ペンギンアップデートとは?基本から対策まで解説します
2019年8月20日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2022年 12月 14日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
2010年にアメリカの調査会社Forrester Researchは、「動画の埋め込まれたページは、埋め込まれていないページと比較して、約53倍の確率で検索結果の上位表示が期待できる」という調査結果を出しています。
最近ではサイト上に動画を掲載するWebサイトも増えてきておりますが、SEOにはどのくらい関係があるのでしょうか。
この記事では、動画SEOの概要や検索順位への影響、対策方法を解説していきます。
また、最近では概要欄に決まった形でテキストを入れることで、通常とは異なる表示(リッチスニペット)で目立つように表示されることもあります。
また、「検索順位の解析方法」について動画で学びたい!という方のために、動画セミナーをご用意しています。あわせてご覧ください。
目次
動画SEOは、VSEO (Video Search Engine Optimization:動画検索エンジン最適化) とも呼ばれ、近年注目を集めています。
先述の調査結果を見ると、動画は検索順位の上位化に役立ちそうですが、これに対してGoogleは、「Webサイト内に動画をコンテンツを掲載しただけでは検索順位は上がらない」という旨の発言をしています。
Video at top plus 1639 word article about types of hens, types of eggs and cooking methods will rank higher than ‘cook egg for 6-7 minutes’
確かに、Googleは動画コンテンツの有無でWebサイトの評価はしていません。しかし、動画を掲載したことによる順位上昇の事例があることから、間接的にはSEOに影響していることが予想されます。
また、コンテンツ次第では文字情報よりも動画の方が伝わりやすく、ユーザビリティも向上します。
動画SEOに似た言葉として「YouTube SEO」が挙げられます。
YouTube上で上位表示を目指す言葉ですが、動画SEO=YouTube SEOとして語られることもあります。
考え方的には動画SEOの中にYouTube SEOが分類される認識になります。
では、動画がSEOに与える間接的な要因とは何を指すのでしょうか。
これについては、Webサイト内の滞在時間、直帰率、被リンクの増加などが挙げられます。
動画をWebサイトに埋め込んだことにより、動画を閲覧したユーザーの滞在時間が延び、直帰率が改善されれば、Googleから「有益なコンテンツを提供しているページ」と評価される可能性は十分にあります。
また、YouTubeに動画をアップし、そこから自社サイトへのリンクが増えれば、間接的に検索順位が上昇することも考えられます。
そのため、動画SEOはYouTubeとWebサイトの両方で実施することが重要なポイントです。
動画SEOで検索順位の上昇を目指す場合、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか。
大前提として、Googleが提唱している「ユーザーファースト」を意識することが重要です。
通常のSEOでも同じですが、Googleはユーザーのためにならないコンテンツを評価しないため、動画SEOでも「ユーザーファースト」を意識しましょう。
そのためのおすすめポイントとして、以下の3つを紹介します。
まず第一に重要なポイントが、ユーザーニーズとマッチした動画を埋め込むことです。
通常SEOで対策キーワードとマッチしたコンテンツを用意するように、動画SEOでも動画内のコンテンツはユーザーニーズとマッチさせることが重要です。
ユーザーニーズとマッチしていない動画をあげた場合、ページ自体の質が下がり、結果として検索順位が下落する恐れもあります。
自社のWebサイトが対策しているキーワード、ユーザーが求めている情報を意識して動画を作成しましょう。
ユーザーニーズを満たしている動画をアップしても、ユーザーに見てもらえなければ動画SEOの効果は期待できません。
ユーザーに動画を見てもらうためには、以下のポイントが重要になります。
【動画のファイル形式】
動画ファイルはGoogleやYouTubeでもサポートされている「MOV」「MPEG4」「AVI」で作成しましょう。
【動画を表示する場所】
Webページの下部など閲覧率が低い箇所ではなく、閲覧率の高いページ上部にアップしましょう。
もちろん、動画の説明文や前後のコンテンツの流れも重要になります。
【動画の画質とファイルサイズ】
画質の低い動画、ファイルサイズが大きく読み込みに時間のかかる動画はユーザビリティを下げる要因になります。
ユーザーに動画を見てもらうためにも、画質とファイルサイズを最適にすることを意識しましょう。
また、極端に長い動画はユーザーの離脱率を高める恐れがあります。
必要な情報を端的に伝える動画を意識して作成しましょう。
通常のSEOと同様に、動画SEOでもクローラビリティを意識する必要があります。
Googleのクローラーの性能は日々向上しておりますが、現時点では動画の内容を正確に理解できるまでのレベルには至っていません。
そのため、動画の周辺情報を整理して、クローラーに動画と認識してもらうことが必要になります。
具体的には、以下の3つがポイントです。
動画を埋め込んでもクローラーに認識してもらえなければ効果は半減してしまうため、クローラビリティも意識しましょう。
動画コンテンツをサイトに掲載する場合、YouTubeに一度動画をアップロードし、動画のリンクとサムネイルを自社サイトに添付することが多くの記事で推奨されています。
その理由は、GoogleとYouTubeの関係性にあります。
GoogleとYouTubeのアルゴリズムは似ているため、YouTubeに動画をアップすることで、Google動画検索に表示されることが期待できます。
また、YouTubeはGoogleの傘下のため、YouTubeに動画をアップすることはGoogleに動画を認識してもらうことにも繋がります。
以上のことから、自社サイトに動画を埋め込むだけではなく、YouTubeを活用することで動画SEOに対する相乗効果を生み出すことが期待できます。
YouTubeに動画をアップロードする際のポイントを紹介します。
以下の5つのポイントを意識してアップロードしてみてください。
アップする動画のファイル名の設定になります。
対策キーワードを含めたファイル名を設定しましょう。
WebサイトのSEOと同様に、タイトルも重要な指標となります。
動画の内容とマッチしたタイトル、対策キーワードをタイトルの前方に配置することを意識しましょう。
タイトルが見切れることのないように、30文字前後で設定してください。
動画の概要欄にあたる部分です。
動画内容の紹介はもちろん、関連している動画のリンクや、自社サイトのリンクも設置することで、クローラビリティの向上が期待できます。
また、最近では概要欄に決まった形でテキストを入れることで、通常とは異なる表示(リッチスニペット)で目立つように表示されることもあります。
例をあげると、目次に「秒数」と「その秒数に対する見出し」を記載すると、動画検索で1位になった際にリッチスニペットが表示されたりします。
動画には関連するキーワードをタグとして複数設定することができます。
設定したタグで検索された際に、検索結果に表示されることが期待できます。
動画内のテーマとマッチしたキーワードを選定しましょう。
サムネイルは動画の再生前に表示されている画像のことです。
ユーザーはタイトルやサムネイルから再生する動画を決める傾向があるため、クリックしたくなるサムネイルを設定しましょう。
また、人物やテキストをアップにするとクリック率が上がる傾向にあると言われています。
この点も意識して作成しみてはいかがでしょうか。
YouTubeにアップする際には、カスタムサムネイルという自身でアップロードした画像をサムネイルとして使用できる機能があるので、これも活用してみましょう。
最近注目されている動画SEOですが、現時点では検索順位上昇に直接的な影響はないと言われてます。
ですが、この記事でご紹介したように間接的には順位上昇に寄与しているため、対策していく価値は十分にあると思います。
また近年では動画SEOだけではなく、YouTubeでの対策も注目されているため、これらをセットで考えて実行していくことが成功のポイントになると考えられます。