記事代行サービスを利用するメリットは?注意点とともにご紹介
2020年7月9日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
SEOがまるっと解るWebマガジン
更新日:2023年 01月 04日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
拡散されるコンテンツを集めたWeb媒体「バイラルメディア」。
この名前を聞いたことがなくても、SNSなどで急激に拡散されるという意味の「バズる」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、どんな特徴があるのか、収益化できるメディアかどうかなど、バイラルメディアの詳細をご紹介していきます。これからどんなWebメディアを運営しようかお悩みの方は必見です。
また、SEOについて動画で学びたい!という方のために、動画セミナーをご用意しています。
あわせてご覧ください。
▼人気の動画はこちら
目次
バイラルメディアは、ユーザーにとって話題性のあるコンテンツを発信し、拡散させることでコンテンツに新たな集客を生むWeb媒体です。バイラルとは、「ウイルス性の」「感染的な」という意味を持ち、SNSの拡散力を利用してトラフィックを獲得しようとする様子を指しています。
InstagramやTwitterなどのSNS上で、あなたのフォロワーが面白い記事や動画を共有しているのを見かけたことはないでしょうか。また回ってきたコンテンツを面白いと感じて、さらにあなたの知人へ共有したこともあるかもしれません。
このように、リアルでいうところの口コミに近い形でユーザーからユーザーへと拡散するコンテンツを持つのが、バイラルメディアです。拡散が連鎖していくことで、爆発的にコンテンツに集客する状況を「バズる」と呼ぶこともあります。
バイラルメディアは、SNSでバズるのを目的に記事を作ります。メディア自体への集客よりもそれぞれのコンテンツへの集客がメインなので、各コンテンツの内容によって反響に大きな差が生まるれるのが特徴です。
Webメディアを拡散するとき、従来の方法ではある程度の時間や広告費をかけてコツコツと努力する必要がありました。しかしバイラルメディアであれば、SNSユーザーにリアルタイムで共有されていくため、コンテンツさえバズれば即座に集客を得られます。
参入のしやすさもバイラルメディアの特徴です。まずはブログなど、コンテンツをアップする場を用意し、SNSユーザーが興味を引きそうな話題をWeb上で見つけて記事に貼り付けるだけでコンテンツが完成します。思わずコンテンツを読みたくなるようなタイトルやアイキャッチをつけ、コンテンツへのリンクをSNSに投稿すれば、あとはSNSのユーザーによって自動的に拡散されていくでしょう。
あらゆるテーマが対象となり得るので、話題を探すのも比較的簡単。例えば個人の珍しい体験談や、絶景写真、動物の動画など、SNSユーザーの興味を引けそうなものはすべてコンテンツ化が可能です。
SNSで即座にコンテンツを拡散でき、参入が簡単なバイラルメディア。新しいメディアを運営するにあたって魅力的な媒体ですが、収益化はできるのでしょうか。
Webメディアの収益モデルには、広告枠の設置、自社サービスの販売、有料コンテンツ作成などさまざまな形があります。バイラルメディアでも当てはめることはできるので、収益化は可能と言えるでしょう。
ただし実際には課題も多く、想定している収益を得られずにサービスを終了してしまったメディアも多く存在しています。
バイラルメディアのほとんどは、キュレーションメディアと同じく広告収入で収益を得ています。
※ここにキュレーションメディアの記事リンク
「メディアの人気を利用して宣伝効果を得たい」と思っているクライアントの広告を媒体上に掲載して料金をもらうので、メディア自体への集客実績を作るのが重要です。広告主から見て価値のある媒体として評価されなければいけません。
バイラルメディアはそれぞれのコンテンツをSNSでバズらせることが目的のため、メディア自体への集客は比較的弱いです。すでに世の中にあるものを加工したコンテンツ中心の構成なので、ライバルとの差別化も難しい媒体と言えるでしょう。
そのため現状多くのバイラルメディアは、たとえバズるコンテンツを持っていてもメディア自体への評価を広告主から得ることが難しい傾向にあります。広告収入を得るためには、独立したコンテンツをバズらせるだけでなく、ユーザーがメディア自体にも興味を持つようにする工夫が必要です。
バイラルメディアとキュレーションメディアは、目的が違います。どちらもSNSで拡散されるケースがあるため混同しやすいですが、キュレーションメディアの目的は、全体のコンセプトに関連したコンテンツを作成することです。検索エンジンなどからの自然流入を増やすことを重要視しています。
最初に目についたコンテンツと近い内容の情報を得られるので、ユーザーにとってはバイラルメディアよりもキュレーションメディアの方が、関連コンテンツやメディア自体に興味を持って回遊しやすい媒体と言えるかもしれません。
キュレーションメディアの詳細については以下のページでもご紹介しています。これからどんなメディアを運営しようかお悩みの方は、ぜひ比較してみてください。
※ここにキュレーションメディアの記事リンク
また多くのキュレーションメディアはコンテンツにSEO対策などを行い、コツコツと時間をかけて記事の検索順位上昇を狙います。検索結果に上位表示される有益な記事は、この先もしも検索エンジンで大幅なアルゴリズムアップデートが行われたとしても、上位に残り続けるでしょう。
その点バイラルメディアのコンテンツはSNSでの瞬間的な拡散力に頼っているため、どんなにバズったとしても話題性がなくなれば、他のコンテンツに埋もれてしまうといった懸念があります。
媒体の特徴から見ると収益化が難しいバイラルメディア。
それでも簡単に作れる上、コンテンツがヒットすれば時間をかけずに良い反響を得られるのは魅力的です。あえてバイラルメディアを選んで、収益化にチャレンジするにはどうしたらよいのでしょうか。
一般的なバイラルメディアは、コンテンツのオリジナリティが低くライバルとの差別化が難しい媒体です。そのため使えるコンテンツを探して組み合わせるだけでなく、以下のように工夫してメディアの個性を作ることが大切でしょう。
対象とするジャンルをあえて制限したり、関連するコンテンツを自分で作成して付加したりすることで、独自の特徴を持つメディアを戦略的に作ることができます。
バズるコンテンツを作るには、ユーザーの興味をひくテーマを使用するのは当然のことです。そこで、人気が出そうなテーマのコンテンツを数打てば、ヒットする可能性が上がると考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、内容の選定をせず手あたり次第コンテンツを作ると、メディア自体の魅力が低減する可能性があります。内容が十分でなかったり、ユーザーに人気のないコンテンツを多く作ってしまったりした場合、全体的につまらないメディアに見えてしまうかもしれません。
あくまでもユーザーからの反響を得られそうな内容にこだわり、万が一アクセス数が伸びなければそのコンテンツは削除した方が良いでしょう。質の高いコンテンツを充実させれば、メディアの価値が上がるはずです。
SNSユーザーはモバイルデバイスを使っている人がほとんどです。そのため、スマホやタブレットで操作しやすいようにすれば、拡散される可能性が上がるかもしれません。例えば、記事の上下に分かりやすくシェアボタンを配置すると、コンテンツにアクセスしたユーザーがより簡単にSNSへシェアできるようになります。
またユーザー目線で考えると、広告の表示で操作性が悪くなってしまうことも避けた方が良いでしょう。表示位置や頻度に配慮が必要です。
ユーザーのために工夫すればメディア自体への信頼度が上がり、コンテンツの質も良くなるので、結果的に広告主への印象も良くなるでしょう。
バイラルメディアは2013年以降に、SNSの普及とともに浸透してきました。
2014年には国内外で本格的に注目が集まり、多数のメディアが誕生。半年ほどで爆発的に流行しましたが、同じコンテンツの乱立や収益化の難しさなどの問題から、ブームはすぐに去ってしまいました。
2006年にバイラルメディアの原型として生まれ、業界の火付け役となったメディアがBuzzFeedです。
公式:https://www.buzzfeed.com/jp
2013年に大幅に成長し、月間の訪問者数は約1.3億人を記録しました。キュレーションメディア的な側面も持ち合わせており、現在でも人気のメディアです。
2013年のdropout公開がブームの先駆けとなり、国内でも多数のメディアが乱立しました。しかし半年~1年後の2014年には、成功するサービスと継続できなくなってしまうサービスに二極化。先駆者であったdropoutも2014年にエントリを停止しています。
大変注目されていたWebメディアの在り方ではありましたが、現在ではサービス数も減り、残念ながら2014年ごろのようなブームは見られない媒体です。同じコンテンツの乱立や収益化の難しさなどの問題を解決するよりは、キュレーションメディアで堅実な運営を選ぶ人も多いのかもしれません。
作るのが簡単である反面、収益化が難しいバイラルメディア。2021年現在はライバルが少ない分、成功すれば企業のビジネスに大きな風を巻き起こす可能性も秘めています。
バイラルメディアで収益化を目指すのであれば、特徴や課題をよく理解して、単発でバズるだけに留まらない独自のメディアとして運営していきましょう!
なお、メディア運用を自社での対応は難しい場合は、業者に頼るのも選択肢の1つ。各地域のSEO業者をまとめた記事も用意しましたので、こちらも参考になれば幸いです。
もちろん、当社にご相談いただけても嬉しいです!気兼ねなくご連絡ください!