Movable Type(ムーバブルタイプ)とWordPressを比較!プランの違いも解説
2024年9月9日
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更新日:2024年 10月 21日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
WordPressでは定期的にバージョンアップを実施し、不具合修正や新機能の追加を行っています。このため、WordPressサイトは常に最新の状態に保つことが推奨されています。現在のバージョンは管理画面から見られるため、最新版になっているかチェックしましょう。
本記事では、WordPressのバージョンを確認する方法や最新版への更新が大切な理由、バージョンアップやダウングレードの方法を解説します。
目次
WordPressには、本体のシステムの他にテーマやプラグインなど、いくつか管理者の任意で更新が必要な要素があります。ここでは、「WordPress本体のシステム」のバージョンアップに焦点を当てて解説していきましょう。
WordPress本体のバージョンは「6.6.10」のように、ドットで分けられた2つまたは3つの数字で表記されます。なお、ドット表記ではあるものの“小数”とは異なり、それぞれ、区切られた数字は意味があるものです。この数字が大きいほど、最新のバージョンを意味します。
WordPressのバージョンアップには以下の2つの種類があり、それぞれ内容が異なります。
メジャーバージョンアップでは、バージョン表記の左から1桁目と2桁目(メジャーバージョン)の更新を行います。例えば、wordpress6.6が6.7に更新されるなどです。
更新内容は新機能や開発者向けAPIの追加、仕様変更など、大規模な改修が多くなります。更新頻度は1年に2回程度です。
なお、WordPress5.6からは自動更新がデフォルトの設定になっています。しかし、更新に伴うサイト全体への影響が大きいため、ダッシュボードで手動更新に切り替えるなどの操作も必要です。
マイナーバージョンアップでは、バージョン表記の左から3桁目(マイナーバージョン)の更新が行われます。例えば、wordpress6.6.1が6.6.2に更新されるなどです。
更新内容は不具合の修正やセキュリティの脆弱性への対処など、軽微なものが多いです。更新頻度が高く数日~数週間ごとに実施されます。
なお、基本的には「wp-config.php」ファイル上で自動更新する設定になっています。軽微な修正はシステム全体への影響が少ないため、手動に切り替えるなどせず、そのままにするケースが多いでしょう。
WordPressのバージョンは以下の3つのいずれかの方法で確認できます。
以下では、それぞれについて解説します。
WordPressの管理画面では複数箇所で現在のバージョンを確認できます。
管理画面ログイン後に表示される「ダッシュボード」右下に「バージョン 6.6.1」のように現在のバージョンが表示されています。また、管理画面メニュー「ツール」の「サイトヘルス」から確認すると「WordPress:6.6.1」のように現在のバージョンが記載されています。
ダッシュボードの更新画面では「現在のバージョン:6.6.1」のように表示されています。合わせて、最終チェック日時や現在使っているWordPressのバージョンが最新かどうかも確認できます。
管理画面ログイン後、左上のWordPressのロゴマークにカーソルを合わせ、メニューの「WordPressについて」をクリックすると画面が遷移します。遷移後の画面には「WordPress 6.6.1」のように現在のバージョン情報が表示されています。他に、どのような修正を行ったかなど、更新内容や新着情報の確認も可能です。
サイト制作を制作会社に委託している場合、制作会社がWordPressのロゴを非表示にしているケースもあります。
Google Chromeの「ページのソースを表示する」機能を使っても確認できます。Google ChromeでWordPressのバージョンを確認したいサイトのトップページを開き、右クリックを押すと、メニューの中に「ソースの表示」「ページのソースを表示」などが表示されるため、そこをクリックします。
クリックするとソースコードが表示されるため、以下の表記を確認しましょう。
<meta name=”generator” content=”WordPress〇.〇.〇” />
「WordPress〇.〇.〇」に表示されているのが現在のバージョンです。
WordPressを構成するPHPファイルを調べる方法もあります。以下のようにPHPファイルの一つである「version.php」をダウンロードして調べます。
「$wp_version = ‘〇.〇.〇’ 」などと書かれているのが、現在のバージョンです。
WordPressは定期的なアップデートを繰り返しています。その理由は、新しい機能を追加するだけでなく、パフォーマンスの向上やバグ修正、セキュリティ対策の強化を行い、より使いやすさや安全性を向上するためです。古いバージョンを使い続けることは、それだけサイトを多くのリスクに晒すこととなります。
ハッキングなど、サイバー攻撃の多くは古いバージョンのソフトウェアの脆弱性を突いて行われます。これは、WordPressであっても同様で、ハッキングされたWordPressの半数近くが古いバージョンを使っていたとの調査報告もあります。
サイバー攻撃を受ければサイトを乗っ取られたり、サイトを改ざんされたりして、事件や事故に発展する可能性も否めません。そのため、定期的なバージョンアップで脆弱性に対応するようにしましょう。
WordPressは、各バージョンアップで過去のバグを修正しています。バグはプログラムの不具合であり、開発者の意図とは異なる動作を引き起こす要因となるでしょう。
放置されたバグは、システムダウンなどの深刻な問題につながる可能性があります。そのため、WordPressを最新の状態に保つことは、セキュリティ面だけでなく、本来の機能を最大限に活用する上でも重要です。
WordPressの定期的なバージョンアップは、ウェブサイトの性能を大きく向上させます。具体的には、ページの表示速度が改善されたり、プラグインの更新作業が簡素化されたりと、さまざまな面でパフォーマンスが強化されます。
さらにWordPressだけでなく、ウェブブラウザやプラグインも頻繁にアップデートされているため、これらの最新機能にフィットし、相互の最適化を図るためにも、WordPressを最新版のバージョンに保つことが重要です。
WordPressはウェブサイトを簡単に作ったり、管理しやすくなったりするように、常に改善を続けています。例えば、従来までのWordPressの編集画面ではHTMLで書けるテキストエディタと、直接文字入力や装飾ができるビジュアルエディタが採用されていました。これが2019年のWordPress5.0へのアップデートによりブロックエディタが採用されたことで、より直観的な操作が可能となりました。最新の機能を使うためにも、バージョンが必要です。
WordPressのバージョンアップには、自動と手動の2つの方法があります。それぞれの方法のメリット・デメリットを確認の上、適した方法を選びましょう。
バージョンアップを自動で行えば常に最新の状態を維持できる反面、更新により不具合が生じた際に気付きにくい点がデメリットです。
自動更新に設定する方法は以下となります。
以上で完了です。
メジャーバージョンアップの自動更新のみ無効にしたいときは、「メンテナンスリリースとセキュリティリリースのみ自動更新に切り替えます。」をクリックすれば切り替えられます。
なお、マイナーバージョンアップは最初から自動更新設定になっています。手動に切り替えたいときはプラグインを導入するか、「wp-config.php」ファイルにコードを書くかのどちらかの対応が必要です。
手動バージョンアップは一つ一つの更新を確認しながら行えるため、不具合が発生しても原因を特定しやすい点がメリットです。ただし、手間がかかることやうっかり更新し忘れる可能性があることに注意しましょう。
具体的な方法は以下のとおりです。
以下では、それぞれについて詳しく解説します。
大規模な変更が加わるメジャーアップデートでは、サイトに不具合が生じることがあるため、バックアップを取るようにしましょう。バックアップはレンタルサーバー会社のバックアップサービスを利用したり、プラグインを使ったりして取得できます。
更新する前に使用しているプラグインは事前に全て停止しましょう。プラグインを無効化せずにバージョンアップをすると、もし不具合が生じたときに原因を突き止めにくいためです。
方法は、プラグイン管理画面で「プラグイン」のチェックボックスにチェックを入れ、「一括操作」で無効化を適用すれば完了です。もし、プラグインの更新をしていないときは、無効化するよりも先に済ませておきましょう。
WordPressの更新が必要な場合、ダッシュボードの更新画面に「WordPressの新しいバージョンがあります」と表示されます。その下に「バージョン〇.〇.〇-jaに更新する」ボタンが表示されるので、クリックすると更新を行えます。
なお、更新するバージョンの末尾に「ja」が付いているか必ず確認しましょう。更新が完了したら、サイトに不具合やデザイン崩れがないか、全体的に確認をします。
更新作業が終わったら、使用しているプラグインを有効化します。方法はプラグイン管理画面で「プラグイン」のチェックボックスにチェックを入れ、「一括操作」から有効化すれば完了です。
全ての更新が終わったら、以下のような不具合が生じていないか細かく確認しましょう。
サイト全体を確認し、問題がなければバージョンアップ完了です。
WordPressのバージョンアップをするときは、バグ情報やPHP、プラグインの互換性などいくつか確認したい点があります。これらの把握は更新後に生じるトラブルのいくつかを未然に防ぐ上で役立ちます。
メジャーバージョンアップでは、サイト運営に関わる致命的なバグが生じることもあります。更新する前に最新のバージョンアップでどのようなバグが生じているか確認しましょう。内容はWordPressの公式サイトより確認できます。重大なバグが報告されているときは解消されるまで更新を控えましょう。
PHPやデータベースが要件を満たしていないと、WordPressのバージョンアップ時にエラーが生じます。
PHPはレンタルサーバーの管理画面から更新が可能です。やり方はそれぞれのサーバーにより異なるため、事前に確認しましょう。データベースの更新方法にはいくつかあるものの、レンタルサーバーが提供するバージョンアップ機能を使うと簡単です。
テーマやプラグインが古く最新のWordPressのバージョンに適用していないと、不具合が生じることがあります。テーマやプラグインが新しいバージョンに更新されているか確認しましょう。
もしバージョンアップ後に互換性がなく不具合が起きてしまったら、対処方法として以下のような方法があります。
使用していたプラグインやテーマに原因があるなら、一時的に使用せず更新を待つ方法があります。しばらく待っても更新情報がない場合はプラグインやテーマを乗り換えることも視野に入れた方がよいでしょう。
WordPressはセキュリティ面などを考慮しても最新のバージョンを使用することが推奨されますが、どうしても最新バージョンでは不具合が出てしまい、ダウングレードが必要になることもあるでしょう。WordPressをダウングレードする方法は、プラグインと手動による方法と2種類あります。以下で順番にご紹介します。
プラグインの「WP Downgrade」を使えば、簡単な操作でダウングレードが可能です。具体的には以下の方法で実行します。
基本的にはプラグインの方法で問題なくできますが、手動の方法もご紹介します。
WordPressでは定期的にバージョンアップを実施し、不具合修正や新機能の追加をしています。古いバージョンを使い続けるとパフォーマンスの低下につながるたけでなく、サイバー攻撃などセキュリティリスクも高くなるため注意しましょう。
株式会社ジオコードでは、WordPressサイトの作成やホームページの運用・保守、セキュリティ対策まで対応可能です。マーケティング会社だからこそ可能なコンバージョンを意識したサイト制作と、SEOと相性の良いWordPressのサイト制作を強みとし、これまで多くの制作・運用実績があります。
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