SEOキーワードの入れ方の秘訣とは?ポイントを押さえて検索順位向上を目指そう
2023年6月5日
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【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一
SEO施策では、自社のWebサイトが検索したユーザーの目に留まることがポイントとなり、検索上位にランクインする必要があります。そのためには、ビッグキーワードだけでなくロングテールキーワードを狙ったSEO施策も重要です。
本記事では、ロングテールSEOの基礎知識からメリット・デメリット、ロングテールキーワードを見つける方法などを紹介します。
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目次
ロングテールとは、ワイアード誌の編集長であるクリス・アンダーソンが自身の著書『ロングテール-「売れない商品」を宝の山に変える』で提唱した言葉です。ネット販売においては、売れ筋商品よりも売上がそれほど多くないニッチな商品の方が売上合計額が多くなる傾向にあると述べています。
売れ筋商品とそれ以外の商品の売上を並べたとき、売上の少ない商品群の方が恐竜の尾のように低く長く続き、売れ筋商品は恐竜の頭のように見えることから名づけられました。Webマーケティングにおいてロングテールとは、検索数が少なく3語以上で構成されたキーワードを意味します。
ロングテールSEOとは、特定のキーワードによる検索で上位表示をするだけではなく、2つ以上のキーワード(複合キーワード、テールワードとも呼ばれる)によって検索したユーザーが求めるコンテンツをサイト内に作成するSEO戦略です。
特定のキーワードの検索による集客数と比較すると、複合キーワードの検索による集客数は多くありません。しかし、競合するコンテンツが少ないことから、上位表示されれば長期的に安定した集客を得られます。
例えば、「筋トレ」をキーワードの軸とした場合、「筋トレ メニュー 自宅」「筋トレ 食事 タイミング」などが複合キーワードです。
SEOのキーワードは、ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの3種類に分類されます。
ビッグキーワードは検索数がとても多いため、検索上位になることは容易ではありません。検索数が多くても検索順位が低ければ、ユーザーに見てもらえない可能性が高いでしょう。
ロングテールキーワードは検索数が少ないものの、検索上位を獲得しやすいためユーザーにクリックしてもらえる可能性が高まります。ビッグキーワードと比べてロングテールキーワードはコンバージョン率が高い傾向にあることも大きな特徴です。
キーワードの種類や検索ボリュームの目安についてはこちらの記事で解説していますので、併せてご確認ください。
SEOに強い記事の作成方法とは?キーワード選定から効果検証までの手順を解説
ロングテールSEOに力を入れることで、どのような影響があるのでしょうか。以下では、ロングテールSEOのメリットについて解説します。
コンテンツを作成する際に、ビッグキーワードよりもロングテールキーワードに着目した方が、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成しやすいメリットがあります。ビッグキーワードには多くの要素が含まれるため、ユーザーが知りたい内容の幅も広くなるためです。
一方、ロングテールキーワードは複数のキーワードを組み合わせるため、ユーザーのニーズを的確に捉えたコンテンツが作成できます。SEOではユーザーのニーズを満たしたクオリティの高いコンテンツが高く評価されるため、ロングテールキーワードを狙うのはSEO対策でも有効な手段です。
ビッグキーワードで検索するユーザーは、キーワードの意味を知りたい人や自身のニーズが明確になっていない場合が多く見受けられます。上位表示されれば多くの流入が見込めるものの、ニーズを網羅するコンテンツの作成が難しく、ユーザーの多さに対してコンバージョン率が低いことが特徴です。
一方、複数のキーワードで検索するユーザーは、そのキーワードについて内容を詳しく知りたい状態のため、ニーズも明確に絞り込まれています。ロングテールキーワードは検索ボリュームは多くないものの、的確にニーズを捉えたコンテンツが用意できれば、コンバージョン率を大きく伸ばせるでしょう。
ビッグキーワードは検索数が多く、上位表示されたときには大きな影響があります。いくつもの競合サイトがビッグキーワードへの対策に力を入れるため、上位表示される確率は低くなります。
一方、検索数の少ないロングテールキーワードは、ニーズが低いことから力を入れる競合は多くありません。また、ユーザーのニーズも絞り込まれているため、有益なコンテンツを作れば上位表示を狙いやすいでしょう。
ビッグキーワードはドメインパワーの強い大企業や大手メディアが上位を占めていることが多い一方、ロングテールキーワードはどのWebサイトでも上位表示される可能性があります。
そのため、ビッグキーワードで上位表示を狙うより、ロングテールキーワードで上位表示されるコンテンツを多く作成するのもSEO対策として有効です。
ニッチなキーワードで検索上位を狙うロングテールキーワードは、競合は多くないため順位が急激に落ちることも少ないでしょう。コンテンツあたりの流入が少なくても、上位表示されるコンテンツをいくつも作れば、それぞれのページで集客を狙えます。
また、上位表示のコンテンツを大量に作れば、仮に一つのコンテンツの順位が下がっても全体に及ぼす影響は大きくありません。結果として長期的に安定した集客が見込めるので、プロジェクトを計画的に進めることができます。
メリットが多いロングテールSEOですが、デメリットもあります。
ロングテールSEOは多くのコンテンツを作成することがポイントです。しかし、コンテンツが多くなれば管理も難しくなります。例えば、コンテンツ内のリンク切れが起きていたり、似通った内容のコンテンツを作ってしまう可能性があるでしょう。そして、内容が重複するコンテンツがあると検索エンジンの評価が分散してしまい、SEOに悪影響となるため注意が必要です。
また、ロングテールSEOは選定したキーワードに関するコンテンツを継続的に追加していくため、しっかりと計画を立てなければなりません。SEOは成果がすぐに表れにくい上に、ターゲットやキーワードの選定が間違っていると成果が出ないため、念入りに事前調査・準備をすることが必要です。
▼ターゲット選定に関して、詳しくは以下の記事をご覧ください
ペルソナマーケティング理解できてますか?事例と設定方法を紹介します
ページごとに違うキーワードのコンテンツを作成することを意識しすぎると、ドアウェイページを作成してしまう可能性があります。
ドアウェイページとは、コンテンツの中身はほぼ同じで、ユーザーを特定のリンク先に誘導することを目的としたページです。「地名+メインキーワード」などタイトルや見出しのキーワードを少しだけ替えて大量のページを作ることはGoogleのガイドライン違反となります。
Googleのガイドライン違反とみなされると、Webサイトの評価を下げるだけでなく、最悪の場合はインデックスも削除され検索結果に表示されなくなる恐れがあるため、注意しなければなりません。
ロングテールキーワードのコンテンツを作るにあたって、キーワード選定は重要なポイントです。ここでは、ロングテールキーワードを見つける方法について紹介します。
ロングテールキーワードを見つけるには、Googleのサジェスト欄を参考にすると良いでしょう。サジェストは、あるキーワードを検索窓に打ち込んだときに自動的に表示される複合キーワードのことです。メインキーワードを検索したときに、多くの人が一緒に検索しているキーワードが表示されます。
また、Google検索でメインのキーワードを検索した際に、検索結果の画面下部に表示されるキーワード群も、よく検索されている関連キーワードです。メインとなるキーワードを軸に、ユーザーがどのようなことに興味を持っているかを把握するときに利用すると良いでしょう。
キーワードのサジェストをより詳しく調査するときには、専用のツールを使うのもおすすめです。中には無料で利用できるツールもあるため、それぞれ特徴や使いやすさに応じて活用すると良いでしょう。
ラッコキーワードは無料で使えるキーワードリサーチツールです。メインキーワードと一緒に検索されるワードが「あいうえお順」と「アルファベット順」で羅列されます。その中から、よく検索されるキーワードを拾い出してコンテンツを作成すると良いでしょう。
関連キーワードは幅広いジャンルに及ぶため、必ずしも自社の業務に関連したものが表示されるとは限りません。キーワードの中から自社の業務に関連したキーワードを探してコンテンツを作成することがポイントです。
キーワードプランナーは、Googleに蓄積されたデータに基づいて、対象キーワードが月間でどれくらいのボリュームになるのかを表示するツールです。前月から12ヵ月間にわたる対象キーワードの検索ボリュームの推移や検索ボリュームが多い順に並べ替えもできます。
関連キーワードでは、関連性が高い順に表示させることが可能です。特定のキーワードに対して競合がどれくらい広告を出稿しているかも表示されます。
無料で使う場合は検索ボリュームが大まかな表示になりますが、広告を表示している場合は詳細な数値まで表示されます。
ウーバーサジェストは、特定のキーワードの検索ボリューム、検索難易度、広告難易度、平均クリック単価などを確認できます。メインキーワードに対するキーワードの候補を表示させることも可能です。競合サイトがどのようなキーワードで流入を得ているかも表示できるため、競合サイトの調査にも活用できます。
ツールは無料で利用できますが、登録できるサイト数や1日の検索回数に制限があるため注意が必要です。有料版は、個人や小ビジネス向けのパーソナル(2,999円/月)、中小企業向けのビジネス(4,999円/月)、大企業向けのエンタープライズ(9,999円/月)の3種類あります。
Webサイトへの流入を増やすには、検索上位に表示されることがポイントです。ロングテールSEOは、キーワード単体での集客は多くないものの、競合が少なくニッチな検索ニーズに応えるコンテンツを多数作ることで、総合的に集客数を増やせるでしょう。
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