wordpress 高速化~誰でも簡単に実施できる3つの方法
2020年7月21日
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更新日:2024年 10月 21日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
ランディングページを作って自社の商品やサービスをしっかり訴求したいけど、具体的にどのように作ればよいか分からないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。ランディングページの作り方の一つに、WordPressのテーマやプラグインを使用する方法があります。WordPressは主にWebサイト制作に使用されるツールですが、ランディングページにも対応できます。
本記事では、WordPressを使ったランディングページの作り方や、おすすめテーマ、プラグインを紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
WordPressは、Webサイトを作るときに使用されるCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。WordPressは基本的に無料で、HTMLやCSSの知識がない方でも、直感的な操作でブログやサービスサイト、コーポレートサイトなどのWebサイトを制作できます。
ランディングページは縦長の1ページで構成されるのが特徴のWebページなので、複数ページをもつWebサイトとは異なります。そのためWordPressでは対応できないのではないかと思われますが、WordPressではランディングページを作るためのテーマやプラグインもあるため、簡単に制作することが可能です。
WordPressでランディングページを制作するには、固定ページを利用します。
固定ページはWordPressの投稿機能とは異なり、ブログ記事のようにカテゴリやタグで分類されずに独立したページとして機能します。例えば、会社概要や事業紹介、お問い合わせページなど、常にサイト内で表示しておきたい情報を掲載するのに適しているでしょう。
ランディングページは、ページを訪れたユーザーが商品購入や問い合わせ、資料請求などのアクションを起こせるように訴求していく一つの独立したページです。
サイト内にある記事などのコンテンツは、基本的にWordPressの投稿機能を使って制作されています。これらの記事はカテゴリやタグで分けられ、更新するたびに新着記事として表示されます。そのため、ランディングページを投稿機能で制作すると、他の記事と同じように表示されてしまうため注意が必要です。
つまりランディングページは、他の記事とは別ものとして、一括で管理しやすい固定ページで制作する必要があるのです。
WordPressでランディングページを作るメリットは、以下のとおりです。
WordPressはテーマやプラグインが豊富にあり、ランディングページに必要な機能を手軽に付け加えられます。
通常ランディングページを一から制作するには、デザインやコーディングが必要です。しかし、プラグインを導入すればお問い合わせフォームなどの機能を気軽に追加できます。また、テーマを使用すればデザイン経験がない場合でも見栄えの良いランディングページの制作が可能です。
特にコーディングは複雑な工程のため、知識がないまま行うとサイトの表示が崩れる可能性があり、元どおりにするのに時間がかかる場合があります。
WordPressは、コーディングせずともプラグインやテーマの導入で必要な機能を容易に追加できるため、効率良くランディングページを制作できます。
WordPressは、管理画面にログインさえすれば場所と時間を問わずランディングページの制作が可能です。
CMSを使わずWebサイトを一から制作する場合は、通常ローカル環境で作業した後にサーバーにアップロードする工程が発生します。WordPressは、インターネット環境があればどこからでも作業ができます。時間を効率的に使いながらランディングページを制作できるので、急な修正依頼や追加要望にも対応しやすいでしょう。
WordPressはテーマを使用すれば、ある程度は検索エンジンのクローラーに配慮された構造になっており、SEO対策がしやすいとされています。
クローラーとは、Webサイトを巡回しながら情報やデータを収集するロボットです。クローラーは、巡回によって明らかになった情報やデータを元に検索結果の順位を決定するため、SEOで上位表示を狙うにはまずはクローラーにページを評価してもらわなければなりません。
SEOに対応したWordPressのテーマを選べば、クローラーがサイト内のコンテンツやリンクをスムーズに把握できるようHTMLがあらかじめ整えられているため、SEOで評価されやすく検索結果の上位表示も期待できます。
WordPressでランディングページを制作する前にやるべきことは、以下の3つです。
WordPressでランディングページを作る前に、まずは制作する目的を考えるのが重要です。
何のためにランディングページを作るのか、どのような目標を達成してどのような効果を生み出したいかを明確にしましょう。ランディングページの役割は、ページ内で特定の商品やサービスを訴求してCV数をアップさせることですが、具体的な目的や数値目標は企業によって異なります。
BtoBの場合なら、ランディングページの目的は主に以下のとおりです。
このように、ランディングページを通してユーザーにどのようなアクション(行動)を取ってもらうのかが明確になっていると、ゴールがはっきり定まってページを制作しやすくなります。
目的とあわせて、ランディングページのターゲットを考えましょう。
どのようなユーザーに向けたページなのかを制作前に固めておくと、ページで訴求する内容とユーザーの求めている価値にずれが生じにくくなります。
ユーザーの年齢や性別などの基本的な情報はもちろん、普段どのような商品やサービスに興味を持っていて、どのような悩みを抱えているのか、商品やサービスにどのような期待を持っているのかなど、細かく考えていくのがポイントです。
具体的にどのような順番でランディングページを制作するのか考えましょう。
取引先への商談やプレゼンテーションでも、相手が理解しやすいように順序立てて資料を制作するのと同じように、ランディングページでもユーザーが分かりやすいように情報に順番を付ける必要があります。
ページの構成は、主に以下の3つに当てはめて考えましょう。
ファーストビューはユーザーが最初に目にするページのため、ユーザーの興味や関心を引き出すキャッチコピーやインパクトのあるアイキャッチ画像、CTAなどを入れます。
ボディは、商品やサービスを具体的に説明するページです。ユーザーがその商品やサービスを購入すると、どのようなメリットがあるのかを示すために、ベネフィットや共感を生むストーリーを入れ込みます。
クロージングは、ボディまで見終わったユーザーが具体的に次のアクションを起こせる仕組み作りをしていくページです。よくある質問でユーザーの悩みを解決したり、実際に商品を購入する、会員登録するなどの行動を促したりします。
このようにページを3つに分けて考えることで、よりユーザーの目線や動線を意識したランディングページが作りやすくなります。
構成制作後は各コンテンツのライティングを行い、実際にWordPressでページを制作する流れです。
前章の準備ができたらWordPressでランディングページを作っていきましょう。作り方は主に以下の3つです。
WordPressには、ランディングページ向けのテーマが用意されています。テーマとは、Webサイトを制作するときに使うデザインやレイアウトのテンプレートです。テーマを使うことで、複雑なコーディングやプログラミングをしなくてもクオリティの高いページを作れます。
ランディング向けテーマには「Lightning」や「Xeory Extension」などの無料テーマもあれば、「OOPS!」や「Colorful」などの有料テーマもあり種類が豊富です。無料でも十分な機能を持つテーマもありますが、有料テーマはよりデザイン性が高く、オリジナル性を取り入れたランディングページが作れます。デザインや機能にこだわって作りたい場合は、有料テーマの購入を検討するのがおすすめです。
ランディングページにおすすめのテーマは記事の後半で紹介しているため、ぜひ読み進めてみてください。
プラグインを導入してランディングページを制作する方法もあります。
プラグインはテーマを変更せずに必要な機能を追加できるので、サイト全体のデザインを変える手間がかからず、既存のデザインを維持したままランディングページを制作が可能です。すでに運用していてランディングページを制作したい場合や、これから運用するテーマは決まっているがランディングページ制作機能がない場合に向いています。
テーマと同じく無料と有料のものに分かれるため、自社のページに合ったプラグインを入れましょう。
数あるプラグインの中でも特に導入しておきたいのは、ページビルダープラグインです。ページビルダープラグインは、ドラッグ&ドロップの操作で簡単にページレイアウトを作れます。
ただし、中にはテーマとの互換性がなく、使用できないプラグインもあります。そのため、選択したテーマでプラグインが正常に機能するかどうかは事前に確認しましょう。また、プラグインの定期的なアップデートもセキュリティ対策の一環のため、定期的にチェックしましょう。
テーマやプラグインを使わずに、自分で一からコーディングをして、ランディングページを作る方法もあります。コーディングの専門知識があり、デザインや機能などをイメージどおりに実現したい場合に向いています。
WordPressでランディングページを作成するためのコーディングには、主に以下のようなスキルが必要です。
これらを習得し使いこなすには時間がかかるため、対応できる人材がいない場合はテーマやプラグインの方法で作成する方がよいでしょう。
デザインや機能にこだわりたいなら、費用はかかりますが制作会社に依頼するという選択肢もあります。
WordPressでランディングページ制作ができるテーマは、無料・有料のものに分かれ数種類あります。ここではおすすめのテーマを3つ紹介します。
Lightningは、最短のWebサイト制作を目的に開発された無料テーマです。ブロックエディタにも対応しており、ランディングページに必要な多機能統合型プラグインが導入できるため、サイト制作経験がなくても無理なく操作できます。
また、操作方法が分からなくなったときでも、無料のオンライン学習サービスが利用できたり、誰でも参加可能なコミュニティで質問を投げかけることができたり、サポート体制も整っているテーマです。
OOPS!は、ランディングページの成約率を高めるために開発された有料テーマです。サイトのインプレッション数やクリック数、CV数などを可視化できるため、より成果につながるランディングページ制作が期待できます。
また、ユーザーの離脱率を防げるよう、トップページの画像とキャッチコピーを適切な時間差でフェードインさせる機能も整っているテーマです。さらに、コンテンツビルダー搭載で成約率の高いランディングページを作れます。
料金は、2024年8月時点で21,780円です。OOPS!は、ユーザーの動向やページの効果を可視化させつつも、見栄えを美しくしたい方に適しています。
Colorfulは、パズル感覚で直感的なランディングページ制作が可能な有料テーマです。ノーコードでストレスなくプロ級のページが作れるのに加えて、独自のオリジナルブロックが用意されているため、効率的に手早く操作できます。
成約率を高める25種類以上の機能が備わっており、その中にはページの見栄えを美しくする画像装飾機能やユーザーの購買意欲を高めるカウントダウン機能、スマートフォンユーザーの視覚的なストレスをなくすためのスマートフォン表示最適化機能などが搭載されています。
2024年8月時点の料金は、通常版が9,800円、上位版が12,800円です。作業効率を上げながら成果につながるランディングページを作りたい方におすすめです。
WordPressのランディングページに役立つプラグインを3つ紹介します。
Landing Page Builderは、サイト制作の経験がなくてもカスタマイズが感覚的かつ気軽にできる無料プラグインです。WordPressのテーマとの互換性も高く、既存のデザインを崩さずに独自のランディングページを制作できます。
広告用ランディングページにも向いており、簡単な操作でプロ級の仕上がりが期待できる点もメリットです。
LPtoolsは、簡単かつ効率的にランディングページを制作できるプラグインです。42種類のデザイン済ブロックやあらゆるテーマのページに使用できるテンプレートが付いているため、専門的な知識がなくてもユーザーが求める情報を凝縮したランディングページを制作できます。
2024年8月時点の料金は32,780円で、マーケティングをさらに強化できる5大特典付きのため、ランディングページ制作とマーケティングのノウハウを同時に進めたい方におすすめです。
Elementorは、ドラッグ&ドロップをするだけで直感的にランディングページを制作できるプラグインです。レイアウトとワイヤーフレームの設計をアシスタントしてくれるAI機能も搭載されており、効率的にランディングページが制作できます。
無料版と有料版があり、有料版はライトプランの月額2.99ドルからとなっています。無料版でも30個のウィジェットが用意されているため、効率的かつ直感的にランディングページを作りたい方におすすめのプラグインです。
WordPressのランディングページで成果を出すポイントは、以下の3つです。
ランディングページを作るときは、リサーチに時間を掛けましょう。リサーチするときは、マーケティング戦略でもよく使用される3C分析に当てはめるのがおすすめです。3C分析とは、企業(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)の3つの要素を分析するためのフレームワークです。以下に詳細をまとめました。
要素 | 分析内容 | リサーチ内容 |
---|---|---|
Company | 自社分析 | 自社の商品サービスの特徴は何か顧客のニーズに自社は応えられているか自社の強み・弱みは何か改善点は何かどうすれば顧客は満足してくれるか など |
Customer | 市場・顧客分析 | 顧客のニーズは何か顧客の購買行動はどうなっているか市場のトレンドは何か など |
Competitor | 競合分析 | どの会社が競合なのか競合他社の強み・弱みは何か など |
3C分析でバランス良くリサーチすることで、ユーザーのニーズや自社の立ち位置、競合他社の動きが分かりやすくなります。ユーザーの満足度を上げるランディングページを作るためにも、3C分析でリサーチを丁寧に行いましょう。
ユーザーのCV率を向上させるためにも、ランディングページとリンク先の広告に一貫性を持たせましょう。求めていた情報と広告で訴求している内容が一致していないと、ユーザーがサイトを離脱する可能性が高まるためです。
例えば、広告でBtoB向けのマーケティングツールを訴求していたとします。しかし、実際にクリックしたら営業活動を効率的にするツールだった場合は、ユーザーは「求めている情報と違う」と判断し、ページを離脱してしまう可能性があります。また、デザインのメインテーマやテイストが異なっている場合も、離脱の恐れがあるため注意しましょう。
このように、ユーザーの検索意図と広告での訴求内容が一致することで、より高いコンバージョン率の達成につながります。
ランディングページはファーストビューにこだわりましょう。ファーストビューは、ユーザーがページを訪れたときに初めて目に入るエリアのことです。ファーストビューの一般的な離脱率は約70%と高いため、最初の印象でどれだけユーザーの関心・興味を引き出せるかがランディングページ成功の鍵となります。
具体的には、どのような悩みを解決できるかをキャッチコピーで簡単に分かりやすく示したり、メインビジュアルとなる写真や画像をユーザーがイメージしやすいものにしたりします。関心度が高い層の取り逃しがないようにCTAを設置するのも大切です。
離脱率を防ぐためにもファーストビューには特にこだわり、ユーザーが見ただけで引き込まれるランディングページを作りましょう。
WordPressでランディングページ作るときは、まずは制作目的とターゲット、ページ構成を決め、その後にテーマやプラグインを使って実際にページを作る流れで進めていきましょう。
ランディングページで成果を出すには、徹底的なリサーチと広告との一貫性、ファーストビューのこだわりが鍵です。WordPressの機能を駆使しながら、本記事で紹介した内容を元にランディングページを作っていきましょう。
とはいえ、ランディングページ制作はハードルが高いと感じている方もいるのではないでしょうか。
「ランディングページを自社で制作するのが不安」「よりCV率が上がるランディングページを作りたい」とお悩みの方は、ぜひ株式会社ジオコードにお任せください。株式会社ジオコードでは、貴社の戦略と連動したランディングページ制作が可能です。ユーザーへの課題提起からお悩み解決の裏打ち説明、実績紹介、お客様の声などランディングページに必要な要素を貴社の価値を活かしながら制作いたします。
また当社は、18年にわたるSEO施策の経験にもとづきWordPressでのサイト制作に力を入れてきました。ユーザーのサイト流入に重要なSEOやコーディング、コンテンツ作りの知識を持ったディレクターが、売上につながるランディングページを制作いたします。
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