スマホサイトの使いやすさをGoogleが評価!モバイルフレンドリーに対応しよう
2019年8月21日
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SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2023年 01月 04日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Webサイトを作るにあたり運営する方の多くはWebサイトに一番合ったドメインを取得するかと思います。さらにSEO効果を狙いたい方は「中古ドメイン(オールドドメイン)」を取得したいと考えるかもしれません。
一昔前までのSEOでは、中古ドメインを使用すると一定のSEO効果があるといわれていました。
しかしGoogleのアルゴリズムが進化し続けている今では、中古ドメインにもメリット・デメリットがあると考えられています。
では2023年の今、中古ドメインにどのようなSEO効果があるのでしょうか?
失敗しない選び方も合わせて解説していきます。
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目次
ドメインとはおおきく「新規ドメイン」と「中古ドメイン」の2つに分類できます。
今まで誰も使用したことがないドメインを「新規ドメイン」、過去に誰かが1度以上使用したドメインを「中古ドメイン」といいます。
中古ドメインというと、レジストラで高額で販売されている=中古ドメイン、というイメージをもつ方もいるかと思いますが、高額で販売されていなくても(新規ドメインと同額でも)中古ドメインのものもあります。
「過去に誰かが1度以上使用した」とはどんな状態でしょう。
ドメインは所有者がいる間はその所有者が運営するWebサイトでしか使用できません。しかしWebサイトの運営が終了するなどで所有者がドメインの契約を終了すると、そのドメインは誰でも取得することができるようになります。
例えば、昔ブックマークしたWebサイトに訪問したら別のサイトになっていた、ということを経験したことはないでしょうか。
私は1年前にブックマークした、女性ファッションの通販サイトを先日訪問したところ、運営会社が通販サイトとは違う女性向けの脱毛情報サイトになっていたのを見つけました。
このようにドメインは過去に使われていたものを使い回すことができるのです。
中古ドメインを使うということは、ドメインを「使い回す」ということになります。
中古ドメインを使う大きな理由として「過去にどのようなサイトを運用していたのか」「現状どのくらい被リンクを得ているのか」など、過去の情報、あるいはWebサイトの評価が引き継がれるということが挙げられます。SEO業界ではこの評価を「ドメインパワー」と呼ぶこともあります。
10年ほど前のSEO対策では、被リンクの評価がかなり重要視されていたため、被リンクがたくさんついている中古ドメインならWebサイトの運営を開始した時点でSEO効果が得られ、検索順位が上がることが多くありました。
今ではGoogleがアップデートを重ねていく過程で被リンクの重要性が昔ほどではなくなったため、昔ほど目を見張るほどの効果は薄いとされています。
ですが、新規ドメインでは得られないSEO効果があることは確かです。
前述しましたがドメインパワー(Webサイトの評価)は引き継がれます。
そして、過去のWebサイトがとても良い運営をおこなっておりGoogleからの評価が高かったとすると、そのドメインパワー(Webサイトの評価)を引き継いだままWebサイト運用が開始できることになります。
SEO効果は昔ほどではないと言われていますが、新規ドメインが評価ゼロから始まるのに対し、中古ドメインは新規ドメインよりもスタートラインがプラスの場合があるということですね。
新規ドメインでWebサイトを作ると、リリースからしばらくは思うようにインデックスされなかったり、検索順位が上がりづらかったりします。
これは「エイジングフィルター」と呼ばれていて、Google検索エンジンが初めてWebサイトを認識してからおおよそ3~6ヶ月間はこの状態になる傾向があります。
Googleは明言していませんがエイジングフィルターの内容と相当するアルゴリズムが存在することはGoogleエンジニアも公に認めています。
中古ドメインの場合、「過去に使用した情報」が既にGoogle検索エンジンに記憶され認識されているドメインのため、新規ドメインで作ったWebサイトに比べて早く検索順位が上がりやすいとされています。
被リンクの数もドメインパワーのひとつです。過去に運営されていたWebサイトが高い評価を得ていた場合、被リンク数も多い可能性があります。
被リンクは前述のとおりSEO施策として最近ではあまり重要視されなくなった項目になりますが、Googleの評価基準からなくなったわけではありません。
中古ドメインを取得し、その中古ドメインが過去に運営していたWebサイトと似たようなサービス・業種でWebサイトを作る予定ならば、元々得られていた被リンクはプラスの効果を発揮できます。
ただし、被リンクはリンク元のサイトの質や、リンクの貼り方などによってプラスにもマイナスにもなるため、中古ドメインを使用する上で大きなメリットにもなりますが、気をつけなければいけない点でもあります。
中古ドメインで気をつけなければいけない点は良くも悪くも「過去にどのようなサイトを運用していたのか」「現状どのくらい被リンクを得ているのか」など、過去のWebサイトの評価が引き継がれるということです。
万が一、Google検索エンジンにペナルティを受けているドメインや、悪質な被リンクを受けているため評価を下げられているドメインを取得しWebサイトに使用してしまった場合。
たとえ高品質なWebサイトを作ったとしても、中古ドメインの引き継がれた評価がリリース開始時に悪影響を及ぼす可能性が非常に高いです。
そして良くありがちな失敗談としては「自分で考えたオリジナルのドメイン(文字列)だから新規ドメインだと思っていたら、中古ドメインだった」ということです。
冒頭で記述した通り、高額のドメインならすぐに中古ドメインだと判断できますが、標準の価格の中古ドメインもあるため、後者は一見して中古ドメインだと判断できません。
取得したドメインがGoogleペナルティを受けている中古ドメインだったら?すごく悪質なサイト運用をおこなっていたドメインだったら?最悪の場合、Webサイトをリリースした直後からGoogleからペナルティを受ける可能性もゼロではありません。
※Googleペナルティとは?
「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」に違反するサイトの構築、運用をおこなっているサイトに対し課せられるペナルティのことで、検索順位の下落、インデックスの削除などがペナルティの処理として行われます。
Webサイトで使用したいドメインが中古ドメインか新規ドメインかを調べることは、中古ドメインを使いたいかどうかに関わらずかならずチェックしなければいけないといえるでしょう。
では、ドメインを取得する前にどのような調査を行った方がいいのかをいくつかご紹介します。
下記は新規ドメインでも中古ドメインでも取得する前にチェックしたほうがいい項目になります。
ぜひ参考にしてみてください。
使用したいドメイン名が既に他社によって商標登録されている場合、商標権侵害になる可能性がありますのでしっかり調べましょう。
特許庁のWebサイトで商標を検索することができますので類似する商標がないか探してみましょう。
リンク:特許庁
その他にも無料でチェックできるサイトがあります。
リンク: Cotobox
nomyne
Toreru Search
Global Brand Database
ドメイン年齢をチェックすることで、新規ドメインか中古ドメインかをチェックできます。
ドメイン年齢がチェックできなかった場合は、次の項目で紹介している「Wayback」などのアーカイブ情報を確認し、アーカイブされている情報の中で一番古い情報を基準にドメイン年齢を算出しても良いでしょう。
過去のサイトがチェックできるので過去にどのようなサイトだったのか確認しましょう。
Waybackは独自のクローラーでアーカイブを保管しているので、必ずしも過去のデータが残っているというわけではありませんが、チェックすることでなるべくリスクを減らします。
被リンクチェックをできるツールを使い、どのような被リンクがついているか確認しましょう。
公序良俗に反したサイト、文字化けしてどのようなサイトなのか読み取ることができない意味不明なサイトからリンクがないか、SEO目的のリンク(業者から購入したリンクなど)がないかなどがポイントになります。
被リンクチェックツールによっては、被リンクに対し危険度などを判定できますのでチェックの基準にしても良いでしょう。
ドメインによっては要注意サイトとしてブラックリストに載っている可能性もあります。
ブラックリストにリスト化されたドメインは「スパムメールに使用されていた」「フィッシングサイトとして運用されていた」などのドメインになります。
そんなドメインを取得する確率としては小さそうですが、万が一そんなドメインを利用してしまった場合、当たり前ですがサイトの運用は不可能だと考えて良いでしょう。
Aguse.などでブラックリストに載っていないか確認しましょう。
ドメイン名で検索すると、そのドメインの情報が得られる場合があります。
悪い評判がないか等確認しましょう。
中古ドメインはうまくつかえば新規ドメインよりもドメインパワーがあり、SEO効果を得られる可能性があります。
メリット・デメリットと、チェックの方法を理解することで目的にあったベストなドメインを選んでいきましょう。
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