握するのです。
CTRが低い場合は、原因となる要素を探る必要があります。例えば、タイトルタグやメタディスクリプション、URLがユーザーの検索意図や期待に合致していない可能性などが考えられます。それらの要素を見直し、ユーザーの検索意図や期待により適合するよう修正を行うことで、CTRの改善が期待できるでしょう。
分析の際には、高いCTRを示すページや競合他社のページも参考にしましょう。ユーザーにとって何が魅力的で、どのような表現がクリックを促すのかを理解することで、改善策のヒントを得られます。
クリック率の確認と分析は、ユーザーの反応を理解し、適応するための重要なプロセスです。現状のデータ確認と分析を行うことで、より効果的なクリック率改善策を導き出すことが可能となります。
SEOは、多くの要素が組み合わさって達成されます。その中でもクリック率の向上は重要な要素の一つです。なぜならユーザーが貴社のWebサイトに興味を持ちクリックすることで、検索エンジンが貴社のページが有益であると認識し、ランキングを向上させるからです。
持続的に高いクリック率を保つには、ユーザーの期待に応える質の高いコンテンツと、それを反映したタイトルやメタディスクリプション、URLが不可欠です。検索結果からあなたのサイトへとユーザーを誘導する最初の接点となります。
クリック率を向上させることは、容易なことではありません。クリック率に限らずサイトの課題を解決するのが、ジオコードです。17年以上にわたりSEOサービスを提供し続け、4,400以上のあらゆるWebサイトの課題改善をしてきました。私たちは数々のアルゴリズムアップデートを乗り越え、SEOの成功事例を多数生み出すことに成功しています。
例えば、ある企業では、私たちが提示したタイトルやメタディスクリプションの修正により、クリック率が大幅に向上し、それがSEOランキングの向上につながりました。詳細な事例については「SEO成功事例5選」にて紹介していますので、あわせてご覧ください。
SEO対策でお困りの方は、そのお悩み、ぜひ一度ジオコードへご相談ください。私たちの確かな技術と実績をもとに、貴社のWebサイトのクリック率向上、そしてSEO成功への道筋を切り開くサポートをいたします。