BtoBサイトに強いおすすめのWeb制作会社

BtoBサイトに強いおすすめのWeb制作会社8選!制作時に確認すべきポイントもご紹介

【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎

BtoB向けのサイト制作は自社でも行えるものの、「手間を考えると外注したい」と考える方もいるでしょう。本記事では、BtoBサイト制作の外注を検討している方に向けて、BtoBサイト制作を得意とするおすすめのWeb制作会社の概要と費用の目安、サイト制作の実績などを紹介します。サイト制作を制作会社に依頼するメリットや依頼する際にチェックしておきたいポイント、注意点なども解説しているため参考にしてください。

目次

BtoBサイトに強い制作会社8選

BtoBサイト制作を得意とする制作会社を8社紹介します。各社の特徴やサービス内容、費用感、実績を参考にしつつも、自社が制作したいBtoBサイトの方向性に合わせて制作会社を選びましょう。

1.株式会社ジオコード|BtoBサイト制作の老舗! SEO・マーケティング施策もまとめて依頼OK

株式会社ジオコードは創業18年以上の老舗のWebマーケティング会社で、東証スタンダード上場企業です。Webマーケティングで培った実績が豊富で、Webサイト制作・SEO・Web広告・集客までを全て1社で完結できます。

ジオコードをおすすめする理由は、SEOに強いWebサイト制作が可能なためです。SEOに強いという自負がある根拠は、4,500社以上の企業に対してSEOコンサルティングを行い、3,500社以上の企業のWebサイトを制作した実績があるからです。

また、自然検索からのマーケティングを意識したWebサイトの制作・構築を行うだけでなく、Webサイトの構築後も自然検索からの集客に必要なマーケティング施策を行い、資料請求や見積もり依頼などの成果アップをサポートします。サービスサイトの制作・構築の他にも利用できるサービスは以下の通りです。

  • コーポレートサイト制作・構築
  • オウンドメディア制作・構築
  • 採用サイト制作・構築
  • LP(ランディングページ)の制作・構築
  • WordPressセキュリティ保守

いずれもターゲットのニーズを詳細に分析した上で、クライアントの要望を取り入れた魅力的なWebサイトの制作が可能です。Webサイト制作の目的や予算、納期を踏まえて柔軟にプランを提案します。

サービス名サービスサイト制作・構築
公式サイトhttps://www.geo-code.co.jp/
サービス内容・サイト制作、構築
・SEO対策
・記事コンテンツ作成など
費用の目安・小規模(80万円~)
・中規模(250万円~)
・大規模(350万円~)
サイト制作の実績・外壁塗装会社(BtoBサービスサイト)
・お茶販売会社(BtoBサービスサイト)
・マンション管理会社(BtoBサービスサイト)など

2.株式会社 カンナート|サイト制作から運用までをワンストップ支援

株式会社 カンナートは、サイト制作から運用までを一気通貫で支援してくれる制作会社です。サイト制作から運用までをワンストップで支援してもらえるため、スピーディーに対応してもらえます。

カンナートをおすすめする理由は業界業種を問わず、豊富なWebサイト制作・運用の実績があるためです。数多くの企業のWebビジネスを支援してきたことでノウハウと実績を蓄積しており、クライアントが抱える課題やニーズを明確にした上で最適な提案をしてくれます。また、独自開発した『ECツクール』というパッケージタイプのECサイト構築サービスも提供しており、オンラインショップの構築も可能です。

サービス名Webサイト制作
公式サイトhttps://www.kannart.co.jp/
サービス内容・システム構築
・サイト運用、保守
・SNS運用、広告運用など
費用の目安・コーポレートサイト(300万円~)
・オウンドメディア(250万円~)
・採用サイト(200万円~)
・LP(50万円~)
サイト制作の実績・電力会社(オウンドメディア)
・新聞社(ポータルサイト)
・タオルメーカー(ECサイト)など

3.株式会社スターラボ|実績企画からフィニッシュまでワンストップ

株式会社スターラボは、実現性の高いWebサイト制作を強みとしている制作会社です。スターラボがモットーに掲げるのは「未来を作り出すこと」で、その言葉通りにユーザー目線を持ちつつもクライアントとの意見交換から着地点を見いだし、実現性の高いWebサイト制作を行っています。

スターラボをおすすめする理由は、企画・ブランディングからフィニッシュまでをワンストップで支援してもらえるためです。BtoBサイト制作が初めてでも、Web制作で分からないことを丁寧に説明してもらえる上に、自社の強みを明確にしてから企画やコンテンツの立案を提案してくれます。また、これまで数百のコンサルティングの実績から得たノウハウを基に、新しい切り口で独自性の高いコンテンツを提案してもらえます。

サービス名Web制作事業
公式サイトhttps://star-labo.co.jp/
サービス内容・企画コンサル
・サイト制作
・ブランディングなど
費用の目安
サイト制作の実績・物流会社(採用サイト)
・バルブメーカー(コーポレートサイト)
・不動産会社(検索型ポータルサイト)など

4.株式会社ベイジ|BtoBマーケティングに特化

株式会社ベイジは、自他共に認めるBtoBサイト制作に強みを持つ制作会社です。ベイジでは「ウェブで企業の力を引き出す」というミッションを掲げており、Webサイト制作の先にある顧客や訪問者の成功をゴールとしています。

ベイジをおすすめする理由は、BtoBサイト制作の実績が豊富なためです。2012年からBtoBに特化したWeb制作サービスを提供しており、BtoBマーケティングの考えを踏まえた独自の戦略メソッドがあり、クライアントの事業を理解した上で戦略やデザイン方針を明確に提示してくれます。また、自社の運営サイトでは年間400件以上のリードを獲得した実績を持ち、業界内でもBtoBサイト制作に定評があります。

サービス名BtoBサイト制作
公式サイトhttps://baigie.me/
サービス内容・サイト制作
・コンテンツ制作
・運用支援など
費用の目安
サイト制作の実績・金融機関(BtoBサイト)
・通信会社(BtoBサイト)
・冷凍機器販売会社(BtoBサイト)など

5.株式会社アドミューズ|サイト制作からコンサルティングまで対応

株式会社アドミューズは、ターゲットに刺さるBtoBサイト制作が強みの制作会社です。BtoBに強いプロのライターを活用してコンテンツを制作しており、業界ごとに最適なSEO対策やコンサルティングを行っています。また、メールマガジンやホワイトペーパーなどのWebコンテンツだけでなく、パンフレットをはじめとする紙媒体まで幅広いコンテンツの制作に対応しています。

アドミューズをおすすめする理由は、BtoBに特化したサイト制作とコンサルティングを得意としているためです。特に、ITや製造業向けのBtoBサイト制作を得意としており、業界のビジネスモデルや商材の特徴などへの深い知識を基にリードの獲得のための支援を行っています。

サービス名BtoBサイト制作&コンサルティング
公式サイトhttps://www.ad-muse.com/
サービス内容・サイト制作
・運用
・コンサルティング
費用の目安
サイト制作の実績・製造会社(BtoBサイト)
・IT系スタートアップ企業(BtoBサイト)
・製造商社(BtoBサイト)など

6.株式会社タクト|中小企業が主要顧客、柔軟な対応とサポート

株式会社タクトは、中小企業を主要顧客としている制作会社です。戦略設計から集客・測定までをワンストップで実施することでスピーディーな対応を可能にしています。また、企業ごとに合った柔軟なサポートを行っているため、中小企業の顧客に選ばれています。

タクトをおすすめする理由は、クライアントがまだ気付いていない魅力や強みを見つけ出し、競合と差別化したサイト制作をしてくれるためです。クライアント企業とビジネスを徹底的に理解した上で企業ブランドの形成に必要な強みを掘り起こし、価値を最大化して魅力的なサイトを制作してくれます。タクトでは、簡単にサイト制作・運用ができるオリジナルのCMS『誰でもCMS』を提供しており、低コストでの導入が可能です。

サービス名BtoBサイト制作
公式サイトhttps://tactweb.co.jp/
サービス内容・サイト制作
・運用、解析
・集客など
費用の目安
サイト制作の実績・住宅会社(コーポレートサイト)
・システムコンサルタント会社(LP)
・医療関連サービス会社(BtoBサイト)など

7.株式会社YOAKE|CV率やUI改善からSEO対策までサポート

株式会社YOAKEは、理想の顧客体験の実現を目指すためのサイト制作を得意とする制作会社です。Webデザイナー・エンジニア・Web広告マーケター・Webディレクターをはじめとする異なる領域のエキスパートが連携してサイト制作に携わっています。ライティング・写真・映像の素材は全て自社のプロデュースの下で制作しており、顧客に刺さるサイトを構築できます。

YOAKEをおすすめする理由は、CV率(コンバージョン率)やUI改善からSEO対策までを包括的にサポートしてもらえるためです。デザイン性の高いサイトを制作するのはもちろん、CV率やユーザーの満足度を向上させるために欠かせないUI改善やSEO対策などを網羅したアプローチを行ってくれます。

サービス名Webサイト制作・運用
公式サイトhttps://yoake-tokyo.jp/
サービス内容・UXリサーチ、戦略設計
・サイト制作、構築
・CMS実装、開発など
費用の目安
サイト制作の実績・専門商社(コーポレートサイト)
・IoT機器会社(BtoBサイト)
・IT企業(採用サイト)など

8.株式会社タービン・インタラクティブ|サイト構築からマーケティングまでを支援

株式会社タービン・インタラクティブは、BtoB企業の営業やマーケティングを支援する制作会社です。これまで20年以上に渡って大手BtoB企業のWebブランディングに携わり、数多くの事例とノウハウを蓄積しています。また、国内外で定評のあるマーケティングプラットフォーム『HubSpot』のプラチナパートナーに認定されています。

タービン・インタラクティブをおすすめする理由はサイト制作に加えて、Web戦略のプロ集団からBtoBに念頭を置いたブランディングやマーケティングに関する支援を受けられるためです。BtoBサイトの構築・運用を起点にしたマーケティング支援や営業DX支援を行ってくれます。

サービス名Web制作サービス
公式サイトhttps://www.turbine.co.jp/
サービス内容・ペルソナ作成
・ECサイト設計、構築
・コンテンツマーケティングなど
費用の目安
サイト制作の実績・化粧品メーカーのサービスサイト制作
・自動車部品メーカーのコーポレートサイト制作
・インテリア用品メーカーのサービスサイト制作など

BtoB向けのサイトを制作する2つの目的

BtoBサイト制作の目的を深く理解すれば、自社でサイト制作をする目的を明確にした上で適したサービスを見極められるようになります。本章では、BtoBサイト制作の目的として、商品・サービスの認知拡大と営業活動のサポートの2つを解説します。

1.商品・サービスの認知を拡大する

BtoBサイト制作の目的は、自社の商品・サービスの魅力や導入するメリットを発信することです。新商品の発売や既存サービスのリニューアルなどを行っても顧客に気付いてもらえなければ、成約につながるアクションを取ってもらえません。企業が伝えたい情報をBtoBサイトで発信できれば、顧客の興味関心を引いて認知の拡大を図れます。

具体的な顧客のアクションとして、導入の検討や問い合わせなどが挙げられます。ただし、BtoBサイトを制作してもターゲットとなる顧客に閲覧してもらえなければ、具体的なアクションにはつながりません。BtoBサイトを制作する際は顧客をサイトへ誘導するための施策が必要です。

対面営業では直接会って自社の商品やサービスを紹介し、顧客の質問に回答したり要望を聞き取ったりできますが、BtoBサイトでは事前に顧客が知りたい情報を想定して、分かりやすく調べやすい構成やコンテンツにする必要があります。また、商品・サービスのイメージ戦略が重要な消費者向けのBtoCサイトと異なり、BtoBサイトでは商品・サービスの特徴や主な機能、導入するメリット、導入実績など、導入に関して必要な情報を網羅した内容を提供することが重要です。

2.営業活動をサポートする

BtoBサイトのもう一つの目的は見込み客の獲得ツールとして機能させ、営業担当者の活動をサポートすることです。従来、BtoB企業では営業担当者が企業ごとにアポイントを取ってから、各社の窓口になる担当者と会って自社の商品・サービスを提案し、興味を持ってもらえれば商談につなげるというフィールドセールスが主流でした。しかし、商談の最終決定者は別にいるケースが多く、営業担当者は複数回企業へ足を運ぶ必要がありました。

一方のBtoBサイトは営業担当者がユーザー企業に足を運んで説明をする代わりに、BtoBサイトに掲載している情報を窓口の担当者に見てもらうことで自社の商品・サービスの詳細を知ってもらえます。ユーザー企業がBtoB企業のサイトを訪問する主な理由は、ユーザー企業が購買行動に至る上で利用する情報源としてインターネットが主流になりつつあるためです。ただし、BtoBサイトを見てもらうだけでは成約につなげることは難しいため、資料のダウンロードや見積もりの依頼、問い合わせなどのアクションにつなげる設計と構築を行う必要があります。

BtoBサイトを制作する際のターゲットの設定の方法とポイント

BtoBサイト制作では、ターゲットの設定が必要です。自社でサイト制作をする場合でも、外注する場合でもターゲットの設定は不可欠なため、本章で解説する設定方法とポイントを押さえておきましょう。

BtoBサイト制作における基本要素の理解

BtoBサイト制作でターゲットを設定する際は、基本要素を理解することが重要です。BtoBサイト制作に必要な要素は目的によって異なるため、事前にリストアップしておきましょう。BtoBサイト制作で一般的に必要とされる要素の例は以下の通りです。

  • トップページ
  • 会社概要
  • 商品・サービスの特徴やメリット
  • 実績紹介
  • 問い合わせフォーム
  • 資料のダウンロードページなど

トップページはBtoBサイトの顔となるWebページです。会社概要には会社名・所在地・設立年月日などの情報を掲載します。また、自社の商品・サービスの認知度を高めるために、特徴や購入・利用することで得られるメリットを理解できるWebページも作る必要があります。自社の商品・サービスを導入する企業の事例は実績の証明になるでしょう。

問い合わせフォームや資料のダウンロードページを設けることで、ユーザーや訪問者が購買行動につながるアクションを取るための道筋を確保できます。オウンドメディアやSNSアカウントのURLリンクを掲載して導線を確保することで、ユーザーや訪問者に有益な情報を発信している事実を伝えられます。

商品・サービスの強みを明確にする

数ある企業の中から自社を選んでもらうためには、独自の強みをアピールすることが大切です。自社の商品・サービスを効果的にアピールするには、他社と差別化を図れる強みを明確にしておく必要があります。そのためには、自社の商品・サービスの強みとされる特徴を洗い出し、何を強みとしてアピールするのかを検討しましょう。

商品・サービスの強みを決める際の注意点は、「〇〇全般に対応できる」といった突出した強みを打ち出さないことです。多機能な商品・サービスであっても「何でもできる」と謳うことで見込み客の印象に残らず、他社の商品・サービスを選ぶ恐れがあります。

例えば、競合の強みがA社はリーズナブルな料金設定、B社はカスタマイズのしやすさである場合は、「直感的な操作が可能」「業界初の〇〇技術を応用」などを自社の強みとして差別化を図るのも一つの方法です。自社の商品・サービスの強みを打ち出す際は、他社の強みと被らない自社だけの強みを掘り出し、ターゲット設定に活かしましょう。

既存顧客のデータ分析を行う

自社の商品・サービスを導入している顧客の情報は、BtoBサイト制作のターゲット設定に活用できます。実際に自社の商品・サービスを利用する顧客から情報を分析することで、ユーザーが抱えている課題や悩みを洗い出せます。例えば、以下のような情報です。

  • 業界・業種
  • 事業内容
  • 所在地
  • 従業員数
  • 売上高

上記に挙げた顧客情報を企業ごとに整理しておくことで、必要な情報を抽出しやすくなります。また、顧客とやり取りをした際の情報も確認しておきましょう。例えば、以下に挙げる項目を分析することで、より明確なターゲット像を設定できるようになります。

  • 顧客との接点は何か
  • 商談や問い合わせの対応時に聞き取りした悩みや要望は何か
  • 導入を後押しした商品・サービスの特徴は何か
  • 最終決定者は誰でどのようなポジションであるか
  • 自社の商品・サービスの導入によって解決できた課題は何か

BtoB企業が行う顧客の分析やターゲット設定は、消費者を対象とするBtoCよりも複雑になる傾向があります。分析やターゲット設定はBtoBサイトにおける成果を左右する恐れがあるため、間違いのないよう慎重に行いましょう。

ターゲット顧客の課題とニーズを理解する

BtoBサイトのターゲットを設定する際は、ユーザーが抱えている不安や悩みなどの課題とニーズを理解することが大切です。ユーザーの課題とニーズを考慮したターゲットを設定することで、顧客からより高い評価を得られる可能性が高まります。例えば、システムの必要性を感じているものの、「ITリテラシーを持つ人材がおらず、システムを導入しても効果的に活用できないのではないか」と不安を抱えているユーザーもいるかもしれません。リソースの課題を抱えているユーザーには、簡単な操作が可能なUIや丁寧なサポートがあることを自社の強みとしてアピールするとよいでしょう。

BtoCは消費者個人の意思決定で商品・サービスの購入・利用が決まりますが、BtoBの取引では窓口の担当者よりも、組織内で決定権を持つ人の意見の方が最終決定に与える影響が大きいケースが少なくありません。そのため、問い合わせ・資料ダウンロードなどの成果につなげるには、窓口の担当者が決定権を持つ上司や関連部署から承認を得やすくするための情報を合わせてBtoBサイトで提供することが重要です。

目的別に最適なWebサイトの種類を選択する

BtoBサイト制作では、以下のWebサイトの中から目的に合ったものを選ぶ必要があります。

  • コーポレートサイト
  • オウンドメディア
  • ECサイト
  • 採用サイト
  • LP(ランディングページ)

コーポレートサイトは企業サイトとも呼ばれており、詳細な企業情報を発信するためのWebサイトです。企業理念・会社概要・プレスリリース・FAQなどの総合的な情報を掲載します。オウンドメディアは業界の最新情報やノウハウ、事例などの有益なコンテンツを発信し、集客と見込み客の獲得を目指すためのWebサイトです。特に、自然検索による流入が期待できます。

ECサイトは決済や在庫管理などの機能を搭載しており、商品販売をメインとするBtoB企業におすすめのWebサイトです。採用サイトは、自社の採用情報を発信するWebサイトで、募集要項や応募フォームなどを掲載します。LPは自社ブランドで取り扱う商品・サービスに特化した情報を紹介するためのWebサイトです。ブランドの認知度の向上や見込み客の獲得が期待できます。

ユーザー体験を重視してシンプルで分かりやすいサイト構成にする

BtoBサイトは、ユーザーの満足度が高くなるような構成にすることが大切です。自社サイトが複雑で操作がしづらい場合、見込み客への配慮が不足した構成になっている可能性が高いでしょう。他にも、以下のような特徴があるBtoBサイトは、操作がしづらい可能性があるため注意が必要です。

  • 知りたい情報が見つからない
  • Webページの読み込みや表示の速度が遅い
  • ターゲットの興味を引くデザインを取り入れていない

見込み客が自社のBtoBサイトを訪れても、求める情報が見当たらなければ離脱される恐れがあります。充実したコンテンツを作ってもWebページが重く、読み込みや表示の速度が遅い場合も離脱につながりやすくなります。また、デザイン性が高いサイトを制作しても、魅力的なデザインを選ばなければ見込み客の興味を引きません。BtoBサイトを制作する際は見込み客の使いやすさを重視し、シンプルかつ分かりやすい構成にしましょう。

見込み顧客の育成につながる施策を組み込む

BtoBの取引はBtoCと比べると、受注までの期間が長くなる傾向があります。BtoBとBtoCでは予算にかける金額が異なり、社内では時間をかけて議論する必要があるため、受注を決めるまでの時間が長くなります。長いと、数ヵ月から1年以上の期間がかかるケースも少なくありません。

BtoB向けサイトの効果として売り上げアップや利益の向上につながる受注を増やすためには、見込み客の育成につながる施策を組み込むことが重要です。例えば、以下のような施策が効果的です。

  • ダウンロード資料を作成し、見込み客に有益な情報を提供する
  • メールマガジンやステップメールを活用して見込み客との接点を増やす
  • 見込み客向けのセミナーを開催し、専門性の高さをアピールする

上記のように、BtoBサイトの成果をさらに高めるための施策を検討します。また、見込み客の育成につなげるための施策の検討は、BtoBサイト制作と並行して行いましょう。

競合となるWebサイトを分析する

BtoBサイトで成果を得るには、検索結果ページで競合サイトよりも上位に表示される必要があるため、競合サイトを分析してライバルを知ることが重要です。競合サイトの構成を分析し、参考にできる部分は自社のサイトにも取り入れます。具体的には、競合サイトがどのような構造になっているのか、どのようなキーワードを想定しているのかなどをリサーチし、分析した結果から自社のサイトに取り入れられそうな部分は参考にします。

ただし、自社にWebサイトの分析に長けている人材がいない場合は注意が必要です。闇雲に競合サイトを分析しても誤った分析結果を基にターゲット設定やサイト制作が行われる恐れがあります。BtoBサイト制作を制作会社に外注する場合は、ベンチマークしているWebサイトをいくつか洗い出して制作会社へ事前に伝えておき、競合サイトの分析も含めた依頼をしましょう。

BtoB向けのサイトを制作会社に依頼するメリット

制作会社にサイト制作を依頼すると、クオリティの高いサイトを構築できる、WebマーケティングやSEO対策も合わせて依頼できるなどのメリットがあります。本章では、それぞれのメリットを詳しく解説します。

サイト制作の人材を雇う必要がない

BtoBサイト制作をBtoBサイト制作に特化した制作会社に依頼するメリットは、自社でサイト制作の知識やスキルがある人材を新たに雇い入れる必要がないことです。サイト制作ができる人材を採用するには、採用基準を設けたり試験や面接を行ったりする必要があり、手間やコストが発生します。自社で求める人材の応募がなければ継続的に採用活動を行わなければならず、その分コストが増大する恐れがあります。また、人材を採用できたとしても自社が求めるサイト制作ができるとは限りません。

一方で、サイト制作が得意な制作会社にBtoBサイト制作を依頼すれば、サイト制作ができる人材を自社で採用する手間やコストがかからない上に、サイト制作のプロに自社のBtoBサイト制作を任せられます。サイト制作の外注によって余ったリソースは、コア業務に充てることも可能です。

クオリティの高いサイト制作を構築してくれる

BtoBサイト向けの制作会社はBtoBサイト制作の実績が豊富で、BtoBサイト制作に必要なノウハウを多く蓄積しています。例えば、豊富な実績がある制作会社に依頼すれば、サイトの制作目的や種類などに合わせて最適なデザインや構成などを考えてくれるでしょう。そのため、自社にBtoBサイト制作に詳しい人材がいない場合でも安心して制作会社に依頼できます。

ただし、サイト制作のノウハウは制作会社によって異なるため、注意が必要です。複数の制作会社を比較検討せずに実績やノウハウの少ない制作会社に依頼してしまった場合は、BtoBサイトを構築しても成果が得られない恐れがあります。BtoBサイトに特化した制作会社に依頼する場合は、複数の制作会社の強みや実績などを比較した上で依頼先を決めましょう。

Webマーケティング・SEO対策なども依頼できる

WebマーケティングやSEO対策に対応している制作会社に依頼すれば、効果的な集客施策を行うことができます。BtoBサイト制作に特化した制作会社の中には、BtoB企業向けにWebマーケティングやSEO対策などのサービスに対応している会社もあります。Webサイトは構築して終わりではなく、構築後に効果的な集客施策が必要です。特に、Webサイトの集客ではWebマーケティングやSEO対策への対応は欠かせません。

制作会社へ依頼する前にWebマーケティングやSEO対策の専門的な知識やスキルを持っているか、豊富な実績があるかを確認しておきましょう。WebマーケティングやSEO対策に関する専門的な知識やスキルがある制作会社に依頼することで、BtoBサイト制作と合わせてサイト構築後の集客もサポートしてもらえます。

BtoBサイトの制作を依頼する際にチェックすべき5つのポイント

BtoBサイト制作を外注する場合はどの制作会社に依頼するのか、明確な基準を持って選ぶことが大切です。そのためには、本章で解説するポイントを参考にし、自社に合った制作会社かどうかを判断しましょう。

1.Webサイトに必要な機能を実装できるか

Webサイト制作会社の中には、独自のCMSを提供している会社もあります。CMSとは、Webサイト制作の専門知識がない人でも簡単にWebサイトを制作できるシステムのことです。独自のCMSを持つ制作会社は、他社がサイト制作でCMSを利用できるようにパッケージ化し、製品として販売を行っています。

ただし、制作会社ごとに搭載している機能は異なることから、必ずしも自社のBtoBサイトに必要な機能を実装できるとは限りません。また、制作会社の技術力も異なります。便利な機能が搭載されていても自社の要望を満たせるかどうかは分からないため、制作会社が開発したCMSを導入する場合は、事前に実装可能な機能の種類や費用などを確認した上で検討しましょう。

2.Webサイト公開後のサポートに対応してくれるか

構築されたBtoBサイトは発注者の企業へ納品されるものの、実際に運用を始めると自社では解決できない問題が発生するケースも少なくありません。運用時のサポートに対応していない制作会社を選ぶと電話がつながりにくい、対応してもらうまでに時間がかかるなどの状況を招く恐れがあります。BtoBサイトを適切に運用できなければ、サイト制作にかけたコストが無駄になることはもちろん、サイトによる成果は得られないでしょう。

そのため、納品後でも利用できる保守・運用のサポートに対応している制作会社に依頼すると安心です。充実したサポートがある制作会社に依頼すれば、納品後にエラーや問題が起こっても迅速に対応してもらえます。

アフターサポートが充実した制作会社に依頼する場合は、納品後の質問や不具合などに対応できるか、運用時のサポートがあるかどうかを事前に確認しておくことが重要です。複数の制作会社のサポート体制を比較し、できるだけ充実したサービスを提供している制作会社を選ぶようにしましょう。

3.予算内で目的を達成できるか

BtoBサイト制作を制作会社に依頼する際は、設定した予算内で成果を得られるBtoBサイトを制作できるかどうかを確認することが重要です。予算をかけてBtoBサイトを制作しても目的を達成できなければ意味がありません。予算内で目的を達成するためには、まずは社内で「なぜBtoBサイトを制作するのか」「BtoBサイトの運用によってどのような成果を得たいのか」など、サイト制作の目的を明確にしておく必要があります。

目的が定まれば、次にサイト制作に必要な予算を決定します。予算は少ないに越したことはありませんが、必要な機能を実装したり制作会社の独自のCMSを利用したりする際に追加料金がかかる可能性もあるため、どこまでなら費用をかけられるのか、予算の上限を決めておくのも一つの手です。決めた予算内で目的を達成できるBtoBサイトを制作するためには、自社が提示する予算内で求める成果を得られるサイト制作が可能な制作会社を選びましょう。

4.要望を実現するために柔軟な対応をしてくれるか

BtoBサイト制作への要望がある場合は自社の要望を叶えるために、柔軟に対応してくれる制作会社かどうかも事前に確認しておくと安心です。例えば、BtoBサイト制作だけでなく、サイト構築後に効果的な集客施策を行うために、Webマーケティングの相談に乗ってくれるか、サポート内容に集客が含まれているかなどを確認しておくことをおすすめします。

制作会社の中には、Webマーケティングの相談に対応できない会社や、サイト制作以外のことは外部に委託している会社も少なくありません。BtoBサイトの構築時だけでなく、構築後も制作会社との関係は続くため、サイト制作の他にもWebマーケティングやSEO対策など、幅広く相談に乗ってもらえる制作会社を選ぶとよいでしょう。制作会社を選ぶ際は、柔軟な対応をしてくれるかどうかという点も忘れずに確認しましょう。

5.SEO対策に強いか

SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字の略語で、日本語では検索エンジン最適化と訳されている言葉です。検索エンジン最適化は、検索エンジンに評価してもらうためにWebサイトの内容を工夫して最適化を図ることを指します。

BtoBサイトのコンバージョン率を上げるためには検索結果ページに上位表示する必要があるため、SEO対策が必須です。SEO対策に強いBtoBサイト制作やコンテンツ作成をすれば、自社サイトがユーザーに有益な情報を発信しているWebサイトであると検索エンジンに評価されやすくなり、検索結果ページの上位に表示させることができます。

SEO対策は、自社サイトに合わせて行う必要がありますが、SEO対策にはコツがいります。そのため、自社にSEO対策に詳しい人材がおらず対応できない場合は、SEO対策に強いWebサイト制作が得意な制作会社に依頼しましょう。

BtoBサイト制作の注意点

自社でBtoBサイト制作をする場合も制作会社に依頼する場合も、気を付けるべき注意点があります。本章では、BtoBサイト制作の注意点を解説するため、事前に確認してからサイト制作を始めましょう。

すぐに成果を求めず長い視点で見る

Webサイトの運用は短期間で成果を出すことは難しいため、長期的な運用が必要です。特に、BtoC向けのWebサイトよりもBtoB向けのWebサイトの方が成果を得るまでに時間がかかるといわれています。そのため、すぐに結果を出そうと焦って適切な施策を打ち出せなかった場合は失敗する恐れがあります。予算をかけてBtoBサイトを制作している以上は、失敗をできる限り避けなければなりません。制作会社選びも重要ですが、BtoBサイトの運用に対する向き合い方にも注意が必要です。

BtoBサイトの構築後はコンテンツを増やしていき、ユーザーにとって有益な情報を発信し続けることが重要です。地道にサイト運用を続けられれば時間はかかるものの、アクセス数やコンバージョン率のアップなどの成果を得ることができるでしょう。BtoBサイト制作を行う際は長期的な視点を持ち、短期的な成果を求めないように心掛けましょう。

Webサイトの情報は小まめに更新する

BtoBサイトに掲載した情報は定期的に更新する必要があります。古い情報を掲載したまま放置すると、誤った情報を公式サイトで掲載し続けることになり、企業としての信頼を失う恐れがあるため細心の注意が必要です。

定期的な更新を行い、常に最新情報が掲載されるようにサイト運営を行っていれば、ユーザーからの信用を得られやすくなり、自社サイトを訪れるユーザーが増えるでしょう。また、アクセス数が増えれば検索エンジンからの評価も高まるため、検索結果ページに表示される順位が上がる可能性があります。

Webサイト全体の情報を更新することも大切ですが、自社の商品やサービスに関する情報を更新する必要がある場合は迅速に対応しましょう。商品やサービスの最新情報を提供するタイミングが遅れた場合、同時に似た商品やサービスが他社から販売されれば、ユーザーはそちらに流れてしまい、自社はビジネス機会の損失につながる恐れがあります。

ノウハウの公開を成果につなげる

BtoBサイトの運用で成果を出す際のポイントは、自社の商品・サービスが顧客の課題を解決できると証明することです。顧客の課題解決につながると証明するための方法として、自社のノウハウを無料で公開する方法があります。

ノウハウの無料公開は、自社がこれまでに蓄積したノウハウが外部に流出するリスクがあるものの、顧客と接点を持つためのアプローチとして有効な手段です。具体的には、BtoBサイトに資料をダウンロードできるWebページを制作する、問い合わせフォームから資料請求ができるようにするなどの方法が挙げられます。特に、資料ダウンロードのWebページはリードの獲得に効果的です。

ノウハウを公開する際は、自社のノウハウを他社に盗まれる心配をして出し惜しみをしないように注意しましょう。インターネット上で簡単に入手できる程度のノウハウを公開しても、顧客に自社の商品・サービスに興味を持ってもらえないでしょう。ノウハウを公開すると決めたなら、顧客の信頼を得るためにもある程度の情報を無料で提供しましょう。

CVのハードルを高くしない

BtoBサイト制作をする際は、CVのハードルを高くしすぎないことが重要です。顧客にとってハードルが高すぎると、自社の商品・サービスに興味を持っていても成果につながるアクションを起こしてもらえなくなる恐れがあります。

特に、BtoBサイト制作にかかる費用は実装する機能やWebサイトの種類などによって異なり、場合によっては高額になります。そのため、サイト制作に高額な予算を割くとなれば、社内で稟議を通さなければならない場合が一般的です。顧客に社内稟議を通してもらうためには、自社の商品・サービスを導入するメリットや裏付けのデータを提供する必要があります。

自社でできることは顧客が社内稟議をスムーズに通せるように、BtoBサイトで社内稟議に必要な資料を気軽に入手できる仕組みを作っておくことです。具体的には、自社サイトで商品・サービスの詳細が分かる資料のダウンロードページやホワイトペーパーなどを設置しておくとよいでしょう。

事例や実績は事前に掲載許可を取る

BtoBサイトでは、自社の商品・サービスを導入した事例や実績を掲載する場合があります。事例や実績などの情報は、見込み客が自社の商品・サービスの導入を検討する際に参考にする場合が多いため、サイト制作の成果をより高めるためにも自社サイトに取り入れることをおすすめします。

ただし、自社の商品・サービスを導入した事例や実績であっても、自社サイトに顧客の会社名や導入したサービスの内容などの顧客情報を掲載する場合は、事前に許可を取っておく必要があります。顧客情報を含む事例や実績を無断で掲載すれば、顧客からクレームを受けたりトラブルになったりするリスクが高まるため注意が必要です。顧客との不要なトラブルを避けるためには、顧客情報を含む情報を自社サイトに掲載する際は事前に許可を得ておきましょう。

まとめ

BtoBサイトの制作では、サイト制作はもちろん、WebマーケティングやSEO対策の専門的な知識が必須です。自社に専門的な知識を持つ人材がいない場合は、Webサイト制作が得意な制作会社に依頼することをおすすめします。

株式会社ジオコードでは、WebマーケティングやSEO対策に対応したWebサイトの制作代行を承っています。サイト制作後は自然検索から集客に必要な施策の提案をはじめとするサポートも行っているため、BtoB向けサイトの制作代行を検討している方はお気軽にお問い合わせください。