Googleペナルティとは?解除期間や対策方法を解説
2023年6月29日
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更新日:2023年 08月 16日
【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
Webサイトを運営する上で注意すべきものの一つが重複コンテンツです。検索エンジンによって重複コンテンツと判断されたページは、SEOの評価が下がったりペナルティの対象になったりと、不利益を被る可能性があります。
この記事では重複コンテンツの概要やパターン、SEOに及ぼす影響を解説します。併せて重複コンテンツの対策を紹介しているので、参考にしてください。
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目次
重複コンテンツとはタイトルやテキストなど、コンテンツを構成する要素がほとんど同じWebページのことです。インターネット上の重複コンテンツはサイト内に同じコンテンツがある場合と、他サイトに同じコンテンツがある場合の2つのケースがあります。それぞれについて解説します。
まずは重複コンテンツの発生原因がWebサイトの仕様であるケースについて解説します。自動生成ページやwwwの有無などによって意図せず重複コンテンツが生じることもあり、サイト管理者が気づいていない場合が少なくありません。SEO評価に悪影響があることも考えられるため、サイト内に重複コンテンツがある場合は対策が必要です。重複コンテンツの対処法については後述します。
他サイトに自サイトと同じコンテンツがあるケースです。コンテンツの無断コピーだけでなく、内容の類似によっても検索エンジンに重複コンテンツと判断される場合があります。たとえ互いに許可し、同一内容を外部サイトに掲載している場合でも検索エンジンから重複コンテンツと判断されればSEOに悪影響を及ぼす恐れがあります。
重複コンテンツとならないためにも、自社のコンテンツが外部サイトで取り上げられる場合は引用元を明記してもらうことが重要です。
自社のコンテンツが盗用され重複コンテンツとなっている場合、著作権違反として権利侵害の申立が可能です。
著作権侵害の報告: ウェブ検索 – Report content on Google
重複コンテンツの存在は自サイトが検索結果画面に出なくなったり、被リンクの評価が得られなくなったり、ペナルティの対象になる可能性があったりなどSEOに対するさまざまな悪影響の原因となります。それぞれについて解説します。
重複コンテンツの存在は自サイトが検索結果に出なくなる原因の一つです。Googleは独自のアルゴリズムを用いて検索結果の表示順位を決定しています。同じ内容のコンテンツが複数出てくるとユーザーの不利益になるとの考え方から、Googleは重複コンテンツのうちの1つのみを検索結果に表示します。
Googleのアルゴリズムでは権威性や信頼性が重視されやすく、必ずしもオリジナルのWebサイトが優先して表示されるとは限りません。つまり、自サイトと他サイトが重複コンテンツと判断されれば、たとえ自サイトがオリジナルであっても、クロールやインデックスの対象から外される可能性があるということです。自サイトが検索結果に表示されなければSEO対策に力を入れても反映されず、集客効果が薄れてしまいます。
重複コンテンツがあると被リンクの評価が得られなくなる原因になります。類似したコンテンツが別のURL上に複数ある場合、被リンクが分散し適切な評価を受けられなくなることが考えられるからです。例えば多くの人からシェアされるコンテンツを作ったとしても、その掲載URLがAとBの2つに分かれていたとしたら、ある人はAへ、ある人はBへのリンクを設置することで評価がそれぞれ半減してしまう可能性があります。
被リンクの評価が分散している場合、Google側が自動で適正化してくれるとは限らないため、正当な評価を受けるためには自社で対処することが重要です。被リンクが分散しているか確かめるには、例えばGoogle Search Consoleを利用し、被リンクの状況や重複コンテンツの有無を把握することが役立ちます。
検索エンジンによって重複コンテンツとみなされるとペナルティの対象になる可能性があります。コンテンツの内容が似ているだけではペナルティは課されません。一方、下記の場合は悪質なサイトとしてペナルティが課される可能性が高まります。
※参考:Google検索セントラル. 「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
ただし重複コンテンツとしてWebサイトが表示されなくなる理由はペナルティによるものではなく、Googleの検索結果への考え方によるものです。前述したようにユーザー体験の質を保つため、Googleは重複コンテンツを複数表示しないことを重視しています。例えば検索結果の1位から5位までが類似した内容であれば、ユーザーの時間が無駄になり不利益が生じるでしょう。ユーザーの利便性向上を図るため、Googleは重複コンテンツのうちの1つのみを表示します。
効果的なSEO対策のためには、重複コンテンツを生じさせないことが重要です。重複コンテンツを防ぐ対策の例は下記のとおりです。
重複コンテンツの対策について、それぞれ解説します。
canonical(カノニカル)タグとは、検索エンジンに正規URLを示すためのタグです。重複または類似しているコンテンツがある場合は、canonicalタグを用いれば1つのページに評価を集中させられます。canonicalタグが用いられるケースの例は下記のとおりです。
canonicalタグのHTMLでの記述は下記のとおりです。
link rel=”canonical” href=”正規URL(評価を集中させるページのURL)”
外部サイトに自社コンテンツの掲載を許可する場合、掲載時にcanonicalタグで自サイトを正規URLに指定してもらえば、自サイトが検索エンジンによる適切な評価を受けられます。
▼canonicalタグについて詳しくは、下記のページで解説しています
canonical属性の意味と使い方 – SEOに適したURL正規化設定
noindexタグとはmetaタグの1つで、検索エンジンからのインデックス(データベースに記録すること)を拒否する効果があります。内容が重複するページがある場合は、noindexタグを用いることでそのWebページが検索結果に反映されず、重複コンテンツを生じさせないことが可能です。
301リダイレクト処理によっても、評価されるURLを統一することが可能です。301リダイレクトはURLの転送処理に使われる、httpヘッダーに含まれるステータスコードの1つです。サイトの移転やドメインの変更などで、URLが恒久的に変更される場合に利用される他、URLの正規化にも役立ちます。
コンテンツが同一でありながらURLが異なるページが複数ある場合、301リダイレクト処理によってURLを統一すれば転送先のURLに検索エンジンの評価を集約できます。リダイレクト処理にはいくつかの方法がありますが、「.htaccess」を使用する方法がおすすめです。「.htaccess」を用いれば転送前のページのSEOの評価が引き継がれます。ただし、.htaccessを利用する場合は設定不備によりリンク先に飛べないケースや、画面が真っ白になるケースがあるため、きちんと手順を確認することが必要です。
▼リダイレクト(転送)について詳しくは、下記のページで解説しています
.htaccessのリダイレクト – 書き方・設置場所・設定方法を解説します
重複コンテンツを非公開や削除によって解消することも選択肢の一つです。自サイト内に重複コンテンツがある場合なら、いずれかの非公開や削除は比較的容易でしょう。一方、外部サイトに重複コンテンツがある場合はサイトの管理者や担当者に依頼しなくてはなりません。
自社のコンテンツが意図しない形で他サイトに掲載されている場合は、検索エンジンに重複コンテンツと判断されないために他サイトへの評価を止めるための対策が必要です。Webサイトの運営者と連絡をとり、重複コンテンツの非公開や削除を要請しましょう。要請が受け入れられず重複コンテンツが解消されない場合には、Googleに対して著作権侵害を理由に削除の申立が可能です。Googleによって外部サイトが自サイトの著作権を侵害していると判断されれば該当のページは削除されます。
※参考:著作権侵害の報告: ウェブ検索 – Report content on Google
重複コンテンツが生じると自サイトへの評価が下がる原因となります。Webサイト運営においては重複コンテンツの適切な対策が重要です。重複コンテンツへの対処方法にはいくつか種類があり、それぞれ効果が異なるため、状況に適した施策を選択する必要があります。
ジオコードでは重複コンテンツ対策を含む、SEOコンサルティングやコンテンツ企画代行を提供しています。Webサイトの目的に応じた課題解消や、適したSEOプランの提案が可能です。SEO対策についてのご相談やWebサイト調査などをお考えの方はお気軽にご相談ください。