レスポンシブデザインとは?基本的な仕組みと対応方法を解説
2019年12月9日
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【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
ランディングページ(LP)は、売り上げや申し込み数、問い合わせ件数などをアップさせる効果が期待できます。しかし、ただ闇雲にランディングページを制作しても意味がありません。ユーザーの購買意欲をかき立てるような効果的なランディングページを作るためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。この記事では、ランディングページの必要性や作るときのポイントを解説します。効果的なランディングページ制作を行う会社も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ランディングページ(LP)とは、1つの商品やサービス紹介に特化したページで、ユーザーのアクションを誘導することを目的としています。
ブランドサイトから独立した別サイトのページとして作られていて、縦長のレイアウトが特徴です。ストーリー性を持って紹介できるため、商品説明や口コミ、キャンペーンなどを伝えやすい点が魅力で、1つのページでスタートからクロージングまで完結できます。
普通のサイトページのデザインとは異なり、商品の魅力が一目でわかるように写真やイラストをたくさん使う、印象的なキャッチコピーを使う、外部ページへのリンクを極力貼らないといった点が特徴です。
このような工夫をすることで、よりダイレクトにユーザーへ商品やサービスの魅力を届けられます。
わざわざランディングページ(LP)を作らなくてもホームページで商品紹介すればよいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしランディングページは、ユーザーにある特定の行動を起こしてもらうためには必要不可欠です。
ある特定の行動とは、1つの商品やサービスを購入・登録してもらうことです。検索やWeb広告でせっかく商品やサービスまでたどり着いてもらっても、購入・登録をしてもらわなければ売り上げにはつながりません。
例えばユーザーがたどり着いた場所がホームページであれば、そこから目当ての商品やサービスまで自力で探す手間がかかります。すぐに見つけられなければ、もういいやとページを閉じられてしまう可能性が高いでしょう。
しかしランディングページであれば、1つの商品やサービスに特化しているため、余計なものが目に入りません。欲しいものがすぐそこに用意されているので、購入・登録といった行動につながりやすくなります。
1つの商品やサービスを紹介して、コンバージョンにつなげたいのであれば、ランディングページを作りましょう。
ランディングページ(LP)が持つ効果は6つあります。ここからは、ひとつずつ詳しく解説するので、効果的なランディングページを作りたい方はぜひ最後までご覧ください。
ランディングページ(LP)の特徴のひとつである縦長の形は、高いストーリー性を生み出すのに効果的です。制作側がユーザーに伝えたい情報が上から順番に並んでいるので、目線をあちこちに飛ばさずに伝えられるでしょう。
基本的には、ファーストビューでユーザーの顕在的・潜在的なニーズを提示し、その解決策として商品・サービスを提案、使用者の口コミなどを乗せて信頼度をアップさせることで購買意欲をかき立てていきます。
十分に意欲が高まったところで具体的な購入・登録方法を説明し、売り上げへとつなげていくという形です。
商品やサービス紹介にストーリー性を持たせることで、ユーザーの疑問や不安要素を解決しながら、行動への後押しをしていきます。
ランディングページ(LP)の最終目標であるコンバージョンに特化した効果的なページには、行動を促す行動喚起ボタン(CTAボタン)や入力フォームといったものが必ず設置されています。
商品・サービスの説明ばかりが長いと、ユーザーが途中で離脱してしまう可能性があります。ストーリーの中でニーズが高まるポイントに効果的に行動喚起ボタンを配置することで、購入や導入の検討を促すことができ、最終的なコンバージョンまでつなげられるでしょう。
また余計な情報や外部へのリンクを設置しないことで、ユーザーがひとつの情報にフォーカスできるため、集中して最後まで読み進められる効果も期待できます。
ランディングページ(LP)はブランド独自のカラーを出しやすいといったメリットもあります。
ECサイトやプラットフォームなど、さまざまな商品やサービスが混在するページでは、商品やサービスの魅力やブランド特有の世界観などは出しにくいでしょう。
せっかく検索や広告からユーザーがたどり着いたとしても、パッと見たときにイメージと違ったりあまりインパクトがなかったりすると、すぐに離脱されてしまう可能性もあります。
その点ランディングページは独立したページなので、特定の商品・サービスに特化したイラストやデザインを作ることができ、ブランドの世界観を前面に押し出したページを制作できるでしょう。
ブランディングに効果的でありながら、前述のように、高いストーリー性を持たせることができるため訴求力を持ち合わせているのが、ランディングページの強みといえます。
ランディングページ(LP)はWeb広告との相性が良いため、組み合わせて運用すると効果的です。相性の良いWeb広告の種類は、リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告などが挙げられます。
Web広告で集客を行い、ランディングページまで誘導することで、最終的なコンバージョンまでスムーズに進められるでしょう。
また、ランディングページとWeb広告を組み合わせて運用すれば、ランディングページのコンテンツ構成を考える際にSEOを気にしなくて済むというメリットもあります。
検索上位に表示させるためにはSEOを意識することは鉄則ですが、集客をWeb広告に任せることで、ランディングページはクロージングに注力する形で自由に作れます。
ランディングページ(LP)はひとつの商品・サービスのみを掲載した独立したページのため、ユーザーがどのように行動しているのか分析しやすいといったメリットがあります。
大規模なWebサイトのようにページが複数に渡れば、ユーザーの行動は複雑になるため、データも複雑化し効果検証に時間がかかります。しかしランディングページは、構造がシンプルで複雑なECサイトや企業サイトからは独立した形式のため、その心配がありません。ユーザーの行動が複雑になりにくくデータとして可視化しやすいため、効果検証がしやすいでしょう。
効果検証しやすいということは改善しやすいことにもつながるため、より効果的な売り上げアップが期待できます。
ランディングページ(LP)は流入経路の広告に合わせた最適化がスムーズに行えるという点もメリットです。
Web広告から流入させるランディングページであれば、その広告の内容に合わせて細かい調整が必要です。例えばキャンペーン期間や内容、特典の内容に合わせて、タイトルやCTAボタンの内容を変更するといった調整をする場合も、前述のように効果検証がしやすいため、すぐに改善ができ最適化することができます。
では、効果的なランディングページ(LP)を制作するためには、どのような点に気を付ければよいでしょうか? これから紹介するポイントを押さえて制作することで、より効果的なランディングページになるのでぜひ参考にしてください。
効果的なランディングページ(LP)を制作するためには、ある程度の予算は必要になります。制作の費用相場は1ページあたり10~50万程度ですが、スマホ表示の最適化やページを追加したりすると、さらに費用がプラスになるでしょう。
ランディングページを自主制作するのは不可能ではありません。しかし、成果を上げるなら高いデザイン性とユーザーの購買意欲を刺激するような効果的な構成が欠かせないため、基本的にはWeb制作会社などのプロに依頼することをおすすめします。
一定のクオリティ以上のランディングページを作るには、費用がかかるものと捉えて予算を確保しておきましょう。
購入・登録といったコンバージョンを促すページとして効果的なランディングページ(LP)ですが、向いていない商材もあります。
向いている商材の特徴は、金額がそこまで大きくないものや購入・登録のハードルが高くないものなどです。例えば、食料品、美容品、消耗品、サプリメント、書籍や、サブスクリプションの商品・サービスが該当します。
反対に、高額なもの、購入・登録が即決できないものは向いていない商材です。例えば、不動産、自動車、飲食、アパレルは、ランディングページの効果はあまり期待できません。
ただしコンバージョンポイントを「購入・登録」から「資料請求」や「適性診断」などに置き換えることで、ゴールに一歩近づける役割を果たすものとして活用も可能です。
ランディングページ(LP)は、ターゲットを一つに絞ることで効果を発揮します。
さまざまなユーザー層にアプローチしたいものですが、ターゲットを広範囲に設定してしまうと伝えたいことがあいまいになってしまい、結果として誰にも刺さらないといったリスクがあります。ターゲットを設定する際には具体的なペルソナを想定することが重要です。こちらについては後述します。
もしも複数のターゲットに訴求したい場合には、ターゲットごとに別のランディングページを用意して、それぞれのターゲット層に合わせた内容を掲載するのがおすすめです。
前述の通り、効果的なランディングページ(LP)にするには、ターゲット層を絞ったうえで、ペルソナを具体的に設定することが大切です。ペルソナとは商品やサービスを利用するであろう典型的なユーザー像のことです。
年齢、性別をはじめ、職業、年収、趣味、家族構成まで細かく想定してペルソナを作ります。ペルソナは具体的であればあるほど、訴求の精度が上がります。そうして設定した具体的な人物像に対して、どのようなキャッチコピーやストーリーが一番刺さるのか、何を前面にアピールすればよいのかを検討しデザインしましょう。
ペルソナを具体的に設定すれば訴求の精度が上がるだけではなく、コンセプトが明確になり、ランディングページを制作する側、依頼する側と関係者全員でイメージを共有しやすくなる、というメリットもあります。
ランディングページ(LP)の最大の目的であるアクションに向けて、適切にコンバージョンポイントを設定することもポイントです。コンバージョンポイントとは、
商品販売であれば「購入」や「サンプル請求」、サービス提供であれば「問い合わせ」「資料請求」など、ユーザーを獲得する最終ゴール地点、もしくはそれに至るステップのことです。
コンバージョンポイントは一カ所ではなく、購買意欲の波に合わせて要所要所に複数設置しましょう。具体的には、ファーストビュー、商品説明の後、口コミの後、キャンペーン情報の後などが効果的な配置とされます。
ランディングページ(LP)は、縦長の1ページであるため、上から順番に読まれるという特徴があります。そのためストーリー性を持たせて説明できる点が大きなメリットです。ユーザーの不安を解消しながら、この商品・サービスを使うことによるベネフィットを伝えましょう。
まずはユーザーの抱えている悩みや潜在的なニーズに訴え、それを解決する方法として商品・サービスを紹介し、セールスポイントをアピールする、といった構成を意識して作成してみてください。
必要に応じて、口コミや、商品・サービスの利用方法、支払方法なども記載し、ユーザーの不安を1ページで解消するような情報を入れていきましょう。
コンバージョンポイントを設定する際には、装飾にこだわったり色を変えたりとデザイン面の工夫することも大切です。
ランディングページ(LP)のデザインを考える際には、ぜひファーストビューにこだわってみてください。ファーストビューはユーザーが一番初めに目にする場所で、その印象によって次に読み進めてもらえるかが決まります。
魅力的な文章でなかったり、読んでもいまいちわかりにくい内容だったりすると、すぐに離脱されてしまう可能性が高まります。
一目で興味を引くキャッチコピーや、視覚に訴える写真、商品・サービスの販売実績や受賞歴などを掲載すると、読んでみようと思われる魅力的なファーストビューになります。
前述した魅力的なファーストビューにも関連しますが、訴求力の高いキャッチコピーも効果的なランディングページ(LP)を作るうえでは大切です。
ランディングページの特性上スクロールする回数が増えるので、目につくキャッチコピーだけをサッと読むというユーザーも少なくありません。そんなユーザーを適切なコンバージョンへ誘導するためには、キャッチコピーから本文へと目を動かしてもらう必要があります。
また具体的な数字や根拠を示すと、目に留まりやすく信頼感を高める効果も期待できます。データを載せるときは、メダルや旗などのアイコンを使うなど注目されるようにデザインを工夫しましょう。
入力フォームやCTAボタンをユーザーに合わせて、最適化することも重要です。この最適化をEFO(Entry Form Optimization)といいます。入力しやすいフォームにしたり、入力項目を最低限に絞ったりしたりすることで、ユーザーの離脱を防ぐ効果が期待できます。
入力時に項目が多くて入力が面倒くさい、入力しづらいと思われたり、入力エラーが頻発したりすると、せっかく興味を持ってくれたユーザーも離脱するため、コンバージョン率が低下します。そうならないように、ユーザーにとってストレスなく入力しやすいフォームを作ることが重要です。
ランディングページ(LP)内でも「入力項目は3つだけ」など、手間がかからないことをアピールするのもよいでしょう。
ランディングページ(LP)は画像をたっぷりと使える点が魅力ですが、テキストとのバランスを見ながら入れていくことが大切です。
画像はファーストビューでは目を引きやすく効果的ですが、全体的に多用しすぎるとデザイン的にもSEO的にもマイナスに働きます。
写真やイラストが多すぎると、伝えられる情報量が減る、ページの読み込みが遅くなる、広告ランクが低下するなどのデメリットが発生し、ランディングページの良さが生かしきれません。
画像・テキストどちらかに偏るのではなく、どちらもバランスよく配置されている状態を目指しましょう。一度作成したあとにスクロールしてみて、配置のバランスをチェックしてみることをおすすめします。
ランディングページ(LP)は制作し公開すれば必ず成果が出るものではないため、効果的に運用していく必要があります。ここでは運用の際に意識するべき3つの注意点を紹介します。
ランディングページへの流入経路を分析し、適宜改善していきましょう。代表的な流入経路を表にまとめたので、参考にしてください。それぞれの流入経路の強みを把握し、それに合った改善方法をとることで、さらなるユーザー獲得につなげていきましょう。
流入経路の種類 | 具体的な経路や特徴 | 拡大するためには |
---|---|---|
オーガニック検索流入 | ・GoogleやYahoo!等の検索エンジンからの流入 ・検索上位にあることで、多くの人に認知してもらえ、新しいユーザーを獲得しやすい | ・SEO対策を万全にすることが大切 ・ユーザーに有益な情報を常に提供できるよう、こまめに改善する |
有料検索流入 | ・リスティング広告やディスプレイ広告等からの流入 ・ターゲットに合わせて細かく設定できる | ・性別、年齢、職業、スマホをよく見る時間帯など、さまざまなデータを詳細に解析することが大切 |
SNS流入 | ・X、Instagram、Facebook、LINE公式アカウント、YouTubeからの流入 ・低コストで、バズれば高い宣伝効果が期待できる | ・キャッチーで目を引く話題性が必要なので、他サイトとは被らないオリジナルなコンテンツを作成する |
被リンクからの参照流入 | ・他のWebサイトにあるリンクからの流入 ・掲載サイトから自社のページを訪問した回数をカウント | ・掲載先のWebサイトがどれだけ認知されているかがカギとなる ・売り出したいものに関連したサイトにリンクを掲載する |
直接流入 | ・Webページのお気に入り(ブックマーク)、メールマガジン内に記載されたリンク、QRコードの読み取り、検索バーへのURLの打ち込みからの流入 ・すでにそのサイトを知っているユーザーのみが辿る | ・サイトの機能やコンテンツを拡充させて増加を狙うことができる ・新規ユーザーの獲得につながりにくいため、別の流入経路の強化をあわせて行うことが必要 |
ランディングページ(LP)は作成して終わりではなく、ユーザーの反応に合わせて改善し、より効果的なものへと進化させる必要があります。流入数が増えてもランディングページが効果的でなければコンバージョンを増やすことはできないからです。
ヒートマップなどを活用し、狙った通りの効果が出ているか、ユーザーが離脱しやすいポイントはどこかなどを定期的に分析しましょう。データが分析できれば、A/Bテスト等を使って細かく改善していきます。いきなり大幅にリニューアルすることは、手間とコストがかかりすぎるためおすすめしません。
分析と改善を繰り返して行い、効果の高いランディングページを作成しましょう。
3C分析を活用しマーケティング戦略を立てるのも大切です。3C分析とは、自社や自社の商品・サービスが置かれている環境を分析し、今後のマーケティング戦略を立てるためのフレームワークのことです。
3Cは「Customer(顧客)」「Company(自社)」「Competitor(競合他社)」の頭文字で、それぞれの視点から商品やサービスを見ることで、その価値や見え方を客観的に知ることができます。
ランディングページ(LP)作成前だけではなく、公開後にも3C分析を行うことで、よりユーザーのニーズにマッチしたページが作成できるでしょう。
ランディングページ(LP)は、その商品・サービスに興味を持ったユーザーをコンバージョンへ導くのに効果的な方法といえます。より成果が出るランディングページにするためには、ペルソナ設計やストーリー構成、入力フォームなどのポイントを押さえて作成しましょう。
またランディングページ公開後は、流入経路の見直し・拡大や3C分析によって分析と改善を継続することが大切です。
これらすべてを自社で行うとなると、多くの手間と時間が必要です。しかしプロに任せれば、一定のクオリティ以上のランディングページが作成でき、公開後の改善もしっかりサポートしてくれます。
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