CMSの種類は?使用するメリット・デメリットや選定する際のポイントを解説
2024年9月2日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
Web制作がまるっと解るWebマガジン
更新日:2024年 09月 06日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
インターネットの利用が一般的となっている今、ECサイトの運用はBtoCビジネスにもBtoBビジネスにも欠かせないものとなってきています。「CMSを使って売上に直結するECサイトを簡単に作りたい」と考えているのなら、makeshop(メイクショップ)がおすすめです。makeshopはどのようなサービスで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事ではCMSを使ってECサイトを構築したいと考えている方のために、makeshopの特徴や利用するメリット・デメリット、主な機能、利用料金、導入手順などを分かりやすく解説します。ECサイトを構築できるサービスは複数あるため、「どれが自社に合っているか分からない」という方もいるでしょう。makeshopの利用に向いている企業の特徴もご紹介するので、本記事を参考にして自社にmakeshopが向いているかどうかも見極めてみてください。
目次
makeshop(メイクショップ)とは、GMOグループが提供するショッピングカートASPです。ショッピングカートASPとは、クラウド上にあるプラットフォームを利用して簡単にECサイトを構築できるサービスを指します。
makeshopはこれまでに12,000社以上の法人に導入実績があり、12年連続でショップ売上高No.1も誇っている国内でも人気の高いサービスです。あらゆる業態のさまざまな商材に対応しており、自社の商品・サービスに応じた詳細なカスタマイズで、売れ続けるECサイトを構築・運用できます。
※参考:makeshop.「トップページ」.https://www.makeshop.jp/ ,(参照 2024-08-16).
makeshopを利用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。5つのメリットをご紹介します。
makeshopを利用するメリットの一つは、便利な機能を多数利用できることです。
makeshopは、業界トップクラスの651の機能を搭載しています。構築から集客、運営をサポートしてくれるさまざまな機能を、自社のニーズに合わせて組み合わせることが可能です。パズルをはめ込むような直感的な操作性で機能をプラスできるため、Webサイト制作の専門知識がなくても、簡単にECサイトを構築できます。SNS連携機能やSEO機能なども用意されているので、マーケティングにも活用できるでしょう。
※参考:makeshop.「makeshopの機能」.https://www.makeshop.jp/main/function/index02.html ,(参照 2024-08-16).
テンプレートが豊富で、デザインの自由度が高いこともmakeshopのメリットです。
売れるECサイトを作るには、見やすさに加えて、自社のブランドイメージに合ったWebサイトを意識しなければなりません。makeshopには、無料で使えるおしゃれなデザインテンプレートが複数用意されています。商材に合わせたテンプレートを選べば、自社のブランディングにもつながるでしょう。
またデザイン編集機能の「クリエイターモード」を使えば、より細かなデザインを行うことも可能です。クリエイターモードは、プレミアムプランを契約すれば初期費用や月額費用なしに利用でき、独自性の高いECサイトを作れます。
サポートが充実していることも、makeshopのメリットの一つです。
makeshopでは無料体験中から開店後まで、状況に応じて無料のサポートを提供しています。専任のECアドバイザーが常駐しており、ECサイト構築の基本設定や基本操作はもちろん、業態や商材に合わせた運営方法や集客アップのコツなどもアドバイスしてくれるため、効果的なECサイト運営ができるでしょう。
また電話サポート・メールサポートの他に、質問掲示板やデザイン質問掲示板なども用意されています。電話サポートは平日のみですが、メールや掲示板を使えばいつでも相談可能です。参加満足度98%の無料のセミナーも随時開催や、初心者でも分かりやすいマニュアルも用意されています。
※参考:makeshop.「サポート体制・事例」.https://www.makeshop.jp/main/support/ ,(参照 2024-08-16).
集客力が高く売上につながりやすいこともmakeshopのメリットです。
独自の集客システムを採用しており、makeshopの集客サービスを利用したECサイトの売上は、平均で136%アップしています。ECサイトを初めて開設する方でも結果につなげやすい仕組みを用意しています。
makeshopで提供している主な集客サービスは、充実したSEO対策機能やInstagramショッピング機能、商品を購入した顧客に自動でメールを送信してくれるメールマーケティングツール「MakeRepeater」、格安の手数料で大手サイトに商品を掲載できる「アイテムポスト」などです。また越境ECにも対応しており、申し込み後すぐに無料で228の国・地域に商品を販売することもできます。
※参考:makeshop.「makeshopの集客」.https://www.makeshop.jp/main/attraction/ ,(参照 2024-08-16).
BtoBのECサイトにも対応していることも、makeshopのメリットと言えるでしょう。
ショッピングカートASPは個人向けのサービスというイメージが強いかもしれませんが、makeshopは有料ではあるもののBtoBのECサイト向けにECサイト構築パッケージを用意しています。取引先ごとに表示価格を自動切り替えする機能や決済方法を制限する機能、閲覧を制限する機能などが付いており、リスクを軽減しながら、適切な取引が行えるのが特徴です。BtoC向けのサイトとも併用できるため、効率良くECサイトの運営・管理ができるでしょう。
会員数は無制限で、保守運用・管理コストは0円です。専任の担当者が付き、BtoBのECビジネスをしっかりとサポートしてくれます。
※参考:makeshop.「BtoB ECサイト構築パッケージ」.https://www.makeshop.jp/main/attraction/btob-custom/ ,(参照 2024-08-16).
makeshopを利用するデメリットについても把握しておきましょう。
利用料金がやや高いことは、makeshopを利用するデメリットと言えます。
高機能なmakeshopですが、その分一般的なECサイトが構築できるその他のサービスと比較すると利用料金がやや高いです。同じGMOグループが提供しているECサイト構築サービス「カラーミーショップ」と比較しても、月額費用は高めに設定されています。そのため、それほど目標とする月商が高くない場合は、割高になってしまうかもしれません。
機能やサポートは充実していますが、コストを抑えながらCMSを使ったECサイトの構築を考えているのであれば、費用対効果を考えて自社に合っているかどうかを検討する必要があるでしょう。
自由にカスタマイズするには高いスキルが必要になることも、makeshopのデメリットの一つです。
カスタマイズの自由度が高く、プレミアムプランならクリエイターモードも無料で利用できるmakeshopですが、自社のオリジナリティを出したサイトデザインにするには、HTMLやCSSなどの専門知識が必要になります。自社にスキルを持つ人材がいなければ、思うようなカスタマイズをするのは難しいでしょう。
ただし豊富なテンプレートが用意されており、カラー変更などは専門知識がなくても可能です。そこまでオリジナリティにこだわらないのであれば、専門知識を持つ人材がいなかったとしても商材に向いたECサイトを構築できます。
makeshopのデメリットとして、必要な機能を探すのに時間がかかることも挙げられます。
651もの機能を搭載しているmakeshopですが、機能が豊富だからこそ「どの機能が自社に必要なのか分からない」と迷ってしまうかもしれません。サポートが充実しているため、アドバイスをもらうことはできますが、機能を探すのに時間がかかって、ECサイト構築に時間がかかってしまう恐れもあります。
必要に応じて、外部のWeb制作会社にサポートしてもらうことも検討してみると良いでしょう。
makeshopに搭載されている主な機能を3つの目的別にご紹介します。
売上アップにつながる主な機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
クーポン・ポイント機能 | 特定の商品に対し、クーポンの発行や任意でポイント付与が行えます。クーポン利用の回数制限や金額、利用できる会員の制限も可能です。購入金額に応じてポイントを付けることもできます。 |
即日売上入金サービス | 入金申請を行うことで、最短当日で売上金が入金されます。初期費用・月額費用は不要で、手数料は申請金額の1.5%です。キャッシュフローの改善に役立ちます。 |
まとめ買い割引機能 | 特定の商品をまとめて購入した際に割引したりセット料金を設定したりできます。複数購入の促進につながる機能です。 |
多彩な決済方法 | カード決済・コンビニ決済・後払い・各種電子マネー・インターネット決済・キャリア決済に対応しています。カード決済の導入は、月額利用料1,100円(税込)、手数料3.14%〜で最短1営業日での導入が可能です。 |
モールの一元管理 | 店舗管理・販促・決済など、さまざまな外部サービスと連携できるため、ECビジネスを一元管理できます。連携できる外部サービスは業界トップクラスです。 |
複数配送・希望日設定 | 複数箇所への商品配送ができるように、専用画面が用意されています。配送希望日は配送不可な日も細かく設定が可能です。 |
※参照:makeshop.「即日売上入金サービス」.https://www.makeshop.jp/main/function/immediate_payment/ ,(参照 2024-08-16).
※参照:makeshop.「決済方法一覧」.https://www.makeshop.jp/main/function/multi_payment.html ,(参照 2024-08-16).
集客に役立つ主な機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
かんたん出品連携 | 自社商品を大手ECモールに自動で連携させて出品できます。初期費用・月額費用無料で、Amazon出品サービス・海外販売であれば販売手数料もかかりません。 |
海外販売対応 | 完全無料で海外販売が行えます。輸出業務は事業者が行ってくれるため、手間なく販路を拡大できます。 |
SEO機能 | SEO設定の一括設定・反映ができる他、サイトマップもワンクリックで簡単に作成できるため、SEO対策を徹底できます。 |
リターゲティング広告 | 大手リターゲティング広告媒体に固定費無料でリターゲティング広告が出稿できるため、コストを抑えて集客が拡大でき、売上アップにもつながります。 |
Google商品リスト広告 | Googleで関連キーワードが検索された際に商品が表示されるGoogle商品リスト広告の出稿が少額から可能なため、より多くの見込み顧客にアプローチできます。 |
CRM(顧客育成型メール) | 一度購入したユーザーにメール配信を行い、リピーターへの育成をサポートしてくれます。 |
Webサイト構築に便利な主な機能は以下の通りです。
機能 | 概要 |
---|---|
デザインテンプレート | レスポンシブ対応のテンプレートが全て無料で利用できます。HTMLやCSSでのカスタマイズも可能です。 |
BtoB・会員制ショップ機能 | 取引先ごとに柔軟な設定ができるBtoBに特化したECサイトが構築でき、BtoCサイトとも一元管理できます。 |
文章AI生成 | 商品名やキーワードを入力するだけで、AIが商品説明などを自動生成します。生成された文章に手を加えることも可能です。 |
SNS連携 | 各種SNSボタンを設定したり、Instagramの投稿に商品のタグ付けを行ったりすることが可能です。タイムラインの表示もできます。 |
CSVでの一括登録 | すでに蓄積しているデータをCSVに変換し、makeshopにインポートすることが可能です。 |
makeshopは2つのプランが用意されています。それぞれの利用料金を見ていきましょう。
プレミアムプランは、平均年商2,597万円の実績があるプランです。10,000商品を登録でき、スタッフアカウントは5個作成できます。料金は以下の通りです。
初期費用 | 11,000円(税込) |
月額プラン料金 | 12,100円(税込)※長期割引で最大15%オフ |
クレジットカード決済を利用する場合、月額費用1,100円(税込)がかかり、決済手数料は3.19%〜となっています。スタッフアカウントは有料で追加が可能です。最短1カ月から利用できます。
※参考:makeshop.「プレミアムプラン」.https://www.makeshop.jp/main/plan/premium.html ,(参照 2024-08-16).
makeshopエンタープライズは、より大規模なECサイトに向いているプランです。50,000商品が登録でき、スタッフアカウントは20個まで無料で作成できます。料金は以下の通りです。
初期費用 | 110,000円~(税込) |
月額プラン料金 | 65,000円〜(税込) |
クレジットカード決済を利用する場合、makeshopエンタープライズは月額費用がかかりません。決済手数料は3.14%です。
またmakeshopエンタープライズのみのサポートとして、専任のスタッフが付き、ショップの簡易設定や月1回の訪問サポートが受けられます。独自のシステム構築にも対応可能です。
※参考:makeshop.「料金プラン」.https://www.makeshop.jp/main/plan/ ,(参照 2024-08-16).
makeshopの導入手順をご紹介します。
まずはユーザー登録を行いましょう。
氏名や電話番号、メールアドレス、事業形態を入力するだけで、簡単に登録できます。
次に15日間の無料体験に申し込みましょう。
無料体験中はプレミアムプランの全ての機能を利用できます。実際に使ってみて、自社に合ったシステムかどうかを確認してみましょう。無料体験中はクレジットカード情報などを入力する必要がないので、安心して利用できます。
※参考:makeshop.「料金プラン」.https://www.makeshop.jp/main/plan/ ,(参照 2024-08-16).
無料体験が終了して、契約を希望する場合は本契約に進みます。
ログインして管理画面の「契約・お支払い情報」に進み、必要事項を入力すれば本契約完了です。無料体験中に作成したショップはそのまま引き継がれます。無料体験期間中に本契約を申し込んだとしても、本契約が開始されるのは無料体験期間終了後です。
makeshopの利用に向いている企業は、事業としてECサイトの本格的な運営を考えている企業です。利用料金はやや割高ですが、業界トップクラスの豊富な機能を使って、自社にとってもユーザーにとっても使い勝手の良いECサイトを構築できます。
また以下のような企業にもおすすめです。
「自社が向いているか分からない」という方は、まず無料体験を利用してみましょう。実際に使うことで、makeshopを使ったECサイト運営がイメージしやすくなるはずです。
本記事ではmakeshopの特徴や利用するメリット・デメリット、主な機能、利用料金、導入手順などを解説しました。makeshopは類似のサービスと比較すると割高な印象はあるものの、機能やサポートが充実しており、BtoBビジネスにも対応できます。
まずは無料体験で試してみて、自社に合うサービスかどうかを見極めてみると良いでしょう。「makeshopでオリジナリティがあるECサイトを作りたいけれど専門知識がない」という方は、Web制作会社に依頼するのも一つの方法です。