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2020年7月27日
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Web制作がまるっと解るWebマガジン
更新日:2024年 09月 13日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
目次
撮影した写真を確認していたり、Web上に画像をアップロードしたりする時に、ファイル名の末尾に「.jpeg」という拡張子がついているのを見かけたことがある方も多いかと思います。
この拡張子は「ジェイペグ」と読むものですが、ファイルによっては「.jpeg」だったり「.jpg」だったりするため、何がどう違うのか、実際に使用する時にどちらを選べば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、使用する画像の理想について触れながら、そもそもジェイペグとは何なのか、2種類ある拡張子の違いはどこにあるのかなどについて、詳しく解説していきます。
なお、画像の使い分けはWebサイト制作において重要な要素です。
「よくわからない」「最適なコーディングを施したい」などのお悩みがあれば、お気軽に株式会社ジオコードにお尋ねください。
Web上にアップロードする画像や、誰かにメールで送る画像などの理想は、「ファイルサイズが小さくて高画質なもの」です。
どうせ同じ画像を見るのであれば、できるだけ綺麗なほうが良いですし、読み込み速度がはやいに越したことはありません。
ECサイトの商品画像などでは、特にこの「綺麗」で「読み込みがはやい」ということが重視されるでしょう。
商品の画像が粗ければ、ユーザーは商品の詳細を視覚的に得ることはできませんし、読み込み速度が遅ければ、しびれを切らせて離脱してしまう可能性だってあります。
画質が悪い上に読み込みに時間がかかる画像は、百害あって一利なし。
画質にこだわりすぎてファイルサイズを肥大させてしまうことも、読み込み速度を追求するあまりに画質を劣化させてしまうことも避けたいところです。
それでいうと、JPEGという画像形式は、「ある程度画質が保たれていて軽いファイル形式」に当てはまります。
理想形に近いファイル形式ということで、Web上の画像は後に紹介する2ファイルと同様に、このJPEG形式であることが多いです。
またJPEGは1600万以上の色を扱うことができるため、実写の写真に向いています。
ただし、シンプルなイラストやロゴのように、使われている色が少ない画像を保存する場合は、ほかのファイル形式と比べて画質とファイルサイズ面で劣る場合がほとんど。
画質に関しては拡大して見ない限りはそれほど差がありませんが、ファイルサイズに関しては、倍以上の差になることもあります。
それに加え、このJPEGには「非可逆圧縮」という特徴があり、保存の繰り返しなどで一度画質を下げてしまうと元の画質には戻せないため、画像の扱いには注意が必要です。
適材適所でファイル形式を使い分ける必要があるでしょう。
冒頭で、ジェイペグには「.jpeg」と「.jpg」の2種類の拡張子が存在するとお伝えしましたが、端的に言うとこの2つの拡張子は表記が違うだけで、機能面での違いはありません。
どちらであっても、画質やファイルサイズに差が出ることはないため、この拡張子の表記を神経質に気にする必要はないと言えます。
ただし、例えば「.JPEG」と「.jpeg」といったように、大文字と小文字の違いには注意が必要です。
Windowsの場合は拡張子が大文字でも小文字でも同様の認識をしますが、UNIX上では区別されます。大文字と小文字では別ファイルとして認識されますので、注意が必要です。
では、なぜ「.jpeg」と「.jpg」の2つの拡張子が生まれたのでしょうか。
これにはMS-DOSという、1980年代に普及していたOSが関わっています。
MD-DOSでは、拡張子は3文字までという制限があったのです。
そのためMS-DOSの仕様を引き継いでいるWindowsでは、ファイル拡張子を3文字にする習慣が続いています。
しかし、現在普及しているOSでは4文字の拡張子も利用できるため、「.jpeg」が生まれたのです。
ちなみに、画像のファイル形式はJPEGだけではありません。
ほかにも「GIF」「PNG」というファイル形式が存在しており、この3つが現在Web上で使用される画像の主流になっています。
では、各々の特徴や、JPEGとの違いについて確認していきましょう。
GIFとはJPEG同様、ファイルフォーマットのひとつで、拡張子は「.gif」です。
データ容量が非常に小さく、256色までのインデックスカラーしか扱うことができないため、実写などのグラデーションがある画像には不向きですが、図形のようなシンプルな画像には向いていると言えるでしょう。
GIFは複数の画像を重ねてアニメーション表現が可能なため、ちょっとした短い動画はGIF形式が使用されることが多いです。
「アニメーションGIF」というものも、ひと昔前に流行りました。
また調整はできませんが、指定した色を完全に透過することができるため、ロゴやボタンなどの背景が不要な画像によく活用されています。
PNGとは、JPEGやGIFと同じくファイルフォーマットのひとつで、拡張子は「.png」です。
ほかの形式に比べると、比較的最近開発された拡張子で、さまざまな点で高い利便性を誇ります。
まず256色扱える形式と、JPEG同様にフルカラーを扱える形式のどちらにも対応しているため、くっきりとしたアイコン画像の表現もできますし、グラデーションでも問題なく表示可能である点が挙げられます。
画像の透過も可能で、GIFとは違い透明度を自由に調整することも可能です。
またJPEGと異なり、保存を繰り返しても画質が落ちることはありません。
ただし、フルカラーで保存した場合、JPEGよりもファイルサイズが大きくなってしまうため、ファイルサイズが大きすぎて不便な場合は、JPEG形式で保存するのがおすすめです。
JPEGの拡張子である「.jpg」と「.jpeg」には、表記以外の違いはないため、どちらを利用しても構いません。
これまで「.jpeg」と「.jpg」の違いに困惑していた方も、「どちらを選んでも変わらない」という安心感を得られたのではないでしょうか。
ただし、もしファイルを保存する際にどちらの形式にするか迷った場合は、より一般的に普及している「.jpg」にすることをおすすめします。
またGIFやPNGとは違う性質を持っているため、画像の用途や色情報の多さで、保存形式を選ぶと◎
画像ファイルを適材適所で使いこなして、快適なユーザー体験を提供しましょう。
「どうすればいいのか分からない」「自分で作成するのは難しい」など、Webサイト制作でお悩みの方はお気軽に株式会社ジオコードにお尋ねください。