SEOに強いディレクトリ構造とは?意識したいポイントや注意点を解説
2023年8月21日
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更新日:2023年 08月 29日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
SEO対策は大きく分けて内部施策と外部施策の2種類の施策があります。それぞれの施策の違いや詳しい内容を知らないという方も多いでしょう。
本記事では、SEO対策の内部施策と外部施策のそれぞれの内容と違いについて解説します。
内部施策と外部施策以外にテクニカルSEOやコンテンツSEOにも触れているので、自社のWebサイトへのSEO対策を検討しているWeb担当者の方はぜひ参考にしてください。
目次
SEO対策にはさまざまな施策があり、大きく分けると内部施策と外部施策の2つになります。内部施策と外部施策はどちらも重要な施策であるため、いずれか一方のみに対応するだけでは、SEO対策は不十分です。
また、内部施策と外部施策の2つに分ける以外にも、テクニカルSEOとコンテンツSEOに細分化することも可能です。ここでは内部施策と外部施策の内容を解説する前に、それぞれの施策の違いを確認しておきましょう。
内部施策と外部施策の大きな違いは、SEO対策を施す範囲が異なる点です。内部施策はWebサイト内で行うSEO対策のことを指し、クローラー(検索エンジン)にWebサイトへの巡回を促す役割があります。一方の外部施策は外部サイトから被リンクを獲得するための施策で、自社のWebサイトへの評価を高めてSNSで拡散してもらうためのきっかけを作る役割を担っています。
このように、内部施策と外部施策はそれぞれ異なる役割を持っており、一方だけでなく両方の施策に対応することが重要です。内部施策の具体的な施策の例は次のとおりです。
次に、外部施策の具体的な施策の例は以下のとおりです。
それぞれの具体的な施策については後ほど詳しく解説します。
SEO対策は内部施策と外部施策の2つに大別できますが、それとは別にテクニカルSEOとコンテンツSEOとして分類される場合があります。テクニカルSEOとは、Webサイトがクローラーに正当な評価をしてもらうための技術的な施策を指します。
コンテンツSEOとは、ユーザーを第一に考えたコンテンツ作成を行うための施策です。コンテンツ施策は、内部施策と外部施策と同様に重要な施策として挙げられることが多く、内部施策の一環としてコンテンツ施策を実施する場合もあります。テクニカルSEOとコンテンツSEOの具体的な施策の例を紹介します。まずはテクニカルSEOから確認しておきましょう。
次に、コンテンツSEOの具体的な施策の例は次のとおりです。
コンテンツSEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEO対策に有効とされる内部施策として、次のようなものが挙げられます。
それぞれの対策の詳細を解説します。
Webサイトのレイアウトをきれいに整えても、内部に設定されたタグが正しく用いられていなければクローラーに認識してもらえなくなります。そのため、タイトルや見出しタグ、altタグを使用してコンテンツの内容を正しく伝えることが大切です。以下で詳しく解説します。
タイトルタグとは、コンテンツのテーマとなるテキストを囲むためのタグです。SEO対策に有効なキーワードを含めることで、クローラーにコンテンツの内容を伝えます。
メタディスクリプションとは、コンテンツの概要を簡潔にまとめた要素のことです。メタディスクリプションを入力しておくと、検索結果ページに表示されるタイトル直下に説明文として記載されるため、クリック率が上がる可能性があります。
SEOに有利なタイトルタグの設定方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
SEOを意識したディスクリプションについては、以下の記事が役立ちます。
見出しタグとは、コンテンツ内の見出しのテキストを囲むタグです。h2~h6まである見出しタグのうち、主にh2〜h4が使われます。見出しをタグで囲むことで、ユーザーやクローラーにコンテンツの内容を伝えることが見出しタグの役割です。
また、見出しを基に目次を作成すれば一目でコンテンツの全貌と内容が分かり、ユーザビリティの高いコンテンツを作れます。ユーザーにとって読みやすいコンテンツになることで、クローラーからの評価も高くなるでしょう。
hタグにはh1タグが存在しますが、見出しタグとは異なる役割を持っています。h1タグを効果的に設定する方法については、以下の記事をご覧ください。
コンテンツに画像を挿入する場合は、alt(オルト)タグを設定します。altタグとは、画像の内容をテキストに置き換えてクローラーに伝えられるタグです。
クローラーは画像の情報を正しく読み取れないため、altタグを設定することで画像の情報を認識しやすくなります。画像とコンテンツの内容の関連度は検索順位に影響を及ぼす可能性があると言われているため、検索結果で上位表示を目指すなら画像にaltタグを設定しておきましょう。
altタグはSEO対策に有効なのか、詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
クローラーが認識しづらいサイト構造のWebサイトは、コンテンツが検索結果ページの圏外になったり正当な評価を受けられなかったりする恐れがあります。クローラーの巡回を促して適切な評価をしてもらうための施策は、サイトマップの作成や内部リンクの設置などが有効です。
XMLサイトマップとは、Webサイト内に作成したコンテンツを一覧にまとめたWebページのことです。XMLサイトマップを作成すると、それぞれのコンテンツのリンク構造を明確に示すことができ、クローラーの巡回がスムーズに行われます。クローラーにサイト構造を迅速かつ適切に把握してもらえれば、検索順位にも良い影響を与えられるでしょう。ページ数が多い場合や外部のWebサイトからの被リンクが少ない場合は、XMLサイトマップの作成がおすすめです。
SEOに有利なサイトマップの具体的な作成方法や書き方については、以下の記事を参考にしてください。
内部リンクは、作成したコンテンツ内に同サイト内の関連ページへのリンクを貼り付ける施策です。関連性の高いコンテンツ同士を内部リンクでつなぐと、1つのWebページから複数のページへスムーズに遷移できる動線を作れます。関連性の高いWebページへの流入が増えれば、Webサイト内でのユーザーの回遊率が高まり、結果的にクローラーに良い評価をしてもらえるでしょう。
内部リンクの最適化については以下の記事が役に立ちます。
グローバルナビゲーション・パンくずリストとは、Webサイト内の現在地を分かりやすく示した要素です。グローバルナビゲーションは画面上に常に見える位置にあり、「会社概要」「サービス紹介」などWebサイトのメインコンテンツへのリンクが貼られていることが一般的です。パンくずリストはWebページの階層順にリンクをリスト化し、トップページ、大カテゴリ、小カテゴリ、コンテンツページの順番で表示されます。
ナビゲーション・パンくずリストを設定する目的は、ユーザーやクローラーに現在地を一早く把握してもらうことです。ナビゲーション・パンくずリストを設定することで、ユーザーやクローラーは今どの階層にあるWebページを閲覧・巡回しているのかが一目で分かるようになります。
パンくずリストの設定の詳細は以下の記事で解説しています。
SSLとは、「Secure Sockets Layer」の頭文字を略した用語で、Webサイトの情報を暗号化するための技術です。SSLを適用させることで、Webサイト内で取得したユーザー情報の漏えいやハッキングによる不正アクセスなどのセキュリティリスクを軽減できます。
ウイルス対策ソフトやスマートフォンの一部でSSL非対応のWebサイトのアクセスを拒否する機能を備えているため、自社のWebサイトをSSLに対応させておきましょう。
SSLの仕組みや設定の手順などについて以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
構造化データとは、コンテンツのカテゴリを分けるために用いるHTMLの一種です。「構造化データをマークアップする」とは、HTMLを用いてクローラーが理解しやすいように構造化データを記載することを指します。これにより、クローラーはWebサイトのカテゴリを認識しやすくなります。また、ユーザーにとって分かりやすいサイト構造を明示できるため、Webサイトのユーザビリティを向上させることも可能です。
構造化データの仕組みや具体的な書き方については、以下の記事で解説しています。
検索エンジンの役割は、ユーザーが知りたい情報を提供している高品質なコンテンツを見極め、検索結果ページへ上位表示させることです。高品質なコンテンツを作成し続けるためには、次に挙げるポイントを意識してユーザビリティを高めるようにしましょう。
それぞれの対策について以下で解説します。
Webページの表示速度を高速化させることが大切です。Webページが表示されるまでに時間がかかると、ユーザーは待ちきれずにWebサイトから離脱してしまいます。一般的に、Webページが表示し終わるまでの時間が3秒を超える場合、4割近くのユーザーが離脱する(※)とも言われています。
表示速度が遅いとユーザーのストレスになるため離脱率が上がる・CV率が下がるなどのリスクがあるだけでなく、検索エンジンからの評価も下がりかねません。
Webページの表示速度を高速化させるためには、画像を軽量化したりWordPressのキャッシュ化プラグインを追加したりするなどの対策が必要です。
※参考:NEILPATEL. 「読み込み時間が収益に与える影響」.
レスポンシブとは、ユーザーが使用するデバイスの画面サイズに合うようにWebサイトのデザインや表示を自動的に調整する仕組みです。一般的に「レスポンシブWebデザイン」と呼ばれています。
パソコンやスマートフォン、タブレットなど、Webサイトを閲覧する媒体はさまざまで、画面のサイズも異なります。レスポンシブに対応しなければ、端末によってはWebサイトのレイアウトやデザインが崩れてしまい、ユーザーにとって見づらいサイトと評価されてしまうでしょう。レ
スポンシブに対応することで、どのデバイスからアクセスしても画面幅に合わせてレイアウトを柔軟に調整できるため、クローラーも巡回しやすくなります。
モバイルファーストインデックスとは、モバイル対応のWebサイトを巡回する仕組みです。Googleでは2018年からモバイルファーストインデックスへの対応を始めています。Googleのクローラーに良い評価をしてもらうためには、モバイルファーストインデックスに対応し、モバイル端末に最適化されたWebサイトを構築する必要があります。
モバイルファーストインデックスの具体的な対応方法や注意点について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
404エラーとは、間違ったURLにアクセスしたりリンクの有効期限が切れたりしたときに表示されるエラーのことです。404エラーページを訪れたユーザーに対して、「Not Found」のメッセージだけが表示されたデフォルトのページを出すと、ほとんどのユーザーは離脱してしまいます。
サイトの離脱を最小限に抑えるためにも、オリジナルの404エラーページを設定しましょう。エラーページにトップページやグローバルナビ、おすすめのコンテンツへのリンクを表示させてユーザーの離脱を防止できれば、直帰率を軽減することにつながります。
SEO対策の外部施策では、外部のWebサイトから被リンクを獲得することが重要です。具体的には、高品質のコンテンツを提供しているWebサイトからの被リンクをできるだけ多く獲得するようにしましょう。
質の高い被リンクとは、ユーザーや検索エンジンからの評価が高いWebサイトからリンクを受けることです。提供しているコンテンツの質が高いことはもちろん、リンク元のドメインパワーが強く、自社のWebサイトのテーマと関連性が高いWebサイトからリンクを受けられると、検索エンジンから良い評価をしてもらえる可能性が高まります。
しかし、被リンクの獲得は自社の努力だけで増やせることではありません。そのため、少しでも多く質の高い被リンクを獲得するために、自社のWebサイトで質の高いコンテンツを継続的に作成し、流入数を増やすことが大切です。
また、自社のサービスと関連性が高い外部サービスと連携して、お互いのサービスを紹介するコンテンツを作成したり外部メディアへ寄稿したりすることで信頼性が高まれば、質の高い被リンクを獲得しやすくなるでしょう。
ドメインパワーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
質の高い被リンクは一つ獲得すれば良いわけではなく、獲得数の多さもSEO対策における大切な要素です。そのため、SNSで拡散しやすいWebサイトを設計し、被リンクの獲得数を増やす工夫を行いましょう。
被リンクの獲得数を増やすには、Webサイト専用のSNSアカウントを作成してコンテンツのURLを投稿することも一つの手段です。また、ユーザーがSNSで気軽にシェアできるように、SNSのシェアボタンをWebサイトに設置しておくのも良いでしょう。
新商品や新サービスのリリースの際は、プレスリリースを配信するとさまざまなメディアに取り上げられる可能性が高まります。ただし、SEOの観点では被リンクの数よりもドメイン数の多さが重要なため、複数のドメインからの被リンクを意識して獲得するようにしましょう。
SEO対策は内部施策と外部施策の2つに分類でき、それぞれの違いはSEO対策を実施する範囲が異なることです。どちらか一方のみ対策を施すのではなく、両方を合わせて行うことが重要です。自社にSEO対策に精通する人材がいない、リソースの確保が難しい場合は、外部サービスを利用することをおすすめします。
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