alt属性はSEOに必要?役割と書き方を解説します
2019年10月16日
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更新日:2023年 08月 24日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
物事に取り組む前に目標を決めておくと、意識的な取り組みができたり効果を実感しやすくなったりします。SEOも同じく、事前に目標設計をしっかりするかどうかで結果が大きく変わってきます。
SEOの効果をより高めたいと考えているのであれば、目指したいゴールを数値化して目標を定めておくことが大切です。
本記事では、SEOの目標設計の考え方と具体的な方法について解説します。SEOの目標設計で使われる指標の種類もご紹介するため、SEOの目標設計に興味がある方は参考にしてください。
目次
SEO対策の主な目的は、人々の消費の誘発や自社サービスの利用を効果的に促すことです。特定キーワードや内部リンクを盛り込むなど、さまざまな方法で上位表示を狙います。
一方で、人々の消費の誘発や自社サービスの利用を促すことは、企業にとって通過点にすぎません。SEOの最終的な目標を理解できていなければ、せっかくのSEOも十分な成果につながらない可能性があります。
SEOの効果を十分に高めるためにも、まずはしっかりと目標設計しておくことが重要です。
目標を数値化すると、取るべき行動が明確になります。定量的に目標を定めて共有すると、メンバー全員の認識にずれが生じにくくなるでしょう。
また、SEO着手後のPDCAを回しやすくするためにも、明確な目標設計は重要です。目標設計により、目標の達成度や課題の把握がしやすくなります。
ビジネスでは、KGIとKPIの設定が重要視されています。SEOでもKGIとKPIを設定して取り組むことが重要です。
KGIとKPIの言葉の意味は、以下のとおりです。
KGI(Key Goal Indicator)には、最終目標という意味があります。売上や契約数など、企業が設定する最終的な到達点です。SEOの目的の先にある、最終的なゴール地点とも言えます。
KPI(Key Performance Indicator)には、中間目標という意味があります。KPIはKGIのために達成すべき目標です。KPIは複数存在し、効果的なSEO対策もKPIの一つです。
SEOの目標設計では、KGIを達成するために必要なKPIを設定し、一つひとつクリアすることが求められます。
KPIの設定と達成には、KPIツリーを作成すると進めやすいでしょう。
KPIツリーとは、KGIを達成するために必要なKPIを樹形図の形で表したものです。KPIツリーの作成により、KGI達成に欠かせない要素やKPIの達成に必要なアクションを可視化できます。
例えば、「KGI=売上アップ」とした場合、主なKPIは「単価の値上げ」「訪問者数の向上」などです。さらに、訪問者数の向上を実現するには、「新規訪問者数」「リピート訪問者数の向上」といったKPIが紐づけられます。
また、「KGI=問い合わせ数の向上」であれば、主なKPIは「フォームのアクセス数の向上」「フォームの入力完了率の向上」などです。フォームのアクセス数の向上を達成するには、「フォームの遷移率の向上」「広告ページのアクセス数の向上」を狙う必要があります。
一つのKPIを達成するためには何をするべきか、一つの要素ごとに掘り下げて新たなKPIを見つけ出しましょう。
SEOの目標設計に必要なステップは、下記の4つです。
まずは最終的にどのような形を目指したいのかイメージし、目標達成に向けて必要な要素を深掘りして可視化しましょう。
以下では、ステップごとのやり方を詳しく解説します。
SEOのKGIは、Webサイト運営に求められる成果です。以下はKGIで取り上げられることの多い指標の一例です。
Webサイトは数字で成果を把握しやすいため、比較的スムーズにKGIの設定ができます。KGIを定量的に決めることを意識して、ゴールを明確にしましょう。見るべき指標や期限、目標値がはっきりしているほど、KGIの達成を目指しやすくなります。
現段階でKGIが決められない場合は、「こういう数値を増やしたい」などざっくりとした目標でも問題ありません。
KGIの達成につながるKPIを、KGIから逆算して洗い出します。目標を達成する方法は複数ある場合が多いため、関連する要素を分解してみましょう。
このとき、それぞれのKPIについて達成期限と目標値を設定しておくことがポイントです。中には単位や定義が曖昧なKPIも存在しますが、目標値の明確化が難しければできる範囲で具体的かつ定量的なKPIになるように意識しましょう。
KPIとKGIの達成を実現しやすくするために、KPIツリーを作成します。KGIから逆算して洗い出したKPIをさらに細分化して、最終的に分解できなくなるところまで続けましょう。
KPIツリーには、「How(どうすればいいか)ツリー」「Why(なぜそうなっているのか)ツリー」の2種類があります。KPIを樹形図に落とし込む点は同じですが、目標の見つけ方に違いがあります。目標を見つけやすいやり方で、分かりやすいKPIツリーを完成させましょう。
KPIツリーを作成するときに意識するポイントは、下記のとおりです。
定量化が難しそうなKPIでも、視点や指標を変えることで定量化できる場合があります。ハードルが高く感じる場合は、SEOに特化した外部のプロに目標設定から達成までの戦略を立ててもらうのも一つの方法です。
最終目標のKPIはKGI直下の中間目標で、施策ごとのKPIは最終目標のKPIを細分化したものです。最終目標のKPIツリーと施策ごとのKPIツリーを混同すると、それぞれの関係性を見失いやすくなるため注意しましょう。
部門ごとや担当者ごとのKPIツリーだけに注目してしまうと、他の部署や企業全体に悪影響を及ぼす可能性があります。本来の最終目標を実現できるように、KPIツリーの全体像を組織全体でイメージすることが大切です。
SEOの目標設計ができたら、SMARTの法則を使って正しく機能するか確認しましょう。
SMARTの法則のチェック項目は、下記のとおりです。
Specific | 明確であるか |
Measurable | 測定可能か |
Achievable | 達成可能か |
Relevant | 関連性があるか |
Time-bound | 期間が定められているか |
全ての項目を満たしている場合は、KGIの達成に向けて適切なSEOの目標設計ができていると判断できます。
SEOの目標設計で使われる指標を知っておくと、GPIやKPIの設定がスムーズに進みます。
SEOの目標設計でよく使われる「7つの指標」の意味と内容は、下記のとおりです。
指標 | 意味・内容 |
コンテンツ数 | 公開したコンテンツの数・外的要因に左右されにくい |
セッション数 | ユーザーが自社サイトに訪問した回数・集客の有無を判断できる |
順位・インデックス数 | 検索エンジンのデータベースに登録された数・インデックス数が増えて検索順位が上がればセッション数が増える |
コンバージョン数 | 資料のダウンロード数や問い合わせ回数など・売上に直結しやすいポイント |
ユニークユーザー(UU)数 | サイトに訪問したユーザー数・セッション数と異なり何度訪問しても1UUとカウントされる |
滞在時間・直帰率 | サイトの滞在時間・1ページ目でサイトを去ったユーザーの割合 |
シェア数 | SNSでシェアされた数・ユーザーに興味を持たれているかどうかが分かる |
SEOの目標設計を実施した場合は、必ず定期的に効果測定を行いましょう。KGIとKPIの達成度はもちろん、それぞれの指標がどのように変化したのか数値での把握が重要です。
SEOのために取るべき行動を考えてPDCAを回すためには、SEOの目標設計が重要です。目標設計をするかどうかによって、結果も大きく変わってきます。
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