SEM・SEO・リスティング広告 それぞれの違いを徹底解説! SEM・SEO・リスティング広告の違いを徹底解説!効果的な活用法も紹介

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

SEM、SEO、リスティング広告は、デジタルマーケティングにおいて主要な施策であり、それぞれ異なる目的やアプローチを持っています。しかし、これらの用語を初めて耳にする方にとっては、どのような違いがあるのか分かりにくいかもしれません。

本記事では、SEM、SEO、リスティング広告それぞれの概要や違いについて詳しく解説します。また、目的やターゲット、コンテンツ量などによって効果的に使い分ける方法も紹介します。自身のWebサイトへの流入数を増やしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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SEM・SEO・リスティング広告の基本概念

デジタルマーケティングにおいて、SEM(Search Engine Marketing)、SEO(Search Engine Optimization)、リスティング広告はそれぞれ重要な施策です。

ここからは、3つそれぞれの概要や違いについて焦点を当ててご紹介します。各手法の特徴や強みなどを把握して、ビジネスにおいて活用していきましょう。

SEMの定義とは

SEM(Search Engine Marketing)とは、検索エンジンを活用したマーケティング手法の総称で、大きく分けるとSEOとリスティング広告の2つの要素で構成されています。この2つの手法を組み合わせることで、効果的な集客戦略を実現できます。

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンのアルゴリズムに従ってWebサイトを最適化し、検索結果において上位表示を目指す施策です。キーワード選定やコンテンツの質の向上、内部・外部リンクの最適化などが主な内容であり、長期的な視点で集客力を高められます。

リスティング広告は検索エンジンの有料広告サービスで、検索結果上に広告を表示させることで、短期的に集客を目指す手法です。広告主はクリックごとに課金されるため、コストパフォーマンスに優れた集客を期待できます。

SEMのポイントは、これら2つの手法を適切に組み合わせることにより、短期的〜長期的な視点で集客数を増やせます。

SEOの概要

SEOは、検索エンジン上での検索結果上位に表示させる手法で、対象のWebサイトの表示順位を上げ、より多くのユーザーにアクセスしてもらうことを目的としています。具体的には、以下のようなアクションをSEO対策として行うことが可能です。

  • キーワード選定
    ターゲットとするユーザーが検索しそうなキーワードを選定し、Webサイトに適切に配置します。
  • コンテンツの充実
    価値ある情報を提供することで、ユーザーや検索エンジンに評価されるように努めます。
  • 内部リンクの最適化
    対象のページに関連した、サイト内の他ページへのリンクを張ることで、ユーザーの利便性向上と検索エンジンへの評価アップを図ります。
  • 外部リンクの獲得
    他のWebサイトからリンクを獲得することで、検索エンジンに信頼性があると認識されるようになります。

これらの取り組みによって、検索エンジンのアルゴリズムに従ってWebサイトが最適化され、検索結果における上位表示を目指せます。

SEO対策は、効果が現れるまでに時間がかかることがありますが、一度検索順位が上がると安定した集客を見込めるため、長期的な視点での成果が求められる場合に適しています。

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リスティング広告の概要

リスティング広告は、検索エンジン上で表示されるクリック課金型の広告で、PPC(Pay Per Click)広告とも呼ばれます。広告がクリックされるたびに広告費を支払う仕組みで、広告主はキーワードを指定し、ユーザーの検索クエリに関連した広告を表示可能です。

リスティング広告の主な特徴は以下の通りです。

  • クリック課金型
    広告がクリックされるたびに費用が発生します。表示回数に対して課金されることはありません。
  • キーワード指定
    広告主はキーワードを指定して、ユーザーが検索した際に関連する広告を表示させます。
  • 入札システム
    広告主はキーワードごとに入札額を設定し、競合他社と競り合って広告の表示順位を争います。
  • 広告効果の測定
    クリック数やコンバージョン数などの指標を用いて、広告効果を詳細に測定できます。

リスティング広告は、運用を開始するとすぐに広告が表示されるため、短期的な集客やプロモーションに効果的です。また運用を続けることで広告効果が最大化しやすく、より効率的な集客が可能になります。

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SEOとSEMの違いを理解しよう

SEOとSEMの相違点を把握することで、それぞれの特徴を活かした効果的なデジタルマーケティング戦略を立てられます。以下で詳しく解説していきます。

SEOとSEMの相違点

繰り返しになりますがSEOの目的は、Webサイトの検索エンジン上の検索結果を改善し、オーガニックトラフィックを増やすことです。SEO施策は長期的な集客数の増加や信頼性の向上を目指します。SEOの主な施策例は、キーワード選定やコンテンツの最適化、内部リンクや外部リンクの構築などが挙げられます。

一方でSEMは、SEOとリスティング広告を含む広範なマーケティング手法で、検索エンジン上の広告スペースを購入し、広告を表示させ集客数を増やすことを目的とします。そのため、SEMは長期的・短期的どちらも含んだ全体的な効果を追求可能です。

これらの違いを踏まえた上で、検索エンジン上での集客数の増加を目指していきましょう。

SEOは、「自然検索」で上位に表示させるために、Webサイトやそのページを最適化する施策です。
何かを検索したとき、検索結果の1ページ目は見ることが多いですが、5ページや10ページまで見ることはほとんどありませんよね。
ユーザーの目にとまり、Webサイトに訪問してもらうには検索結果ページの1ページ目や2ページ目に表示される検索順位が必要です。

その重要な検索順位を決めているのがGoogleです。
Googleの考えに合わせたWebサイトを展開することが「最適化」であり、検索順位を上位にもっていくことにも繋がります。

SEMに含まれる施策

SEM(検索エンジンマーケティング)の主な施策の特徴を以下で解説します。

  • SEO(検索エンジン最適化)
    SEMの一部として、検索結果からの集客数を増やすことを目的とします。キーワード選定、コンテンツ最適化、内部リンク構築、外部リンク構築などを行い、検索エンジン上での順位を上げることが狙いです。
  • リスティング広告
    検索エンジン上の広告スペースを購入し、ユーザーが検索するキーワードに関連する広告を表示させる手法です。効果的な広告文や適切なキーワード選定を行うことで、ターゲットユーザーにアプローチしやすくなります。
  • ディスプレイ広告
    検索結果ページ以外のWebサイトやアプリに広告を表示させる手法です。バナー広告や動画広告など、さまざまなフォーマットがあります。ターゲティング機能を利用して、特定のユーザーグループに広告を表示させることが可能です。
  • リマーケティング(リターゲティング)
    一度Webサイトを訪れたユーザーに対して、再び広告を表示させる手法です。これにより、興味を持っていたが購入に至らなかったユーザーを再度取り込むことが狙いです。

これらの施策を組み合わせることで、集客効果を向上させられます。

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SEOとリスティング広告の違いを詳しく比較

SEOとリスティング広告は、検索エンジンを活用した集客戦略の中で重要な要素です。それぞれの違いを費用、クリック率、コントロール性、運用の柔軟性、ブランディングとの相性などといった観点から説明します。

費用の違い

SEOとリスティング広告の費用構造は大きく異なります。それぞれの特徴を理解し、メリット・デメリットを把握することで、効果的な予算配分を行えるでしょう。

  • SEO
    SEOは検索エンジンで自然な形で上位表示させることを目指すため、直接的な広告費はかかりません。しかし、コンテンツの制作や更新、サイト構造の最適化、キーワード分析などの専門知識やリソースが必要です。

    初期費用や継続的な運用費として費用は発生しますが、比較的低コストで効果を維持できるというメリットがあります。ただし、競合他社との競争や、定期的に行われる検索エンジンのアルゴリズム変更に対応するため、継続的な対応を行っていかなければなりません。
  • リスティング広告
    リスティング広告は、広告主が入札額やキーワードに基づいて表示順位が決まる広告形式です。広告費がかかるため、費用がかかりやすいという傾向があります。しかしすぐに広告効果が現れるため、短期間で成果を出すことが可能です。ただし広告を停止すると、集客数が少なくなるというデメリットもあります。

クリック率とコントロール性の違い

SEOとリスティング広告では、クリック率と広告の表示順位に関するコントロール性においても違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、適切な戦略を立てられます。

  • SEO
    SEOで検索結果上位に表示されると、自然とクリック率は向上する傾向にあります。しかし、表示順位は検索エンジンのアルゴリズムに大きく依存し、直接的なコントロールは困難です

    先述したとおり、SEOではコンテンツの質やサイト構造の最適化、適切なキーワードの選択などを通じて、コツコツと順位を上げる必要があります。結果が現れるまでに時間がかかりますが、一度上位に表示されると長期的な効果が期待できます。
  • リスティング広告
    広告のクリック率は、広告の質や訴求力によって左右されますが、表示順位に関しては広告主が入札額やキーワードを調整することで直接的にコントロールできます。これにより、短期間での成果が見込める反面、広告費が高くなることがデメリットとして挙げられます。

運用の柔軟性とブランディングの相性

運用の柔軟性とブランディングの相性において、短期的な成果を求める場合と長期的な成果を求める場合で適した施策が異なります。

  • 短期間で成果を求める場合
    リスティング広告は運用の柔軟性が高く、広告表示順位や予算配分を自由に調整できます。特定のキャンペーンやプロモーション期間に対応することも容易です。ただしブランディング効果はSEOに比べて低いため、長期的なブランド構築には向いていません。
  • 中長期的な成果を求める場合
    SEOで検索エンジンの表示順が上がると、広告よりも自然な表示となり、ブランディング効果が高まります。しかし成果が表れるまでに時間がかかり、運用の柔軟性はリスティング広告に比べて低い傾向にあります。コンテンツ量が多く、ターゲット層が幅広いWebサイトの場合は、SEOを重視することが効果的です
  • ターゲットやコンテンツ量による使い分け
    ターゲットが特定のニーズや商品に絞り込まれている場合、リスティング広告を活用して短期的な成果を狙うことが効果的です。一方、幅広いターゲット層にアプローチし、長期的な成果を目指す場合は、SEOを中心に運用することが望ましいと言えます。

運用の柔軟性とブランディングの相性を見極めることで、短期的な成果と長期的な成果の両方を追求することができます。またターゲットやコンテンツ量に応じて、SEOとリスティング広告を適切に使い分ければ効果的な集客戦略を実現できます。

目的やWebサイトの特徴に合わせて施策を組み合わせることにより、より高い成果を期待できるでしょう。

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SEOとリスティング広告の効果的な使い分け

デジタルマーケティングを成功させるためには、SEOとリスティング広告の使い分けが重要です。適切な手法を選択し、効果的な集客戦略を展開していくことが求められます。

短期間で成果を求める場合

短期間で成果を求める場合、リスティング広告の活用がおすすめです。

リスティング広告は即時性が高く、短期間での集客が可能です。広告を掲載するとすぐに検索結果ページに表示され、ターゲットとなる顧客に露出されるため、迅速に成果を得られます。特に期間限定のキャンペーンやセール時には、消費者に対して短期間で購買意欲を持ってもらう必要があり、リスティング広告を行うのが適しています。

また、リスティング広告は地域やデバイスを絞ってターゲティングできるため、特定のエリアやユーザー層への効果的なアプローチが可能です。例えば、ある地域でのイベント開催時に、その地域のユーザーに向けた広告を出稿することで、効果的な集客が期待できます。

短期的な成果を求める場合には、リスティング広告を活用し、適切なターゲティングと戦略を組み合わせて集客を行いましょう。

中長期的な成果を求める場合

中長期的な成果を目指す場合、SEOやコンテンツマーケティングの活用がおすすめです。これらの施策は、持続的な効果が期待でき、ブランドの認知度向上や信頼性の構築にも寄与します。

SEOは検索エンジンの結果ページで自然な形で上位表示されることを目指す施策であるため、継続的なトラフィックが期待でき、長期間にわたる集客効果が得られます。検索結果の上位を目指すには、Webサイトの構造やコンテンツの質を向上させる必要があり、結果的にユーザー体験が改善され、リピートユーザーも増える可能性も高いです。

自社の商品やサービスの価値を知ってもらうためにコンテンツを配信するマーケティング手法の1つであるコンテンツマーケティングは、価値ある情報を提供することで、顧客との関係を築くことを目的としています。コンテンツマーケティングの取り組みにより、信頼性の高いブランドイメージが構築され、顧客の購買意欲を喚起できます。また良質なコンテンツであればSEO効果にも寄与し、相互に効果を高めることが可能です。

中長期的な成果を求める場合には、SEOとコンテンツマーケティングを組み合わせた戦略が効果的です。

ターゲットやコンテンツ量による使い分け

ターゲット層やWebサイトのコンテンツ量に応じて、SEOとリスティング広告の使い分けることで、効率的な集客戦略を実現できます。

ターゲット層によってSEO対策やリスティング広告の効果が異なります。例えば、若年層やテクノロジーに精通している層は、自然な検索結果にアクセスする傾向が強いため、SEO対策が効果的です。

一方、年配層や特定の商品・サービスに興味を持つ層は、リスティング広告をクリックすることが多い傾向にあり、広告運用が適しています。ターゲット層を明確にして、効果的な施策を選択しましょう。

またコンテンツ量によっても、SEOとリスティング広告の使い分けをしましょう。コンテンツ量が少ない場合、SEO対策で成果を出すのが難しいため、リスティング広告を活用して集客を狙いましょう。

一方でコンテンツ量が多い場合、SEO対策が有効です。豊富なコンテンツを活用して、検索エンジンの上位表示を目指し、継続的なトラフィックを獲得します。

組み合わせによるシナジー効果

SEOとリスティング広告を同時に活用することで、シナジー効果を得られることがあります。

リスティング広告は即効性があり、流入したキーワードがすぐ分かるため、運用を通じて適切なキーワードを把握することが可能です。このリスティング広告で得たキーワードデータを元にコンテンツ作成を行うことで、SEOの効果を期待できます。

例えば、リスティング広告で高いクリック率を示すキーワードを特定し、それをベースにコンテンツを作成・最適化することで、自然検索での表示順位向上を狙えます。またリスティング広告で集客したユーザーに対して、SEO対策を施したコンテンツを提供すれば、ユーザーの滞在時間を延ばし、リピート訪問やコンバージョン率の向上につなげることも可能です。

その他にもSEO対策で得た自然検索からの流入ユーザーに対して、リスティング広告を用いてターゲティング広告を展開できるため、ブランディング効果やリピート率の向上も期待できます。

このように、SEOとリスティング広告をうまく組み合わせることで、互いの強みを活かし、より効果的な集客戦略が展開できます。それぞれの手法を理解し、適切な組み合わせを見つけて活用しましょう。

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SEM・SEO・リスティング広告の活用でより効果的な集客戦略を

SEM・SEO・リスティング広告を組み合わせることで、より効果的な集客戦略を構築するためのアプローチやポイントを押さえましょう。

ジオコードは、19年以上の実績を持つ老舗Webマーケティング会社です。これまでに4,625以上のWebサイトにSEO施策を提供しており、数々のアルゴリズムアップデートを繰り返し乗り越えた、確かな技術と実績があります。ジオコードが運営しているWebマーケティングメディア「SEOマガジン」では、「SEO成功事例5選」を紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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適切な施策の選択と組み合わせを行うことで、短期的〜長期的な効果を向上させることが可能です。さらにシナジー効果を最大限に引き出すことで、コンバージョン率の向上やブランディングの確立も実現できます。

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