「EC」とは?知ってそうで知らない基礎知識をわかりやすく解説!
2020年5月14日
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更新日:2024年 10月 17日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
「Webサイト」は日常でもよく見かける言葉です。似た言葉に「ホームページ」があり、両者の違いがよくわからない方もいるでしょう。
日本ではWebサイトとホームページが同じように使われていますが、本来は異なる意味を持っているため、特にWeb制作の場面では違いを知っておいた方がよいでしょう。
また、Webサイトは種類に分けられ、上手に使い分ければ企業の営業やマーケティング、集客に役立てることも可能です。
本記事では、Webサイトとは何か、ホームページとの違い、シーンごとの用語の使い分けについて解説します。企業がWebサイトを作成する種類やメリット、基本的な作成手順もあわせて紹介するので、Webサイトの基本事項について知りたい企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Webサイトとは、インターネット上にある複数のWebページが集まったものです。各Webページは相互にリンクされているので、訪問者はページ間を自由に移動できます。
Webサイトを1冊の本に例えると、Webページはテーマに沿って情報が書かれた1枚のページです。
企業のWebサイトは以下のようなWebページが集まって構成されています。
これらのWebページは、共通のドメイン名またはサブドメイン下に配置されているのが特徴です。また、各Webページにはテキストだけでなく、画像や動画などのデジタルコンテンツを掲載する場合もあります。
Webサイトと同義の使い方をされる用語にホームページがあります。両者はよく同じ意味で使用されますが、厳密には違う意味の言葉です。その違いを詳しく見ていきましょう。
日本で使用される「ホームページ」という言葉は、前述した「Webサイト」と同義で使用される他、以下2種類の意味があります。
ホームページの一つ目の意味は、Webサイトのトップページです。
Webサイトは複数のページによって成り立っており、基本的に階層構造を用いて作成されています。企業サイトを例にすると、最初に表示されるトップページが第一階層、次いで企業情報やお問い合わせなどのメニューが第二階層、各メニュー内のコンテンツが第三階層となります。
「ホームに戻る」や家のマークをクリックすると、トップページの最初に戻るようになっていることからも、ホームページはトップページを指すことが分かるでしょう。
ホームページの二つ目の意味は、ブラウザ起動時に最初に表示されるページです。Google ChromeやMicrosoft Edgeなどを起動した際に表示されるページは、全てホームページと呼ばれています。
実はこれが本来ホームページが指す意味でした。最初に表示されるページという意味が派生して、前に紹介したWebサイトのトップページの意味を持つようになったといわれています。
Webサイトとホームページは厳密には違う言葉です。ただし、日本では両者を同義として使用することが浸透しているため、Webサイト=ホームページで問題ありません。
前述の通り元々はWebサイトやブラウザのトップページを表す言葉でしたが、それがいつの間にかサイト全体を表す言葉として定着しました。一説では、インターネットが普及した1990年代後半に人気があった、Webサイト制作のパッケージソフト「ホームページ・ビルダー」の影響ともいわれています。
Webサイト=ホームページと解釈するのは日本のみで、英語圏では両者を明確に区別します。
英語圏でのホームページ(homepage)は、あくまでも最初に表示されるページのことです。つまり日本におけるトップページやブラウザの最初に表示されるページを指しています。
サイト全体を表す場合はWebサイト(website)です。日本のようにWebサイトをホームページと表現することはありません。
そのため、海外向けの表記や海外の方との会話ではWebサイトとホームページを使い分ける必要があります。
日本ではWebサイトとホームページは、ほとんど同義で使われています。しかし、時と場合によっては明確な使い分けが必要です。
一般的な会話の中では、Webサイトとホームページのどちらを使っても特に問題はありません。ただ、Google Trendsで調べてみると、日本ではほとんどの方がホームページで検索していることがわかります。
このことからも、日本においてホームページは一般化した言葉といえます。Webサイトのことをホームページと表現しても、正しい意味で伝わるでしょう。
SEO対策を考える際に、Webサイトとホームページどちらのキーワードを使うべきか悩む方は多いでしょう。SEOの観点では、一般的によく使用されている「ホームページ」を使うのがおすすめです。
ホームページに関して検索している方の多くは、「Webサイト」という言葉を日常的に使っていないと考えられます。
Googleで「Webサイト制」と検索しても「ホームページ」がヒットするため、おそらく同義と認識されているでしょう。
一般的な「ホームページ」を使うことで、「Webサイト」で検索した方にもリーチできます。
情報を伝える相手がWeb業界で働いている方や精通している方の場合、ホームページとWebサイトを使い分けましょう。
Web業界のほとんどの方々は、ホームページ=トップページと認識しています。Webサイトの意味でホームページを使ってしまうと、会話の中で意味は伝わりますが、あまり多用すると違和感を持たれる可能性があります。
ただし、会話の相手がホームページをWebサイトの意味で使っているなら、基本的に表現を合わせて対応しましょう。
海外の方がターゲットの場合は、Webサイトとホームページを明確に使い分けなければなりません。特に英語圏の顧客と取引する際は要注意です。
日本において「ホームページ」という言葉は一般的ですが、和製英語のため基本的に意味が伝わりません。英語圏の顧客とのやり取りで「ホームページ」と表現した場合、Webサイトの「トップページ」と捉えられます。
言葉の使い方を間違えれば混乱を招き、企業の信用にも関わることを覚えておきましょう。
Webサイトと一口にいっても、さまざまな種類があります。企業が運営するWebサイトでは、以下のように大きく7種類に分けられます。
Webサイトの種類によって、目的やメリットが異なります。Webサイトの制作・運営を検討する際には、それぞれの特徴をよく理解することが大切です。
Webサイトは企業の営業活動やブランディング、人材採用などに役立つツールです。ここでは、企業がWebサイトを作成する5つのメリットを解説します。
企業がWebサイトを持っていれば、時間や場所を問わず従業員の代わりに営業してくれるツールとなります。
Webサイトには企業の基本情報や商品・サービスなど、さまざまな情報の掲載が可能です。従来の営業では、電話やメールでアポイントを取ってから見込み客に商品・サービスを紹介していました。
しかし、Webサイトに自社の商品・サービスを掲載することで、見込み客が自らアクセスしてくれるため待ちの営業が可能です。
また、客先で営業する際にはノートパソコンやタブレットがあれば、Webサイトから自社の商品・サービスの情報をすぐに提示できます。わざわざ資料を用意する手間を省けるため、営業を効率化するツールとしても活用できるもメリットです。
Webサイトは企業のマーケティングにも活用できるツールです。
Webサイトのアクセス解析をすれば、ユーザーのタイプや流入経路、Webサイト内での行動がわかります。アクセス解析で得られたデータは、Webサイトの導線や使いやすさ、コンテンツの質、商品やサービスの伝え方、などが適切かを見直す材料になります。それに基づいてWebサイトを改善していけば集客率や購買数のアップにつなげることが可能です。
Wenサイトは、企業の信頼性を高められることもメリットです。Webサイトがあるかどうかでユーザーの企業に対する反応が異なります。
Webサイトには会社概要や事業内容などの企業情報が掲載されているため、ユーザーは「会社が実在しているのか」「どのような企業なのか」を知ることができます。
ユーザーは安心感を得るために企業を調べることもあるので、整ったWebサイトがあり情報発信がされていることで信頼性の向上につながるのです。
Webサイトを開設することで、インターネットを経由した集客が可能なのもメリットです。
Webサイトには24時間いつでもアクセスできるため、見込み客に自社を知ってもらうチャンスが増えます。SEOに対応してWebサイトが検索結果の上位に表示されれば、より集客力を高められるでしょう。
企業のWebサイトは、採用活動においてもメリットがあります。求職者の多くはインターネットを活用しており、企業の採用ページも情報源の一つになるからです。
採用ページから直接応募してくる求職者は、その企業への興味・関心が高い傾向にあります。また、Webサイトでスタッフの紹介や、実際に働く人のインタビューを掲載すれば、求職者が入社後のイメージをしやすく、親近感を持ちやすくなります。
求人サイトやエージェントも活用しつつ、Webサイトでも採用ページを設けて人材を募集するのがおすすめです。
企業にとってさまざまなメリットがあるWebサイトですが、実際にどのように制作されるか分からない方も多いでしょう。企業で制作できる人材がいない場合は、Web制作会社に依頼することが一般的ですが、シンプルなWebサイトであれば、ツールやCMSを利用して自社で制作することも可能です。
ここでは、簡単にWebサイトの制作手順を解説します。
Webサイトを開設するには、まずサーバーを用意する必要があります。
サーバーとは、データや情報を提供するコンピューターのことです。サーバーには情報を保存したり、Webサイトにアクセスがあった際に情報を提供したりする役割があります。
無料と有料の2種類がありますが、本格的にWebサイトを運営するなら有料のレンタルサーバーがおすすめです。有料レンタルサーバーはWebサイトの表示速度が速く、サポート体制も充実しています。
サーバーを用意した後は、独自ドメインを取得してください。
ドメインとは、インターネット上の住所のことです。Webサイトがインターネット上のどこに存在するのかを知らせる際に利用されます。
独自ドメインは好きな文字列を決められるので、企業名や商品名を入れるのが一般的です。独自ドメインに企業名が入っていれば、企業の公式Webサイトと判断してもらいやすくなります。
ただし、希望するドメインが誰かに取得されていると利用できない点には注意しましょう。
独自ドメインの取得が済んだら、Webサイトの作成に利用するCMSを選びます。
CMSとはContents Management Systemの略で、Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン、テンプレートなどを一元管理するためのツールです。CMSを使えばテンプレートを選択して、テキストの入力や画像の挿入を行うだけでWebサイトが作成できるため、HTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識が浅い初心者でも扱いやすいのが魅力です。
CMSにはWordPressやSTUDIOなどさまざまな種類があるので、自社Webサイトの種類や目的に合ったものを選びましょう。
Webサイトを構築したら、コンテンツの作成を行います。
自社Webサイトには会社概要や商品紹介ページ、問い合わフォームなどが必要です。テキストや画像を使って、必要な情報を掲載していきましょう。
また、Webサイトは一度作成して終わりではなく、適宜情報を追加・更新しなければなりません。常に最新情報を発信することで信頼性が高まり、自社のファンを獲得しやすくなります。
Webサイトは複数のWebページによって構成されています。Webサイトとホームページは似ていますが、指している意味が異なるケースがあるので、シーンや相手によって使い分けると誤解を生まないでしょう。
本記事でご紹介したように、Webサイトにはさまざまな種類やメリットがあります。営業やマーケティング、ブランディング、採用などにメリットがあるため、企業はその目的に合ったWebサイトを制作しましょう。
Webサイトはシンプルなものであれば自社で制作することができますが、より効果的なWebサイトを制作したい場合は、Web制作会社に依頼するのがおすすめです。
株式会社ジオコードは、マーケティングに強いWeb制作会社です。SEOをはじめ、UI設計や記事コンテンツを標準搭載したWeb制作を提供しています。Webサイトの制作を検討している方は、ぜひジオコードまでお気軽にお問い合わせください。